推しのロリに転生したロリコンが拾ったアサシンがロリコンになった話   作:闇夜のロリ

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第3話 出会っちゃいけない人種

 

 

「てーてれれーてれれれーれー」

 

 伊月サラ改めてリュミエラ・ベルナデットたそです!今は思春期を○してそうなBGMを口ずさみながら路地裏を進んでいます!

 右手に持ってる大鎌は…出来るかなぁって念じたら黒い渦が生じて具現化したよ…うーん確かに原作でもおんなじ出し方だけど…サッと出来ちゃうのはやっぱりこの身体…リュミエラちゃんが優秀だから…なのかな?

 

 おっと?そうしているうちに少し開けた場所で黒髪ロングの子が首を掴まれて宙に浮いてる現場まで来ちゃったぞ?

 

「ぐっ…く………!」

「おい嬢ちゃんよォ!よそ見してぶつかっておいてごめんだけでサヨナラできると思ってんのか?えぇ?…オラッ!」

 

 バキィ!と目の前で黒髪ロングの少女が明らかに悪人面ででっぷりとしたおじさんにぶん殴られる…うわちゃあ…もうちょっと急いだ方が良かったねこれ…

 

「かは…っ」

「ヘッ、まぁ殴るのはこんくらいで許してやるよ…よく見たら面と身体はいい女じゃねぇか…ぐふふ…!」

 

 oh、ま、そーよね。その見た目でそーゆーのせずに「はい、サヨナラバイバイ」してたら「おじさんタマ付いてる?」って聞きに行ってたよ。よかった。

 

 …失礼、今の状況的にはよくはないね?

 

 ふぅむ……ま、ロリではないけど目の前でぶん殴られて更には手篭めにされようとしてるのは流石に見てはいられないよね。こう見えて私はハッピーエンド至上主義だからね!あ、自分が興奮できる範囲については例外はあるよ!

 

 …でもどうしようかな。あくまでも『リュミエラ・ベルナデット』として助けるべきかな…まだ何でこうなったかは分からないけど『私』はこの世界のモノじゃないしね…

 …よし、そうと決まれば…!

 

 スゥーッと息を吸い込んで気合を入れる。大丈夫。私はリュミエラちゃん…私はリュミエラちゃん…私はリュミエラちゃん………!リュミエラ語録を思い出せ…!一人称『アタシ』を忘れるな!

 

 

「くすくすくす…!ねぇ、おじさんなにしてんのぉ?」

 

 こうして私はまた一つ『リュミエラ・ベルナデット』としての一歩を踏み出した。

 

 

◆◆◆

 

 

 私はここを抜け出したかった。

 

 私はこのスラム出身で16歳になるまでこのスラムでなんとか傷モノにならずに此処まで生きて来れた。父は…誰か分からない。母は5歳の時にある日急にいなくなり、それっきりだ。

 生まれながらにして遠くの物まで正確に見えたり、身を隠したり、気配を消したりすることに才能があり、よくその才能を使って物を盗んで食べたり衣服を見繕ったりしていた。

 このスラムにも辟易し、最近風の噂で聞いた冒険者とやらが学のない私にもできそうな職業だと思い、準備をしてきた。

 

「…ナイフ、外套はよし…防具は…無くていいか冒険者になってから買えばいい…」

 

 大体の準備は出来てきた。だが、どうやら冒険者の登録はこの街では行っていないらしく…この街を出て…東の『オールリー』という街へ行かなければならない。

 であれば後必要なのは地図と…この街から出たことが無いからいつその街に着くか分からないから食料も必要になるだろう…どこかへ盗みに行こう。

 

 隠れ家にしている廃墟の2階から降りようとした時、遠くの空に奇妙なものを見た。

 

「あれ…は、女の子…?でも、羽が…この街に向かっているのか…?」

 

 白と黒の綺麗な服に金色の長い髪。時たま街でああいう服の令嬢などは見かけるが、それよりもはるかに綺麗である。奇妙なのはまるで蝙蝠のような羽で空を飛んでいることだが、スラムから、ましてやこの街から出たことのない自分にはまだ知らない世界があるのだろう。

