アメリカNYのとあるストリートバスケコートにてとあるゲームが行われていた。
ゲームを行っていたのは若干15歳の少年たちである。
「このクソ白髪がっ!」
「何回も言わすな。目に頼りすぎてもいいことないぞナッシュ」
そう言い、俺こと白神・ミカエル・颯斗は相手の口の悪い金髪ことナッシュ・ゴールド・Jrをクロスオーバーとバックチェンジを織り交ぜた高速のドリブルスキルにより抜き去りゴールエリアまでドリブルで駆け抜けた。
「何度もやらすかよ!ミカ!」
「止めれるのもなら止めて見ろよシルバー」
俺はこの無駄にデカい筋肉野郎ことジェイソン・シルバーの上からボースハンドのレーンアップ・ウインドミルダンクを披露しシルバーを正面から吹き飛ばした。
_ _ バキャァァァッ!!!
「ぐあ!」
「流石だ!ミカエル!」 「お前もうプロレベルなんじゃねえの!笑」
「いやプロでも中々みない代物でしょ」「これで20点目だ!」
味方チームのアレク、ジェームズ、ウィリアム、ジョンが俺の背中や肩を叩きながら褒めてくれる。
「テメェ何回言えばわかんだよ!ミカはテメェの身体能力と同格なんだから技術で負けてる癖に正面から勝負すんじゃねぇって言ってるだろうがっ!」
「うるせぇっての!お前も何回も抜かれてんじゃねぇか!」
向こうチームでは俺に抜かれたナッシュとダンクを決められたシルバーが言い争っていた。俺からしたらどっちもどっちであるが毎回喧嘩して疲れないのか疑問である。
「やめろってシルバー!」
「お前もだナッシュ」
今に取っ組み合いが始まりそうな二人を向こうのチームメイトのアレンとザックが羽交い締めにして止めていた。
「勘弁してくれよミカ。お前と試合すると毎回こうなるんだぜ」
「俺に言われても困るだろそれは」
「お前ナッシュとガキの頃から一緒じゃねぇかよ」
そう、このナッシュとはガキの頃から一緒の腐れ縁である。
「お前らこのままじゃまた負けるぞ!」
「いいのか!?」
アレンとザックが試合を継続させるために問題児二人に発破をかけた。
「「良いわけあるか!!」」
ここまでがこのバスケコートのいつもの流れであり、観客や俺のチームメイトも特に気にすることなく楽しくみていた。
「いいかシルバー!俺に合わせろ!テメェのデケェ図体と身体能力なら俺のパスも取れるはずだ。」
「おう!最後にアイツの上からダンクぶちかましてやる!」
点差を確認すると20対15である。ストバスのルールで21点先取のゲームである限りこれがこのゲームのラストプレーかもしれないことを確認したナッシュとシルバーは一人じゃあのバケモノとマッチアップして勝つことは厳しいと悟り互いに連携して最後のワンプレーに挑もうとしている。
俺としては1on1で攻めに来てくれても良かったがアメリカ最後の試合でこいつらの今の全力を確かめたいと思っていたところなので好都合ではある。
「覚悟しろよミカ!」
PGであるナッシュがいつも通りボールを運びそこにミカがマッチアップする。ナッシュは得意のストバス仕込みのドリブルスキルで抜きに行こうとするが相手はシルバー並みの身体能力にナッシュ並みの技術を要した怪物である。
容易にナッシュのドリブルについていきナッシュの手札を減らしていく。
「おら、どうしたナッシュ。お前はこんなもんじゃないだろ?」
「クソが!わかってんだよこれからくらいで抜けねぇことはよぉ!」
ナッシュがクロスオーバーからのエルボーパスでシルバーにパスを通した。
「おっしゃー!あとは任せろ!」
パスを受けたシルバーがマッチアップをしているジェームズを簡単に押し込み力技でゴール前まで運んでいく。しかし予めジェームズではシルバーを押さえ込むことは出来ないと判断したミカが自慢のスピードで戻りゴール前で追いついた。
「うぉぉぉーー!」
「そう簡単にやらせるかよ!」
シルバーの得意のパワープレイでゴール前まで押し込みそこからのワンハンドダンクをミカは読みと身体能力でブロックした。いつもならここでブロックした。
そしてミカはそのまま自身で相手のコートに切り込んでいく。
しかしそれをギリギリのところで着いて行ったナッシュがミカを止めることに成功する。
____ ダムッ...ダムッ
ボールを持っているミカが高速でドリブルを突く。ナッシュがしっかりと構えいつ仕掛けられてもいいように臨戦対戦に入る。
しかしここからミカが得意の高速のクロスオーバーからのバックチェンジを繰り返しナッシュを抜き去る。
「クソがぁぁ!なんとしても止めろ!」
ここからさらに一人二人と追いついてきた敵チームを鮮やかに抜き去る。ゴール前まで来たミカだが最後にシルバーがゴール前で立ち塞がる。
先程はシルバーと正面からぶつかり自らの力を誇示するようにシルバーの上からダンクを叩き込んだミカ。
観客はもう一度あのプレーを見たいと期待を募らせる。ミカは先程と同じように斬り込みフリースローラインから飛んだ。
「なに!!」
「フリースローラインから飛びやがった!」「これはまさか!」「レーンアップ!」
_ _ バキャァァァッ!!
またもシルバーの上からボールを叩き込んだのである。しかもバスケの神様であるNBAの マイケル・ジョーダン の技を若干15歳の少年が再現したことに観客は大興奮である。
「すげぇ!」「まじかよ。ありえねぇだろ普通。」「あれが15歳のガキかよ」
「ナイスだミカ!」「お前最高だよ!」「いつ練習したんだよレーンアップなんて!!」
「「....」」
試合終了
ブザーか鳴り響きこのゲームの終わりを知らせる。負けたシルバーたちは悔しさを滲ませシルバーたちは拳を握り締め下を向き、ナッシュは脳内で冷静に何が負けた要因に至るのかを分析する。
もっとも眉間に皺を寄せていることからミカは幼馴染の勘で確実にブチギレていることを予測している。
「また3年後だナッシュ。俺が日本に戻ってる間に怠けて弱くなるんじゃねぇぞ」
「うるせぇよ。誰に言ってやがる。テメェこそサルしかいないところにいって弱くなってたらぶっ殺してやるよ。」
「まぁ、ちょくちょく戻ってくるつもりだからそん時はまた頼むわ」
「はん。こっちはストバスでアメリカ中に俺らの名前を知らしめてやる」
ナッシュとアメリカでやる試合は今日でとりあえず最後になるだろう。いつも一緒にいたからこいつらと離れることに違和感もあるしいまだに現実に思えないけどナッシュの方は次の目標に向かって行っている。
そのように考えていると
「お前らー!飯食いにいこうぜ!」
シルバーがベンチからこっちに向かって叫んでいる。ナッシュと目線を合わせてとりあえずアイツらの方に歩いていく。
どうせ行くところは決まっている。いつも食べに行くステーキ屋さんである。そうして最後の夜を仲間たちと共に楽しくいつも通り騒がしく過ごして行ったのである。