インターハイ予選東京都決勝リーグ総当たり戦…まず最初に現れたのは
「「「うぉぉぉ!来たぞ!」」」
「創部2年目にして脅威の快進撃を続ける誠凛高校!昨年は決勝リーグまで勝ち進むも東都の王者達を相手に惨敗…しかし新たな戦略を獲得し一気に優勝候補まで駆け上がった新星!」
「アイツが白神か…」 「デケェ奴多いなあれで2年までしかいないのかよ」
「火神ってやつもキセキの世代クラスはあるって話だぞ!」
俺たちはリラックスした面持ちでコートに歩いて行く
「こっちも来たぞ!」
「「「うぉぉぉ!」」」
「近年着々と力を蓄え続け遂に今年!キセキの世代・エース青峰大輝の獲得に成功!攻撃力だけなら最早東京No. 1…否…全国でもトップかも知れない新鋭の暴君!桐皇高校!」
「こっちも負けてねぇぞ!」「やっぱ白神には青峰しかいねぇよ!」「頼むぞ桐皇!」「若松吼えろ〜!」
向こうからも桐皇のメンバーが歩いてくるのが見える
そのときふとほとばしる闘気を隠せていない大輝と目が合った
「遂に来たな…ミカッ!」
「…落ち着けよ。っても無理か…初めに言っとくがお前の相手は俺だ」
「ったりめぇじゃねぇか。お前以外に誰がいんだよ!」
「ガキの頃以来のガチの勝負だ。お前に全てをぶつけてやるつもりだ覚悟しろ!」
「ッ!?」
青峰は白神の圧に一瞬呑まれそうになりつつも答えた
「ふっあっはっは!やっぱ最高だなお前!」
そう言いながら大輝とは別れた
しかしアイツ(大輝)この短期間で相当腕を上げたかもな。あれは並のプレッシャーじゃあねぇぞ
そして今ゲームが始まる
うちのジャンプボールは火神だ。向こうはセンター若松…
「お前が火神か…結構やるらしいじゃねぇかって、てめぇどこ見てやがる」
「ん?あぁまぁ何でもいいよほんと…俺は早く青峰の野郎とやりてぇから」
「んのっクソ一年坊主が…今年はこんなんばっかだな」
_バシュッ!
_ダンッ! バシッ
「うぉぉらぁ!」
「ッ!なに!」
「ナイス火神!」「ナイスです」
「何やあのジャンプ力!それに若松相手にフィジカルでも勝っとるやとっ!
緑間とやりあった言うのは嘘やない言うことかっ」
ボールは若松よりフィジカル・ジャンプ力共に優れいている火神が上からボールを叩き落とした
それを黒子がフォローし伊月先輩に回す。伊月先輩が相手のメガネ相手に苦戦しているのを見て黒子がフォローに入る
「火神!」
_パシッ
「させない!」
_ダンッ!
「なに!どこから湧いて来やがった!」
伊月先輩が火神にパスを渡そうとしたところで黒子が間にはいりボールの軌道を変えるカット…ボールの行方は…
「…」
「さぁ来いよっ!」
第一クォーター序盤にしてチーム最大の攻撃力を持つ同士…キセキの世代とバスケの国が認めた【神の子】との一戦から始まる…
コート中央、観客のざわめきがピタリと止む。
空気が張りつめる。
ボールを突く音だけが響く――「ダン、ダン、ダンッ!」
互いの目が交わる。
どちらも譲らない。
僅かな動作の中で2人の中で数多の勝負が行われて互いの実力を判断する
一瞬の呼吸すら、勝敗を分ける
「…行くか」
「ッ!」
左へクロス――鋭く切り裂くステップ。
すかさず青峰も反応。
同じ速度、同じタイミングで体が動く
すぐさまバックビハインド。
相手の腕がかすめる。
わずかにスペース――
「まだだ!」
「…ッ!やるな大輝!」
ーーしかし抜けない!
「速ぇ…!」
「こっちも…!」「これがキセキか!」
互いのドリブルが重なり、床を叩く音がリズムを刻む。
「ダンダンッ! ダンッ! ダンッ!」
まるで鏡のような攻防。青峰が独特のリズムから繰り出されるストリートスタイルだとすれば白神はアメリカのストリートで築き上げられたバスケスタイル…お互いのバスケが重なり合う
観客が息を呑むその瞬間――
ひとつ、フェイク。
目線だけで相手を釣る。
ほんの一瞬、青峰の姿勢が上がり肩が揺れた。ほんの数センチ0.1秒にも満たない隙間を
――「そこだッ!」
俺は見逃さなかった
切り裂くようなクロスオーバー。
スニーカーが床を焼く音が響く。
青峰が遅れをとる――!
