『随分と奥まで進んだな…』
地震が起きて数分後、俺たちは雑魚を無視しながらダンジョンの奥へと進む。
このダンジョンは最大6階層まであり、現在5階層に到着したばかりだ。
「一旦ここで休もうぜ。歩き疲れちまった」
「そうだな。進化無しでここまでくると流石に骨が折れる」
『鎧に骨はないのでは…?』
ゾンビ系のモンスターにはスカルゴンやがいこつ系統のモンスターはいるが、さまようよろい系譜の奴らは骨はないだろ。
だが、ソウゴの言ってる案は賛成だ。
雑魚を無視して時々戦闘をして突き進んだらMPが心もとない数値を出している。人間側は宿屋が無いと休めないが、俺たち魔物側は宿が無くてもMPを回復させる手段はいくらでもある。
『なら、休みながらアイテムの整理と行こうか』
「そうだな。ダンジョン内をうろついてたから宝箱は結構開けたんじゃないか?」
「とはいっても1000Gも満たない資金と人間側の武器だな」
「確か…破邪の剣、鋼の剣、ドラゴンキラーじゃなかったか?」
当たりなのかハズレなのか、結構バラバラだったな。
『そういえば、古い方のモンスターズシリーズではモンスターも武器は装備できたな』
「あくまで古い方の奴だろ?新しい方はアクセサリー特化だったよな」
「その辺に関してはステータスボードで確認できればいいが…」
ステータスボードを開き、内容を確認する。
ヘルプを確認した結果。ドラクエⅤと同じように武器、防具、盾、装飾が装備できる感じらしい。
え、何そのモンスターズ。金結構かかるけど、リビルドし放題じゃん。
『とはいえ、武器だけか…このダンジョンはレベリングができるが、落ちてるアイテムはしけてるな……』
「そんなときもあるんじゃね?けど、冒険者を返り討ちにした時に追い剥ぎができるんじゃね?」
「流石に誰かが着た鎧は着たくないな…」
分かる。せめて店で売られている新品の奴でお願いしたい。
『とりあえず、ドラゴンキラーはジュンコが装備してくれ。破邪の剣はソウゴ、俺は鋼の剣を装備する』
「いいのか?脳筋構成のお前なら真っ先にドラゴンキラーを選ぶかと思ったんだけど」
『仮にダンジョンボスがゾンビ系とは限らない。ドラゴン系の可能性もある。その為、対ドラゴン系特化の特技を持つジュンコが持つほうがいい』
「わかった。ドラゴン系統が相手になったら任せてくれ」
装備を各々相談し合い、アイテムの整理を終える。
「あ、HP・MPが全回復したな」
『よし、ボスまであと少しだ。進もう』
***
1時間後、魔物を蹴散らしながら進んでいると、下へと続く階段を見つける。
その先からとてつもなく強い力を感じる。流石ダンジョンボスだ。ここまでくると機械なのに怯えという感情が芽生える。
『物凄いエネルギー反応だ…近づいていくと同時に身震いが止まらない。これがダンジョンボスの存在感なのか…?』
「確かに、感じただけで身震いが止まらねぇ…だが、怖いとは思わねぇな」
「階級の高いモンスターでも感じるのか…となると相手は相当強いぞ」
気を引き締め、最下層へ突入する。
そこにいたのは巨大なドラゴンだった。
オレンジ色のドラゴンで、翼こそないものの、見たことあるフォルム。
間違いない……このダンジョンのボスは「ダースドラゴン」だ。