パズル&ヤンデルズ   作:白波 リィ

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お久しぶりです 白波です。

主に就活とか卒論とかで失踪してました…。

真っ白になりそうになりながらも終えたので、ようやく投稿できます。(お待たせしてしまってゴメンネ)オニイサンユルシテ

さて、気が付けば2026年ですね あけおめです(激遅挨拶)

失踪しないよう頑張りたい(リクエストお待ちしております←)




雁字搦め (アルミダ)

荒廃したビル街を通り抜け、目標ポイントであるビルの内部へ辿り着く。 敵影もなく、また内蔵されている、レーダーにも反応がない。

 

正しく、もぬけの殻と言っても過言では無いだろうか

 

 

 

『東経一〇五、北緯二〇 地点ロの二 目標ポイントに到達。これより、調査を開始する。』

 

 

『了解。』

 

 

 

ザザッと、聞き慣れたノイズが響く。

 

ただでさえここまで辿り着くのに一苦労したのに、こんな仕事を振るなよ…と、そうぼやけざるを得ない。

 

 

 

 

 

 

機士と呼ばれる者たちが存在する。彼らは、政府の在り方を良しとしない者たちで構成されたレジスタンスと呼ばれており、人数は少数ながらも、一騎当千の力を秘めた機械を操る集団である。

 

 

今回の任務は、仕掛けたトラップに反応したという報告がありそれを調査せよとの事だ。

 

 

辺りを見回すと、未だに火種がくすぶる残骸や激しい戦闘が繰り広げられたのだろうか、叩き付けられたかのような跡もちらほらと見かけられる。

 

 

 

「焦げ臭ぇな…しかもこれは…。」

 

 

 

目に付いたのは、未だに張り付いた蜘蛛の巣のようなもの。

 

この糸は、噂で聞いた事がある。この糸には神経毒が含まれていると聞かされており、触れた者を拘束するトラップで、身動きが取れなくだけでなく、染み込まれた神経毒によって死に至らしめるというタチの悪いものだ。

 

このようなものをやるのは……

 

 

 

「蛛機士か……。」

 

 

 

古参メンバーの1人 ── 『鉄糸』蛛機士 アルミダ

 

『鉄糸』とも呼ばれてるように、機械によって作り出された糸は、鋼鉄を一刀両断するほどの鋭さを持つ頑丈な糸である。さらに、その操る機械も強力であり、ミサイル工場が内部に存在していると噂され、装弾数は不明だが、大規模の暴動で数百発撃ち込んだと言われている。さらに、機械を身に纏うことで攻撃のリーチも伸びたりするといった攻撃のバリュエーションが増えるなど、このような閉所では無類の強さを誇る。

 

 

バイザーを被っており、未だにどのような素顔なのかも謎のままである。

 

 

 

「さて、『報告 蛛機士と思われる痕跡を確認 まだ近くに居ると思われる 指示を求む』」

 

 

 

『---了解。警戒を厳とし、引き続き調査せよ。』

 

 

『了解。』

 

 

これ以上の成果はないと考えられるが、詳しく調査せざるを得ないようだ。

 

 

めんどくさいと思いつつ、先ほどまでいた場所へと戻ろうとしたがなにかに足を取られたかのようにビクとも動かなかった。

 

 

「つっかまえた〜♡」

 

 

突如として、背後から声が聞こえた。

 

たしかに人気がないことを確認したのに、なぜか、こうして背後を取られた…。

 

 

「あっ…ガッ…」

 

 

呂律が回らないし、何より身体が…言うことを効かない…!

 

 

 

「うふふふ。動けないよね?ごめんね。言わなくてもわかるよね? 情報共有されてるはずだから」

 

 

「…さて、本題に行きましょうか。ここは完全に包囲されてる、悪いことは言わないわ。投降して?」

 

 

「…だ…がにを…と…!」

 

 

「あらら?もう喋れるの!?…偉いわね」

 

 

よしよしと、頭を撫でられたが、それどころではない。

 

 

「おま…が……を!!」

 

 

家族を…!何より、よく面倒を見てくれたミアお姉ちゃんを!レジスタンスは、全てを巻き込んだ。

 

唯一生き残った自分がみんなの復讐をしなけばならないのに… なのに…こんな所で…!

 

 

「…ほんとに、無事で良かった〇〇君。大丈夫…私はここにいるから…」

 

 

「 ! 」

 

 

頭に冷水をぶっかけられたような衝撃を受けた。

 

 

声こそ、変換器かなんかで変えてるのだろうかでもその呼び方は、記憶してる限り1人だけ…

 

 

 

「… ミア…お姉…ちゃん…!?」

 

 

「…良かった。私の事覚えててくれたのね〇〇君。」

 

 

顔を隠すバイザーが動き、その素顔が見えてくる。

 

 

─間違いなく、ミアお姉ちゃんだ。

 

 

「どう…して…レジスタンスに…?」

 

 

「そうね…話せば長くなるけど、簡単に言えば政府に踏み潰される寸前で助けられて…かな?あなたも助けたかったけど、軍に保護されてしまったから行けなかったの…。」

 

 

「…。」

 

 

「パパもママも、みんなあの日から行方不明で捜索とかもしたけど…間に合わなくて。」

 

 

「……守れる力を得ても、いなくなってしまったら意味が無いの!!!」

 

 

悲痛な声が、ここ一帯に響く。塞ぎ込んでいた気持ちを吐露するかのように、涙を浮かべさらに続ける。

 

 

「……でも、貴方が生きていてくれたから、私はここまで生きていけたの。」

 

 

「……お願い、一緒に来て欲しい。私が守るから、居なくならないで!…… ひとりぼっちにしないから」

 

 

「……お姉ちゃん。」

 

 

ここで、受け入れることだってできる。でも今まで、世話になった人だって沢山いる。特に……

 

 

「……ごめん。()…いや、()は、一緒に行けれない。……待ってる人がいるんだ。」

 

 

 

……今更、縋りつけない。レジスタンスと戦ったことも

 

 

 

 

 

──自分の手を汚したことも。

 

 

そんな手じゃあ、お姉ちゃんの手は取れない。

 

 

「………そっか。」

 

 

どこか、悲しげに微笑むミアお姉ちゃんから距離を取る。

 

 

先程の会話で何とか麻痺は解けた。包囲されても、やりようはある…!

 

 

何としても、ここから抜け出さないと…。

 

 

「仕方ないね…〇〇。痛いのは我慢して」

 

 

その声が聞こえた瞬間、いつの間にか天井を見上げていた。

 

 

あっという間に足を取られ、転ばされ

 

 

「…っぐぁ」

 

 

首を絞められた。

 

 

息をしようと必死にもがこうとしたが、身体が全く言うことが聞かない。

 

 

 

あぁ…抜け出せない。…助けも呼べない……

 

 

コツコツとこちらに近付いてくる音が聞こえる。

 

 

 

 

 

ミアお姉ちゃんが覗き込んできた、悲痛な表情を浮かべながら、僕に手を伸ばし、愛おしそうに優しく触れてくる。

 

 

 

 

 

……息が……!!!

 

 

 

 

 

 

 

段々と、意識が遠のいていく。

 

 

 

 

 

「もう、離さないから〇〇君

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと、一緒だよ。」

 

 

 

閉め落とされる寸前、そんな声が聞こえた気がした。




幼馴染系お姉ちゃんに激重感情をぶつけられたくない?なくない??
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