進化せよ!ドラゴンクエストモンスターズE   作:ヒラーズ

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まだ魔王オムド・レクス状態じゃないですが、登場させてもらいました。
前世が凶悪犯の魔物「ジャック」。HPが高いなぁ。
応募ありがとうございます…!


予想外の大敵

突入して数分。雑魚敵を倒しながら内部を荒らしまわっている俺達だが、一つだけ違和感を感じていた。

 

『おかしい。バズズやアトラスが出てこない。普通なら止めに来るはずだが…』

「一向に出てこねぇ…何かあったのか?」

 

ソウゴの言う通り何かあったのかもしれない。中枢をオカに爆破された挙句、俺達に内部を荒らされているんだ。

普通は出てきてもおかしくはないのだが、それどころか部屋に入るたびに出てきた魔物は戦意を失っている。

 

戦う意志のない魔物は経験値にもならないから、放っておいてる。

ソウゴとクラリスが戦意喪失した魔物に事情を聞くと、ハーゴンとシドーが何者かと戦闘しており、シドーが撃破されたとか。

破壊神を倒したというのか…別の魔王軍でも来たというのか?いや、それなら俺達もその情報を聞くはず。

 

『嫌な予感がするな。急ぐぞ』

「ああ……奥からものすげぇ邪気を感じるぜ」

「私もだ。アレが大魔王級の強さなら人間社会が揺らぐだけはある」

 

 

『む…!』

 

あれから急いで、最奥へ行こうとするが、その扉が破壊されていた。

あちこちにはハーゴンやアトラス、バズズの配下の魔物の死体が散乱しており、時間が経つたびに魔素が消滅していった。

焦げ跡からにして相当強い呪文が放たれている。氷結と炎属性が混じった呪文らしき破壊力。

間違いない。極大消滅呪文の「メドローア」だ。

 

「こいつはひでぇ…勇者がやったとは思えねぇな」

「あまりにも残虐すぎる…」

「恐らくだけど、やったのは魔物という可能性が高いわね…」

「腐敗臭こそしないけど、こんな酷いやり方を…」

 

リュウスケもこの惨状を見て少し吐きかけていた。

 

「くっ…人じゃねぇなら、この惨状にできるモンスターは相当強いぞ」

「見た目からして人間業でもない…」

 

そこまで言わされるなら、ハーゴンやシドーが倒されていてもおかしくない。

何者なんだ?魔王軍をここまで壊滅状態にした奴は…?

 

恐る恐る最奥の祭壇のある間へと入る。

そこには俺にとって知っている巨大なモンスターが佇む。

紫色と赤色の歯車と天秤が混じった不気味なモンスター「オムド・ロレス」の姿が見えた。

 

『古代兵器…オムド・ロレス!?』

「ん?討伐者が来たのか。遅かったな。ハーゴン率いる魔王軍は壊滅したぞ?やったのは私だ」

 

魔王級、大魔王級のモンスターをたった一人で倒したというのか?

それにあの喋り方。間違いない…こいつも特異点の魔物(イレギュラーモンスター)だ。

 

「私はもうすぐでオムド・レクスに進化できる。お前たちを倒せばな!」

『何だ…?この邪気は…!?』

 

大魔王を倒した証拠なのか?奴の力が強大になっていく。これは…予想を上回るほど強い相手になりそうだ。

 

「最後に言ってやろう。私の名は「ジャック」!殺戮を求めるものだ!!」

 

その言葉を聞いた時だった。ステータスボードに異変が起きる。

ジャックの一部ステータスが表示されたのだ。

 

種族名:オムド・ロレス ネーム:ジャック

ランク:S

系統:??? レベル:60

能力値

HP:6900 MP:200

 

HPが6900!?モンスターバトルロードⅤだと真大魔王のダークドレアム並みの強さじゃん!

 

「こりゃあ…予想外なバケモンと出くわしちまったな…!」

「勝てるのか…?」

『勝算は…あるさ』

 

俺は絶望しかかっている味方に喝を入れ、武器を構える。

ジャックも威圧を放ち、俺達の前に立ちはだかった。

 

「他の奴よりも違うようだな?いい声で泣きわめいてくれよ」

『泣きわめくのはお前の方だ。変態野郎』

 

俺達は予想外の大敵と戦う羽目になったのだった。

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