潜入!乙女の園 その一
「そろそろ帰るか」
金曜日の放課後、図書室での調べ物を終え、俺は帰宅しようと玄関へと足を運んでいた。そこへ通りがかったのは山田先生。どうも悩んでいるような顔をしている。
「先生、どうかしましたか?」
「え? あ、神崎君。別に何でもありませんよ?」
「とてもそうは見えませんよ。何か困っているのでしたら、俺でよければお手伝いしますよ?」
そう言うと、山田先生は一瞬だけ考える素振りを見せた後、躊躇いがちに口を開いた。
「・・・あの、聞いてくれますか?」
「ええ。どうぞ」
何でも、昨日例のストリートファイターな先輩と電話で話していたら、先輩の勤めている学校である事件が発生したのだとか。その事件というのが・・・。
「下着泥棒?」
「はい。織斑・・・あ、先輩の名前なんですけど。先輩の勤めているのは隣町の女子校で、学校の近くに寮があるんですけど、最近そこに下着泥棒が出たんだそうです。普段はセキュリティがしっかりしているのでそんな人物が侵入したらすぐにわかるそうなんですけど、ちょうどメンテナンスの最中で、その間を狙われてしまったそうなんです」
おかげで寮に住んでいる子達がすっかり怖がってしまって大変らしい。セキュリティのメンテナンスが終わるのが明後日の日曜。それまでにまた同じヤツがやって来るかもしれないので、どうにかして捕まえたいとその先輩は考えているそうだ。
「でも、それは危険じゃないですか?」
「う、うーん・・・私も最初はそう思ったんですけど、先輩に関して言えばその心配は必要無いかも・・・」
あ、そっか。ストリートファイターなんだもんな。なんか夏休みの間に山田先生と弟君と一緒に旅行という名の修行したみたいだし。下着泥棒の一人や二人相手にならないかもな。
「先輩、事件のあった日からほぼ徹夜で寮を見張っているらしくて、電話口の声も疲れているようでしたから、私としては先輩が倒れたりしないか心配で・・・」
その言葉で、その先輩がどれほど寮の子達を大切に思ってるのか伝わって来た。強くて優しいって素晴らしい女性じゃないですか。
「話は聞かせてもらったぜ!」
ちょっとだけ感動していた俺の耳に突然そんな声が聞こえて来た。声の正体・・・アザゼル先生が兵藤君を連れて姿を現す。
「ひゃあっ!? って、ア、アザゼル先生?」
いきなりの乱入者にびっくりする山田先生。その様子に「ゆ、揺れた・・・!」と目を見開く兵藤君。何が揺れたかは言わないでおこう。
「水臭いぜ山田先生。そういう事なら何で俺に相談しないんだ。その下着ドロ、俺達が捕まえてやるよ」
「ええ!? ア、アザゼル先生がですか!?」
「“達”って事は・・・」
「おう、お前とイッセーの三人でだ」
ファッ!? さらっと組み込まれてる!?
