推しのロリに転生したロリコンが拾ったアサシンがロリコンになった話   作:闇夜のロリ

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第1話 どうしてこうなった…

 

 ある朝、『私』の眠る大きなベッドへと柔らかな朝の陽ざしが部屋へと差し込むころ、目が覚める。

 

「ん…朝かぁ…ふぁ…」

 

 とはいっても今は冬。窓の外にある大きな庭には所々に雪が積もっていた。あー…また雪かきしないとな…

 

 『この生活』にも慣れてはきたけれど、やはり不満はある。例えばスマホは無いしパソコンもない。他の電化製品?ないんだなァ、これがァ!!

 

「さむ…」

 

 当然暖房の機械すらない。や、それに代わるものはあるんだけどね…例えば―

 

「リュミエラ!寒いのか!?では私が抱き着いて温めて…あいたぁ!?」

 

 足元らへんの布団がもぞもぞと蠢いて中から黒髪ロングで赤い目の美女が服を脱ぎながら現れたのでとりあえず頭にゴスッとチョップを入れておきました。

 

 …え?「これが暖房の機械の代わりか?」って?な訳ないでしょこんな変態…代わりというのは例えば…これ、テッテレー!『赤い魔石』ぃ~(ダミ声)。この世界の魔石と呼ばれる石には用途別に魔法が込められていて、この石にはほんのりと暖をとれるようなカイロのような効果があるんだよ。これで寒さによるスタミナの減少も起こらないね!

 

 …ん?「『魔石』、『魔法』があるわけないだろって?あるんだなァ、これがァ!!だって……

 

 

 ここ、RPG『クライシス・ファンタジア2nd ~聖なる大樹と集いし者たち~』略して『クラファン』の世界だからねぇ…

 

 

 「…はぁ♡いい香り…♡リュミエラ、昨日の湯浴みは街で新しく出回っている香りの石鹸を使ったね…?リュミエラの本来の甘い香りとマッチしてて…私…もう…!あぁん♡」

 

 ………。あ、もうこの黒髪ロングの人はほっといてください。でも一応乾燥する冬に加湿器の代わりにはなるんですよ、ハァハァいってるから。あ、夏の時はクソですよ。

 

 さて、なぜ私がこの『クラファン』…しかも2ndの世界にいるかですが…

 

 

◆◆◆

 

 私、伊月サラ!22歳の新卒OL!好きなものはゲーム!ロリ!!幼女!!!コミックL…おっと、ポリスメンが来るかもしれないから伏せておきましょうか。

 しかしそんな私は新入社で入った会社がドが付くほどのブラックで退職を考えるレベルなのでした。

 

「ヴぁあぁぁぁぁ…」

 

 私はその日も夜遅くまで残業をし、何とか終電で帰りながら道をゾンビのように歩いていました。

 

「ゲー…ムゥゥゥゥ…!メシィィィ…ロ…リィィィィィィィィ!!」

 

 帰宅してゲームのレベリング作業。こればっかりはどれだけ遅くに帰ってしんどくてもやりたい作業なのです。

 

 その時にやっていたのが一週間前に発売された『クライシス・ファンタジア3rd ~機械の王と呪いの巫女~』なんですがね…あ、『クラファン』の2ndはもう全キャラカンストですしアイテム図鑑や錬金図鑑、魔物図鑑もフルコンプ済みだったから遠慮なく3rdが出来ます。ありがとう2nd…ラスボス戦の演出とオープニング曲アレンジの戦闘BGMは神だったよ…!!

 

 ちなみにナンバリングがあるけど同じ世界線ではないよ。アレだよファイ○ルファン○ジーもそれぞれナンバリングによって世界観違う。あの感じ。

 

 レベリングをしながらコンビニ飯を喰らい、3rdの仲間キャラのロリ、レナートちゃんを愛でる…ロリなんてなんぼあってもええですからね!!!

