『ああっと!どういうことだー!?Fランク戦から登場したチャレンジャー二人組のツルギ&ソウゴのタッグの進撃速度が止まらない~!』
ナレーターが驚きながら実況し、次々と現れる他のチャレンジャーを倒しまくる。
一言でいうのだが…敵が弱すぎる。
最初のFランクは俺のさみだれ斬りやソウゴの流星で軽く蹴散らせるし、E~Cまではオレガノのデバフと俺のコンボで回復を必要とせずに次々と勝ち進んでいった。
Bランクからは骨のある相手であったが、ジュンコ&オレガノのタッグで簡単に落ちた。
人間側の全滅仕様はこの世界でも有効らしく。マヒブレイク付きのやけつくいきで簡単に全滅した。
Aランクこそ手こずることもあったが、運よく会心の一撃が出ていたおかげで速攻撃破に持っていくこともできた。
「このままいけば優勝かもな!」
『流石にSランクで止めた方がいい。同じ奇跡は早々起きないからな』
俺とソウゴはコロシアムのフィールドに立ち、敵を見据える。
『さぁ、ついにやってきました!Sランク決勝戦!チャレンジャーはツルギ&ソウゴの無敵チーム!それに対抗するは……闇こそ我が至高!ツインダークだぁ!』
俺達の目の前に現れたのは、真っ黒なメタルドラゴンの事「ダークネビュラス」と真っ黒ゴーレム事「ブラックゴーレム」が立ちはだかった。
「お見事ですねぇ…1日でここまで登ってこれるとは、いやはや…今年のコロシアムは退屈しなさそうですよ」
「全クダナ。ダガ……コノ快進撃モココデ終ワリダ!」
『さぁ、両者気合十分!やっちまえ~…ホイッ!!』
その音と同時に俺が先攻を取る。
『ギガクロスブレイク!』
雷属性の二重攻撃がツインダークを襲い、特大ダメージを与える。
その次にソウゴが行動すると思いきや…ダークネビュラスが行動した。
「おお!流石挑戦者だ。すごい威力ですねぇ…ベホマズンです!」
ダークネビュラスが回復呪文を唱え、HPが全回復する。
成程、ヒーラーの役割を持っているのか。
『今ノハ痛カッタゾ!ドルマドン!!』
ブラックゴーレムが暗黒呪文を唱え、俺達にダメージを与える。
デンガーであるソウゴの弱点属性は闇属性。つまりドルマ系の呪文は痛い。耐性ガードで軽減してるとはいえ、弱点であるの関わりないからだ。
「オラオラァ!閃光斬!!」
ソウゴの二回行動付きの閃光斬が襲い掛かり、全回復した体力を一気に削る。
しかし、未だ立ち続けていた。
『まだだ!2連続のギガクロスブレイクだ!』
削りに削ったが、まだ立っている。
「まだ…まだ終わりませんよ!」
何やら亡者が憑りついているようなエフェクトが出てきた。
亡者の執念か!
亡者の執念。この特性を持っていると、HPが0になっても、そのラウンドの間だけ、残る事ができる。ただし、そのラウンドが終わるとやられてしまうが…。まさかここでも見れるとはな。
『オレモ…タダデハ落チナイ』
こっちは瀕死なのに立っている…くじけぬ心が発動している証拠か。
『一矢報イル……魔神斬り!!』
ブラックゴーレムの右ストレートが俺に直撃し、会心の一撃が発生する音が響く。
めちゃくちゃ痛い。けど、死には至らなかったが、速攻でソウゴがベホマズンを唱えて持ち直す。
「これで終いだ!」
ソウゴの通常攻撃でブラックゴーレムが落ち、亡者の執念で蘇生呪文を使えなかったダークネビュラスも時間切れで力尽きる。
『き、決まったぁ!Sランクチャンピオンは…このツルギ率いるチームだぁ!』
「やったな!ツルギ!」
『ああ。光あふれる地の入場権限は俺たちの物だ』
あんなに進化しまくってたんだ。
敵が弱すぎるんじゃない。ツルギ達が強すぎたんだ。