『神会』と呼ばれる集会がある。その名の通りオラリオに降り立った神々が集まり、様々な議題に取り組む……というのが表向きではあるが、実際は世間話に花を咲かせる事が多く、中には菓子や飲み物を持ち込んで宴会のごとく騒ぐ神もいる。
とはいえ、まったく真面目な議題があがらないというわけではない。今から開かれる『神会』はかつてないほどの緊迫した空気の中、始められようとしていた。
今回の会議の重要性は、集められた神々の表情、前回からまだ
「さて、本日はみな忙しい中集まってもらい感謝す……」
「前置きはいい。さっさと本題に入れ」
進行役の口上を他の神が遮る。
「……そうだな。みな、すでに聞き及んでいるだろうが。“シンザン”が再び姿を現した」
その名前に、その場にいた全ての神は五年前の記憶を思い出す。かつてオラリオに破壊と混沌をもたらしていた闇派閥の一つ、ルドラ・ファミリアを単身で壊滅させ。そして邪神を名乗る主神ルドラを
そのシンザンが、五年の沈黙を破り再びオラリオに姿を現した。ふだんおちゃらけてばかりの神々が真剣な顔で会議に臨んでいるのはそのためだった。その真面目な空気は、普段の様子を知っているファミリアの人間が見たら「……誰?」と首を傾げるほどのものであった。
「確かなのか?」
「何故今になって姿を現したのだ?」
「そもそも、この五年間どこにいたのだ?」
次々に疑問を口にする神達を、進行役は手を叩いて落ち着かせる。
「落ち着け。一つ一つ解決していこう。その為に証人も呼んである」
入口の扉が開き、一人のエルフの女性が姿を現した。女性はそのまま急遽作られた証言台の前に立つ。
「リュー・リオンと申します」
「ん? 確かお前さん、アストレア・ファミリアの」
気づいた神の指摘に女性は頷く。
「はい。私はかつてアストレア・ファミリアに所属しておりました」
「おお、やはり。アストレアのヤツはどうだ? いい加減オラリオに戻って来ればいいとみな言ってるぞ」
「ありがとうございます。ですが、あの方は未だにご自分を許されていないのです」
「アレはルドラの馬鹿の所為であってヤツの責任じゃないんだがなぁ。……と、話が逸れたな。本題に入ってくれ」
「畏まりました。……神々の皆様もご存じの通り、五年前、私達アストレア・ファミリアはルドラ・ファミリアのジュラ・ハルマ―の罠により壊滅の危機に陥りました。しかし、突如として現れた冒険者……シンザン様により助けていただきました。そして、先日行われた『怪物祭』で脱走したモンスターに襲われた時……私は再びシンザン様に助けられたのです」
あの日、『豊饒の女主人』の店前でモンスターと対峙していたリュー達の前に、シンザンは彼女の記憶と全く変わらない蒼を纏い現れた。そして、モンスターを一蹴後リューの静止の声も聞かずにどこかへ飛び去っていった。
「おそらく、他に襲われている人を探しに行かれたのでしょう。かつての私達の様に」
「他人の空似という事は「ありえません。私達は五年前よりずっとあの方に感謝を捧げていました。あの姿を、あの背中を、私達が間違えるはずがありません」お、おう」
心なしか目のハイライトが薄くなったリューの反論に押される様に頷く神。
「リューよ。その……シンザンは“剣”を持っていたか?」
「はい。間違いなく、邪神ルドラを斬ったあの剣をお持ちでした」
「そ、そうか」
ルドラの末路を知る神々はその返答に冷汗を流した。不死の神にとって永遠の痛みに苦しみ続けるなど想像すらしたくないものであった。
「ほ、他に何かわかった事は無いのか?」
「……いえ、残念ながら、今回もお声すら聞く事が出来ず」
「ふむ、そうすると今回もシンザンの正体につながるものは無しか」
「―――いや、そうとも限らへんで」
落胆する神へ別の神……会議の始まりからずっと無言で腕を組んでいたロキが初めて口を開いた。
「どういう意味だ、ロキ?」
「ええこと教えたる。……シンザンは男や」
断言するロキに、今度こそ場は喧騒に包まれた。静まらせようとする進行役の声も空しく、近くにいた神がロキにつかみかかる勢いで迫った。
「ど、どういう事だロキ!? 何故知っている!?」
「『怪物祭』の脱走騒ぎ。ウチの子等もギルドの職員に頼まれて鎮圧に動いたんや。その途中、地下から現れた花のモンスターに襲われたそうなんやけど……来たんやって、その場にヤツが」
「シンザン様が!?」
「蒼い鎧に蒼い炎。アンタが助けられたっちゅうヤツと一緒やろ? で、ウチの子の一人が襲われそうになった所にいきなり姿を現してその子を守ってくれたんやけど、その時ヤツがしゃべったんやと……「間に合った」ってな。その声はどう聞いても男の物やってその子は言うてた」
