なんか見覚えがありすぎる町に転生したンゴ   作:塩水最高珍味

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今回はめちゃくちゃ悟雷が開き直る回です。


話を聞かなかったら、何を言われても効かないよね。by悟雷

やぁご友人。悟雷だ。前回は家に帰ろうとして黒猫を見つけてそこで終わったな。今も黒猫を眺めてるぞ。周りがどんどん暗くなっていくが、それでも黒猫を眺めている。かれこれ一時間ぐらいは黒猫とにらめっこしている気がする。黒猫も塀の上でのんびりしているし、拒絶されている訳でもないためずっと黒猫とにらめっこだ。時々「ニャーン」って鳴くがそれで終わりだ。もしかして置物だと思われてるか?それでもいいか…………

 

悟雷「ん……?なんだ?」

 

急に聞き覚えのある音が耳に入って来た。ウーウーとうるさい音だな……なんだっけなこの音?絶対にこの音の発生源を俺は知っているはずなんだよな……でも、思い出せない。周りを見渡すと街灯と月明りが夜道を照らしている……夜道だと?待て待て待て待て、今の時間は何時だ?時計もないせいで時間を特定できない。一体俺はどれだけここにいたんだ?場所も変わっていないし、ずっとこの場所に留まっていたという事だ。あの黒猫は未だにあの塀の上で背伸びをしたりたまに「ニャーン」と鳴いたりしている……そして、誰かから呼ばれているような気がしてきたがそれはすぐに確実に誰かから呼ばれていると確信に変わり、その呼ばれている方向に向く。赤いランプがクルクルと回りながら光っていた。そうだ、あのウーウーとやかましい音の正体はパトカーのサイレンの音だった。久しく聞いていなかったからすっかり存在を忘れていた。

 

お母さん「島!!!」

 

お父さん「島!」

 

パトカーのサイレンより大きい声が耳を通り抜ける。すぐにお母さんの声だと分かった。お父さんはお母さんよりは控えめだったがちゃんと聞こえた。どうやら随分と心配させてしまったようだな……黒猫を眺めていただけでこうなってしまうとはな……次からは気を付けるべきか?

 

悟雷「どうしたんやそない声出して」

 

お母さん「大きい声も出すわよ!どうなってたのか分かってるの!?」

 

悟雷「なんやまだ補導される時間じゃあないでしょ?」

 

お父さん「今6時だぞ!?」

 

悟雷「ならまだええですやん……あ、コトリはどうなってた?」

 

お母さん「島が帰ってこないってコトリが泣いてたわよ!」

 

悟雷「ありゃ、後でコトリが俺の腹に吹っ飛んでくるな。流石に兄大好きすぎじゃあないか?」

 

お父さん「その後で説教だからな?」

 

悟雷「ヴェッ!?ちょ、ちょっと待ってくださいよそりゃあないでしょうよ!?」

 

お父さん「自業自得でしょうが」

 

お母さん「後でみっちり説教だからね……」

 

悟雷「だが断る。俺は説教アレルギーだからな」

 

お母さん「嘘おっしゃい!」

 

悟雷「信じてくれよ!?行けたら行くぐらい信用出来るんだから!」

 

お母さん「じゃあほぼ信用出来ないじゃあないの……」

 

悟雷「酷いッピ!ここで泣いてやるッピ!ヴェェェェェェェェェン!ハアアアァアァーー!!ウワッハッハーーン!!」

 

お父さん「落ち着いて?」

 

悟雷「はい。僕は所得税で人をしばけます!!!あ゛ぁ゛!?これ自転車保険効くんか!?俺は保険入ってねぇよボケが!!!」

 

警察「……え~と……元気なお子さんですね……?」

 

お母さん「すみません……普段はあぁではないんですが……」

 

警察「まぁ無事見つかってよかったです!」

 

お母さん「ご迷惑をおかけしました……」

 

ふざけまくってたら警察が困ってた。それでお母さんが謝ってた。

 

お父さん「そもそもなんでここにいたんだ?」

 

悟雷「黒猫を眺めてたらいつの間にかこんな時間になってた。俺は自分が悪いと思ってないから決して謝らないぞ」

 

お父さん「えぇ……」

 

絶対謝らんからな俺は。コトリに泣かれたら土下座するかもしれんがな…………そんなこんなで家の扉を開けると……

 

悟雷「前から物体がっ!?」

 

コトリ「と゛う゛に゛ぃ゛!と゛こ゛に゛い゛た゛の゛!?」

 

悟雷「俺も月まで吹っ飛ぶ衝撃!全く言語が分からない!こりゃまいった!つまりそういうこった!」

 

