『ソウゴ…建築はどうしたんだ?』
「お前の放った呪文や特技の爆発音で一旦中断した。まだ戦えるか?」
俺は『ああ、申し訳ない』と言って回復アイテムを使ってHPを回復させる。
「ひでぇやられようだな。雪山の時以降か?」
『ぐうの音も出ないな…またお前に助けられるとは…』
「水くせぇな。仲間だし、何より相棒だろ?」
迫る敵を二刀流の大剣で処理しながら、回復をかけ、体勢を立て直す。
やはり、仲間は必須だよ。全く…。
『行くぞ。あの部隊長以外の取り巻きも厄介だ。特に一閃突きや魔神斬り持ちには警戒しろ』
「OK!オレは左翼をやるぜ!右翼は任せた!」
『ああ…任せろ』
互いに役割を決めて敵の殲滅に入る。
いきなり連携を取り始めたことにイレギュラーハンターズの面々は驚き、迎撃態勢に入るが、先にソウゴの攻撃が前衛を薙ぎ払う。
「ギガスラッシュ!」
電撃属性の斬撃が一直線に飛び、回避行動に遅れた敵が一撃で屠られる。
「何だぁ?随分と弱い奴らが高そうな装備を持ってるだけか?」
ソウゴが煽りながら敵を片付けていく。いつの間にここまで心強くなったんだよ…。
『食らえ!300㎜キャノン!』
砲撃形態に変形し、前方の敵を砲撃で削っていく。
150人もいたイレギュラーハンターズの部隊人数がソウゴの乱入によって50人までに削られる。ほとんどが斬撃系の特技によるが、一部は俺と連携で放つジゴブレイクで一掃されるのが多かった。
「隊長!このままでは全滅です!この二体…強すぎます!」
「クソ!さらに増援が来られたらそうだろうな…私といくつかの人員を残して他は祖国に撤退せよ!ここを…私の墓場とする!!」
何の指示かはわからないが、一部の敵がキメラのつばさを使って撤退を始める。
しかし、部隊長と10人ほどの取り巻きが俺達に襲い掛かった。
『督戦…ではないな。ここを自分の墓場にする気か!』
「ならあの部隊長だけ生け捕りにして、いくつか情報を聞き出そうぜ」
『それに関しては賛成だ』
迫り来る取り巻きをジゴブレイクで一掃し、残りは部隊長のみとなった。
しかし、敵は何を焦ってか、懐から不気味な星形のアイテムを取り出す。
マ素が含まれた邪悪な物体。この形状のアイテムに、俺は見覚えがあった。
『マデュライト?しかも少し大きいな』
「かくなる上は…!」
部隊長はマデュライトを握り締め、自分の胸に突き刺す。
すると突然、マ素が身体に入り、姿が変化していく。
骨のドラゴンに変身し、身体の一部がマ素の汚染ができ、さらに不気味さが増していた。
『凶スカルゴン!?人間がブレイクモンスターになった!?』
「おいおい…とんだサプライズだぜ。これじゃあ生け捕りに出来ねぇぞ?」
敵の手に落ちるくらいなら、モンスターになってまで俺達を倒そうという考えかよ!?命無駄にしすぎてないか!?
「貴様ラ、二体とモ…葬ってくれるワ!」
凶スカルゴンは輝く闇の息を吐き出し、俺達にダメージを与える。
何とかだいまどうのコインやフバーハボトルによるバフが間に合うが、痛いものは痛い。
『仕方ない。一気に倒すぞ!』
俺は再びテンションの上がったジゴデインを詠唱し、凶スカルゴンの頭上に地獄の雷を落とす。ソウゴが飛びあがり、余波で飛んでくる地獄の雷を剣に纏わせ、二連の攻撃をかました。
「ジゴクロスブレイク!!」
「ガアアアァァッ!?」
食らってはいるが、結構タフいぞこいつ。
『ならばこちらも奥の手と行こうか』
俺は二本の大剣を勢いよくソウゴに投げる。
『受け取れ!それなら屠れるはずだ!』
「よっしゃ!任せろ!」
ソウゴは持っていた剣を投げ捨て、飛んできた二本の大剣をキャッチし、武器として振るう。Sキラーマシンの大剣は切れ味は大剣とは思えないほどの威力だ。もし使いこなせれば、それもう怪力無双としか言いようがないだろう。
『ツルギの武器すげぇ威力だな!これなら倒せそうだ!!』
ソウゴの頭に乗っていたナイトドールが空高く跳躍し、二刀流剣技によるジャンプ斬りが凶スカルゴンの胴体を縦真っ二つに斬り裂いた。
「危険ダ…あのキラーマシンは…」
俺への危険性を感じた言葉を残して消滅し、経験値になった。