キラーマシン『今は言えない…』
ソウゴ「そうか。じゃあガチパって何だ?」
キラーマシン『オンラインゲームなどでよく使われる単語で、「ガチで組んだパーティ」「真剣かつ真面目なパーティ」を略してガチパだ』
ソウゴ「すげぇな。オレより博識じゃん」
「増えたからと言って戦況は変わらねぇ!そこのキラーマシンさえ潰せれば勝ちだ!」
粗暴な口調の女性が魔神斬りを使おうと再び地面を蹴る。
「死になぁ!キラーマシン!!」
それをソウゴが阻害し、技を外す。
「邪魔だ!」
「お前の魔神斬りは見飽きたぜ?いい加減、かぶとわりとか使って来い。何のためのオノスキルなんだ?」
おお、めっちゃ煽ってる。
その煽りが効いてるのか、そいつは湯沸かし器のように熱くなってソウゴに迫る。
「上等だ!積年の恨み、ここで晴らしてやる!」
二人の剣と斧が攻防戦を始める。火花が飛び散り、俺は近寄れずに距離を取って作戦を考える。
あのガチパは守りが非常に硬い。タンクである男はにおう立ちやかばうを持っていないのが救いだが、耐えられると厄介だ。
僧侶は後ろでベホイミや倒れた仲間を蘇生できるよう、ザオラルの詠唱待機している。
女魔法使いはイオナズンでも唱える気か?随分と詠唱時間が長い。
つまり、魔法の盾やスクルトと言った固めることを重視したPT。
バランスがいいが、弱点がないわけではない。
『やってみるか!あの行動を!』
俺は左腕のクロスボウを引き絞り、矢を後衛に放つ。
矢は一直線に飛んでいくが、危険を察知したタンクが瞬時に後衛を守る。
「させない!」
防がれたが、これは囮だ。
勇気を振り絞って、二人の剣劇に横やりを入れ、ブリザーラッシュで戦線を切り離した。
「準備は終わったか?」
『ああ、奴らは強いが、弱点がないわけじゃない。そこで俺からの提案だ』
正直、成功するかは不明だが、成功すれば、こういったガチパを殲滅するのは容易いだろう。
『俺がジゴデインを唱えて、奴らに当てる。その雷の余波をお前の剣で受け止め、二重の追撃を入れる連携技。その名も「ジゴブレイク」だ』
「……無茶苦茶だな。だが面白いな。狂った連携ほど強い威力はある。試す価値はありそうだ」
『だが一つ言っておく。俺のMPの都合上、ジゴデインは一発しか撃てない。チャンスは一度きりになるぞ』
「いいじゃないか。そういうの、燃えるぜ」
作戦を一通り伝え、俺は呪文の詠唱に入った。
「またマヒャデドスを唱える気か?」
「……! 違う!あの呪文は!?」
ガチパの頭上に地獄の雷雲が現れ、ビリビリと電気を帯び始める。
「拙い…!皆!防御して!」
危機感を抱いた女魔法使いは防御を要請。
しかし、そのタイミングは遅かった。
『黒焦げになりな…!ジゴデイン!!』
地獄の雷が降り注ぎ、敵は大ダメージを受ける。
「ま、魔法の盾でも防ぎきれねぇだと…!?」
「体力が…大きく削れる…!」
「きゃあああ!」
「なんて破壊力……!このキラーマシン、「
ガチパが攻撃を耐えてる中、ソウゴはジャンプ斬りをするかのように高く飛びあがり、ジゴデインの雷をスライムナイトの小さい剣に当て、地獄の雷を付与させた。
「よし、成功だ!」
付与に成功させた次の瞬間、地獄の雷の剣が構成され、その剣をソウゴはガチパに向かって振り下ろす。
「こいつが…オレ達の連携技」
『「ジゴブレイクだ!」』
地獄の雷の巨大な斬撃が発射され、地面を抉り、超巨大な雷光の爆発が発生する。
「も、モンスターが…」
「連携技を…」
「「使った……?」」
爆風が発生するゼロ地点。雷と爆発の衝撃に耐えることができず、俺たちに戦いを挑んだガチパはその場で消し炭になった。
「勝った…のか?今度は逃げられずに」
『……ああ、勝ったな。今経験値が入ったぞ』
その報告を受けたソウゴは嬉しそうに声をあげる。
「いよっしゃ~!勝ったぞ~人間に!逃げられずに!」
相当嬉しかったようだった。