「ちょ、何で俺まで!」
「・・・いいのか? 女子寮だぞ? こんな機会でも無い限り訪れる事が出来ない女の園に行きたくないのか?」
嫌がる兵藤君に耳打ちするアザゼル先生。すると、直前まで嫌そうな顔をしていた兵藤君の目が瞬く間に輝き始めたではありませんか。
「任せてください! 同じ男として、下着ドロなんてするヤツは許せません! そんな犯罪者は俺が捕まえてやりますよ!」
燃えている所に水を差すようで悪いけど、キミ、少し前まで犯罪行為ギリギリな事たくさんやってたよね? ま、まあ、今の彼は昔とは違うみたいだから別にいいか。
にしても、アザゼル先生は兵藤君限定でやる気にさせるのが凄く上手いな。さっきの耳打ちの内容が気になってしょうがないわ。
「え、ええっと、そのお気持ちは凄く嬉しいんですけど、先輩がなんて言うか」
「なら今からその先輩とやらに確認してみてくれよ」
「わ、わかりました」
山田先生が携帯を取り出す。しばらく通話した後、携帯を切った。
「・・・とりあえず、連れて来て欲しいとの事です」
「よし、決まりだな。なら明日の朝八時に駅前に集合だ。隣町まで電車で移動してから歩いて向かう事にしよう」
「了解ッス! 格好は制服でいいんですか!」
「そうだな。お前らは制服の方がいいだろう。遅刻は厳禁だからな」
パパッと予定を説明し、アザゼル先生と兵藤君は去って行った。残された俺達は互いに顔を見合わせる。
「・・・なんだか、妙な展開になってしまいましたね」
「そ、そうですね。・・・でも、神崎君も一緒だからちょっと心強いかも」
「はい?」
「な、何でもありません! で、では、明日はよろしくお願いしますね!」
逃げるように去って行く山田先生の背中を見送り、俺も改めて玄関に向かう事にしたのだった。
・・・・・・・
・・・・・
・・・
翌日、集合時間五分前に駅前に着くと、すでに俺以外の三人の姿があった。聞けば、兵藤君は三十分も前に来ていたらしい。今からそんなに気合い入れてて疲れないのだろうか。
「んじゃ、全員揃った事だし、そろそろ行くか!」
アザゼル先生を先頭に歩きだす俺達。電車に揺られ四十分、目的の駅で降りてさらに徒歩で十分をかけ、俺達はようやく件の学園に辿り着いたのだった。
「弓弦女学園・・・か」
まさか、野郎の身でありながら女子校を見上げる日が来るとは・・・。随分と立派な校舎だ。きっと中の設備も凄いんだろうな。
「私もここの卒業生なんですよ。ふふ、何だか懐かしいです」
へー、そうだったんだ。でも、なんかイメージ的に山田先生は女子校出身っていうのがピッタリな感じがする。
「で、肝心の女子寮はどこだ?」
アザゼル先生がキョロキョロと辺りを見渡す。この人、どうも学園自体に興味は無さそうだ。
「・・・待っていたぞ、山田君」
思わず背筋を正してしまいそうな威厳に満ち満ちた声が背後から届く。振り返った俺の視線の先に、スーツ姿の女性が立っていた。
「あ、先p・・・織斑先生!」
ッ・・・! こ、この人があのストリートファイターな先輩か!? めっちゃ鋭いつり目に、スーツがよく似合う長身、正に“凛”という言葉はこの人の為にあると言っても過言ではない気がする。
「わざわざ来てもらって済まないな。・・・そちらにいるのが例の三人か?」
「はい。右からアザゼル先生、兵藤君、そして神崎君です」
「初めまして。あなたの様な美しい女性と出会えて光栄です。よろしければ、今回の件を機に、個人的に仲良くしたいものです」
おおっと、いきなり口説き始めたぞアザゼル先生!? あ、でも織斑先生も満更じゃ・・・。
「構いませんよ。ですが、私は自分よりも強い男にしか興味がありません。実力を示していただければいくらでも仲良くさせて頂きますよ」
思わず見惚れてしまうくらいの綺麗な微笑みを浮かべながら、言ってる事は物騒極まりなかった。
「ア、 アザゼル先生?」
表情を固まらせたアザゼル先生を心配した兵藤君が小さく声をかけるが、先生はそれに反応せずブツブツ呟いていた。
