あの日はそのままさつきを家まで送って行って帰ることにした。そういえば俺の高校の入学式は来週らしい。
来週までどこか大輝と違うバスケコート探して、練習でもしようかなと思っていた。さつきに聞くとここから少し離れたところにバスケコートがある公園があるらしい。なんでもよくストリートバスケの試合も行われているそうだ。俺はそこで高校入学までの一週間後まで自分の状態の確認やメンテナンスを行うことにした。
一週間後
いよいよ今日が入学式か。俺は高校までは電車通学だからな。少しめんどいが早めに出ることにしよう。
「ここから乗り換えなしとはいえ5駅か走って行くにはまあまあ距離あるな」
_ _ _ガヤガヤ ガヤガヤ
「え、やば……かっこよすぎない?」 「漫画から出てきた人みたい…」
「あ、あれ見て?反則レベルでかっこよくない!?」
俺は別に耳が悪いわけでは無いので周りの声が勿論聞こえるし視線も感じる。両親のおかげ?か無駄に整ったこのルックスと白髪、バスケを極める為につけた上質な筋肉のおかげで昔から異性によくモテた。
それにしてもよく混むなぁ東京は。流石に毎日これだと参りそうだ。
最寄駅について高校まで歩いて行き正門前までやってきた。
「ラグビー興味ない!?」 「陸上部募集中です!」
「日本人なら野球でしょ!」 「いやいや水泳部も最高だよ」
「君すごい良い体格してるね!是非バレー部に!」 「おいずるいぞ!」
「いや入る部活は決めてるからパスで」
異常に部活動勧誘が盛んな高校だな。去年できたばっかの新設校だからどこも最年長が2年生で人手不足なんだろう。
リコ・日向サイド
「ん〜もうちょい欲しいかな〜」 「10人行かないか」
「これからこれから新設校なんだからさインターハイ・ウィンターカップと勝ち進めば来年は大変なことになるよ!」
「主将の俺に対するさり気ないプレッシャーか」
「日向くんそんなに繊細だったんだ!」
_ _ _ガーーン
「頑張りますよ。頑張りますとも」 「勧誘の方はどうかな?頑張って有望そうなの連れてきてくれると」ガシャッ
「来ましたぁ〜〜新入生」 ナキナキッ
リコと日向が二人で新入生を見ながら喋っていると小金井くんを片手で抱えた大男がいた。
「バスケ部ってここか?」
「あ、、、ああ」
何こいつ目の前に野生のトラでも居るみたいど迫力
「入りたいんだけどバスケ部」ガシャッ
そう言い目の前の男は椅子に座った。
「あ、歓迎!大歓迎!ちょっまって知ってると思うけどうちは去年出来たばかりの新設校なの上級生は2年だけだから君みたいに体格良ければすぐにっ」
「そういうのいいよ名前書いたら帰る」
「あら、志望動機はなし」
_ _ _ コクッコクッコクッ
「別にねぇよ。どうせ日本のバスケなんてどこも一緒だろ」ガシャッ
そう言い反対側に歩き出した大男もとい火神くん。
その時
ドンッ!
