国王からの謁見から数日。俺達は準備を整え、南の国東部へ赴き、探索を始めていた。
「すげぇな…ここからでも海が見えるぞ」
「急に崖を登ったからな…ここから見る景色は絶景だろうな」
ソウゴとジュンコがやや観光気分になってるが、俺自体は警戒状態だ。
どこから攻撃してくるかわからないからな。
『それにしても…ギガボディ持ちなのに、どうやって隠れていたんだ?ステルスやしのびあし、しのびばしりという特技もないはずだが…どこかで習得でもしたのか?』
魔王級っぽい圧を感じない。完全に気配を消したか、違う場所に移動したか…。
そう考えている時だった。
「ん?遠くから呪文詠唱の音?」
アオイが音を察知し、呪文が放たれた方向を見る。
見た先で大爆発が起きた。この威力を俺は知っている。イオグランデか!
『撃たれた場所が違う…どこで虐殺を行ってるのか?』
俺は遠くを見る。そこにはオムド・ロレスのフレームを後背とし、両手先に禍々しい天秤皿を提げた幻魔のような魔人で、鋭い目つきのイケメン。
うん、間違いなく。魔王オムド・レクスだ。
『イオグランデってなるとイルルカSP仕様か…厄介だな』
あの仕様は拙い。ギガクロスブレイクが飛んでくるんだよなぁ。あれはあれで痛い。
「標的が見つかったな。どうする?」
『どうするもこうするも、倒しに向かうぞ。神様の頼みを終わらせて、旅を続けなきゃな』
俺達はジャックのいる方向へ向かって走る。
その最中、冒険者たちが戦ってるのか、呪文やら通常攻撃の音が鳴り響いてる。
『派手に戦ってるな』
「それほど、ジャックの首が高いって奴か?」
「あれほどの犯罪者だ。賞金首も高いだろう」
「今思うと恐ろしい奴が
ホントそれな。転生させる人物の厳選化されて無いせいでもあるが、弾かれんだけでも見事なもんだ。
「邪魔だ!下等生物共!!」
ジャックがイオグランデを唱え、冒険者たちを一掃する。
辺りには爆発した後である焼け野原だった。
『凄いな。跡形も残ってないぞ』
「イオ系最強呪文なだけはあるな…」
俺達がジャックの目前に現れると、その殺意を俺達に向ける。
「ようやく見つけたぞ!お前たちを殺し、ようやく安心して眠れるものだ……!」
『お前の殺人癖のせいで俺達の旅がめちゃくちゃになってるのを理解してないのか?まぁ、殺人鬼の思考はわからんから当然だが』
軽く煽る。ジャックは全体攻撃を仕掛けてくるが、俺は大剣を横薙ぎに振り、攻撃を受け流した。
『決着を着けるぞ、ジャック。これ以上お前を野放しにはできないからな』
「それに関しては賛成だ…お前たちを殺し、神を殺す!」
邪悪な炎と氷の天秤が動き、俺達を倒さんと氷の天秤が剣となる。
『いくぞ…!』
「おう、こいつをとっとと倒して、拠点を立てようぜ」
「再び魔王と戦えるとな…!」
「また私の毒でトドメを指してくれるわ~」
「足を引っ張らないように…頑張ります」
オムド・ロレスの第二形態がかっこよくなってるが、ジョーカー3プロだとすごい弱体化してる気がするんだよな…。