トイレで必死に作戦を考えた結果、逃げて隠れるっていう作戦が頭に浮かんだ。天井にへばりつけば幼稚園生のコトリには見つけられまい!そもそも俺天井にへばりつけるかな。タンスに隠れて時間が過ぎるのを待つのもありだ。ってな訳でタンスに隠れる事にした。ドアの前にコトリがガン待ちしてたらどうしようもないが……(フラグ建設完了!)さて、覚悟は出来た。今、目の前のドアを開こうじゃあないか。
「………コトリは……いないな。ヨシッ…………」
関門は突破した!俺の部屋のタンスまで行ければ俺の勝ちだ!だが、世の中はそう上手くいかなかった。
「どこいくの?」
コトリが背後にいたのだ。ふざけるなよ神め。危うく乙女みたいな叫び声を上げるところだったじゃあないか!傍迷惑だとなぜ分からないんだ馬鹿神め!ここにスマホがあったらぶん投げていたんだぞどうしてくれる!?ここにスマホがなくて良かったな馬鹿神が!!!
「とうにぃ?」
「えぇ~と……コトリと遊ぼうと思ってコトリの所に行こうと思ってたんだよ」
嘘ですタンスに逃げようとしてました。この不届き者は可愛い妹のコトリを放置してタンスに逃げようとしていました。謝罪はしません。やっべぇどうしよこの状況。そもそも何をして遊ぼうか考えてなかったぞ。行き当たりばったりだな俺。え、どうする?十連続パンチでも喰らわせるか?いや駄目だな。そんなのしたら嫌われるだけだし、それだけはいやだ。鬼ごっこでもするか。よし、鬼ごっこを提案しよう。やってやらぁ!
「なにしてあそぶの?」
「鬼ごっこなんてどうだろうか?」
「いいよ!」
「鬼はどっちからやる?俺からでもいいぞ?」
「じゃあとうにぃがおに!」
「分かった!じゃあ十秒数えるからその間に逃げるんだぞ!」
コトリをさっさと捕まえて鬼を交代する。そしてそこからコトリに捕まらないように動く。でも捕まったりしなきゃコトリが楽しめないか?コトリの体力が少し減って来たら交代してあげるか。流石にずっと鬼は可哀想だしな。っと、そろそろ十秒が経過して三十秒ぐらいか。コトリは……二階か?
「…………もしかして、俺の部屋にいるかもな……」
俺の部屋のドアを開ける。俺の部屋で隠れられそうなのがベットの下、タンスだが……ベットの下から見るか……いない。なら次はタンスだ。
「ここか?」
タンスを開けると……コトリがいた。見つけると同時にタッチした。
「見つかっちゃった~」
「次はコトリが鬼だな!」
「わかった!」
どこに隠れようか。一応鬼ごっこだから逃げ場が欲しい所。リビングのテーブルの下に隠れるべきか。すぐに離脱出来て、テーブルをぐるぐる回ってチェイスが出来るのも魅力。ここはテーブルの下だな。
「…………見つからないでくれよ……」
見つかったらクソめんどくさいし、あんま体力は使いたくない……だから、コトリよ、今だけは目が節穴になっとくれ。頼むぞ。後で俺のお菓子(ポテルトうすしお味と海水味、薄~いポテルト野菜味!とハイッガム野草味と海水味)をあげるからな……
「……入って来たか…………」
「どこだろ~?」
コトリがリビングへと入って来た。一気に震えが体に出てきた。某ガタガタガタガタガタタンスレベルで体が震えている。なぜ俺はコトリに怯えているんだ?マジでなんでだ?
「みつけた~!」
「どぅぇっへぁ!?」
スッゲェびっくりしたぁ!?それでクッソマヌケな声が出たじゃあないかふざけるんじゃあないぞ!とりあえずテーブルの下から出なければ!
「見つかったけど捕まえないと鬼は交代じゃあないぞ~!」
急いでテーブルから這い出てコトリから離れる。捕まってないのは幸運だった。後はテーブルをぐるぐる回るだけだが……俺の体力が持つだろうか?体力には自信はあるが凡ミスをするかもしれない。凡ミスをして捕まったらクソ恥ずかしい。
「俺を捕まえられるかな~?」
「ぜったいつかまえるもん!」
かわえぇ~……これで将来ダウナー系の頼れるお姉さんになるのか……
「ほらほら~頑張れ~!」
「はやいよ~!」
「そうか?ならちょっと遅くするな?」
「わ~い!」
俺さ……年下の奴の考えてる事が予想出来ねぇから苦手なんだよな。でもコトリとユズ、お前らは別だ。お前らは可愛いんだ。もちろん歴代夜廻主人公達も可愛いけどね。
「うわっと!捕まる所だった!」
「むぅ~!つかまえられない~!」
「頑張れ!あともう少しだったからあともう少し頑張れば捕まえられるぞ!」
「うん!ぜったいつかまえるもん!」
やっぱか゛わ゛い゛い゛!(迫真)
「逃げるんだよ~!」
「あともうちょっとなのに~!」
「ははっ」
そんなこんなで結構時間を稼いでいるのだが……全然コトリが根をあげないんですが???全く降参する気ないなコトリ?俺結構逃げてるのに体力が尽きないのかコトリ?俺は体力が大分消費してるんだが?本編中のユズだったらスタミナが10回尽きてるであろう頃合いなんだが?そんな事を考えていたら、コトリの足にテーブルの足に引っ掛かってしまった。
「わっ!?」
「嘘ォ!?」
コトリが転びそうになっていた。その瞬間、俺の体が動いた。コトリのクッションになろうと、体が動いたのだ。
「あっぶなぁぁぁぁぁぁい!」
スライディングでコトリが倒れこもうとしている方向へとすっ飛ぶ。これでギリギリ間に合うだろう。俺がクッション代わりになれば、コトリは痛くないだろう。
「大丈夫か!?」
「う、うん。だいじょうぶだよ」
「なら良かった……」
「と、とうにぃはだいじょうぶ?」
「大丈夫だ、問題ない」
「よかった……」
さて、これからどうやって切り抜けようか?
「もう鬼ごっこやめる?やめてもいいよ?」
「うん……ねむい……」
「……そっか」
おっと~?俺もゆっくり出来そうだな。体力が限界に近かったから助かった。
「いっしょねよ……?」
「…………いいよ」
「わぁい…………おやすみ……」
「うん。おやすみ」
さて……俺はどうするか……寝転がりながらこれからどうするかを考えるか……これから、地獄が待っていそうで、恐怖がこみ上げてきそうだったが、結局こみ上げてこなかった。
ポテルトとハイッガムは俺が寝る前に思いついた名前です。一応言っときますが実在はしません。
主人公の能力を消すか消さないか
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