ステータスの確認を終えた俺達はレベリングに勤しんだ。
ダンジョンボスが倒されたため、現在、ダンジョン内ではメタル系モンスターが多数出現するようになっていた。
あまりにも不思議だが、これはこれで大きなメリットである。
経験値1万以上のモンスターが大量にいるんだ。ゲームならバグと疑われるが、この世界はゲームではない。
ならばやることは一つ!このダンジョンで経験値を稼ぎまくって強くなることだ!
『はぐれメタルを見つけた!囲め囲め!』
「オラァ!」
「なかなかダメージが通らないな…!しかも逃げるし…!」
しかし、ソウゴとジュンコはメタル系にダメージを与える手段が乏しく、取り巻きの撃破を任せ、はぐれメタルの大半は俺が狩るという形になっている。
効率が悪そうだが、実のところそうでもない。取り巻きが色々邪魔してくるから、それの足止めをしてくれるからだ。
『よし、撃破した!これで全員のレベルが上がったはずだ!』
「あ、さっきの戦いでいきなりレベルが36まで上がったぜ!」
「私もだ!」
どうやら今までの敵の経験値が低すぎたのか、はぐれメタルの撃破でいい具合にレベルが上がっている。
以下は俺達の次の進化先だ。
ツルギ
デビルウェポン:デュランダルのレベルが25以上
終焉の機械兵:デュランダルのレベルが40以上 New!
キラーマシン2:デュランダルのレベルが20以上
キラーマシン3:デュランダルのレベルが60以上
ソウゴ
ゴッドライダー:スライムジェネラルのレベルが48以上
デンガー:スライムジェネラルのレベルが70以上
マスタージェネラル:スライムジェネラルのレベルが50以上 New!
マスタースライム:スライムジェネラルのレベルが20以上
ジュンコ
シュバルツシュルト:キラーアーマーのレベルが20以上
ピサロナイト:キラーアーマーのレベルが30以上
彷徨うロトの鎧:キラーアーマーのレベルが50以上 New!
悪魔の騎士:キラーアーマーのレベルが25以上
死神の騎士:キラーアーマーのレベルが60以上
皆結構進化先がある。条件のレベルが結構高いけど。
俺の場合は「終焉の機械兵」になってみる感じだ。恐らくこの世界独自のキラーマシンだろう。別にキラーマシン2なってもいいが、こうなってくると気になるもんだ。
ソウゴは「ゴッドライダー」になる考えらしい。まぁ、てんのめぐみのスキルは回復スキルの中で優秀なものだからな。
ジュンコの場合は「彷徨うロトの鎧」に進化することにしたらしい。確かドラクエⅪの追加コンテンツに登場するモンスターだったな。さまようよろいのロトの鎧バージョン。
あいつ強かったんだよなぁ…。
『よし、一度休憩したら、メタル狩りを再開するぞ。できる限り強くならないとな!』
「ああ!もう弱い魔物とは言われないようにしようぜ!」
「彷徨うロトの鎧…どんな性能をしてるかも気になるな」
***
そんな中、人間側の方でも動きがあった。
東の国にある大きな城の城内で、ツルギ達に助けられた女騎士が王座の間で、その城の主、国王というべき人物と情報交換をしていた。
「……成程。西の帝国が戦争状態か…。これは何かがあるな」
「はい…私は人間同士の戦争をすべきではないと思っています。魔物が跋扈し、南の国は魔王の存在が露になっています」
魔王。それはドラゴンクエストのラスボスを飾るモンスターである「竜王」や「ゾーマ」と言った強力なモンスターの存在。
呼び名は大魔王、闇の覇者、破壊神、魔族の王、魔界の王、幻魔王、天魔王、暗黒神、堕天使と一度上げれば無数に存在する。
「……して、その西にも魔王が出現。その魔王は特定できているのか?」
「もちろんです。大魔王……「バラモス」とそのモンスターは名乗ってました」
「……」
国王は頭が上がらないかのように沈黙する。
「ここでさえも魔王が現れておるというのに、この世は…どうなってしまうのじゃ……」
人間側は、魔王という邪悪で強力な存在に頭を悩ませていた。