「間に合った……か。普通に考えれば、目の前で危機に陥っていた相手を助けられたからの言葉なんだろうが……」
「私は五年前のシンザンの暴れぶりを目撃したが……あれだけの暴れっぷりを見せておきながら怒りの叫びどころかルドラすら無言で斬り捨てていたぞ。そんなヤツがそれくらいで口を開くか?」
「……そういえば、レフィーヤ曰く、初対面の人間を守ったにしてはやけに嬉しそうやって言っとったな」
「……シンザン君にとっては“それくらい”ってものじゃなかったんじゃないかな」
発言主……ヘスティアへ神々が目を向ける。
「なんや、おったんかいなドチビ」
「さっきからずっといたよ! こんな時くらい真面目にやれないのかキミは!」
「いいからヘスティア、先ほどの言葉の意味を教えてくれ」
「さっきから話を聞いてて思ったんだけど、多分、シンザン君って凄く優しい子だと思うんだ。危ない目に遭っている人達の元へ一直線に駆け付ける。そんな性格の子なんだと思う。……だから五年前、アストレア・ファミリアの子達が傷つけられるのを防げなかった事をずっと悔やんでいたんじゃないのかな。けど、今回はロキの所の子が傷つけられる前に助けられた。だから嬉しくて思わず声が出ちゃったんじゃないかってボクは思ったよ。この五年、姿を見せなかったのも、自分の力が足りない所為だからってずっと己を鍛え続けていたんじゃないのかな。そして、満足いく力を手に入れたからこそ再びオラリオに戻って来たって考えられないかい?」
「……ドチビのくせに、それなりに納得出来てまうのがムカつくわぁ」
「ふっふっふ。キミと違ってボクは頭がいいからね」
「は、よう言うわ。頭に回すべき栄養を全部その無駄な脂肪にため込んどるくせに」
「にゃっ!? ふ、ふん。その脂肪すらまともにつけれないヤツに言われてもねえ」
ヒートアップしていくヘスティア達を尻目に、神々達は会議を続ける。
「で、では、シンザンは五年前よりさらに強くなっているというのか……!?」
「ヤツはどこのファミリアなのだ! ……まさかとは思うがラキア王国の手の者ではないだろうな!?」
「それはないだろう。あれほどの存在を有しているのならばアレスであればすぐにこちらにぶつけてきているはずだ」
「うむ。あの頭筋肉野郎が五年間も隠しておくはずがない。むしろ嬉々として宣伝するはずだ」
「―――その通り。“彼”は間違いなくこの街の人間よ」
その言葉と共に再び扉が開く。現れたのは神々の中でも随一の美貌を持つ美の女神、フレイヤであった。
「フレイヤ。今来たのか?」
「ごめんなさい。準備に手間取っちゃって。許してくれるかしら?」
懇願するかのように上目遣いをするフレイヤに男神達の鼻の下が伸びる。それを軽蔑した目で見つめる女神達であった。
「も、もちろんだとも。さあ、キミも席に着くといい」
「ええ。それじゃあ……」
「ちょい待ち」
ゆったりとした動きで席に着こうとしたフレイヤをロキが静止する。が、フレイヤは気にせず着席した。
「もうロキ、お話するのは構わないけど座ってからにしてちょうだい」
「ぬかせ。それよりフレイヤ。なんで
ロキの指摘に何人かが目を丸くする。確かに、フレイヤは入室時に“彼”と口にした。しかし、シンザンが男だというのはロキから説明されるまで誰も知らなかった情報だ。
「しかもこの街の住人だとも言うたな。……もしかして自分、シンザンの正体に心当たりがあるんとちゃうか?」
「そ、そうなのかフレイヤ?」
詰問するロキにフレイヤは、まるで何かを落ち着かせるかの様にしばし目を瞑った後、頷いた。
「……そうね。あなたの言う通り、私はシンザンが誰なのかを知ってしまった。けれど、それをあなた達に教えるつもりはないわ」
静かに、だがはっきりとした拒絶の意を込めたフレイヤの言葉を、ロキは鼻で笑う。
「なんやまたいつもの病気かいな?」
「違うわ」
「はっ、ならどういう理由や?」
「……じゃない」
「なんて?」
「だから、“彼”に迷惑がかかるじゃないって言ったのよ。もし力づくで聞き出そうとするなら、私はすぐにでも天に帰ります」
「迷惑がかかる」「天に帰る」「迷惑がかかる」「天に帰る」
「……はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
フレイヤの言葉を何度も反芻したロキはその意味を理解すると愕然と声をあげた。
あのフレイヤが! 気に入ったものは何でも自分の物にしないと気が済まないフレイヤが! その気になれば魅了の力でなんでも思い通りに出来るフレイヤが!
