『オラオラァ!レベリングじゃあ!どけどけぇ!!』
モンスターを狩り続けていて数時間、俺は確実にレベルを上げ、気が付けばレベルが7にまで上がり、ステータスが大きく上昇した。
この調子なら8まで行けそうだ。
剣を激しく振り回しながら、片手のクロスボウの矢を発射し、空中にいるモンスターを撃ち落とす。
次々モンスターを屠る様はまさにハンターだ。
『そろそろスキルポイントを割り振るか。とりあえず、攻撃手段がいくつか欲しいし、剣術にスキルポイントすべて注ぐか』
俺はスキルでスタータス上昇よりも、特技を増やして手段を増やすスタイルだ。どのゲームでも同じだが。
〈剣術スキルが特定の数値に達しました。「かえん斬り」「しんくう斬り」を習得しました!〉
おお!かえん斬りは火属性の物理、しんくう斬りは風属性と、現に欲しい属性だ!
しかも両方とも消費MP2で使いやすい。序盤の属性物理は強い。
『フフフ……このままいけば攻撃力+4の恩恵も得られる。次のレベルアップが楽しみだな』
進化への道を進みながら、実のところ、次のレベルアップを楽しみにしている時だった。
遠くから風を切る音が聞こえた。矢ではない何かが俺に投擲される。
『斧が飛んできた!?』
急遽クロスボウの矢を発射し、撃ち落とす。
どうやら、不意打ちを受けてしまったようだった。
『クソ…!誰だ!』
周囲を見渡し、殺気を追う。
しかし、数秒もしないうちにその正体が出てくる。
逆立った髪、宝玉を嵌めたサークレット、背中にはマント。斧と顔らしき絵が描かれた盾。
「くびかりぞく」か!
「ケヒャヒャ!」
笑いやがって、何がおかしいのやら…。
剣を構え、じりじりと近づく。緊張が来るかと思ったら、くびかりぞくから接近してきた。
斧を振り上げ、力強くその斧を振り下ろした。
「ケヒャヒャ!かぶとわり!」
『何!?』
咄嗟に攻撃を避ける。
かぶとわり……相手に物理ダメージを与えた上に守備力を大きく下げる厄介な特技だ。
物質系のモンスターはルカニ系の呪文やその特技にめっぽうに弱く、守備を下げらればあっという間に体力を削られる。
スカウトアタックでは偉いお世話になった特技だが、こうも敵に使われると拙いな……。
『だが、斧による攻撃は隙がでかいというのが付き物!しんくう斬り!』
剣が真空の刃を纏い、目前のくびかりぞくを斬りつける。
ガキン!
「ヒャヒャヒャ!」
咄嗟に盾で攻撃を防がれてしまい、大したダメージを与えれなかった。
硬すぎるだろ…!
『だが複数行動を持つ俺の前ではそんな防御は無意味だ!』
即座に後ろに回り込み、斬撃を加える…が。
ガキン!
凄まじい反射速度で盾を構え、防がれてしまう。
『マジかよ…!これも防いでくるのかよ!!』
あの盾を何とかしないと、まともにダメージが通らない。