騎士(笑)の日常   作:ガスキン

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妄想垂れ流しシリーズその二 アカメが斬る! 編

胃が荒れ過ぎて酒が飲めなくなったアザえもんに八つ当たりな形で異世界に跳ばされたオリ主。気付けば原作開始前のアカメ世界を彷徨い、なんやかんやでセリューの父親を助ける。セリューは正しい正義の心を持ち、立派な騎士を目指す様になる。

三獣士がチョウリ親子に襲い掛かる場面に遭遇し、盗賊か何かだと勘違いして教育的指導を行うオリ主。結果、親子の未来は変わり、綺麗なニャウが誕生する。

その実力と、どんなに攻撃しても傷つかないチートボディがエスデス様の目に留まり、最高の玩具として目をつけられる。後に摩訶鉢特摩すらも無効化され、自身を完全に凌駕する存在を前にエムデス化。なお、ブドー将軍にも本気でスカウトされている模様。

バックに売られそうになったエア達を見て、売春強要許すまじ! の精神で富豪もろともバックをボコボコにして助ける。

・・・そんな妄想で悦に浸る私はブラートの兄貴と水浴びしてこい。


潜入!乙女の園 その五

更識さんの厚意で昼食を頂ける事になったわけだが。少し・・・いや、かなり肩身が狭い。何せ前も後ろも右も左も全員女の子なのだ。自分という存在の異物感が半端無い。

 

しかも、さっきまで感じていたオータム先生からのおっそろしい視線が緩んだと思ったら、それに代わるように送られる視線が一気に増えた。しかし、こういう時の対処法を俺は冥界で学んだ。そう・・・気にしないと!

 

兵藤君かアザゼル先生が戻って来てくれれば少しはマシになるのだろうけど。・・・それにしても、二人とも遅いな。

 

「あ、いたいた! り~~ん!」

 

その時、食堂に入って来た女の子が一人、鳳さんの席に近づいて来た。手には何やら封筒の様な物を持っている。

 

「ってうわっ!? ホントに男の人がいる!?」

 

俺を見るなりそう言って指差してくる女の子。え、ちょっと待って。今のセリフだと、もしかして俺達の事はもうこの寮全体に広まってるって事?

 

「何か用かしら?」

 

「あ、う、うん。鈴に手紙が・・・じゃなくて、何でそんな冷静なの!? 男の人だよ!?」

 

詰め寄って来る女の子に対し、鳳さんは落ち着いた様子で箸を置いて答えた。

 

「とりあえず、指を差すのは失礼だから止めなさい。この人、私達より一つ上の先輩よ。それと、別に冷静ってわけじゃないわよ。この空間に男がいるなんて本来ありえないんだから、戸惑いだってあるわ」

 

「そ、そう言う割には落ち着いてるけど」

 

「ま、自己紹介も済ませたし、何より私達の力になりたいと本気で思ってるみたいだから、変に身構える必要も無いかなって。・・・少なくとも、アタシの幼馴染に比べたら随分まともな人よ」

 

ほっ、どうやら鳳さんは先程の俺の言葉は決しておふざけなんかじゃないと信じてくれたみたいだな。

 

「鈴の幼馴染って確か・・・」

 

「織斑一夏・・・。千ふ・・・織斑先生の弟で、マドカの兄よ」

 

「そして、私の幼馴染でもある」

 

篠ノ之さんがそっと付け加える。

 

「そういえば、前にそんな事を聞いた憶えがありますわね」

 

「どんな人なの?」

 

「顔は・・・まあ、悪く無いどころかかなりカッコイイと思うわ。料理も上手だし、運動神経もそれなり。頭だって中々良かったわ」

 

「知っているぞ! そういう男の事を“優良物件”と呼ぶのだろう? 見つけたら絶対に逃がしたら駄目だとクラリッサが言っていた」

 

自慢げに語るボーデヴィッヒさんを見て思う。そのクラリッサという女性にはこれ以上この子に変な知識を植え付けないで欲しいと。

 

「そうね。それだけなら私も好きになってたと思うわ。でもね、実際はそれだけじゃない。アイツは・・・一夏はね、オタクなの。それもとびっきりの」

 

席が近いのでどうしても会話が耳に届いて来る。オタクにも色々あるが、どうも一夏君は所謂美少女アニメオタクらしい。

 

「人の趣味を馬鹿にする気は全く無いわ。でもね、誕生日に何が欲しいか聞いたら、真剣な顔で「PCの中に入れる機械」なんて返されたらどう思う? しかも、三年間全く同じ答えだったのよ? 極めつけは、「○○は俺の嫁!」なんて迷い無く言われたら・・・恋愛感情なんて湧かないわよ」

