『あのクソジジイ!』
目が覚める。何やら身体が重い。
これが異世界転生というものだろうか…?
『くっ…けど転生してしまったものは仕方ねぇ…』
うじうじしても仕方ない。俺は神様に対しての憎しみはできるだけ忘れるようにして、考える。この世界がドラゴンクエストモンスターズと同じならステータスとか見えるよな?
そうしないとレベルとかアイテムとか確認できないし。
頭の中で「ステータス」と唱える。すると青いボードのようなものが出てくる。
恐らくこれがこの世界に転生した時の特典だろうな。
俺はどんな物質系モンスターに転生したんだ?ドロザラーか?ドロヌーバか?
魔物名:メタルハンター
ランク:F
系統:物質 レベル:3
所持スキル
・剣術
・守備力アップ1
特性
・1~2回行動
・メタルハンター
能力値
HP:58 MP:20
攻撃力:45 守備力:44
素早さ:36 賢さ:25
メタルハンター!?別のナンバリングだったらマシン系のモンスターじゃん!
だがFランク…確かに低級っちゃ低級だが…このステータスじゃメタル狩りすらできないぞ?
運がいいのか、1~2回行動は稀に2回行動ができる。
ただ、連続持ちじゃないからあくまでメタル系モンスターへのダメージが強化されるだけだからな。
この場合は当てたとしても1しか食らわない…辛いぞこれは。
『だが悩んでても仕方ない。運よく攻撃力は序盤にしてはそこそこある。レベリングして高めれば大丈夫だ』
4本の足を起こし、機械の身体を起こす。
周囲は何やら密林地帯のようだ。
『……なんちゅう場所にスポーンさせてんだ。普通は遺跡とかそんな場所だろうに』
近くに水辺があったため近づく。
真っ白い機械の身体にモノアイの頭。左右にはクロスボウを剣を携えたマシン系のモンスター。
うん、完全にメタルハンターだな。
ここから進化するのか…ちと心配になってきたが、何とかなることを祈るしかない。
第二の人生がここから始まった。
*
『しかし、密林か……ジョーカー2を思い出すな。もし同じなら主は「タイラントワーム」のはずだ』
密林を進みながらモンスターを蹴散らしていく。
最初はスライム、きりかぶおばけ、じんめんがえる、マドハンドと少しずつ強い奴を倒しながら進む。
幸運なことに、この密林は「やくそう」が沢山取れる。そのおかげで回復呪文無しでどうにかなっている。
だが正直なところ回復呪文が欲しい。今は回復アイテムだけで命を繋いでいるが、やがて間に合わなくなるだろう。
どこかで上やくそうが取れればいいが、無い物ねだりはダメだ。
そう考えると、空から何かが突進してくる。
花のような頭部を持つ鳥、はなカワセミだ。
『しつこいな…この場で切り伏せてやるか』
はなカワセミが通常攻撃を仕掛けてくる。素早さは相手の方が上だったか…。
その攻撃をよけきれずに受けてる。しかしダメージは8程度だった。
『それでも痛いがな…!』
はなカワセミに対し、クロスボウの矢を装填し、放つ。
剣を扱うと考えていたのか、その矢弾を受け、落っこちる。
落下によるダメージによるものか魔素も消滅した。
『経験値は入ってくるが…しょっぱいな』