進化せよ!ドラゴンクエストモンスターズE   作:ヒラーズ

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物知りな転生者、スライムナイト

『オラァ!』

 

ステータスを確認してから3日。狩りは順調に進んでいる。

たまにメタルスライムの劣化モンスター「ぷちメタル」が出現し、経験値がガッポガッポだ。

おおきづちのテンションアップの攻撃がクッソ痛いが、入った経験値も悪くない。

 

気が付けば、レベルが6にまで上がり、最低1回はマヒャドが撃てるようになった。

ただ、賢さが低くて威力が心細いが…。

 

『だがそれなりにステータスも上昇したし、このままいけば……ん?』

 

俺が狩りをしながら雪山エリアを歩いていると、近くで戦闘音が聞こえた。

人間でも戦ってるのか?岩陰からその戦闘の様子を見る。

 

『あれは…スライムナイト!?』

 

俺の目の前に映ったのは、ボロボロになったスライムナイトの姿があった。

3体のドラゴン系モンスターに囲まれていて、危険な状態だった。

満身創痍って奴か…

 

しかもスライムナイトを囲ってるドラゴン系のモンスターは見たことがある。

青色の肌を持つ大きなトカゲのようなモンスター「リザードキッズ」だ。

 

『3対1は正直言って分が悪い。全体攻撃を持ってるならいいが、あの様子じゃ持ってないな』

 

俺は考える。助けるべきか、そのままスルーすべきか。

助ければ面倒ごとに巻き込まれて、レベリングの時間が減らされるリスクが高い。だが仲間にできるなら少なくても敵のヘイトを分散できる。

逆にスルーすればあの3体のモンスターに狙われるのは俺という事になる。

 

どのみち面倒ごとに巻き込まれる。

だが、この先、仲間がいなければ狩りどころか人間たちとの戦いで有利に事を進めれない。

ならば取る行動は一つ。

 

『1回しか撃てないが…今助けるぞ。マヒャド!』

 

氷結呪文を詠唱する。リザードキッズたちの頭上に巨大な氷塊が降り注ぎ、魔素を一気に消滅させる。

 

「だ、誰だ…!」

 

スライムナイトが俺の方に振りむく。

 

『すまんな。折角の経験値を奪ってしまって』

「き、キラーマシン!?」

 

とりあえず俺はスライムナイトに上やくそうを3つほど手渡し、体力を回復させ、落ち着いた場所に移動した。

 

 

「そうか……アンタも同じだったんだな」

『ああ、神様の手違いで物質系のモンスターに転生させられちまったんだ』

「クソ…!俺は魔獣系モンスターに転生したかったっていうのに、スライム系に転生させやがって…!」

 

どうやらこのスライムナイト、俺と同じ手違いの被害者らしい。

そしてネームドモンスターでもあるだとか、名は「ソウゴ」。恐らく前世での名だな。

 

『いくつか聞きたいことがあるんだが、構わないか?』

「ああ、言ってくれ」

『人間たちが言っていた「特異点の魔物(イレギュラーモンスター)」って何だ?』

 

あの時のガチパの連中が言っていた言葉。アレがどうしても引っかかる。聞き出す前に逃げられたし、何より情報が不足している。

生き残るにも情報は必要だしな。

 

「ああ、それなら知ってるぞ。オレらのように人語を話して、進化したりする魔物をそう呼ぶ。要するに魔物に転生した元人間の事を指すんだろうな」

 

つまり、俺たちのようなモンスターはそう呼ばれてしまうのか。

 

「しかも、人間たちは「特異点の魔物(イレギュラーモンスター)」を捕まえたり、魔物使いの力で仲間にして、何かをやってるらしいぞ」

『……モンスターズ的に配合とかか?』

「それに近いらしいが……何やら不気味な魔素の塊を回収しまわってたな。確か……「マデュライト」だったか?」

 

マデュライト!?無印ジョーカーとジョーカー3のアイテムじゃねぇか!まさかだが……ブレイクモンスターでも作ろうとしてるのか!?

 

 

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