数日後。長い時間眠っていたが、襲撃もなく俺たちは目を覚ました。
『うん。この赤いボディは確実にタイプGだな。ソウゴは?』
「オレは……メタルライダーになったな」
メタルライダー…この世界でのランクが気になるが、まずは自分のステータスをチェックしよう。
種族名:タイプG ネーム:ツルギ
ランク:B
系統:物質 レベル1
所持スキル
・けんごうSP
・耐性ガードSP
・攻撃力アップ4
特性
・2回行動
・会心発生率大
・メタルハンター(自動引継ぎ)
・暴走機関
能力値
HP:62 MP:52
攻撃力:58 守備力:42
素早さ:66 賢さ:51
おお、初期化したのに優秀すぎる。
まるで新生配合した後のモンスターの数値じゃん。
スキルは「けんごうSP」と「耐性ガードSP」「攻撃力アップ4」とは完全に脳筋の構成だな。
しかし、初期ステータスの素早さが高い。暴走機関はテンションが自動的に1段階上がるが、ダメージを受けるヤバい能力だ。
圧倒的な火力でぶっ倒す構成は流石に予想外だな。ヒーラー必須か。
さて、次はソウゴだ。
種族名:メタルライダー ネーム:ソウゴ
ランク:D
系統:スライム レベル1
所持スキル
・ゆうき
・じこぎせい
・守備力アップ4
特性
・1~2回行動
・ライトメタルボディ
・会心完全ガード
・いきなりスカラ
能力値
HP:61 MP:42
攻撃力:40 守備力:82
素早さ:72 賢さ:55
攻撃力以外は高水準の能力値だな。ライトメタルボディは普通のメタルボディよりも劣化した特性だが、それでもダメージ軽減が期待できる。
そして何より、高い守備力でじこぎせい持ち、タンクに持って来いっというわけだ。
いきなりスカラもあるから、序盤にしては結構硬いぞ。狩りを頑張ればこいつはなかなか強いタンクになりそうだ。
しかも!ゆうきのスキル持ち!回復も攻撃もこなせるから、敵が弱ければ攻撃に回ってもいいかもな。
「ツルギも強いじゃねぇか。しかもBランクモンスターかよ!」
『ランクが全てってわけじゃないが、高いランクのモンスターに進化すれば新規スキルが増えるからな。スキルインベントリを溜め込んでるんだ。リビルドできるようにな』
「なら、オレはこれからどう進化すればいい?」
『流石に仲間の進化にどうこう口をはさむ気はないけど、前線に立つならスライムジェネラル、それかいっそのこと最上位のゴッドライダーを目指すのもありだな』
どれもスライム系の最上位モンスターだ。すべてドラクエⅨから登場する奴だが。
『よし、後は狩りをしながら成長を…』
「おい待て。何か聞こえないか?」
何!?音だと?
周囲を見渡し、音がした方を見る。
そこには金属鎧を着た、いかにも騎士っぽい人間のグループがうろついているのが見えた。
「まさか…イレギュラーハンターズか?」
『イレギュラーハンターズ?』
「オレ達のようなモンスターを捕らえるために構成された最新鋭の装備を持ったやべぇ部隊だ」
拙いな、もし高レベルの連中なら勝てる見込みはない。進化したばかりのこのレベルじゃ、逃げるのがやっとだろう。
『よし、ソウゴ。まずは雪山から逃げるぞ。恐らく隠れてもくちぶえなどで引き寄せられて終わりだ』
「そうだな。ここで戦っても捕まるだけだ。……けどどこへ逃げるんだ?」
『そりゃあ、奴らの手が届かない場所だ』
俺達は荷物を纏め、捜索網をすり抜けながら雪山を下りる。
*
「……撒いたか?」
『周囲に敵性反応はない。逃げ切ったようだな』
さて、これからどこへ行こうか。雪山には戻れないし、奴らは恐らく西から来た奴らだよな。街が近いし。
『東に逃げてみるか?』
「お!オレも考えていたところだ。東は沢山のダンジョンがある。そこを仮拠点にしてもいいだろうな」