だが次の瞬間
「舐めんなよ!」
体をねじ込むように戻り、スティールを狙う
「くそっ!」
「マジか!あの青峰はんが追いつけへんやと!」「なんつうスピードしてやがるあの野郎!」「青峰さん!」
一瞬でも遅れた青峰は白神には追いつけない…
「止めてやるよ!」
「お前じゃ無理だ!若松!どけ!」
「お前でも無理だよ大輝!」
――「ドゥンッ!!!」
全力の跳躍を見せる
空気が震えた。
若松の手がブロックに伸びる――だが届かない!
――「バゴォォォォォン!!!」
ボールがリングを揺らし、ネットが悲鳴を上げる。
衝撃音が会場全体に反響する。
観客「うおおおおおおっ!!!」
相手…若松は呆然と立ち尽くす。
視界に残るのは、天を切り裂いたように映り込んだ姿だけ
着地した彼が低くつぶやく――
「悪ぃな。お前たちの実力を見込んで少々威嚇させてもらった」
「ッ!」
2:0 誠凛リード
青峰は本来エンジンのかかりが遅くゲーム終盤に尻上がりに調子を上げてくるプレイヤーだ。しかし今回相手が相手なだけに青峰は最高の準備でスタートから全力で来ていた。
しかしそれでも僅かに届かなかった相手を目にしチームメイト・桐皇ファンには不安が訪れる
ーーしかしーー
そのような状況でさえ…否…そのような状況が青峰を…さらに一段回上のステージへと繰り上げる
「おいっこっちにボールよこせメガネ」
「ん?まぁええけどイケるんかほんま?」
「あ?んな余計な心配してんじゃねぇよ」
先ほど負かされたばかりだというのに青峰の表情には悔しさよりも嬉々とした表情を浮かべていた
桐皇のポイントガードである今吉がゲームメイクを行う。3年と2年…この差が伊月との差を痛感させる。フィジカル・技術全てにおいて今吉が一枚上手に来ている。
「ほないくで!」
_パシッ!
「…」
「返すぜ?」
青峰が低く構えた瞬間、
ドリブルの音が変わる――
“ドッ…ドッ…ドッドッ!”変則のストリートドリブルスタイル…
スピードを上げず、わざとリズムを落とす。
相手(白神)は目を細めた
次の瞬間――
爆発ッ!!!
「ドンッ!!」
一気に加速!!
スピードが跳ね上がる。
床を蹴る音が弾丸のように響く
しかし白神が反応――ギリギリでついていく
だが、青峰の足がふっと止まる。
スピードを“殺す”。
空気が一瞬、止まる
その刹那――
相手の体重が前へ。
――そこを突く。
再び“ドンッ!!”
最高速度で加速!
チェンジ・オブ・ペース炸裂する!!
抜き去る――!
リングに一直線、
ジャンプ
ーーしかしーー
そこに差し込んでくる影が一つ
「あめぇよ大輝!」
「…やっぱ来るよなお前は!」
空中で一瞬静止して―― 時間がゆっくり流れる。
観客の声が遠ざかる。
青峰の目が鋭く光った。
「なら――もう一段、上で勝つ!」
右手を引き戻す。
体をひねる。
空中でスイッチ――左手へ!
ブロックの腕が空を切る
「っくそ!そういうことかっ!」
背中をしならせ、
リングの反対側から差し込むように――ダブルクラッチを決める
「「「うぉぉぉ!」」」
「青峰のやつやり返したぞ!」「アイツが決められんの緑間以外で初めてだ!」
「どっちもやべぇよバケモンだ!」
あそこまでのチェンジオブペースを身につけたのか大輝のやつ…
「やっぱ本物だなお前は!」
青峰が牙を研ぎ続け好敵手の成長と高い壁を経験したことで一段上のステージへと駆け上ったのと同様コチラの才能(白神)も自らに再び土をつけようとしている強者を目にしてボルテージが最高潮に達した
伊月がボールを運びそして黒子が繋げる。白神に青峰がマークしていたこともあり黒子が出した答えは…
_パシッ!