「他人に気を遣ったやとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」
ロキの驚愕はすぐさま他の神々にも伝染した。男神はもちろん、女神達は「明日は槍が降る」「明日はウチの子達はダンジョンに行かせない」などと口走っている。
それほどフレイヤがシンザンを気にかける態度は神々を驚かせるものであった。そして、彼女に天に帰るとまで言わせたシンザンという存在に改めて戦慄するのだった。
「し、しかしフレイヤ。ヤツは神すらも斬ってしまう危険な男で……」
「あら、五年前の事はルドラの自業自得でしょ。神の力すら通じなかった時点で自分の負けを認めておけばよかったのに」
攻め込んできたシンザンに対し、ルドラは自らを邪神と名乗り、眷属達に排除を命じた。しかし、眷属達の攻撃は盾すら構えていないシンザンに一切通用せず。業を煮やしたルドラが自ら消そうと神の力を解き放ったが、それすらもシンザンは意に介さないまま、恐慌状態に陥ったルドラに一歩一歩ゆっくりと近づき……斬った。
神の力を跳ね返し、神すらも斬る。そんな存在が危険でないのならばなんだというのだ。
けれど、フレイヤにはそんな心配は無用と言える根拠があった。
「”彼“の魂の輝き……それが全てを物語っているわ。あれほどまでに眩く、美しく、そして力強い……あの輝きは、正しい心を持ち、とてつもない偉業を成し遂げたものしか得る事は決して出来ないものよ。あの輝きを見るだけで私は……私は……でゅふふ」
「フレイヤ?」
「はっ、こ、こほん。とにかく、彼は正しく英雄の道を進む者です。決してこのオラリオに混乱をもたらす者ではない。このフレイヤの名にかけて断言します」
(この英雄狂いにそこまで言わせるんか。……にしても、一瞬ものごっつ気色の悪い顔したように見えたが……ウチの見間違いか?)
