「何でランクが高いモンスターがこんなところにいる?」
「もしかしてダンジョンの掃除屋か?」
随分と慌てているな。俺だと想定できなかったか?
チャンスではあるが、油断せずに行くぞ。
武器に冷気を込めてタンクの男性を斬りかかる。
『ブリザーラッシュ!』
「うわっ!」
「……喋った?こいつも「
戦いの中、寡黙の女魔法使いが分析を始めている。
「おいおい、この雪山に「
「……数日前に密林で人語を喋る物質系モンスターと遭遇して撤退したPTの話は知ってるでしょ?恐らく、こいつがこのエリアに逃げてきた」
随分と鋭いな…っていうか情報広まるの速い…。
人間の情報戦は怖いな。
『まだだ!マヒャデドス!』
ヒャド系最上級の呪文を即座に放つ。
超巨大な氷が降り注ぎ、ガチパ全員に大ダメージを与える。
…が。
『!? 倒れてない!?』
しまった。ふっかつのたまとか持ってるのか!?
「危なかったぜ…魔法の盾がなけりゃあ即死だった」
魔法の盾!?ドラクエⅧだと、呪文ダメージ15軽減する強い盾じゃねぇか!
中盤なら割とマシな装備だが、全体攻撃を軽減されるのは痛いな。
魔法の聖水があるからいいが、何やら嫌な予感がする。
「よくもやったなぁ!こいつをお見舞いしてやるぜ!」
粗暴の口調の女性が大斧構えて地面を蹴る。
この構え方…どこかで…。
一回転し、その遠心力と鋭利な斧の刃を使用した斧技…まさか!
「食らえ!魔神斬り!」
大斧の刃が俺の身体に食い込み、会心の一撃のあの音が響いた。
『ぐわああああああ!!』
勢いよく吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられる。
『ぐはっ……これがメタル狩りで使われる技か…クソ痛いな…!』
HP140→40
今ので100も削れたのか…強すぎる。
「……追い打ちをかける。イオラ」
寡黙の女魔法使いが爆裂呪文を放つ。
『……万事、休すかよ…』
いくら爆発ガード大が適用されてるとはいえ、これは確実に死んだか?
HP40→8
ははは……32しか食らってねぇ。けど瀕死だ。
『クソ……耐えたのはいいが、次の魔神斬りが命中したら…』
機械だが、汗らしきものが滴る。
逃げるか?いや、4人相手だ。回り込まれる恐れがある。だが、回復方法がアイテムである特やくそうしかない。
だが、こいつはあくまで最終手段だ。だからと言って使わないのは悪手。
普通は即使って立て直すんだが。体が言うことをきかない。
『これが、詰みか……』
「んじゃあ、トドメを刺すぜ」
大斧が振り下ろさる。そのことに俺は死を覚悟する。
だが、その大斧の刃は俺に当たることはなかった。
当然、素早い影が武器をはじく。
俺の前にソウゴの姿があらわれる。
『ソウゴ……!』
「待たせたな。回復に勤しめ。時間稼ぎはするが、早くしろよ」
「!? 見つけたぜ!人語を喋るスライムナイト!」
ヘイトが向いたのがソウゴだけなら、ラッキーだ。
急いで特やくそうを使い、体力を回復させる。
HP8→128
回復したと同時に壊れた部位が嘘みたいに直り、身体が自由に動く。
すかさず2回行動を利用し魔法の聖水を使ってMPを回復させる。
『済まない……ここから逆転するぞ』
「ああ……まずはあいつらを返り討ちにする」