インターハイ予選…俺たち誠凛は秀徳高校を90:60で下し勝利した
「…今日のところは俺"たち"の…負けなのだよ。」
こいつ今…たちって言ったか?試合前はもっと自己中心的な奴なイメージがあったが試合中もチームプレイに徹していたし化けやがったかもな
「ああ…次"も"俺たちが勝つさ」
「ふん…首を洗って待っているんだな」
そう言い残すと緑間は自軍ベンチへと帰っていった。隣を見ると黒子も高尾と何か話していた。俺もそろそろ戻ろうかと考えていると1人の男が歩いてきた
「…今日は完敗だ。素直にすげぇよお前」
中盤俺とマッチアップしていた宮地さんだ
「ありがとうございます」
ここは素直にお礼を言っておくべきかな
「ところでお前今日ほんとに本気でやったか?」
「…何が言いたいんですか?」
「いや何…まだお前には上があるような気がしてな。気を悪くしたならすまないな」
「…いえ大丈夫です。そうですね。本気は本気ですよ。ただまだ上があるということに関してはお答えしかねますね」
俺が今日緑間や相手のトリプルチームを受けた時は間違いなく本気で点を取りに行った。
しかし自らを追い詰める危機という物がなかったのも事実。俺と同格のものが現れれば更に上の力を引き出すことが出来ることは向こうで分かっているがそれをここで言うことは今戦ったばかりの戦友に対して失礼だと思ってしまった
「…そうか。すまないな変なこと聞いて」
「…いえ」
「じゃあな。次はぜってぇ負けねぇからな」
「ええ。いつでも挑戦待ってます」
そう言い残すと宮地も高尾を連れて戻っていった。
それにしても【本気】か…
俺が本気ってか死に物狂いになったのなんてあの時以来か
…それは昨年の誕生日での出来事
ーー回想中ーー
それは昨年の誕生日パーティーでの出来事…
俺…もとい白神家はアメリカに住んでいる頃家族の誕生日があると自宅で友人や知人…たくさんの人々を招いてホームパーティーを開催していた。
勿論俺も自身の誕生日ということもあって自らの友を招いたりしていた。
「よう」
「おう!来たぜミカ!」
「むちゃくちゃ美味そうなもんあるじゃねぇか」
「俺は酒…酒をくれ!」
「馬鹿野郎お前オジサンもいるんだぞ!」
そこに現れたのはナッシュやシルバーそれにジャバウォックの面々たちだった。
「来てくれたか!今日は楽しんで言ってくれよ」
「「「おお!」」」
ナッシュを除いた面々は食事にありつき各々散って行った。
「お前は行かないのか?」
「生憎とそこまで腹は減ってないんでな」
「ああそうなのね…にしてももう8年か…お前と初めて会って」
「…」
「あん時から数えたら何回勝負したかわかんねぇな…ま、俺のが勝ち星多いけどな」
「てめぇ!誕生日で浮かれすぎて記憶まで飛んでじゃねぇか!」
「「ぷ、あははは」」
まぁ実際のところ五分五分が良いところだろうな。この時の俺はナッシュ以外では負ける気がしなかったがナッシュとはその日にやって勝ったり負けたりの繰り返しだった。
「なぁちょっと1on1しないか?」
「…俺もちょうどお前を叩き潰したいと思ってたところだ」
「バカを言うな。潰されるのはお前だ」
そうして俺たちは誕生日にもかかわらず裏庭のバスケコートの方に向かった。
そして10点マッチでお互いに決めたり止めたりを繰り返ししていた時…
「うぉぉ!」
_ダダン!