「わかった、フレイヤ。その者の魂の本質を見抜くことが出来るキミが自らの名をかけて言うのならば、私は信じよう」
「俺も」
「私もだ」
「では、シンザンに対しては、無暗に正体を探るのではなく、動向に注目していくという事でいいだろうか?」
「「「異議なし」」」
「なお、今回の『神会』は急遽執り行われる事となったもの故、通常の『神会』は予定の日時で執り行うので各自忘れない様に」
こうして、緊急で開かれた『神会』は唯一の議題への全会一致で幕を閉じた。緊迫した空気から解放された神々はすぐに席を立つ者、しばし雑談に興じるもの様々であった。
「……結局、成り行き任せって事やろ」
堅苦しさから解放されたロキは背伸びをするとさっさとホームへ帰ろうと出口へ向かう。そこへ一人の女性が割り込む。
「お待ちください、ロキ様」
「あん? なんか用かリュー? ウチ、はよう帰ってアイズたんに癒されたいんやけど」
「さきほどおっしゃられていたシンザン様のお声を聞いたという方にぜひともお話を聞かせて頂きたいのです」
「まあ、それくらいなら構へんけど」
「ありがとうございます。ではロキ・ファミリアのホームまでご一緒させていただきます」
「え、今から……?」
「何かご都合が悪いのですか?」
「せやから、ウチアイズたんと……いや、何でもあらへん」
何故か急に物分かりの良くなったロキと共にリューは会場を後にしたのだった。
「さーて、ツリ目もいなくなった事だし、ボクもベル君とリョーマ君の元へ帰ろっと」
今日の夕食は何かなーっとウキウキな気分で立ち上がったヘスティアに彼女の友人であるヘファイストスが声をかける。
「帰るの、ヘスティア?」
「ヘファイストス! うん、ボクの家族が待ってるからね! ……あ、そうだ。一度お礼に行こうと思ってたんだよ。キミの所で作ってもらったナイフ。ベル君凄く喜んでたよ。シルバーバックもそれで倒したんだから」
「お礼なら私じゃなくヴェルフに言いなさい。あのナイフを仕上げたのは彼なんだから」
「もちろんそのつもりさ。だけど、キミを怒らせてしまったボクのお願いを聞いてくれて、ヴェルフ君に作成を命じてくれたのはキミだ。だからキミにもちゃんとお礼を言いたいんだよ」
ありったけの感謝の気持ちが込められたその目に、ヘファイストスも微笑む。一人ぼっちだった友人にようやく出来た家族。自分の所で怠惰な生活を送っていた彼女はもうどこにもいない。家族の為に確かに変わったヘスティアの姿が嬉しかった。
「自分の弱さ、未熟さを受け入れ、それでも諦めずにあがく。……ヴェルフはベル・クラネルと自分を重ねたのかもしれない。だから引き受けたんでしょうね」
「ヘファイストス?」
「……何でもないわ。それなら、一度ベル・クラネルを連れて遊びに来なさい。その子、防具の方はまだ揃えてないんでしょう?」
「うん、そうさせてもらうよ。……ところで、その時は友達のよしみでちょっと安くしてもらったりとかは……」
「お代はきっちり頂きます」
「だよねぇ! ええい! こっちはナイフの素材にありったけ突っ込んだからほとんど残ってないってのに!」
もっといいバイトを探さなければと頭を抱えるヘスティア。それを見て、こういう所は変わっていないのかと苦笑するヘファイストス。そして……その二人の会話を耳に入れながら面白そうに笑顔を見せるフレイヤ。
(ベル・クラネル。私が見つけたもう一つの無垢なる魂。これからもたくさんの試練があの子に降りかかるでしょう。その全てを乗り越えた先に……私の求めるものがある)
フレイヤは常に翻弄する側であった。しかし……その自分がこれでもかと翻弄される立場になると、この時の彼女は夢にも思っていなかったのだった。
IN SIDE
「リョーマさん、“シンザン”って知ってますか?」
ダンジョン帰りで疲れているにもかかわらず、夕飯の準備を手伝ってくれていたベル君がそんな話を振って来た。
「ああ、バイト先の先輩から聞いたよ。五年前にオラリオに姿を見せた冒険者の事だろう?」
「はい。なんとですね、そのシンザンが『怪物祭』の日に姿を見せたそうなんですって。ギルドどころか街でもみんなその話題で持ち切りなんですよ」
それも知ってる。だって先輩が滅茶苦茶興奮した口調で説明してくれたし。マシンガンみたいな早さで語り続ける先輩に店長は軽く引いてたもんな。
「なんでもロキ・ファミリアのみなさんと一緒に脱走したモンスターを倒したのだとか。物凄く強いけどどのファミリアにも所属していない謎の人物らしいですよ」
あの時、ヴァレンシュタインさん達以外の団員達も別の場所で戦ってたのか。それにしてもミステリアスな冒険者だな。ベル君を探し回ってる間にはそれっぽい人見かけなかったし、どこらへんで戦ってたんだろう?