 

ほほう、中々にレベルが高いですな。まあ、前世じゃそういった友達も何人かいたけど。やっぱり女の子からしたら抵抗みたいなのがあるんだろうか。

 

「身内の前でそれだけ言えるとは大したものだな鳳」

 

「あ、ご、ごめんなさい」

 

織斑先生にジト目で見られ委縮する鳳さん。だが、次の瞬間には織斑先生はフッと表情を緩めた。

 

「いや、正直私もアイツの趣味に思う所が無いわけでは無い。少しは現実の女にも興味を持ってくれればいいのだが」

 

「そんなの簡単だよ姉さん。一夏の部屋にあるオタグッズを全部処分しちゃえばいいよ」

 

「・・・発狂するぞ」

 

篠ノ之さんの呟きにも似た声に、デュノアさんが怖々した顔で尋ねる。

 

「は、発狂って。いくらなんでもそんな・・・」

 

「いえ、篠ノ之さんもその方と幼馴染なのですからその方の事はよくご存知のはず。ですから本当にそうなるのでしょうね」

 

「前に動画サイトでゲームのセーブデータを消されたヤツが狂ったように暴れる動画を見たけど、きっとあれくらい凄いんだろうな」

 

「そろそろ本題に戻りましょ。結局、アタシに何の用なの?」

 

「これ。さっき鈴に渡してくれって頼まれたの」

 

「封筒? ・・・ああ、またか」

 

差出人を見てゲンナリする鳳さん。その場で開封すると、中からは一枚の手紙と写真が入っていた。写っているのはどことなく鳳さんと似た一組の男女で、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいの熱烈なキスを交わしていた。

 

「う、うわぁ・・・これはまた・・・」

 

「ず、随分と情熱的ですわね」

 

「あんの馬鹿ップル! なぁにが「もしかしたら弟か妹が出来るかもしれないから、その時は仲良くしてね」よ! しかもこの写真、自撮りじゃなくて明らかに誰かに撮ってもらってるし! どこまで恥晒す気なのよもう!」

 

恥ずかしさか怒りかは分からないが、とにかく鳳さんの顔が真っ赤になっている。

 

「旅行に行くのは勝手だけど、その度に惚気しか書かれて無い手紙や写真を送られる娘の気持ちがわかってないのよあの二人は! 親のキスしてる所の写真なんか誰が見たいってのよ!」

 

「お、落ち着くんだ鈴。それにこう言うじゃないか。“旅の恥は焼き捨て”と」

 

惜しい、ボーデヴィッヒさん。それを言うならかき捨てだ。

 

「私は今すぐこの手紙と写真を焼き捨てたいわよ!」

 

「さ、流石にそれは駄目だよ。それにほら、いつまでも親が仲良しってのはいい事だと思うよ?」

 

デュノアさんがそうフォローを入れると、鳳さんは幾分か落ち着きを取り戻したようだった。

 

「・・・アンタの所はいいわよね、シャルロット。ウチと違ってまともな物ばっかり送ってもらって。この前も色々送ってもらったみたいじゃない」

 

「あ、あはは。うん、本当にありがたいよ。特に義母さんからは向こうで僕が好きだったお菓子とか服とかたくさん送ってもらっちゃってさ。なんか申し訳無いくらいだよ」

 

「確か、血は繋がって無いのでしたわよね?」

 

「そうだよ。でも、義母さんはそんな事全く気にせずに僕を大事に育ててくれたんだ。だから僕は義母さんが大好きなんだ。・・・僕に男装ばっかりさせる癖は直して欲しいんだけどね」

 

事情は知らなくても、今の会話で何となく察せる。ええ子や・・・。ええ子やでデュノアさん。今ここにお義母さんがいたらきっと泣いて喜んでいる事だろう。

 

「では、次はわたくしの両親の話を・・・!」

 

「「「「却下」」」」

 

オルコットさんがそう切り出そうとした瞬間、デュノアさんを除いた四人が一斉にぶった切った。

 

「な、何故ですの!? ここは話の流れ的にそれぞれのご両親についての話を・・・!」

 

「だって、アンタが話す内容なんてどうせいつものお父様自慢でしょ?」

 

「セシリアの話は長いから眠くなってしまう」

 

「しかも、大体いつも同じパターンだからな」

 

「なので時間の無駄」

 