「クソッ!」
俺がナッシュを抜きダンクを決めようとした時割り入る一つの影…
ーーバコンッ!!ーー
「なに!?」
「誰だ!」
そこに立っていたのは…
「…まさか」
「LeBron James(レブロン・ジェームズ)!?」
「…やぁ初めましてだな」
「どうしてここにアンタみたいな人が…」
俺たちの前に現れたのは現在のNBAの象徴とも呼ばれる自他共に認めるNo.1選手の姿…
「あぁ聞いてなかったのか?実はな…」
何と彼は元々親父の大学の先輩後輩関係であり今でも交友関係は続いていたが親父がスポンサーに乗り出したことも相まって今日親父に呼ばれ来てくれたらしい
「…まじかよ…てか親父は!?」
「あぁ君のお父さんは他の社長たちにたらふく飲まされてるよ」
「それより…折角来てくれたんだ1勝負してくれよ」
「おいナッシュ!…すいません。こいつが失礼なことを….」
「いや構わないよ。元々そのつもりできてたからね」
「え!じゃあ」
「おい!俺からやらせろ」
なんとレブロンは俺の誕生日祝いで親父が呼んでくれたサプライズゲストで俺のことを見て欲しいという親父の要望も叶えてくれるそうだ
そして急遽始まったNBA…それも上澄の上澄文字通りトップ選手との1on1…
_キュ!
「ぐっ!クソ」
(バケモンフィジカル!分厚い壁にもぶつかってる気分だぜ!)
「こんなもんか坊主」
「くそ!舐めんじゃねぇ!」
_ダムックルッ
「あめぇ!」
_バシッ
ナッシュがスピンムーブで交わそうとするが読まれていた…いや見てからでも対応出来たナッシュがカットされた
はは…【本物】だよ!やっぱ映像で見るよりも実際で見た方が何倍もすげぇ!
その後もナッシュは挑戦し続けるも悉く跳ね返された
「…次は君の番だ」
_パシッ
「…本気で行きます」
「かかって来なよ?」
_ダムッダムッダムッ
_キュ! ドンッ!
俺は重心を下げ左右に高速のクロスオーバーを繰り出す。この人に体が当たった時点でこちらの負けは決まる。それはさっきのナッシュを見てれば分かることだった。
だから俺はスピードとアジリティで圧倒する!
_キュ!
ボールが右から左へ、視線すら追いつかない速度で切り替わる。
相手の足が一瞬止まった
「そんなもんか?Jr?」
「ぐっ!」
レブロンは俺のスピードに追いつかないどころか俺程度のレベルなんて見慣れてると言わんばかりに着いてくる
だが、俺はそこからさらに——
一拍置いて、スピードを全力で“落とす”
そして、緩んだ空間を読んで——再び爆発的な加速を加える!
「まだまだ若いな」
ディフェンダーの足が、音を立てて滑り込む
_キュ!
体がぶつかる。
「…ッ!?」
止められた。
一瞬の間合い、読まれていた。いや見てからでも追いつけるのかこの人は!
相手は微動だにせず、低い重心のまま睨み返す。
その目は言っていた。
“スピードだけじゃ抜けねぇ。”
「諦めるのか?そうじゃなはずだ。お前の目標としてる人物のバスケは…」
俺の目標としてるバスケの選手…
バスケの神様…
ーーマイケル・ジョーダンーー
目を閉じ彼の言葉を思い出す…俺の原点…
【失敗を恐れるな。失敗を恐れることが、真の失敗だ。】
脳内に奥深く俺の目の前に扉が現れる
とてつもなく大きな扉…俺はその扉を
_ガシャン!
こじ開けるかのように開いた
「ふぅ〜…」
大きく息を吐き、周りの時間が止まっているかのような静寂な空間が訪れる
周囲が全部見え…時間が遅く感じる…緊張・雑音が消えミスを恐れず、ただ“全力でプレーを楽しみたいという気持ち”だけが残る
静かなドリブル。
「…トン、トン、トン。」
速くもなく、遅くもない。
ただ、その“リズム”が相手の呼吸を狂わせる
一歩前へ。
相手の足が反応した瞬間――
「違う、まだだ」
俺は一瞬止まり、重心をズラす
次のドリブルで――
キュッ!