「・・・やべえ、勝てる気がしねえ。なんだよこの女。本当に人間か・・・」
そんなアザゼル先生を尻目に、織斑先生が兵藤君に目を向ける。彼は彼でなんか委縮した様子だった。
「ひ、兵藤一誠であります! 今日はよろしくお願いします!」
「ああ、こちらこそよろしく頼む」
そうして、最後に俺の前に立つ織斑先生。っと、いかんいかん。挨拶しなければ。
「初めまして。駒王学園三年生、神崎亮真です」
「織斑千冬だ。キミの事は山田君から聞いている。随分と頼りにされているようだな」
「お、織斑先生!」
「俺のやった事なんてたかがしれてますよ。むしろ俺の方が山田先生のお世話になってますから」
駒王学園で一番尊敬している先生は? と聞かれたら俺は迷わず山田先生の名をあげるだろう。そう答えると、織斑先生は目を細めた。
「・・・なるほど」
何がなるほどなんだろう。織斑先生はそれ以上何も言わず、俺から離れた。
「さて、いつまでもこんな所で話していても仕方ないな。詳しい話は寮で行う。私の後について来てくれ」
スーツを翻し、歩き始める織斑先生。その背中に一瞬“滅”の字が浮かびあがったように見えたのはきっと気のせいだと信じたい。
・・・・・・・
・・・・・
・・・
学園から寮までは五分もかからなかった。階段状に建つ寮は清潔感溢れる白一色で統一され、時折女の子の声が響いていた。
「今日、キミ達が来る事は一部の者しか知らない。・・・とはいえ、おそらくすでにほとんどの者に知れ渡っているだろうがな。その所為でめんどくさい事態になるかもしれんが、我慢してくれ」
何それ。入る前から不安でしょうがないんですけど。けど、ここまで来て今さら逃げるなんて出来ないし、覚悟決めるか。
「あ、織斑先生」
そこへ、女の子集団が姿を現した。数は六人。しかも、みんな例外無く可愛かった。
「どこ行ってたの、姉さ―――」
その内の一人、織斑先生によく似た女の子がそう言いかけた瞬間、たった今まで俺の近くに立っていた織斑先生が女の子の目の前に現れ、どこからか取り出した出席簿を女の子の脳天に振り下ろした。ええっと、出席簿って常に持ち歩く物でしたっけ?
「痛い・・・!」
「お前は・・・織斑先生と呼べと何度言ったらわかるんだ」
「でも姉さ―――」
刹那、再び出席簿が振り下ろされた。
「次は沈めるぞ」
「オリムラセンセイハドチラニイッテイタノデスカ?」
出席簿アタックで意識が遠のいたのか、虚ろな目でそう尋ねる女の子に、織斑先生が満足気な顔で答える。
「ちょっと彼らを迎えにな」
「彼らって・・・え、男の人!?」
綺麗な金髪を首の後ろで束ねている女の子が俺達を見て目を丸くする。ああ、やっぱりそんな反応されるわな。
「あ、山田先生もいる」
「久しぶりですね、織斑さん。前回の旅行は一緒に行けなくて残念でした」
「うん。でも、ちょうど剣道部の合宿と重なってたからしょうがない」
さっきの織斑先生似の子が仲良さそうに山田先生と話している。何となく察したぞ。織斑先生には弟君だけじゃなくて妹さんもいたんだな。
「教官! 質問があります! 何故ここに男がいるのでありますか!」
小柄で銀色ロングヘアの子が元気よく手をあげる。よく見ると瞳の色が左右で違う。銀髪オッドアイって実在してたんだな。
「ボーデヴィッヒ。何だそのにわか軍人口調は。それと、私の記憶が正しければ、お前の瞳は両方とも赤色だったはずだが?」
「はっ! クラリッサより、尊敬する人物に近づくにはまずその人物の真似をするべきだと教えられましたので、まずは口調から真似しようと思いまして!」
「・・・あの馬鹿。またコイツにくだらない知識を」
「それと、この瞳はカラコンであります! 日本では銀髪の者はオッドアイでなくてはならないという決まりがあるそうなので!」
「それもクラリッサが?」
「はい!」
褒めてくださいオーラを発しながらドヤ顔する銀髪少女に深々と溜息を吐く織斑先生。ああ、こんな呼び方は彼女に失礼かもしれないが、あえて言わせてもらう。バ可愛いと!
