ソウゴ「すまねぇ、オレの騎士道精神が人を見捨てるのを許さねぇんだ」
ツルギ『スライムナイト系統だから故の行動なのか…』
『さて、寄り道をしてしまったことだが。次の仮住居と狩場を探さないとな』
「すまねぇな。道草食っちまって」
まぁ、過ぎてしまったものは仕方ない。
次はダンジョンと住居探しだ。
「どこに行っても冒険者が跋扈してやがるな。近寄れねぇ」
『安い物件探しをしてるわけじゃないんだし、大丈夫だろう』
焦っても駄目だ。慎重に選び、尚且つたくさんの経験値がある場所なら俺は正直どこでもいいんだが…。
『ん?魔物の反応?』
「あれは……動く甲冑がこっちに来てやがるな」
あの剣と盾、青い鎧。
間違いない。さまようよろいだ。
「お前たちが例のモンスターか?」
『……だとしたら何だ?』
特に武器を構えてこない。敵意がないことから、話し合っても大丈夫だろう。
しかし、声のトーンが高い。性別的に女性か?
「私の名はジュンコ。転生前は…女子高生だ」
あ、そこまで言うのね。
恐らく警戒されないためなのだろう。だがそこまで言われるとこちらも答えなくてはならない。
『……ツルギだ。元ゲーム会社の会社員』
「ソウゴだ。前世は動画配信者だぜ」
互いに自己紹介する。どうやら彼女も俺達と同じく転生者であり、神様の手違いでゾンビ系のモンスターに転生させられたらしい。
被害者がこんなところにもいたとはな。
「ここで立ち話も何だ。私が拠点としているダンジョンへ案内しよう。ついてきてくれ」
***
しばらく歩いて10分。
俺達の前にあったのは巨大な墳墓だった。
『……でかいな』
「ああ。でけぇ」
「ここなら隠れやすいだろう」
改めて中を探索する。出現しているモンスターはC~Bランクのモンスターばかりだ。
並の冒険者が近寄れないだけなのか、すでに攻略済みで行く必要がないのか。何がともあれ、住居にするには申し分ないな。
『なぜ、俺たちの手助けをするんだ?お前にメリットはなさそうに見えるが…』
「確かに…これじゃあ、ただの都合のいい人になっちまう」
ジュンコは立ち止まり近くの岩場に座る。
「……私には、仲間がいない。私もまた、一人だったのだ。転生した時は「がいこつ」から始まり、別のダンジョンで狩りに明け暮れていた。次第に進化もしづらくなっていって、人間に襲われた時に多勢に無勢を思い知らされたんだ」
つまり、共に戦ってくれる仲間が欲しかったんだな。
……俺と同じだ。
『……そうか』
「…ツルギ?」
俺も同じく、転生した時は密林に一人だけだった。
その寂しさ、狩りをしてる時、最初は良かったが次第に敵が強くなって、一人では対処できなくなっていく。
ジュンコの状況はプロトキラーの時の俺とほぼ同じだ。
『俺達と共に行動する気はないか?効率は落ちるが、狩りがしやすくなる。現状、俺達はまだ弱い。共に戦ってくれる仲間は旅をしながら探していたんだ』
「確かに二人じゃ辛いもんな」
「いいのか?」
どのみち、二人旅も後につらくなる。なら、今のうちに仲間を集めるのも悪くないだろう。
彼女の孤独は俺に似たところもあるし、ソウゴも何故か共感してるしな。
「……ありがとう。改めてだ。私はジュンコ。ゾンビ系モンスター生まれの「
その言葉と同時にステータスボードが表示される。
〈ジュンコが仲間になりました!ステータスを確認してください〉
種族名:さまようよろい ネーム:ジュンコ
ランク:F
系統:ゾンビ レベル:17
所持スキル
・アンチブレス☆
・闇ガード☆
・守備力アップ1☆
特性
・ミラクル攻撃
・ぼうえいほんのう
・わるあがき
能力値
HP:100 MP:53
攻撃力:99 守備力:120
素早さ:72 賢さ:77
すげぇ……ここまで成長できたことに称賛を送りたいくらいレベリングしてきたんだな。
ミラクル攻撃はいわゆる、つねにミラクルソードみたいな攻撃ができる。
ぼうえいほんのうはHPが半分以下になった時、自分が受けるダメージを減らすことができる優れもの。
所持スキルはアンチスキルと対ドラゴン系のモンスター特化のスキル。
これは心強いな。
進化先と条件
じごくのよろい:さまようよろいのレベルが10以上
キラーアーマー:さまようよろいのレベルが18以上
スカルゴン:さまようよろいのレベルが12以上で、ドラゴン系のモンスターを倒す
これすごいな。進化方法がシビアすぎませんかね?