体勢を異常に低く鋭く、わずかに体を揺らす。
目線と肩の動きで
ディフェンダーのレブロンの視線が釣られた瞬間、
一気に逆方向に加速
「うお!」
フリースローラインの後ろまで来た俺は
ただ、リングを見つめながら走る
そして
助走――
「ダン、ダン、ダンッ!!」
加速するたび、
床が弾けるように鳴る
そして――踏み切った
俺の体が、
まるで時間を無視するように宙を滑る。
「おいおい!まさか!」
「ミカの野郎!」
そのまま――
空中でボールを引き寄せ、
右手を大きく振りかぶり、
リングに叩き込む
_ガシャァァァァン!
叩き込まれたボールは俺の跳躍がわずかに届かずリングに衝突し外れてしまった
出来なかったか…俺は己の掌を見つめながらミスの原因を考える
技術・フィジカル・跳躍力何もかもが足りない…足りなさすぎる
「もっとだ…何もかも…全て手に入れて俺が最強になる!」
すると後ろから
「流石だ!さすがあの人の息子だよ君は!」
「いえ…結局決めれませんでしたし…」
「一度でも俺を抜いた奴が何言ってんだよ。それに最後の感覚よく覚えておけよ?あれは俗に"ゾーン"またはフロー(Flow)と言われる状態のことだ」
「ゾーン…フロー」
「まぁ要するに超集中ってことだな。よくやったなプロへの通り道みたいなもんだ。あれを理解し使えるようになればさらに奥の扉にたどり着けるだろう」
「あれより奥…」
「ま、今はとりあえず鍛えとけってことだなお前たちはセンス任せがすぎるからな」
「ほれ!次だ次!かかってこい!」
俺はその後挑戦し続けるものの結局一本も決められず大敗…しかも今覚えば俺とやった時なんて遊び半分…おそらく半分も力を出していないだろうな
あの日からか俺がメキメキと力をつけ始めたのは…思えばそれを加味して親父は呼んでくれてたんだろうな。明確な格上…それも"現世界最強"という存在を見せられたおかげでバスケへの飽くなき探究心に取り憑かれていった
ーー回想終了ーー
緑間サイド
試合後緑間は1人体育館外の給水呑み場にいた
「相変わらずだな青峰…わかっているのか?つまり決勝リーグであの化け物と…黒子と戦うということなのだよ」
「んなことは俺が一番分かってるんだよ。テツのことに関してもだ。昔は仲間でも今は敵だ。それに…あいつに勝てるのは俺だけだ…んじゃあ切るぜ?」
「…あぁ」
とその時
「みどりーん!落ち込んでる時にごめんね〜!どうしても大ちゃんが聞きたいって言うから!」
「おい!言ってねぇだろうが!」
「それに…強かったでしょ?みっくん…」
「みっくん?」
「あぁ誠凛7番のことだよ…あいつのミドルネームはミカエルで俺ら幼馴染は愛称で呼んでるだけだ」
「ちょっと待てお前ら幼馴染なのか?」
「あれ言ってなかったっけ?みどりん。それに私の彼氏でもあるんだよ〜」
「聞いてないのだよ…それに後半のは別にどうでも良いのだよ」
「えぇ〜ひどいみどりん!」
「んなことは良いから感想聞かせろよ緑間…ミカの野郎のことをよぉ…ま、結果聞いた感じ何となくわかっけどな」
「…スピード・アジリティ・フィジカル・スキル全てにおいて見たことないレベルのバケモノなのだよ」
「はっ!それでこそミカだ!やっぱあいつに勝てるのは俺だけだ!」
「ちょっともう今いうことそれ!大丈夫?みどりん?大ちゃんもこんな事言ってるけどちょっと前にコテンパンにやられてるからね!」
「やられてねぇよ!余計なこと言わなくて良いさつき!もういい加減きるぞ」
「…ああ」
_プープープー
まさか青峰の奴もすでに戦っていたとはな。それにこれで実質3人のキセキの世代が奴にやられたことになる
果たしてやつを止めれるヤツなんて存在するのか?
