「で、デケェ…!10m以上もあるんじゃねぇか?」
「う、うむ……こんなにでかいとは…」
ダースドラゴンの大きさはとても巨体であり、俺たちが蟻みたいな感じだな。
恐らくギガボディの特性を持っているのだろう。
「GAAAAAAAAAA!」
ダースドラゴンは咆哮をあげ、襲い掛かってきた。
しかし、幸いにも。
「オレから行くぜ!」
素早さは俺たちが上回っていた。
最初にソウゴが走り、ギガブレイクを叩きつける。
凄まじい電属性の斬撃が飛び、不意打ちにしては派手な攻撃になった。
『よし…なら俺は…』
ダースドラゴンに炎属性は効き辛い。っていうか半減されるだろ。
そんなわけで灼熱斬はこの戦いでは封印だ。
となると出せる特技は絞られる。
『やってみるか……!大地斬!!』
力いっぱいに振り下ろし、大きな斬撃が攻撃がダースドラゴンの鱗に傷をつけた。
俺自身、こいつの弱点となる属性の特技を一つも持ってない。
ダースドラゴンの弱点属性は水。ザバラ系の呪文やつなみが無いから弱点を突くことができない。
毒も弱点に入るが、ダンジョンのボスとなっているこいつにはデバフは効き辛いだろう。
『攻撃は当たったが、効き目が薄そうだな』
「なら、これはどうだ?バイキルト!」
ソウゴが攻撃力を二倍にする呪文を唱える。対象は…俺じゃなく、ジュンコのようだ。
『いい判断だ。ダースドラゴンはドラゴン系。ドラゴン斬りが通じる』
「行くぞ…!ドラゴン斬り」
ジュンコが放つ竜を斬る斬撃がダースドラゴンの硬い鱗を斬り裂き、特大ダメージを与える。
ドラゴンキラーの効果もあり、強すぎるほどなのだろうか……そのダメージに大きくよろめいていた。
「GAAAAA!」
ダースドラゴンは口に炎を溜め込み、激しい炎が吐き出され、俺たちにダメージを与える。
「ぐっ!?」
「うおっ!?ライトメタルボディが無かったらヤバかったぜ…!」
『それでも被害がヤバいな…!』
激しい炎でも相当削られた気がするな。
だが今はHPを気にしてる場合じゃない。
次にダースドラゴンは尻尾で俺たちを薙ぎ払ってダメージを与える。
『拙い!』
「がぁ…!」
「ちぃ……!」
お互い大被害を被ったが、あくまで序盤ターンでかなり削れたんだ。
回復しながら削っていけば勝てるはずだ。
「回復するぜ!ベホマラー!」
ソウゴが回復呪文を唱え、俺は大地斬。ジュンコは引き続きドラゴン斬りで攻めて行く。
あれから7ターンくらいだろうか?MPが尽きかけてきたところ、ダースドラゴンの動きが鈍くなったのが見えた。
『あと少しだ…!最後の…大地斬!』
僅かにダメージを与えているが、倒れる気配はない。
後は…ジュンコのダメージが頼りだ…!
「うおおおおっ!ドラゴン斬り!!」
彼女が最後に放つドラゴン斬りが直撃する。それと同時に聞き覚えのある音がボス部屋に響く。
―――――会心の一撃の音だ。
ダースドラゴンは弱々しい咆哮をあげ、身体を地面につけ、息絶えた。
『やっと倒れたか…』
「た、倒したぁ!!」
「信じられん…!この人数で、デカブツを倒したぞ!」
俺はホッと落ち着き、ソウゴとジュンコは勝利の味をかみしめていたのだった。