 さて…こう…カメラの向きでなんとか…スカートの中が…見え…見え…!ないかぁ…クソァ…年齢対象の弊害が…くたばれレーティング…

 

 レベリングを終えて遅めのお風呂に浸かる…いつ現実でロリに「お姉ちゃん」って甘えられてもいいように清潔にしないといけませんからね…紳士に、あいや淑女にいこう…

 

「ふぅ…あれ?石鹸どこやった?」

 

 体を洗おうとしていつものいい香りの石鹸を使おうとしたら置き場にない…立ち上がって探そうと狭い浴室の中で足を踏み出したその時だった。

 

「お゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!?」

 

 探していた石鹸は足元にあったらしく、踏み出した右足で踏みつけ、つるーんとすっ転ぶ。そして浴槽の縁に頭を強打する。

 

「…逝゛ッ゛く゛…!」

 

 痛みが頭を巡る。熱いものが流れる感覚がして震える手で頭を触ってみればべっとりと血が付いていた…やばい、なんかめまいがして立てないし一人暮らしだから誰にも気づいてもらえないし…こんな…こんな死に方って…

 

「…ぐっ…せめ、て…2ndの…推しのロリ魔族、のリュミ、エラちゃ…に…『ざぁこ♡ざぁこ♡お姉さんなっさけな~い♡』…って言われ、ながら…あの白タイツで踏まれて香りを嗅ぎながら…死にた、かっ……」

 

 

 そこで意識を失い、二度と目覚めることはない…はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぁ…?は!?」

 

 目が覚めると、体が縮んでいた!!!!一体どういうことだ!と驚いていると、甘い良い香りが鼻腔をくすぐる。

 

 ウヒョ…ヒョヒョヒョ…!!…ロリ?…くんくん……ンンンンンンン!この身体から発せられる香りはまごうことなくロリですな?拙僧、ロリの香りはたとえ微量でも嗅ぎ分けられますゆえ!この甘い香りの感じ…フゥム…9歳くらい、いや8歳の後半と判断しますぞぉ?

 

 いやまてよ、と。

 

「…そいや…ここ、どこ…?…!え、声可愛い!?」

 

 むほほ、あとでこのロリ特有の可愛い声で色々しちゃお…それはさておき…

 

 見渡すと廃墟のようにボロボロで…でも広い部屋にいて、辺りにはゴシックな感じの家具や調度品…うわ、でっかい本棚もある…けど、ウゲェ…どれもほこりやクモの巣だらけじゃん…

 ロリこと私が寝ていたのはボロボロのベッド…でっか、なんだっけ?キングサイズ?クイーンサイズ?とかいうんだっけ?でもこんなボロボロのところに私とは言えロリを寝かせるのはよくないなぁ…あったかいお布団を用意するのが礼儀でしょうがよ。いやまて?誘拐したロリにこれから【自主規制】や、【自主規制】をするためにあえてここに寝かせたんだとしたら…?天才か?

 

 …でもどうにも人の気配がしない。

 仕方ない…拘束はされてないし、ちょっと見て回ろ…ってうわ、ロリ…っていうか自分を見下ろして気づいたけど黒と白の超可愛いゴシックロリータな感じのドレスじゃん!頭触ったらヘッドドレスまであるべよ!!ん~スカートの裾の端に赤いバラの刺繡が小さく等間隔にポイントされてるのがいいねぇ……?………でもどっかで見たような…?なんだっけ?

 

「よ…いしょ…」

 

 オッホ…♡ロリの「よいしょ」いただきました…。これからはお姉さんがいくらでも「よいしょ」してあげようねぇ…!なんなら「よいしょ♡よいしょ♡」しようねぇ…!じゅるっ……

 

 ………。いけませんいけません。淑女に行きましょう。おほほほほ。

 

 

 さて、部屋の探索するかな……でもなぁんかこの部屋も見覚えがあるような気はするんだよね…なんだろ?テレビかなんかで見た???

 とりあえず本棚の本の背表紙見て日本語があればここは日本の可能性が高い…か、ら……

 

 ……なんじゃあコリャァ!!ワレどこの国の文字じゃボケェ!!

 

 知らない言語でした。は?なにこれ、こんなの読めるわけないよーだ…『第二次エリシオン大戦大全』、ほら、こんなん読めるわけぇ…ぇえええええ!???