「全くもって忌々しいヤツなのだよ…」
誠凛サイド
俺たちは雨の中帰りにチームでご飯を食べに行くことになり近くのお好み焼き屋さんに入った
「すいませーん!」
入った店になにやら見たことある奴が2人…
「あれは…」
「黄瀬と笠松!」
「呼び捨てかおい!」「うぃーす!」
店内にいたのは海常高校のキャプテン笠松とキセキの世代・黄瀬涼太だったのだ。
そしてチームメイトに案内されそのテーブルに着くのは俺と火神
「なんで相席なんすか?」
黄瀬が思わず尋ねた
その時
「すいませーん!おっちゃん2人…あれ」
「んな…」
今度は先程戦ったばかりの秀徳高校の一年生ポイントガード高尾とキセキの世代No. 1シューター緑間真太郎が入ってきた
「「「何でお前らここに!!」」」
「いやー真ちゃんが泣き崩れてる間に先輩たちと剥がれちゃって!」
「泣いてないのだよ!それよりおい!店を変えるぞ!」
店内でお好み焼きを食べている俺らを見つけた2人はすぐに店を変えるように出て行った。
あ、戻ってきた。ずぶ濡れじゃねぇか…雨降ってたのか
「もしかして海常の笠松さん!」
「何で知ってんだ?」
その時高尾が笠松を見つけ
座っている笠松を隣のテーブルの卓に連れて行った
となるとこのテーブルは…俺・火神・黄瀬・緑間の4人になってしまった
「「「「…」」」」
「いや何でだよ!」
「俺らに言われても…あ、みかっち!焦げてるっすよ!」
「ん?あぁ生憎とお好み焼きなんてはじめてなもんでな助かるよ」
「え!初めてなんすか!あ、そういえば外国育ちなんすもんね」
「どこの国っすか?」
「アメリカだ」
「マジっすか!通りでバスケ上手いわけっすわ」
黄瀬が勝手に納得した。てか薄々思ってたがコイツ距離感詰めるの早いな
「あ、緑間っち!そんな顔しないで負けて悔しいのは分かるっすけどほら!昨日の敵は何とやらっす!」
「負かされたのはついさっきなのだよ!」
「寧ろお前がヘラヘラ同席してる方が理解に苦しむのだよ!一度負けた相手だろ?」
「そりゃ?当然リベンジするっすよ?インターハイな舞台でね?次は負けねぇっすよ?」
「かはっ望むとこだよ?」
「ってか俺あんま君のこと知らないんすけど?」
「てめぇ!今かよ!」
あ、確かに海常の時は基本的に俺がマッチアップしてたからあんま黄瀬と火神は関わりないんだったな…
「まぁ落ち着けよ黄瀬…火神も」
「俺が思うに火神はキセキの世代と同じポテンシャルを持っている…まだまだ荒削りだがな。毎日やってる俺が言うのだから間違いない。そうだろ?緑間」
「…跳躍力だけなら」
「んな!テメェまだ言うか!」
「んちょ!俺よりそれ言って無いっすか?」
黄瀬のおかげ?で意外と会話が弾み始めたその時
こちらに黒子の奴が歩いてくるのが見えた
「そんなことよりも黄瀬くんに緑間くん…2人とも何か変わりましたね?」
「…」 「ん?そうっすか?」
「えぇ2人とも変わったと思います。黄瀬くんも緑間くんも自分のチームに責任やプライドをちゃんと持ってるように見えましたから」
「…まぁ目の前にこんなバケモンがいたらそりゃ変わるっすよ?変なプライドなんて捨ててただ強くなるしかミカっちには勝てないっすからね?あと前より練習もするし今はただ海常のみんなとバスケするのが楽しいっす!」
「…」
俺は2人の中学時代は知らないが今の姿を見るととても傲慢で周りを見下してた天才どもには見えなかった。黄瀬は笠松さん…緑間は高尾…コイツらにはちゃんと信頼出来る…信用して貰えるチームメイトがいるように見えた。
「心配しなくてもお前らは伸びるよ…挫折を知り更なる高みを知った奴が成長することは俺が一番よく分かってる。まぁそれはお前らだけじゃなくアイツにも言えるんだけどな」
