ブルアカ二次短編集   作:朱汰清家

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花粉症に悩まされる先生

「――ハックションッ!」

 シャーレのオフィスに一際大きなくしゃみが響いた。

「大丈夫ですか? 先生」

 心配して声をかける清澄アキラ。そんなアキラの問いに鼻をかんだ後返答する先生。

「うん、大丈夫だよ。ごめんね、うるさくして」

「いえ、そんなことはありません」

「そう? それならいい、ん、――ハックションッ!」

 言葉の途中でまたもやくしゃみをしてしまう先生。

「やっぱりこの時期は花粉症がひどいなぁ」

 そういって鼻をズズズッと鳴らし、またもや鼻をかむ。

 先生のデスクのすぐ近くには朝は空だったゴミ箱があったが今ではくしゃくしゃになったティッシュが半分近くまで入っており、相当使い込んでいるのがわかる。

 先生の鼻自体も少し赤みがかっていて痛々しい。

「お辛そうですね」

「アキラは平気なの?」

「はい。特に何も」

「そっか。うらやましいなぁ」

 花粉症。それ自体は知っているし周りでも話題になっていることを知っているが花粉症にかかっていないアキラにはそれがどういうものなのか、どれほどつらいものなのかはよくわかっていなかった。

「室内でも花粉症の影響は出るものなんですか?」

「そうだね。外にいる時よりかはましだけど、部屋の中でも結構影響が出るんだよね」

 それにシャーレは人の出入りが激しいからねと付け加える先生。

「治療とかはなさらないのですか?」

「んー、一時的には効くけど。完全に治るわけじゃないからね」

「そういうものなのですか」

 薬も飲んでいるんだけどねと弱々しく笑う。

「アキラもなってみればわかるよ」

「遠慮させていただきます」

「そりゃそうだ」

 からからと笑う先生だが長くは続かずくしゃみで中断されてしまう。

 朝からずっとこの調子で仕事も思うように進んでいない。

「一度お休みになられたらどうですか?」

「気遣ってくれてありがとう。でも仕事が溜まっているからそういうわけにもいかないよ」

「ですがこのままでは思うように進まないでしょう?」

「それは……そうかもしれないけど」

「それにもしかしたら症状も少しは和らぐかもしれませんよ?」

「……それならお言葉に甘えて休ませてもらおうかな」

 そういって席を立つ先生。そのまま扉まで歩いていく。

「なにかあったらすぐに呼んでいいからね」

「ええ、ありがとうございます」

 そして先生はオフィスから出て行った。残ったのはアキラただ一人。

「……ふぅ」

 アキラは自身のスマホを使い調べ物をする。内容は花粉症について。

 効き目のある薬や対策方法、食べ物、逆に悪化する原因など。ただ風邪とは違い治すようのものではなくどれも抑えることに目的をおいている。

「……どうやら私にできることはあまりなさそうですね」

 先生を苦しみから解放させてあげたいという思いは叶うことがないのだと悟ったアキラ。けれど抑えることができるのであればと調べることを続けた。

 情報をまとめ調べることを辞める。そして外へ買い出しに出かけた。

 

 

 

「……ん、んぅぅ」

 目を覚ます先生。どのくらい寝ていたのかと時計を確認した。

「しまったな。二時間も寝ちゃってたのか」

 少し寝すぎたことに反省する。

「はやく仕事を終わらせないと……」

 立ちあがり身支度をする。乱れた服装を整え水で顔を洗う。冷たい水が脳を刺激し眠気をとばす。

 水分補給をしようと思って冷蔵庫を開けると見覚えのない物がいくつか入っていた。それらはどれも花粉症に効果があるといわれている食べ物や飲み物だった。

 寝る前にはどれもなかった物で、自分が休んでいるときに誰かが買ってきて入れてくれたのだろう。

 いや、誰かではない。先生はその誰かの目星はついていた。

「それじゃあ有り難くいただかせてもらおうかな」

 先生は一つ選び食べ始める。

「――美味しい」

 別に高級の物だとかそんなんじゃなくどこにでも売っている市販品のもので普通に美味しいものだ。けれどそれは、いつも食べているものよりも一層美味しく感じた。

「戻ったらお礼を言わないと」

 先生は休憩室を後にし、急いでオフィスへと戻っていった。




大決戦ヒエロ君さ。
重、特共にトマトクリアしたけど多分これチナトロからはじき出されそう。
いや別にガチってるわけじゃないけどさ。
そろそろチナトロラインをもう少し下げてもいいんじゃないかな。
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