「その事についてだが…貴殿達の旅についていきたい」
『理由は何だ?』
「私の思いを汲み取り、姫の救出に尽力して頂いた。その恩義に報い、力になりたい」
「ベネルド…」
『……』
俺は考えた。要は恩を返すために仲間になりたいという事だ。
確かに仲間は欲しい。だが、ベネルドにも人生がある。強要すべきではないのはわかっていた。
『俺達についていくことは、面倒事に首を突っ込むのと同じだ。それでも、ついていくのか?』
「ツルギ殿の言葉を借りるのであれば、男に…二言はない」
『そうか……クラリスはどうする?』
「私も…ついてまいります。少なくとも、迷惑はかけません」
毎度思うが、迷惑とは微塵も思っていない。
これで迷惑や害悪と罵るのは害悪プレイヤーや無能な司令官の言い訳だ。
何とかと鋏は使いよう……適材適所を理解したものが戦いを制するんだからな。
ただ、ここまで増えれば大所帯だ。レベリングの経験値が大きく減るだろう。
最新版のドラクエモンスターズのシステムを使うなら、手持ちはスタンバイを含め8体が限界だ。
それ以外は牧場送りになるが、この世界にモンスター牧場はあるのだろうか?
無い場合は控えに経験値は入るのだろうか?
それだけが気になった。
もし、今後3人以上が仲間に加わり、超大所帯になった場合はどうなるんだろうか?っと。
そこらへんは後でステータスボードで確認するしかない。
〈ベネルドとクラリスが仲間になりました。ステータスを確認してください〉
あ、表示されちまった。
まぁ、なってしまったものは仕方ない。ステータスを見て判断しよう。
それからオレガノがいたダンジョンでレベリングだ。
種族名:プリーストナイト ネーム:ベネルド
ランク:D
系統:悪魔 レベル22
所持スキル
・パラディン☆
・全体回復☆
・かしこさアップ2
特性
・回復のコツ
・ときどきバイキルト
・2回行動
進化先と条件
サイコマスター:プリーストナイトのレベルが25以上
エビルソーサラー:プリーストナイトのレベルが50以上
あかつきの神兵:プリーストナイトのレベルが80以上
種族名:ピンクモーモン ネーム:クラリス
ランク:C
系統:悪魔 レベル25
所持スキル
・目覚めし重力の探究者
・賢者
・かしこさアップ3
・深海ガード+
特性
・重力系のコツ
・いきなりインテ
・ひかりのはどう
・ラッキー
進化先と条件
マポレーナ:ピンクモーモンのレベルが28以上
ブラッドアーゴン:ピンクモーモンのレベルが25以上で、人間を5人倒す
ダークモーモン:ピンクモーモンのレベルが30以上
クイーンモーモン:ピンクモーモンのレベルが50以上
ほうほう。これはこれで強いな。っていうかCランクなのに目覚めし系のスキル持ちとは強すぎるぞ!?
もしかして魔王軍はこいつのスキルを狙っていたのかもしれないな。
ベネルドはまさに神官戦士のようなスキル構成になっている。あの時、俺と善戦してたのはこのスキル構成のおかげだったのかもしれないな。
どちらも進化までは遠くなく、レベリングすれば簡単に進化できるだろう。
『…大所帯になったな』
「そうだな。けどよ…旅も愉快になったんじゃないか?」
それもそうだな。生き残ることに執着して、孤独に生きてきた頃が懐かしく思える。
本来は狩りの効率化とボス討伐のヘイト分散のために集めていたが、今になれば、魔王軍の討伐を掲げたモンスターズへと大きくなった。
ここから更に大きくなれば、キャラバンを作るのも夢じゃないだろう。
「さて、ツルギ。今後の方針は決まったのか?」
ジュンコが俺に今後の方針を聞く。
最早俺がこの集団のリーダーとなっていた。
『今の目標は魔王軍を倒すことだが、今の力では正直に言って敵わないだろう。ベリアル戦の時は運よく相性を突いた戦いでねじ伏せれたが、次も同じとは限らない。アトラス、バズズがまだ残っているため、今後はレベリングと進化を優先する。それで構わないか?』
「おっしゃ!修行って奴だな!」
「我々はそれで構わない」
「そうと決まれば、早速ダンジョンに潜らなきゃね!」
皆はやる気十分だった。
ハーゴン率いる魔王軍との戦いは激しさを増すだろう。
俺もまた、新たな進化とレベルアップを目標に、皆をダンジョンへと連れて行った。