玄関の扉を開けた瞬間俺の胴体にコトリが吹っ飛んでくるとは思わなんだ。

 

悟雷「服がめちゃくちゃ濡れてるーーー!落ち着くんだZE!ほら、コトリが大好きな消費税100%味のポテルトあげるから落ち着け!」

 

コトリ「う゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!」

 

悟雷「だぁぁぁなぜ泣くんだぁぁぁぁ!?頭をグリグリするんじゃあない!後で遊ぼう!な!?」

 

コトリ「や゛た゛!」

 

悟雷「やだ!?やだって言ったか君!?」

 

お母さん「ずっとこうなってたのよ?」

 

悟雷「えぇ……?こんな情緒不安定だっけ……?」

 

お母さん「あんたがいつまでたっても帰ってこないからでしょうが……」

 

悟雷「ところで本当に幼稚園児なのコトリは?めちゃくちゃ胴体にしがみついて離れないんだが?クッソ力が強いんだが」

 

お母さん「あんたが言える事じゃあないでしょ……小学1年生なのに口が達者すぎるし……」

 

悟雷「それが俺なもんで…………コトリ?離れられない?」

 

コトリ「せ゛っ゛た゛い゛は゛な゛れ゛な゛い゛も゛ん゛!」

 

悟雷「駄目だこりゃ……」

 

まいった。こりゃ今日は離れないぞこれ……明日が土曜日でよかったな……

 

悟雷「むぅ……HEYお母さん。こりゃあ今日中に説教は無理そうだぞ?コトリがこの状態じゃあ説教出来ないだろ」

 

お母さん「そうね……はぁ……全く、次は早く帰ってくるのよ?」

 

悟雷「……はい」

 

多分次は早く帰ってくるようには善処する事を検討すると思う。

 

悟雷「俺着替えたいから離れてくれん……?」

 

コトリ「…………やだ……」

 

悟雷「これは重症ですね。一刻も早く兄離れしてほしいところです」

 

お母さん「コトリが中学生になるまで無理じゃあない?」

 

悟雷「やめてよその可能性に気付かせないでよ泣くぞ?」

 

お母さん「……島が泣いたところってあんまり見ないわね……」

 

悟雷「そりゃそうでしょうよ。こんな精神がウランの男ですよ俺」

 

お父さん「なんでよりによってそんな危険物質なの……?」

 

悟雷「知らんな。コロコロ精神が変わるから分からん。多分明日には純金になってる」

 

お父さん「えぇ……?」

 

悟雷「俺風呂入りたいんやけどどうすればいいんやコトリを」

 

お母さん「一緒に入ったら?」

 

悟雷「無理だが?」

 

コトリ「(;_;)」

 

悟雷「(^A^)」

 

お母さん「顔芸してどうすんのよ?」

 

悟雷「知らんな」

 

お母さん「あのねぇ……」

 

いや~コトリをどうやって引きはがそう?この間までこんな力強くなかったろ?よく俺にぶら下げられるな?やれやれ……しがみついて離れないなコトリィ……離れようや……大分落ち着いてきてるけどまだ離れてくれんな……いやまぁ俺の自業自得なんだけどさぁ……服がずぶ濡れ状態なんですよねぇ……試しに顔芸もしてみたけど離れないんだよな……マジでどうしろと?

 

悟雷「あぁ~……どうしたら離れるんかな~……撫でたら離れるかな?」

 

とりあえず撫でてみるが……

 

コトリ「(;_;)」

 

悟雷「駄目だなんも解決しねぇ」

 

誰だよ撫でたら離れるかなって言ったバカタレは?俺だよマジでふざけるんじゃあないぞ!俺の頭を全力で回転させてるけど全く解決策が頭に出てこねぇ……マジで頑張ってくれよ俺の頭……もうちょい役に立つだろ俺の頭……普段は色々思いつくのになんでコトリになった瞬間思いつかなくなんだよ俺の頭……マジでポンコツだな俺の頭……うっぐぁ……うっぐあぁぁぁぁぁぁぁぐがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!……すまん、取り乱した。あまりにも俺の頭がポンコツになってしまっている現状に取り乱してしまった。

 

悟雷「コトリ……?そんな寂しかったか……?」

 

コトリ「うん……」

 

悟雷「……ごめんな……」

 

コトリ「むぅ……」

 

全然悪いとは思ってないんですがね本当はな。まぁちょっと罪悪感があった気がしたがな……さて、マジで離れないな……これは次の日も俺の胴体にしがみついてくるかもな……やれやれだ……




頑張って3000文字以上書けましたが多分次は無理な気がします。期待はしないでください……
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