「口調は戻せ。ここは軍隊じゃない。それと、日本にそんなふざけた決まりは無い。加えて過度なファッションは校則違反だ。金輪際カラーコンタクトの使用は禁止する」
「なん・・・だと・・・!? で、では、私はクラリッサに騙されたのですか!?」
愕然とした表情で地面にへたり込む銀髪少女。ただ、その状態でしっかり指示通りにカラコンを外しているのがなんか可愛かった。
「ち、千冬さ・・・じゃなくて織斑先生! まだラウラの質問に答えてもらってないです!」
「そ、そうです! この者達は何者なのですか!?」
「この男子禁制の場に連れて来られたのですから、もちろんわたくし達を納得させる理由がありますわよね?」
ツインテール、ポニーテール、そしてレイヴェルさんみたいな金髪縦ロールの女の子達が織斑先生に詰め寄る。
「騒ぐな。彼らは例の事件を聞いて隣町の駒王学園から来てくれた協力者だ」
「駒王学園? 確か、数年前に共学化したっていう・・・」
「よく知っているな、篠ノ之。せっかくの機会だ、互いに自己紹介しておけ」
「アザゼルだ。駒王学園で教師をしている」
「兵藤一誠です! 駒王学園の二年生です!」
「神崎亮真。駒王学園の三年生だ」
「知ってる子もいますが、山田麻耶です。アザゼル先生と同じで駒王学園の教師です」
ササッと自己紹介を済ませると、あちらも一人ずつ自己紹介を始めた。
「篠ノ之箒。弓弦女学園の二年生だ」
一人目はポニーテールの子・・・篠ノ之箒さん。初対面なのに何故かその声は馴染みのあるものだった。
「ほほう、これは中々・・・」
「で、デカイ・・・!」
アザゼル先生と兵藤君が篠ノ之さんを・・・正確には彼女のある部分を凝視する。それに気付いた篠ノ之さんが腕でその部分を隠す。
「ど、どこを見ている!」
「言っていいのか?」
「止めろ!」
こんな時くらい自重してください。このままじゃ話が進まないので、俺が二人を止めないと。
「二人とも・・・それくらいにしておきましょうか」
肩に手を置き、静かにそう言い聞かせる。すると、二人も自分達が調子に乗り過ぎた事に気付いたのか冷や汗を流し始めた。
「お、おう、そうだな! 今のは俺達が悪かった!」
「反省しました! それはもう海よりも深く、山よりも高く! ですから先輩! どうか怒りをお静めください!」
別に怒ってないよ? ただちょっと呆れただけだから。周りを見ると、篠ノ之さん達も顔を青ざめさせている。ひょっとして彼女達も俺が怒ってるとか思ってるのかな。誤解だよ。俺はただ二人を止めただけなのに。
その中でただ一人、織斑先生だけが興味深そうな顔で俺に視線を送っていた。それはそれでよくわからないんだが、まあ今は気にしてもしょうがないか。
「すまない、続けてくれ」
「で、では、次はわたくしが。初めまして、弓弦学園二年生のセシリア・オルコットと申します。イギリスより留学して参りました。どうぞよろしくお願い致しますわ」
続いて、金髪縦ロールの子が優雅な一礼と共にそう名乗った。なんか、まさしく“お嬢様”って感じの子だな。
「「チョロコット?」」
アザゼル先生と兵藤君が揃ってそう口にする。当然、間違えられたオルコットさんは憤慨する。
「オ・ル・コ・ッ・トですわ! もう! どうしてみなさんわたくしが名乗る度に同じ間違いをするのですか! オルコットとチョロコットじゃ全然違うでしょうに!」
「いや・・・何となく?」
「何となくで人の名前を間違えないでください! ふん! 所詮、お父様以外の男なんてみんな同じですわね!」
ん? どうしてそこで彼女のお父さんが出て来るんだ?
