あの戦いからもう2日後。
俺達は国王ザディクにジャックの撃破を伝え、報酬として土地を貰った。
と言ってもそこまで広くはないが…まぁ、広さ的に豪邸は立てれるレベルだ。
拠点を建てると言っても、生憎俺は建築技術が無く。素人に等しい。
そう悩んでいると、ソウゴが手を上げる。
「もしかして、誰も建築をしたことがない…?」
全くもって俺たち全員に刺さる言葉を口で言わんでも…。
「なら…建築はオレの出番ってわけだな」
『…できるのか?』
「オレは前世では動画配信者だったけどよ。こう見えてドラクエビルダーズシリーズはやっててな。建築は得意だぜ?」
いや、ビルダーズはブロックを置いたりするクラフトゲーなのだが…。
「実はな。神様がオレにだけなのかわからねぇけどよ。ビルダーズの建築機能が追加されてんだ」
『……マジ?』
「ああ。素材さえあれば、それらブロックを作り上げて、建築できるって奴だ」
マジかよ…ブロック積み上げて頑丈な建物が作れるってことか?
ビルダーズは専門外だからよくわからないが…。
「まぁ、建築は任せてくれよ」
『わかった。お前を信じるぞ、ソウゴ。俺は何をすればいい?』
「そうだな。素材を取ってきてもらうぜ。メモ書きも丁度終わったしな」
ソウゴが俺にメモを渡す。
内容自体はわかりやすく、大体の素材は密林で手に入りそうなものばかりだった。
ルーラも覚えたため、一度行ったところがある場所へ飛んで集めてくるのも悪く無いか…。
俺は一度仲間と別れて、密林に入る。
途中で採掘用のピッケルやハンマー、伐採用の斧も買い、残りはインベントリに入れておく。どうやら採掘用の道具なども武器として使える。
進化先にスチームマシンがあるからか?
『まずは石ブロックが必要になりそうだな…だが地震にも強い素材としてコンクリ代わりの土や砂利は必要か…メモだと、頑丈な岩か…そこらの岩山削ってれば出てくるか?』
俺はハンマー片手にそこらの大岩を攻撃する。
するとアイテムを手にする。「頑丈な岩」と書いてあるし、当たりのようだ。
とにかくかなりの数を集める必要があるからな…某クラフトゲーだとラージチェスト20個分以上の個数が必要になるだとか…いやそれだと建築されるのが城みたいなものだが。
『だが、何を作り上げるか楽しみだな。その為に素材を可能な限り取ってこないとな』
岩山を削りつつ、木を伐採しながら素材を集める。
この世界の不思議なところは、自然破壊を行っても翌日には元に戻ってるという現象だ。
素材集めにえらい時間をかけながら、色んな素材を回収したが、翌日に元に戻っている。まるで、時間が巻き戻ってるかのように。
『これぐらい集めればいいか…しかし、素材集めに3日も経ったか…』
*
「お、ツルギか。随分と素材集めに時間をかけたじゃねぇか」
『すまんな。思った以上に素材がポロポロ取れるでな…気が付いたら3日も過ぎていた』
「わかるぜ。錬金素材や建築素材を夢中で集めまくっていると時間が過ぎるよな」
軽い雑談をしながら集めてきた素材を手渡す。
ソウゴは「多っ!?」と驚きながら手渡された素材をインベントリにしまう。
『それと、採掘用と伐採用の道具が壊れたから、街で買い直してくる』
「おうよ!残りはオレ達に任せて、リーダーは街でぶらついててくれ」
オレ達…?ジュンコたちは建築の手伝いなのか?