誰の曇らせが一番好きか、というアンケートの結果は以下の通りとなりました。
1位 ホシノ(24票)
2位 ノア(16票)
2位(同率) ナギサ(16票)
4位 シロコ*テラー(12票)
5位 ユウカ(6票)
5位(同率) カヨコ(6票)
5位(同率) ミカ(6票)
8位 ヒナ(5票)
8位(同率) サオリ(5票)
10位 リオ(4票)
10位(同率) セイア(4票)
12位 アル(3票)
13位 ムツキ(2票)
13位(同率) カズサ(2票)
個人的に意外だったのはナギサでした。
私はあまり二次創作を見ないので分からないのですが、勝手なイメージでミカあたりの曇らせが好まれているように思っていました。しかし、実際には違ったようです。ナギサの曇らせのどのような点が好まれているのか、理由が少し気になるところですね。
ホシノは今作でも1位でした。前作(450票)では2位のノノミ(51票)と399票差という圧倒的な差をつけての勝利でした。
投票してくださった方々へ、誠にありがとうございました。
「は…………………………」
先生……………ユウカ………………?
何で裸なの…………?
何でくっついているの………?
『やめて………ユウカ…………!』
『ごめんなさい…………でももう止まれないっ!!!先生っ!!!先生ぇぇ!!!!』
……………!!
まさか…………
まさか……………………
「ユウ………カ……………………?」
ディスクに書いてあったあの言葉って…………
ユウカの罪………って………………
「あ…………ああっ………………」
先生が…………
私の先生が………………
ユウカに……………
ユウカに………………………………
───
───────
◆◆◆◆◆
やぁ皆。
私はシャーレの先生だよ。
リオとの別れ、心苦しかったよ。
彼女は実に麗しい女性だった。心身ともに、あれ程に出来た女性はそういないだろう。
まぁ…………だからこそ、私の"理想"に合致してしまうのだがね。
ユウカ、ノア、リオ。
これで3人とも、心に深い傷を負った。
ここからがクライマックスだよ。いよいよ煮詰まったこの状況、あとほんの少し押してやるだけで修羅場へと様変わりする。
いや………現時点でも修羅場かな?
そこの解釈は、君たちに任せることにしよう。
さあ皆。
始めよう。
素晴らしい、女性のギスギスの本懐をね……………
◆◆◆◆◆
「………………………………………」
先生からの信頼を失った
ノアとの友情を失った
私には何が残っているのかな
もう何も残っていない
ただの空虚な女
ただの愚かな女
きっともう、先生は私のことなんて忘れてる
リオ会長との時間を幸せに過ごしてる
私なんて、初めから先生に出会わなければ良かった
そうなら、誰も傷つかないで済んだ
誰も痛みを知らずに済んだ
私がいたから………
私が…………………
「………………っ!!?」
な、何っ…………!?
………
……………
モモトーク………か
誰かな
先生……………かな
ノア………は無いよね
ゲーム部の皆…………?
しばらく学校行ってないからな…………
心配してるかな…………
心配かけちゃってるかな…………
セミナーの仕事も………放ったらかしにして
ミレニアムの運営をきっと滞らせてる
「……………………」
誰……かな
一応確認しておかないと…………
「っ…………」
眩しい………
ずっと薄暗い部屋にいたから、画面の光が眩しかった
「先生かな……………………………え?」
私にメッセージを送った人
先生かと思った
でも違った
「リオ………………会……………長」
『直接会って話がしたいの。重要な話よ』
まさか
まさか
会長にも…………
………………………………………
行きたくない……
リオ会長に会いたくない……………
でも……
でも…………無視出来ない………
行かないと…………
◆◆◆◆◆
夜になった
私はリオ会長に呼び出された場所まで来ていた
メイクやヘアセットなんて当然してない
きっと、人様に見られたくない不格好な姿
でも、そんなことを気にする余裕は、今の私には無かった
「来たのね」
「……………っ!!?」
この声は………
この低くて鋭い声は………
「リオ………会長…………」
振り向いた先にいたリオ会長の顔は───
「!…………」
真顔
何の表情も浮かばせない、完全な真顔
私の中の恐怖心が刺激される
「お、お久しぶりです…………リオ会長…………」
「あなたは私と先生の関係は知っていたの?」
「…………!!?」
「知っていたの?」
やっぱり……
やっぱり…………その話……………
「か、関係……というのは……………その………」
「……………」
「リオ会長と………先生が………恋人………だということですか……………?」
リオ会長は答えない
ただ目を瞑っただけ
分からない
リオ会長が考えていることが、分からない
「………次の質問よ。どこでそれを知ったの」
「…………!!」
「先生が自分から話すことは無いわ。勿論、私とあなたとの間にやり取りは無かった。ならば、どこでそれを知ったの?」
「そ、それは………その…………」
………言えない
何て言えば良いの………?
盗聴器を仕掛けていたなんて、そんなこと…………
「盗聴器でも先生に取り付けていたの?」
「!!?」
どうしてそれを………
「………やはりね。あなたたちがそれを知る手段なんて、外法以外には考えられない」
「っ……ごめんなさ」
「まだ質問は残っているわ」
言葉を遮られた
リオ会長は私の謝罪なんて求めていなかった
寒い
身体が勝手に震えた
リオ会長が私に一歩近づく
私がリオ会長から一歩後ずさる
「あなた…………私と先生が交際を始めてから……先生の………先生の尊厳を踏みにじる行為を行ったわよね」
「……………!!!!!?」
え……………?
