『マデュライトを使った配合……恐らくブレイクモンスターだろうな』
「やはり、アンタもそう思うのか」
だが、大きなデメリットがある。
ブレイクモンスターは凶暴性が増したが故、手懐けることが困難、またはスカウトを跳ね除ける力を持っている。
普通の方法では仲間にすることはできない。
それを作ってどうしようっていうんだ?
『だが、情報は得れたな…』
「なら、次はオレだな」
スライムナイトの事「ソウゴ」は次には質問をしてくる。
「さっき敵にはなったのはマヒャドだったよな?どうやって習得した?」
『どうやっても何も、プロトキラーに進化した時にヒャド&デインのスキルを得たから極めただけだぞ?それにキラーマシンに進化して最強ヒャド&デインにしたからスキルポイントを割り振って習得しただけだ』
「そりゃすごい。相当モンスターズをやりこんだんだろうな」
まぁな。伊達にプレイはしてねぇよ。……ランクマはあまり出てないけど。
「ここで言うべきかわからないが、お互いに目的を開示するのはどうだ?」
目的か……俺は最強進化とスローライフを目指して旅をしてる…と言っても信じてもらえるのか?
「オレはあのくそったれな神様を一発殴りてぇ。よくもスライム系のモンスターに転生させやがったな!…とな」
『随分と少年漫画の主人公のような目的を持つんだな……その根性羨ましいぜ』
神様を殴る、か。もし目指せるなら俺もそれを見守るのも悪くないんじゃないか?
「で、アンタは?」
『俺は……最強進化とスローライフを目指している。だが正直、俺もあの神様を殴りたいしな』
「それは誰でも抱くか…」
お互いに数秒笑い合う。その後、その沈黙を俺が破った。
『そこで提案があるんだが…俺と組む気はないか?狩りでの経験値は減ってしまうが、効率は良くなるはずだ』
「奇遇だな。オレもそう考えていた」
どのみち、ここから先は仲間がいないと正直キツイ。
どんな形であれ、旅する仲間は必要不可欠だ。
「けどよ……考える時間をくれ。その間、狩りをしててもいいんじゃないか?」
まぁ、難しいだろうな。魔物同士がこういった感じで徒党を組むなんて相当賢くないとダメだ。
そして相手も転生者。一筋縄ではいかないだろう。いきなり助けたと思ったら「組まないか?」と言われて承諾するはずがないもんな…。
普通は断るだろう。オンラインゲームとかなら尚更だ。
『わかった。俺はまだこの雪山でレベリングをしているからな』
そういって安全場所から去る。
*
『やはり無理すぎるか…』
思い切って交渉の席に座ろうとしたが、今思えば愚行だったのかもしれない。
確かに仲間は欲しいさ。けど、譲れないものがあるんだろう。