町を出て数時間。特に魔女の手先との交戦もなく魔女の居城前へと足を止める。
戦力を使い切ったのか?
そう考えていた矢先。城門前に1体のメイデンドールが迎える。
「ようこそ、リーズレット城へ。あなた方の到着をお待ちしておりました」
周りは「お、おぅ…」と言ってドン引く。
周りの反応を気にせず、俺はそのメイデンドールに話しかけた。
『いくつか質問したいことがある。構わないか?』
「可能な範囲でお答えいたしましょう」
俺は武器を納め、質問へと入った。
『1つ目だ。単刀直入に、お前は魔女の側近か?』
「はい。リーズレット様の側近「クリス」と申します。あなたと同じ存在です」
魔女の手下に
魔王軍並みに厄介だな。
しかも、リーズレットか……ドラクエⅪで登場した魔女だったな。
禁書の中に封印されて、最終的には主人公たちの前で降参したはず。
義理堅い性格が健在なら話は通じるはずだ。
『二つ目だ。ブリザードとアイスチャイムで町を襲わせたのはお前たちの策略か?』
「おや、鋭いのですね?その通りです。あなた方をこちらに誘うためにやりました」
『……それはどういうことだ?俺達を誘い込むならこんな回りくどい策は逆に悪手のはずだ』
「今のリーズレット様はあなたにお熱なのです。多くの
そうだったのか…俺以外のマシン系譜の物質系モンスターを見ないから、そこまでの知識が不足してたな…。
『だが一つわからないところがある。それが3つ目の質問だ。そこまで知っておきながらなぜ町を襲うような真似を?』
「答えは単純です。力を試しそれと突破できるかの試練を与えたんです。最近は…それを語る偽物がいるという話も聞かなくはないですし」
成程、モシャスという呪文で化けてる可能性か。そこまでは頭が回ってなかったな。
『って待て!俺いつの間に恨みを買われるようなことやってたのか!?』
偽物を演じて陥れる戦略はどのファンタジーや現代ファンタジー、異能アクションモノでは普通だったが、実際されるとうざったいな!?
ジャックとの交戦で、ジャックから恨みを買われるなら承知の上だが、他の魔物から恨みを買われる筋合いは正直言って無いに等しい。
東の魔王軍に残党らしき魔物は居なかったしな。ほとんどが烏合の衆みたいなもんだったし。
「そして、各地の魔物たちはあなたをこう呼んでましたよ。「
なんだそりゃ!?俺そんな中二病みたいなあだ名付けられていたのかよ!カッコわる!!
『最後の質問だ。リーズレットは俺の名も知ってるのか?』
「ええ、存じておりますとも。でなければこんな大胆なことはしません」
『そうか……わかった。リーズレットの元に案内してくれ』
クリスは俺達を城の中に入れ、城の中を案内する。
この城、構造がラダトームに似ている。その為、あまり城の中を迷うような要素が一つもない。
ゲーム内ならじっくり探索していたいものだが、最後の鍵や魔法の鍵、盗賊の鍵もないしな…。
そうぶつくさ考えていた時に、城の二階の王座に通されるが、なぜかソウゴ達だけ止められた。
「失礼ながら、ツルギ殿以外は王座に通すなと言われてます。ここで、待機していてください」
「おいおい!そりゃあないぜ!」
『いや、待っててくれ』
俺はソウゴ達に待つように説得させる。渋々承知されたが、長居は良くないだろう。
王座の間に入り、居座る魔女の姿を確認する。間違いない、本物のリーズレットだ。
「よく来たわね。来ないかと思ってたわ」
『そんなに俺に会いたいなら、自分から来い』
ここからは敵も味方もいない1対1の対面となる。