「おっしゃあ!」
「何回もやらせねぇよ!」
火神へのパスであった。火神をマークしているのは相手のセンター若松と7番諏佐
であった。
一対一なら遅れを取ることはない火神であったが全国クラス2人のディフェンスになかなか攻め切れず攻めあぐねていた。
「ほらどうした!さっきまでの威勢はよぉ!」
_バシッバシッ
「クソッコイツら当たりつえぇ!」
普通なら一度下げてもいい場面であるが火神が選んだのは…
「舐めてんじゃねぇ!」
_ダンッ!
「入るわけねぇ!」
「その態勢からっ!」
無理な体勢からのフェイダウェイであった
_ガキンッ!
「おっしゃあ!リバウンドッ!」
若松が意気揚々にリバウンドを取ろうとするが…
「どけっ!若松!」
横から遮られるように出された青峰の声
若松は何のことか分からず横を見ると…
_バキャァァァァン!
「んなっ!」
青峰のマークについていたはずの白神がリングに弾かれたボールをそのままリングに捩じ込む光景だった
_ズガガガッ!
「大丈夫か若松!」「おいおい勘弁してくれや戦車とぶつかったんかいな」
「青峰さんを振り切ってカバーに来るなんてっ」
「上げてくれんじゃねぇかミカッ!」
「振り落とされんなよ大輝…」
お互いにギアを上げたエースの攻防が続いて行く。互いのエースがまるで1on1をしているかのように他の選手はついて行けず2人だけや時間が流れた。
他の選手は痛感することになる。これが【キセキの世代】同士のレベル…そしてそれを目の当たりにしたのは限りなくキセキに近いこの男…火神も例外ではなかった。
火神は常日頃から白神を相手に1on1をしているが彼の才能は計り知れないことは間違いないがいかんせん萌芽するのが遅く白神と"本気"の闘いをするまでに至っていなかったのだ
そして互いのエースはお互いの矛で相手の盾を軽く貫いて行く。
ーービィィィィィィィィィ!ーー
「第一クォーター終了!」
得点
24:22 誠凛リード
「お疲れ様みんなっ!白神くんも早く座って!」
監督の相田リコはお互いのベンチの様子を確認すると互いのエースが息を大きく吐くように呼吸しているのに対して他のメンバーはいつもより余裕があることを確認した
「白神くんもよくやってくれたわ!んで率直に聞くわ…どうだった?」
「皆さんの見ての通りですよ。今は互いの矛が盾を貫いて拮抗している。そして今日の大輝は今まで見た中で調子も最高潮…正直どうなるか分かりませんね。ただ…」
桐皇サイド
「よく踏ん張りましたね青峰くん」
監督の原澤は向こうのエースに張り合うようにギアを上げ続けた己のチームのエースに労いの言葉を掛けた
「はぁ…まだまだこれからだろ」
「…だいちゃん」
「んだよさつき…お前も見てわかんだろ?ミカの野郎間違いなく日本に来てから一番本気で来てやがるぜ!」
青峰は白神が日本に戻って来てからどこか物足りなそうなバスケをしていることを桃井を通して聞いていた。そして白神を満足させるような相手は黄瀬でも…緑間でもなかったと聞いた時それは自分しかいないと確信していた。
そしてそれはまさに現実のものとなった。己の調子も絶好調も良いところ…序盤からここまでMAXに持って行ったことは過去を見てもなかった。
しかしそれでもまだ負けている。今はまだ拮抗しているが奴にはまだまだ先があるような気がしてならなかった
そしてそれは監督の原澤と桃井も感じていた。
興奮とアドレナリンで誤魔化されいるが疲労は明らかにコチラの方が大きい。そしてそれを向こうが気づいていないはずなどなかった。
しかし問題はそれをどう青峰に伝えるかだった。ただでさえ唯我独尊…自由を好むこの男にとってこれは到底受け入れられるとは思えなかったからだ
「青峰くん第二クォーターも7番をよろしくお願いします」
「え!監督!」
「おう!言われるまでもねぇ」
まさかの提案をする原澤に困惑する桃井とうまく乗せられる青峰がいた
原澤はここで交代を告げても納得しない青峰を第二クォーターまで7番の相手をさせる事で体力の低下をより意識させその上で勝負の最終ラウンドまでどう持って行くのかを考えた上での戦略だった…
ーービィィィィィィィィィ!!ーー
第二クォーター頭…桐皇サイドの攻撃から始まり今吉がボールキープを始める。
順当に行くならPGとして選手全員をうまく使うことが定説なのだがある条件が満たされている今はそれが覆る…それは
試合を左右するほどのエースが存在すること
そしてそれをウチは満たしている。ってことはパスの選択肢なんて一つしかあらへんってことや
_パシッ!