「その内、ベル君もダンジョンで出会う事があるかもしれないな」
「そうですね。その時は迷惑にならない程度に観察させてもらって、盗めそうな技は盗めたらいいなって思います」
うーん、向上心の塊。まあでも、シンザンさんのおかげであの時の俺の事は話題になってないっぽいし。正体バレの事は気にしなくてよさそうだな。
そんな風に安堵しつつ、俺は噴きかけの鍋を火から離すのだった。
近い将来、多くの人々の前で自ら正体を明かす事になると、この時の俺は知る由もなかった。
というわけで、最終話なのに伏線たっぷりでお送りしました。本当はダンまち編のゴールは『戦争遊戯』だったのですが、そこまで執筆意欲がもつかどうかわかりませんし、このダンまち編自体あまり評価が芳しくないようなので、一旦の終了とさせていただきます。そんな中感想を書いて下さった皆様には感謝しかありません。
最後に少しばかり説明をさせていただきます。すでにみなさんご承知の通り、シンザンの正体はオリ主です。ではこれからオリ主は過去に舞い戻るのかと言われれば実はそうではありません。
答えはD×D編にあります。本編においてオリ主は原作キャラの一人に罠にはめられ、世界から放り出されます。その間の事をオリ主は夢の中の出来事だと思い込んですっかり忘れ去ってしまっています。ですが、実際はもちろん夢などではなく、飛ばされた様々な世界で勘違いっぷりを発揮しまくって鬱フラグクラッシャーとして大暴れします。
その飛ばされた世界の一つが五年前のダンまち世界だったというわけです。飛ばされて早々、女性達が怪物に襲われていたのですぐに助けに入り、重傷の彼女達を精神コマンドで癒し、コソコソしていた怪しい男を捕まえれば、その自白内容にブチ切れ、男の首根っこを掴んだまま本拠地に殴り込みをかけたというのが真相です。なお、一言もしゃべらなかったのはダンまち世界の前が某聖杯戦争の世界で狂戦士やらされていた名残です。ダンまちの次の世界では治ってます。
以上で説明を終わりますが、他の部分を投げっぱなしというのも後味が悪いので、『戦争遊戯』まで書いていたらどういう感じで正体をバラすか簡単に書いてみます。
ベル「リョーマさん、助っ人を連れて来るって言ってたけど」
オリ主「お待たせ、騎士(笑)しかいなけどいいかな?」←ダイナミックヒーロー着地で登場。
観戦者「アイエエエ!? シンザン!? シンザンナンデ!?」
アポロン・ファミリア「あっ、おい待てぃ。『戦争遊戯』に他所のファミリアの人間は参加出来ないゾ」←すでに泣きそう。
オリ主「ドーモ、ヘスティア・ファミリアノカンザキ リョウマデス」←兜部分パカー。
観戦者「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」
オリ主関係者「「「ファ――――――――――ッ!?!?!?」」」
ロキ「おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! どういう事やドチビィィィィィィィィ!!!」←CV坂口 大助
ヘスティア「うーん……」←白目剝いて気絶。
フレイヤ「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」←鼻血ブシャー。
ざっとこんな感じです。え? ふざけすぎ? ならオリ主の名乗りの部分だけ真面目に書きますね。
―――アポロン・ファミリアの異議は最もであった。『戦争遊戯』はファミリア同士の決闘。神と神の代理戦争である。そこへ他のファミリアの介入は一切許されていない。故にこそ、ヘスティア・ファミリア側として参戦したヴェルフ・クロッゾ。ヤマト・命は『改宗』を行いヘスティアの眷属となったのだ。
ベル達はもちろん、『戦争遊戯』という一大イベントを見逃してなるものかと観戦に来ていた神々や冒険者達が固唾を飲んでシンザンを見つめる。それだけの視線を集めながら、彼はまるで動じた様子も無く顔をアポロン・ファミリアの面々へ向けた。
「……ほお、
(え、今の声って……)
静かに、だが確かな怒りの込められたその冷たく鋭い声はアポロン・ファミリアの数人を腰抜けにしただけでなく、観戦者達の額にも冷汗を流させるほどの威圧感があった。
そんな中、ベルだけはその声に聞き覚えがある事に気づく。オラリオに来て以来、ずっとそばで自分を見守っていてくれた尊敬するその人の名は……。
「問題無い。何故なら俺は……」
シンザンの頭部を覆い隠していた兜が光と共に消滅する。そして、光の消失と共に明かされたシンザンの素顔に“彼”を知る人々は驚愕する。
「ヘスティア・ファミリアの一員、神崎 亮真だからだ」
対峙する者達へ堂々と名乗りをあげるその姿は、見る者全てに『騎士』を思わせるのであった。
以上です。それでは、最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。