 

「…あぁいけない…私はあんな風には…なれないというのに」

 

 それを見て同時に込み上げたのは諦めと少しの…嫉妬だった。

 生まれは選べないというが私もこんなところに生まれなければ、あんな風に綺麗な服を着れる家に生まれていれば。でも…どうしようもないのだ。と、そんな感情が渦巻く。

 

「っ…」

 

 忘れるためにも隠れ家から足早に表通りの市場へと向かい、いつものようにサッと干し肉や果実を気取られないように盗み、急いで隠れ家へ戻る。そうだ、今日このスラムから抜け出してしまおう!そうすれば私にも…私にだってまだあの子のように!という少女のような心が浮ついていた。

 

 そんな時に浮ついた心の不注意から早く早くと急いでしまい、『あの男』とぶつかってしまった。最悪だ…こいつはスラムの中でも厄介な男で、女をいたぶり手篭めにして愉悦を感じるクソ野郎だ。

 

「…ってぇな…!このアマァ…!」

 

 すぐさま離れようとしたが一瞬のスキを突かれて腕を掴まれる。ギリギリと力を強められて振りほどくことが出来なかった。

 

「ぅ、あ…!」

「てめぇ…たまに建物の上とかをピョンピョン飛んで移動してるやつだな?ここのスラムの連中に比べて健康的だからよーく覚えてるぜ…」

「くっ…!」

 

 周りを見渡すと、スラムのほかの連中が「かわいそうに」「次はアイツか…」とぼそぼそ喋っているのが聞こえる。

  

 「た、たすけてッ!」

 

 力負けして引き寄せられながらも助けを求める。私には素早さや気配を隠せる才能があっても抵抗できるだけの力は持ち合わせていなかった。

 そして助けを求めても、誰も目を合わせようとせず、顔をそむけるのだ。

 

「ぐっ…く………!」

「おい嬢ちゃんよォ!よそ見してぶつかっておいてごめんだけでサヨナラできると思ってんのか?えぇ?…オラッ!」

 

 男が振るった拳により痛みが右の頬に伝わり、口の中に血の味が広がる。

 

「かは…っ」

「ヘッ、まぁ殴るのはこんくらいで許してやるよ…よく見たら面と身体はいい女じゃねぇか…ぐふふ…!」

 

 あぁ、やはりだれもたすけてはくれないのか…わたしはこのよにはひつよう―――

 

 

 

「くすくすくす…!ねぇ、おじさんなにしてんのぉ?」

 

 

 

 声が聞こえた。幼い少女の声が。

 

「あぁ?…な、なんだテメェ…!こ、ここはガキの来るとこじゃ…」

「ダメでしょおじさん?アタシに聞かれたことにはちゃんとしたお返事をくれなきゃ…ねぇ?」

 

 首を掴まれて身動きが出来ないながらも声の主の方を見れば、さっき空を飛んでいたあの綺麗な幼い少女だった。どうしてあの子がこんなところに?そして…その両手で弄んでいる大きな刃物、初めて見たものであるのだが、何故か本能が「あれは命を奪うためのモノである」と警鐘を鳴らす。

 

「き、貴族のお嬢ちゃんには分からんさ…!へ…へへ、そうさ、その大鎌、そんな大層なものがこのガキに扱えるわけがねぇ…!げ、げへへ…!前から貴族のガキをいたぶってみたかったんだ…!」

「うへぇ…ロリコンかよ」

 

 男は私の拘束を解いて幼い少女に迫ろうとする。一方少女の方は苦い顔をしていた…もしかして…私を助けるためにわざと…?私より小さく、見た感じ年下であるのにこの場にいる誰よりも強い勇気で私を…助けに…!

 

「…っ?」

 

 そう思っていると、なぜだか…お腹の下あたりが熱く…?そして、なぜだか、あの少女がとても………とても………!!