「ッッ!」 ドサッッ!! 「お、悪いな見えなかったわ」
目の前からもう一人の大男が現れた。背丈は190、いや195以上あるわね。しかも服の上からでもわかる上質な筋肉量。そしてお伽話から出てきたような白髪のこのルックス。
いったい誰なんだろうか
「...テメェ一体誰なんだ!」 「あ、人に名を聞く時は自分から名乗るもんだろ?」
「俺は火神、火神大我だ!」 「おお〜よろしくな。俺は白神・ミカエル・颯斗だ。なげぇからミカって呼んでくれ」
「お前外人か?」 「んーハーフだから微妙だな。半分アメリカ」
「アメリカか!俺2年前までアメリカいたんだよ!」
「お、お前もか!俺は一週間前までだ!」
意外にも意気投合し始めた二人を見てた私は
「ちょっとちょっと!そこの君!君もバスケ部入らない?!」
「ん?ああ。元々そのつもりですよ。その為に日本まで来たんだし」
「あ?わざわざアメリカからなんでだよ。こんなバスケ後進国に」
「いやな、プロになる前にちょっと約束を果たしにな。」
「「「プロ!!!」」」
「そんな簡単になれるわけねぇだろ!しかもお前アメリカってことはNBAだろ!?」
「ん?ああ別に目標としてプロを目指してるわけじゃねぇ。俺は自分の実力がプロに届いていると確信しているから口に出してるだけだ」
「実際スカウトも何個か来たしな」ボソッ
「マジかよこいつ!」
火神大我サイド
俺は東京の誠凛高校に入学しバスケ部の入部届を提出しに行った帰りにその男と出会った。190ある俺を吹き飛ばすフィジカルと身長。日本で久しぶりに俺よりデケェタメを見たぜ!
しかもアメリカのNYの有名なストリートバスケチーム出身ときた。見た目だけで相当やる。いやもしかしたら今まで見た中でダントツかも知れない。本人がプロになることが通過点かのようにいう男に俺は驚愕したがこの男の方から語られた事実と圧倒的なオーラと自信の前にはそれすら本当のことに思えた。
「良いな、お前!日本なんてどこでも同じだと思ってたがお前がいるなら楽しめそっ」ブルッッッ!
そうするといきなり目の前の男から強烈なプレッシャーが放たれた。
「あまり強気なことを抜かすなよ。俺とお前じゃ格が違うことが分からないのか?それに日本にもお前より確実に強い奴を俺は知ってる。そしてそいつと同格の存在があと4人もいるらしい」
俺は異常なプレッシャーが放たれた影響で冷や汗をかきながら男の話を聞いていたが何故これほどまでにこの男が怒っているのかが分からなかった。それに俺より強い奴が何人もいることが信じられなかった。
「ちょいちょいちょい喧嘩やめて!!」「お前らやめろ!!」
そうすると2年の先輩のさっきまで座っていた2人が俺たちの間に入り引き離した。
「まぁいいや。とりあえず明日から楽しみだ!じゃあな」
主人公サイド
俺は様々な部活勧誘やナンパを退けながら奥に座っている男女。バスケ部の入部届を出すところまでやってきた。自分で言うのもなんだが俺は結構喧嘩っ早いと思う。ジャバオックの奴らと一緒にいたせいってのもあるんだが自信過剰な奴と強そうな奴には喧嘩をふっかけるなんてザラにある。目の前の男には俺が敵なら得るとまでは言わないがそれなりにやると言うだけの素質と実力があるように見えた。
そして俺から相手にきっかけを作り話してみたがあいつもアメリカに居たとはな。日本人がストバスのコートにいると結構目立つから俺が居たNYじゃあ無いだろうな。どっか他のところから来たかそもそもそんなに強く無いのか分からないが楽しめそうなのは間違いないな。
そして目の前で俺たちの睨み合いを止めた二人組。
「すいません。ちょっと熱くなっちゃって」
「いやそれは良いけどお前まじなにもんだ?」
男の方から話しかけられ
「バスケ部の入部届を出しに来たただのバスケット選手ですよ」
「そのオーラとさっきまでの会話でそれはないでしょ!」
「まぁいいや。とりあえず入部希望者ね!これ書いて!」
「うっす」
そして俺は出身中学と諸々書いた。志望動機はそうだなぁ。キセキの世代を倒す為。とかにしよう。実際嘘はついてない。