「わたくしのお父様は、それはもう素晴らしいお方なのですわよ。婿養子でありながら、決して腐らずお母様を支え続け、いつも優しく、時に厳しくわたくしを育ててくださったお父様を、わたくしは心から尊敬しているのですわ!」
「ああ、まーたセシリアの父親自慢が始まったわよ。ファザコンも大概にしなさいよね」
「あ、あはは、こうなったセシリアは止まらないからね」
「ここは放っておくのが正解だな。よし、では次は私の番だな」
そう言って銀髪少女が一歩前に出る。
「ラウラ・ボーデヴィッヒでありんす。お会い出来て光栄の極み。ど、どうしてもというなら仲良くしてやってもいいんだからね!」
う、ううん・・・随分と個性的な挨拶だな。
「む、何かおかしかっただろうか。こういう場での挨拶を色々組み合わせてみたのだが」
首を傾げるボーデヴィッヒさんに、織斑先生が冷たく言い放つ。
「やり直せボーデヴィッヒ。余計な真似はせずさっさと済ませろ」
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツから来た。前の二人と同じく二年生だ。よろしく」
有無を言わせぬその声に、ボーデヴィッヒさんが少し上擦った声でそうやり直した。
名前が聞けたから充分なんだけど、さっきのを聞いた所為かちょっと物足りなく思ってしまった。
「じゃあ、次は僕だね。シャルロット・デュノアです。二年生です。フランスから来ました。えへへ、昔から男の人と接する機会があまり無かったからちょっと緊張してたりして」
はにかむデュノアさんを見て萌えてしまったが、むしろこれが当然の反応だと言わせてもらいたい。しかも僕っ子とかレア属性持ちじゃないか。
「この気持ち・・・まさしく愛だ! というわけで、付き合ってください!」
「え!? ええっと・・・ごめんなさい」
告白即フラれで崩れ落ちる兵藤君。いや、そりゃそうだろうさ・・・。
「何か変なヤツが来たわね・・・。アタシは凰鈴音。中国出身よ」
凰さん、この子は元気というか威勢のよさそうな子だな。ツインテールがよく似合っている。
「ほら、マドカ。アンタもさっさと済ませちゃいなさい」
凰さんに促され、最後の一人である織斑先生似の子が改めて俺達の前に立つ。
「私は織斑マドカ。好きなものは姉さん」
おお、堂々と言い切るとは潔い。それと、名字が同じだからやっぱり妹さんだったんだな。
「さて、これで一応全員済ませたな。では山田君達はこのまま私と一緒に食堂の方へ向かうぞ。更識達も既に向かっているだろうからな」
はて、更識とは誰の事だろう。まだ誰か紹介しないといけない人がいるのだろうか。まあいい、とにかくついて行けばわかる事だ。
「織斑先生、私達もついて行っていいですか?」
「好きにしろ。ただ、話の邪魔だけはするなよ」
「了解です。みんな、行くわよ」
「え、僕も?」
「当然じゃない」
何故か篠ノ之さん達までついて来る事になってしまった。
「だからお父様は・・・って、あ、あら、みなさんどちらへ行かれますの?」
そして、一人のその場に残されていたオルコットさんも、慌てて合流するのだった。
書かないと忘れるので本編そっちのけで書いてしまった。しかも予想外に長くなったので続きは次回に回します。
ちなみに、作者のIS知識はここの二次だけなので、原作と違う所があるかと思いますが、どうぞご容赦ください。ただ、あえて原作と変えた部分もあります。具体的には原作であったそれぞれの過去の改変です。
以下、改変部
織斑姉弟・・・千冬、一夏、そして末っ子にマドカ。両親は交通事故で死亡。兄弟中は良好。
篠ノ之姉妹・・・織斑姉弟と同じく仲が良い。今回、箒から下着ドロが出たと聞かされた束は、今度発表する災害救助用のパワードスーツに武装を載せて送ろうとしたが止められた。
セシリア・オルコット・・・周囲が引くくらいのファザコン。理想の男性は父親。
凰鈴音・・・父と母はラブラブ。娘が留学中に二人で何度も世界旅行に行っている。その度に送られて来る写真に毎回呆れている。
シャルロット・デュノア・・・両親が離婚後、母の死をきっかけに父親の元に戻る。そこで出会った継母に大層気に入られ、猫可愛がりされる。似合いそうだからと男装させられた影響で一人称が僕になった。
ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・孤児院シュヴァルツェ・ハーゼ出身。同じく孤児だったクラリッサ・ハルフォーフと共に里親に引き取られ、色々あって弓弦女学園に入学する事となった。クラリッサは大学に進学したが、置き土産として「ブラックラビッ党」なる組織を結成。構成員達はラウラの日常を優しく見守り、それをクラリッサに逐一報告している。現在、クラリッサが把握している構成員の数は百人だが、実際はもっと多い。
世界が変われば人生も変わる。こんな彼女達がいてもいいんじゃないでしょうか。