 

「ぐふふ、大丈夫だよお嬢ちゃん…!おじさんは優しいからねぇ…!」

「うわ…ちょ、おじさん…アタシも似たようなことリュミエラちゃんに思ってたばかりだからやめてよ…きっしょ…ってかくっさぁ…ないわー…せめて幼女には最低限のマナーは守ってよね」

「ッ…!なぁにぃ!?このガキァ!!」

「あ、あぶない…!」

 

 固く握られた男の拳が少女に迫る。あんな小さくてかわいい子が耐えられるはずが…!

 

「だぁかぁらぁ…マナーくらい守ってって…言ってるでしょ?」

「え……ゴフゥ!!」

 

 次の瞬間には男が宙を舞い、地面にバタリと落とされる。見えなかったけど、今のは…多分この子が…!?痛みにのたうち回る男を尻目に少女は自分の武器を見ながら悩むように眺めていた。

 

「さすがに斬るのはやめといたけど…すごいなぁこの大鎌…めちゃくちゃ軽くて振り回しやすい…!!」

 

 そう言ってブンッ!ブンッ!と武器を振り回した後、少女はくるりとこちらに向いて笑いかけてきた。

 

「おねーさんだいじょぶ?」

 

 

 …好きかもしれない。この気持ちが…恋…!!

 

 私を助けてくれた運命の人…!あぁ、貴女が愛おしい…!

 

 

 これが彼女…『リュミエラ・ベルナデット』との出会いだった。

 

 

◆◆◆

 

 

 さて、おじさんを大鎌の棒の部分でおじさんの玉をホームランした伊月…いや、リュミエラです。

 いやーおじさん本体まで飛ぶとは思わなかったなぁ…あ、トぶとは思ってたけどね?

 

 さてさて、おねーさんの具合はいかがでしょーか、と「おねーさんだいじょぶ?」ってニコッと笑ってあげたんだけど……ん????

 

 赤い目に黒いロングヘア…ッスー…いやいや。そんな特徴の人間いっぱいいるって!まさか主人公のパーティメンバーのアサシンのやべー奴に似てるからって…ねぇ?ハハッ…

 

 気が付くと先ほどまで地面に倒れていたはずのおねーさんがゆらりと立ち上がりこちらをじぃっと見ている……。あーオーケー。大丈夫さ。とりあえず穏便に…まずは事実確認から…

 

「アタシ、リュミエラ。おねーさんはここのスラムの人?なんていうの?」

「私は…」

 

 …頼む!『あの名前』だけは嫌だ…!『あの名前』だけは嫌だ…!スリ○リンだけは嫌だ…!

 

 

「私は…レイラ…」

 

 

 アズ○バンッッッッ!!!!!終わりや!!閉廷!!

 

 

 『クラファン2nd』において、主人公のパーティは計6人である。

 一応ここで主人公君たちの紹介を簡単にしておこう…

 

 

クロウ・サーガ 

 主人公君で原作開始時点で19歳。英雄にあこがれるTHE・王道の主人公で剣の使い手。

 主人公専用の武器が強いのと、中盤で覚醒スキルを取得することが警戒ポイントかなぁ…何でもかんでも救おうとするもんだからリュミエラちゃんも救おうとしてたよ。「英雄は諦めない!だから!救うのを諦めない!」とか聖人かよ。

 

 

エミリア・スターライト

 『クラファン2nd』のヒロインちゃん。原作開始時点で18歳。うーん、Notロリ。

 でも主人公と二人きりのイベントで雨宿りしてる時に昔の回想があってその時は子供時代のイラストでこれまたいいロリで…!なぜ人は成長してしまうのか…悲しいなぁ…

 あ、魔法を使うのがメインだけど魔法攻撃力と物理攻撃力を反転させられる専用アクセサリーが終盤で手に入ってからは物理で殴る方が強いよ!魔法君は泣いていいよ!

