「来るぞ!相手が先制だ!」
お?素早さが相手を上回ったのか?それなら都合がいい。
『くらえ!ヒャダルコ!!』
そう唱えると無数の小さい氷塊が降り注ぎ、ガチパを攻撃する。
「うわ!こいつ…呪文を撃ってきた!?」
「しかも、喋らなかったか?」
「喋ったわね…もしかすると、「
いきなりの意味不明な発言に一度手を止める。
「反応した?」
「隙ありよ!ベギラマ!!」
エルフの魔法使いが呪文を唱え、灼熱の呪文をぶつけてきた。
『アッチ!汚いぞ!!』
めちゃくちゃ熱い。差し詰め30くらい食らったか?
HP105→65
うげ!結構食らった!?
流石ベギラマか…範囲攻撃は恐ろしいな。
「今回復する!ベホイミ!」
う、回復されたのは痛い。やはり僧侶を先に倒さないと辛いな。
そして前衛の攻撃だが……。
「てえぇぇい!」
ガァン!
『……アレ?全く痛くない?』
「硬いな…このモンスター」
成程、こいつの攻撃力は80以下なのか…強いのは後衛だった。
『さっきは驚かされたが、次の攻撃で仕留めてやる!』
俺はライデインを唱える。それと同時に無数の雷がガチパ達の頭上に降り注ぐ。
魔法使いは耐えたが、前衛が即死し、僧侶は気絶、魔法使いは瀕死の状態となった。
『……デイン系強すぎない?』
この世界のデイン系の呪文は全体攻撃の仕様になっているのか?普通に無印ジョーカーからイルルカまでは単体攻撃呪文だったんだけど。
ダメージもえげつなくなってるし、60近くHPが消し飛んだような…。
これがギガデインやジゴデインだったらとんでもない破壊力になってるじゃないかな……。
「くっ……この「特異点の魔物」は強すぎる。一旦引くぞ」
「そうね。これじゃあ、分が悪すぎるわ」
ガチパの魔法使いと僧侶は倒れた前衛を背負って、翼らしきアイテムを使って戦闘を離脱する。
しかもあれは見たことあるアイテム…「キメラのつばさ」か。
『あ、待て!聞きたいことが……!』
しまった。戦闘に集中して情報を聞き出すのを忘れてた!なんてことだ…これは騎士団とか引き連れて戻ってくるよな。
『クソ!ここから早く去らねぇと、余計面倒なことになる!進化は一旦後回しだ!!』
ダメージを受けてしまったので、上やくそうで体力を回復した後に密林の出口に向かって走り出した。
*
『ここが……外の世界か』
密林を出た先は視界いっぱいに広がる平原。
天気は快晴、周囲にはスライムやはなまきドラゴと言った低級のモンスターがのんびりとうろついている。
ゲームでは夜になるとドラキーなどが湧き始めるからな…。
『ガチパが飛んで行った先はそう遠くないが、人間サイドの街だから、近寄れない。とりあえず、この地帯から早く離れないとな』