「なん・・・ですって・・・」

 

集中砲火を喰らい、オルコットさんが席に着いたまま崩れ落ちた。嫌われているとかじゃなく、純粋に話を聞きたくないって感じだな。

 

「ウチは姉さんが親代わりだったから、色々大変な思いをさせちゃって申し訳無いと思ってるし、それ以上に凄く感謝してるよ。姉さんが私の姉さんで本当に良かった」

 

「・・・ふん、姉が弟や妹の世話をするのは当然だ馬鹿者」

 

「照れてる姉さんをオカズに食べるご飯は最kふぎゃっ!?」

 

「調子乗るなよ織斑」

 

今のは迂闊だったな織斑さ・・・あれ、なんかちょっと嬉しそう? まさかこの子、ヴァーリさんや匙君と同族!? Mランドの住人なのか!?

 

「箒の家って確か神社だったわよね? それに、お父さんが道場も開いてるんでしょ?」

 

「ああ。自慢というわけではないが、それなりに有名だし、門下生も結構な数を有している」

 

「私も数年前までお世話になっていた。・・・柳韻さんには感謝している。今の私があるのはあの人のおかげだからな」

 

「・・・という事は、箒のお父さんもあっち側の人なのね。束さんが千冬さんの怒りに触れて気絶だけで済んだ理由がわかったわ」

 

「姉さんは特別だ。あの人は所謂天才だからな。頭脳も強さも、私はあの人の足下にも及ばない。最近、クロエという助手と共に介護用のパワードスーツを開発したらしい。そのスーツ、計算上では宇宙空間でも使用出来るのだとか言っていた」

 

「何で介護用の物にそんな機能があるのよ」

 

「さあな。あの人の考えはわからない」

 

「さらに言えば、束のヤツ、今回の騒ぎをどうやって聞きつけたかは知らんが、そのパワードスーツに武装を搭載させてこちらに送ろうとしていた。もちろん、私が阻止したがな」

 

何それ凄く見たい。・・・なんて言ったら織斑先生に何されるかわからないのでそっと胸の奥に仕舞う事にしよう。

 

「流石教官! そこに痺れて憧れます!」

 

「・・・ボーデヴィッヒ。今のは・・・」

 

「日本では最上級の褒め言葉だとクラリッサから聞いています。教官もご存知でしょうが、私は孤児です。クラリッサとは同じ施設で共に育ち、私にとっては姉の様な存在です。何も知らなかった私に色々な教育を施してくれた彼女には感謝してもし足りません」

 

「そうかそうか。・・・とりあえず、クラリッサには教育的指導が必要なようだな」

 

「え・・・!?」

 

逃げて! クラリッサさん超逃げて! 手をめっちゃゴキゴキさせている織斑先生を見て、俺は心の中で叫んだ。

 

「姉妹の仲の良さなら私達も負けないわよ! ね、簪ちゃん?」

 

とここで、篠ノ之さん達の話を最初から今までずっと黙って聞いていた更識さんが突然声をあげた。・・・ひょっとして、このタイミングを待っていたのだろうか。

 

「え、ど、どうしたの姉さん?」

 

「だ・か・ら! 私と簪ちゃんがどれだけ仲良しなのか、今からみんなに話してあげるのよ!」

 

「ええ!? そ、そんな、恥ずかしいよ! 虚も本音も黙ってないで止めてよ!」

 

「ごめんなさい。こうなったお嬢様は止められないので」

 

「あはは~。かんちゃん頑張って~」

 

「そ、そんなぁ・・・」

 

「まずは、簪ちゃんが六歳の時! 夜、雷が怖くなった簪ちゃんは・・・」

 

「わ~~~! わ~~~!」

 

バッと立ち上がり、更識さんの口を塞ぐ更識(妹)さん。傍から見れば姉妹がじゃれついている様にしか見えないので、ちょっと気持ちが温かくなった。妹さん、大人しい子かと思ったら、今みたいな声も出せるんだな。ひょっとしたら、こっちの方が本来の性格なのかもしれない。

 

「よお、待たせたな。随分と盛り上がってるみたいだが、何の話だ?」

 

そこへ、ふらりとアザゼル先生が戻って来た。その後すぐ兵藤君と山田先生も戻って来た所で、俺達はそれぞれの得た情報等を交換する事にしたのだった。




番外編は気ままに書けるので気が楽です。今後も本編を書きつつ、のんびりゆったり進めて行くつもりです。

あと、妄想シリーズは今後も続けていけたらいいと思ってます。
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