「アイツ?」
「例の幼馴染か?」
「コイツは青峰の幼馴染らしいぞ?黄瀬」
それから色々話したりご飯を食べた後緑間は立ち上がり、こちらを一瞥しながら
「お前(白神)はともかく火神…一つ忠告しておいてやるのだよ。東京にいるキセキの世代は2人…俺と"青峰大輝"と言う男だ。そこにいるやつの幼馴染と言う奴だ。決勝リーグで当たるだろう。…そして奴はお前と同種のプレイヤーだ。」
「はあ?よくわかんねーけどそいつも相当強いんだろうな?」
「…強いです。ただあの人のバスケは好きじゃ…無かったです」
大輝の実力をよく知る黒子が代わりに答えた
「ま、精々頑張るのだよ」
「当たり前だ。次も勝つ」
そう言いながら緑間と高尾は帰って行った
「なぁ青峰って奴はそんなにやべぇのか?」
「…以前はキセキの世代のエースのをしてましたしあの人が負けることなんて想像がつきませんでした」
「…コイツが来るまでは?…ってことだろ?」
「…ええ。白神くんはその…青峰くんのことどう思いますか?」
「そうだなぁ…俺がやったのは今から半年くらい前だがそん時で今のお前(火神)といい勝負かもな。そしておそらくその時から圧倒的に伸びてることは保証するぜ?何せドがつく負けず嫌いにポテンシャルは俺と何ら遜色無いからな。」
「「…」」
そして
_ガラガラガラ
「「「ありがとうございましたー!」」」
「はぁー美味かった!」 「それな!」
「あれ?黒子どこ言った?」
「…あの〜拾いました…犬」
向こうから黒子が大きな段ボールを持ち歩いてきた
「「「え?」」」
中を覗くとそこには黒と白が混ざった子犬と真っ白の子犬が入っていた
「「「犬!」」」
「キャァァァもふもふ!超可愛い!しかも二匹もいる!」
「あれ?なんかこの子達誰かに似てない?」
「…目!目が似てる!」
「よし!お前たちの名前はテツヤ2号に颯斗2号だ!」
「名づけやな!」
しかし本当に似てるな。黒白のハスキーの方は黒子に白色のチワワとポメラニアンのハーフみたいな子犬は俺に…そこまでハーフで似なくても
「てかどーするんだ?この子達…」
「一匹だけならうちで面倒見れますけど…」
「なら片方は黒子くんに…もう片方は…」
皆んながこちらを見つめてくる…
まぁそうなるよな。俺しか居なそうだし
「はあ…わかりました。この子はうちで預かりますよ」
「了解!それじゃあ今日は解散ね!」
そう言い残すと俺たちは解散し俺はダンボールがなくなったおかげでバックにこの子を入れながら自宅まで歩いていく。とりあえずペット用品も買いに行かなきゃな。
_ガチャ
「おかえり〜!試合お疲れ様!」
中からさつきが現れ抱きついてきた。そういや今日はさつきの高校は練習だけなんだっけ?
「うん。ただいま〜」
「へ?」
俺に抱きついたさつきの視線は当然俺のバックの中でさつきを見つめているこの子に…
「可愛いぃぃぃぃ!何この子!どうしたの?真っ白!お目め翠色だ〜!」
「はいはい落ち着いて!ね?」
さつきが子犬を抱っこし頬すりしながら興奮しておかしくなってる
「この子はさっき黒子と拾ってその時はもう一匹いたんだけどそっちは黒子がこの子は俺が育てることになったの!」
「…捨てられてたの?可哀想…」
さっきまで興奮してたとはお前無いほど目を潤しながら子犬を見つめている
「ん?この子…みっくんに似てる?…そっくり!」
「…さつきまでそれを言うか…しかもその子女の子だし。それに名前どうする?いつまでもこの子呼びじゃあ可哀想だろ?」
そうして俺たちは新しくうちの家族となった子犬を向かい入れながらその夜を過ごしていくのだった