「マジでアメリカなんだな」
「にしても198センチで100キロオーバーなんて筋肉も凄いのね」
「木吉よりデカいやつなんて久しぶりにみたな」
先輩たちと色々聞いたり話していたりするが俺はずっと気になっていたことを聞くことにした。
「すいません。そいつ誰ですか??」
「「そいつ??」」
先輩たちは俺が指差した方向を見ると俺らが座ってる長机の端の方で立ちながら入部届の願書を書いてる男を発見した。
「「!!」」
「君いつからいたの!」「マジで気づかなかった!」
「初めからいました。なんならさっきの喧嘩も横で見てましたし。」
「うそ〜影薄いわね」 「まじでいつからだよ」
「俺は気づいてたぞ。てか目あってたろ」
「「!!」」
「やっぱりあれは僕をみてたんですね」
「まぁなさつきから色々聞いてたし」
「あ、やっぱり桃井さんが言ってたアメリカの彼氏ってあなたのことでしてか?初めまして黒子テツヤと言います」
「おう。よろしくな俺は白神・ミカエル・颯斗だ。」
そうして俺はキセキの世代が一目をおく存在である幻のシックスマンにすぐ出会うことが出来たのである。
その後二人して色々と書いてその日は解散となった。明日部活の説明とか諸々あるらしい。なんでも2年生と新入生でゲームをするらしい。楽しみだな。俺を楽しめさせるような奴がいれば良いが。さっきの火神と黒子には期待しておこう。
とりあえず今日はもう帰るか。そうして自宅に帰ると鍵が空いていることに気づいた俺は少し驚くがそういや合鍵を渡したことを思い出して納得するのである。
「おかえり〜!」ギュッ!
「ああ〜ただいま」
玄関まで走ってきたさつきを抱き留めゆっくりと唇を重ねた。
「なかなか面白かったよ高校は」
「女の子にナンパされなかった?」「ん?まぁ何人か聞いてきた奴がいるけど俺がそんなのに靡くわけないだろ?」
「うん。分かってるけど心配だよ〜!」ギュッ!
さつきはどうやらそのようなことを聞くために俺のマンションを訪れていたらしい。そのまま手を繋ぎながら新しく届いたソファーの上で今日のことを語り合う。
「今日黒子くんとあったよ」「え!テツくんと!」
「あぁさつきと大輝が注目するだけはあるな。身体能力とかフィジカルとかセンスとかそう言うのじゃない独特な力を感じた」
「みっくんに評価されるなんてすごいねテツくん」
「あれはアメリカでもみたことないタイプだったな。ああそれともう一人興味深い奴がいた」「だぁれ?」
「名前なんだっけな?ん〜火神。火神大我だ」
「聞いたことないね。全中とかに出てたら知ってるはずなんだけど」
「なんでも2年前までアメリカにいたらしいぞ」
「みっくんと同じなんだ!」「まぁ俺も聞いたことないから同じ州じゃなかったと思うけどね」
「なんでその人に興味あるの?」
「まずは俺の予想だけどあいつは大輝にも劣らないポテンシャルを秘めてる」
「え!だいちゃんに!?」「あぁ。今は大輝よりもまだ劣っているがそれはあいつの周りの環境のせいでもあるだろうがなそれともう一つ」
「それと?」
「あいつは大輝に似てる。それに俺のアメリカの知り合いにも」
「へぇ〜そんなに似てるんだ」
「まぁな。顔とかじゃなくてなんて言うかなオーラっていうか、そうだなぁ言うなれば野生?って奴がな」
まぁ正直野生のレベルで言うならダントツでシルバーがNo. 1で次点で今の段階では大輝そして結構離れて火神だけどな。シルバーのやつはバスケだけじゃなくて生活スタイルやあいつ自体が野生の獣みたいなやつだからな。
「あぁ〜もうこんな時間か送ってくよさつき」
「ねぇそれなんだけどさ」
「ん?」
ここで衝撃の発言が飛び出す。
「今日泊まっていって良い??」
「...まじ?」
_ _ _コクン
まぁさつきの両親が納得してるらしいし良いか。正直俺もいつまで我慢出来るか分からなかったし。
「良いよ」「やった!」 ギュッ!
そうして俺たちは唇を重ねた
「……覚悟して」 「うん」
そうして俺たちの影は重なり愛を確かめ合った。
あぁ〜ミカエルが羨ましい