 

 

ヴァン・シュミター

 戦斧と拳で戦う寡黙で渋い漢!原作開始時点で33歳。闘技場の覇者だったけど濡れ衣で犯罪者として投獄されているのを主人公に助けられるよ!高耐久でカンストまで育てれば一番強い裏ボスの最強技も素で2回受けられるよ!バケモンかよ…

 裏ボス攻略では『バーストアタック』のスキルにはお世話になりました……けどそれ向けられるのアタシじゃね???勘弁してくださいよ…

 

 

ショウル・ピート

 第二の魔法役!原作開始時点で12歳!!!でもショタ。…まぁ、いけなくはないよ!!しかもいいところの貴族のお坊ちゃんなんだけど性格が優しい!ゆえにショタコンのお姉さんたちにはめちゃくちゃ人気あったしグッズ売り上げもかなり良かったよ。

 精霊を使った魔法で補助が得意だね。攻撃面では期待できないけど回復とか補助の範囲がかなり広いからパーティに一人は欲しい人材!

 

 

クリス・アーバイン

 原作開始時点で20歳の元気はつらつな眼鏡のお姉さん!見た目が科学者!ただし目の下にはいつもクマがあるよ!ファンタジー世界なのに関西弁で一人称は「ウチ」!虚弱体質!属性盛り盛りやんけ。だから胸部も盛られてるんだなって(名推理)

 魔物の研究者としての権威で魔物の技を手持ちのマジックカプセルでコピーしてそれを銃弾にして戦うよ!

 加入時点はクッソ使いづらいけど技は1度コピーすれば使い放題だからコピーしまくって使える技を増やせばめちゃくちゃ強い!覚えるスキルはなんと95種類!!スキルのデパートやぁ…!

 

 

 ………さて、あとは…

 

レイラ

 原作開始時点だと21歳…の、主人公しゅきしゅき大しゅきド変態お姉さんアサシン…そして今目の前にいるその人物でもあるね…ま、原作よりかは年齢はもうちょっと低いと思うけど…

 速い!テクい!スキル強い!の三拍子。唯一耐久が低いけど回避率が高いから割と問題なし。戦闘時以外でもフィールド上の移動も早いからRTA走者の人は100%お世話になるね…

 

 で、多分そのレイラさんが目の前にいると思うんだ???(再確認)

 

 

「ふ、ふーん…レイラさんね…じゃ、アタシもう行くから。おねーさんもどこかに…って、ウェ!?」

 

 そう言って立ち去ろうと背中を向けると、大鎌を持ってない左手をガシっと掴まれる。や、やばい、なんか嫌な予感が…そろーっと振り返って見たレイラさんに対して「ヒッ!?」と声を上げてしまう。

 

 

「ねぇ…♡貴女、お家はどこ…?お姉さんが送ってあげようか…♡」

 

 

 眼の中にハートを浮かべ、息を荒くしたレイラさんがこちらをロックオンしていた。

 

 

 

 あ………おわった。

 

 

 





人物紹介
レイラ(原作):
 21歳。『歓楽自治街クレイストン』のスラム生まれ。ギャンブル依存症の母がクレイストンで莫大な借金をしてスラム落ちし、その後生まれた。すでに母は蒸発しており、父親も誰か分からない状態で何とか盗みや持ち前の隠れるスキルを使って生きてきた。
 16歳の時に冒険者になるために街から抜け出したが、初の依頼で騙され、人を殺してしまったところ、アサシン組織にスカウトされてアサシンとして生きていくことになる。
 愛や恋を知らず、惚れやすい傾向にあり、『クラファン2nd』の主人公であるクロウにあるイベントを機にやべーくらいに迫るようになる。


レイラ(現在):
 16歳。リュミエラが助けてしまったことによりリュミエラしゅきしゅき大しゅきド変態ロリコンお姉さんにクラスチェンジした。バケモンにはバケモンを、ロリコンにはロリコンをぶつけりゃいいんだよ。
 

リュミエラ・ベルナデット(現在):
 報いを受ける時が来たようだな。諦めろ。

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