「青峰!」
「…」
「… 来いよ。止められるもんならな」
ディフェンダーの白神が間合いを詰める。
だが次の瞬間、青峰の動きが“消えた”
「っ!?」
足元のステップは左へ、上半身は右へ。
視線はフェイク、ボールは宙に溶けるようなタッチ。
“スッ──”
空気が裂ける音と共に、青峰は逆方向へ滑り込んでいた。
一瞬でゴール下
センターの水戸部が跳躍するが…
青峰は空中で体を反転させ、背中越しに放つ――
“バシュッ!!”
ネットが音を立てた。
着地しながら、ニヤリと笑う。
「セオリー通りに守ってりゃ、いつか抜かれるんだよ。」
その光景を白神は虎視眈々と獲物を見定めるように…見つめていた
「ください。俺に…」
「白神?あぁ勿論だ」
_パシッ!
「……行くぞ、大輝」
青峰の目が鋭く光る。
「おう。来いよ——止めてやる。」
コートの空気が張り詰める。
ドリブルの音が鳴り響く中、
青峰は一歩も動かない。完全に“読み切り”の構え。
(フェイクじゃ通じねぇ……だったら——)
一瞬、体を止める。
青峰の視線が微かに動く。
その“間”を見逃さなかった。
“バンッ!!”
一拍遅らせたチェンジ・オブ・ペース!
爆発的な加速で、青峰の脇を突き抜ける!
「なっ——!?」
青峰が反応する前に、
相手はすでにゴール下。
「まだだ!読んでんだよそんくれぇ!」
青峰が反応する
強烈な当たり。
肩と肩がぶつかる。
一瞬、バランスが崩れる——
“バシッ!!”
青峰の腕がかすかに当たる。
審判「ピーーッ!!」
倒れかけた体勢のまま、白神は左手でボールを放り上げる!
「落ちろ……っ!」
“トンッ、クルッ……バシュッ!!”
リングを回りながら沈んだ!
観客「入ったぁぁ!!」
審判「バスケットカウント・ワンショット!!」
「…ちぃ!やってくれんじゃねぇかミカッ」
「やり返さないと寝れないタチなんでな」
その後しっかりと3ポイントプレイに繋げた。その後もお互いに決めては決められの攻防が続く…
俺が決めれば大輝も決める…なかなか決め手が無い中先に均衡を破ったのは…
_バキャァァン!
「んなっ!」
「なんやて!」「青峰さんがっ!」「おい青峰!」
流れを掴んだのは誠凛だった。ここまでお互いに相手のディフェンスを突破し続けていた中、第二クォーター終盤…青峰が今吉→桜井から流れでパスを受け白神のディフェンスを突破しようとする中、先ほどまでは拮抗しつつも抜き続けた青峰がとうとう白神に
"捉えられた"
そして唖然とする青峰を抜き去りカウンターを決める白神…
「やらせるかいっ!」「抜かさない!」
今吉と諏佐がヘルプに来るのが見えた白神は黒子にパスを出す
_バシンッ!
「ここでパスなんかっ!」
「マジかっ!」
おそらくダブルチーム…いやトリプルチームであっても己で抜きに来ると予想していた桐皇サイドはパスを出した白神に驚愕していた
_クルッダダン!
白神はそのままスピードを緩めることなくディフェンスの間を潜り抜け抜けた先に黒子がボールを運んできていた
_バシッッ!
「ここで止めてやるっ!」
「お前じゃあ無理だっ!」
若松がゴール前で立ち塞がるがそれすら剥がに掛けず若松の上から
_バキャァァァァン!
片手ダンクを叩き込んだ
「ぐはっ!」
「若松っ!」「若松さん!」
ーーピッーー
「タイムアウト!桐皇高校!」
エースが抜かれ均衡が崩れたことを理解した原澤はたまらずタイムアウトを要求するのであった…
マジでどうしましょこの主人公…