 

 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

 私は今全く知らないはずの言語を目の前にして読めるかクソがと思ったらいつのまにか読めていた…な…何を言ってるのかわからねーと思うが私もなぜ読めたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…

 …とりあえず自分(ロリ)の匂いを嗅ぐか……ン゛ッ゛!ナイススメル…ふぅ。

 

「っていうかさ…『第二次エリシオン大戦大全』って…『クラファン2nd』じゃね…?」

 

 正気に戻った私はそのほこりだらけの本を取り出して近くにあった椅子に座りペラペラとページをめくる。

 

 『クラファン2nd』のゲーム内において『第二次エリシオン大戦大全』はあるフラグを立てるために『あるダンジョン』の『ある部屋』の本棚を調べて読むことが出来る。

 そして『第二次エリシオン大戦』は『クラファン2nd』の本編よりも200年前の設定の話で、ゲームの舞台である『エリシオン』という惑星全土での大きな戦争のこと…私たちで分かりやすく置き換えると『第二次世界大戦』ってよりも…うーん、『第二次地球大戦』って感じかな…どこかしこでも戦いがあって安全な場所がなかったっていう…悲惨な話。

 一通り読み終えた後パタンと本を閉じる…なぁるほどねぇ…帝国だけじゃなく連合軍までもが禁止兵器を持った理由がやっと分かったよ…すげぇなこの本。原作者じゃなく、二次創作で補填して考えられた設定だとしてもすっげぇ納得できる…。

 

「ふぅ…ゲームで読めたのは一部だったからこれはファンとしては助かるなぁ…でもなんでこれが…?ここってコスプレの撮影用スタジオ?だとしても本の内容までこだわるってすごいファンもいるんだなぁ…まぁ読めてる私もすごいけど…」

 

 改めてぐるりと部屋を見渡す。うわぉ、窓の外に岩山が見える。この本が読めるっててことは『あのダンジョン』の『あの部屋』なんだろうけど、窓の外にも凝ってるのはすごいなぁ…どうやってんだろ?プロジェクションマッピング???

 

「ほえぇ…お、あれは…!」

 

 椅子に座りながら見たベッドの向こうのタンスの横にはなんと2ndの推しキャラのロリ魔族、リュミエラちゃんのポスターがッ!!あぁ~^椅子に座ってかわいいかわいいねぇ…!白と黒のゴシックロリータドレスも似合ってるよォ…アクセントのスカート裾の赤いバラの刺繍も再現度高いねぇ!そしてそしてェ!その白・タ・イ・ツ♡いい香りがしそうロリねぇ…!お姉さんに嗅がせてごらん?

 ……ん?なんか既視感が……まぁいいや、どれポスターといえどもその足を一舐め…あいや記念撮影を…

 

 「え」

 

 近づこうと立ち上がるとなんとポスターのリュミエラちゃんも立ち上がったではありませんか!あ、やべ、待って…撮影待機中のレイヤーさんでしたか…?うっは…完成度たっか…本物?…めっちゃロリじゃん…ごくり…

 

「す、すいませんすいません!!撮影のお邪魔を…………ををを????」

 

 おや?向こうも私と同じように同じタイミングでぺこぺこしているぞ…?

 

 「………」

 

 ………嫌な予感がする。

 

 スッと右手を上げてみる。目の前のリュミエラちゃんも手を上げる。

 

「…ッスー…いやまって、まだ決めつけは良くない」

 

 そう、まだ決まったわけじゃない!目の前のレイヤーさんも手を上げたくなっただけかもしれない!それなら!絶対にかぶらない方法で!!!

 

「………ッ!」

 

 意を決してスカートを上までたくし上げる。すると…

 

「しましまァッッッッ!!!!!」

 

 目の前のリュミエラちゃんも同じようにたくし上げた…そして、ファンブックの設定画の端っこに描かれていた設定どおりの…黒のパニエのその下に可愛らしいヒミツの花園であるグレーと白の縞パンがあらわになっていた。

 

 ………。

 

 白黒でスカートの裾に赤いバラの刺繡があるゴシックロリータドレスにヘッドドレス。腰まである長い金髪にライムグリーンの綺麗なお目目、まるで白磁のような白い肌…それが『クライシス・ファンタジア2nd ~聖なる大樹と集いし者たち~』に登場するリュミエラ・ベルナデットのその姿なのである。

 そして先ほどまでポスター、コスプレイヤーの方だと思っていたのは…鏡だった。

 

 つまり…

 

「私!リュミエラちゃんやんけ!!!!」

 

 

 そんなわけで私は推しのロリ魔族になっていた。

 

 

 





人物紹介
伊月サラ:
 22歳のOL…だった人。重度のロリコン。捕まった方がいいやべー女。よく今まで抑えれたな。お巡りさんこっちです。
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