あ……………
ま………まさか…………
先生が…………先生が………リオ会長……に………
「これを観てちょうだい」
「え……………」
リオ会長は私にスマホの画面を突き出してきた
画面には映像が映し出されていた
『やめて………ユウカ…………!』
『ごめんなさい…………でももう止まれないっ!!!先生っ!!!先生ぇぇ!!!!』
『あぁっ!!!先生ぇっ!!!!好き!!!好きですっ!!!』
『ユウカ………やめ、やめて……………』
『やめない!!今だけは!!!今だけは私を見ていて下さい!!!リオ会長も!!!ノアのことも忘れて!!!私だけを!!!私だけを見ていてッ!!!』
『んんんっ!!?』
『ん!!んんっ!!!んっ…………ぷぁ……………好き…………大好き………大好きです…………先生……………………』
「ぁ……………」
「誰かは分からないけれど、私にこの映像を寄越した人がいるの。誰が撮影したかとか、そういったことをこの場で議論する気は無いわ。この映像は検証の結果、フェイクではなく本物だと分かった」
「あ………っ………」
「ねぇ。あなたは先生と何をしていたの?先生に何をしたの?」
「そ………ごめ」
「何をしていたのかって聞いているのよ」
「えぁ………………」
「あなたは先生に何をしたの?あなたの口で言って」
「そ……それ…………は………………」
「待つわ。いつまでも」
リオ会長は私をじっと見据えている
少しも目を逸らさない
何であんな映像が
誰があんな映像を
考えても答えが出ない
この場では何の意味もない
私は
私は………
「私…………は……………」
「…………」
「先生を………………………」
「…………」
………………………っ
言いたくない…………
「先生…………をっ…………………!」
「……………」
でもリオ会長は目で続きを促す
止まることを許さない
「……………っ………先生……を…………無理矢理……………」
「……………」
「お………犯…………犯し………まし………た………」
っ………………
「………………………私ね」
「え………」
「先生と別れたのよ」
「…………!!!?」
えっ………!?
「なんで………」
「……………あなたやノアが傷つくのを見て見ぬふりしたからと。あなたたちがそうして塞ぎ込む中で、自分だけ幸せになることは出来ないからと」
「ぁ………」
「先生はそう言っていたわ」
リオ会長の表情が変わった
崩れた
私を憎む
あの時とのノアと同じように
「あなたが………あなたが先生にあんなことをするから…………」
「っ……」
「先生は…………先生は……………」
リオ会長が泣いてる
私を睨んで泣いている
「先生は………私から離れて行ったのよ……!!!」
「あ…………」
「先生は心優しい人だから!!!気に病むことなんて無いのに!!!生徒が自分のことで苦しんでいるからって!!!自分のことを責めていた!!!あなたの身勝手極まりない凶行にも!!先生は胸を痛めていたわ!!!」
「っ………!!?」
「どうしてあんなことをしたの!!?どうして先生を傷付けることなんて!!!先生のことが好きならば!!そんなことして良いはずがないでしょうッ!!?」
「あ………ごめ………ごめんなさ」
「謝って済む問題だと思っているのッ!!?あなたのせいで…………あなたのせいでッ!!!私の"幸せ"な時間は奪われた!!!全部あなたの身勝手のせい!!!」
「ごめんなさい………………っ………」
「っ!!!? ッ!!!」
乾いた音が頬で響いた
私、ぶたれたんだ
「返しなさい…………先生を返しなさい…………!!!」
「ごめんなさ……」
「先生を返してって言っているのよッ!!!あなたに出来る償いはそれしか無いわッ!!!」
出来ない
先生を連れ戻すなんて
私には出来ない
本当に
本当に取り返しのつかないことをしてしまった
あの時はそれしか考えられなかった
そうすることでしか自分を保てなかった
なのに
なのに今
あのことが、私を苦しめている
私の胸を締め付けている
「どうして………」
「は……………?」
「どうして…………あんなことしちゃったんだろう…………」
「……………!!」
「先生を傷つけるって分かっていたはずなのに…………リオ会長を傷つけるって…………分かっていた………はず…………なのに……っ………」
情けない
本当に自分が嫌になる
現実を受け入れられなかった自分
盗聴なんてして先生の感情をこそこそと知ろうとした自分
全部
全部
今になって跳ね返ってきた
「どうしてあなたが泣いているのよ……………」
「ごめんなさい……………」
「謝って………っ……どうなるのよ…………何も…………何も元になんて戻らない………」
「ごめんなさいっ……………………」
「謝らないでって言っているのよッ!!!そんな………そんなことをしても………もう……っ…………」
先生…………
先生なら……………
こんな時…………どうしたら良いと思いますか……………?
馬鹿な私に………
どうか……………教えてください…………………
◆◆◆◆◆
「………………………」
空は青い
でも……
ここは………どこでしょうか
リオ会長と別れてから、私はどこへともなくただ歩いていました
目的地なんて無い
向かう先なんて分からない
ただ、ただひたすらに歩いていました
学校にも行かずにほっつき歩いているなんて
これでは不良と何ら変わりありませんね
いえ…………
盗聴なんてしている時点で、良い生徒ではありませんでした
元々………私は悪い子だったんです
だから、先生には選ばれなかった
先生に愛してもらえなかった
聡明な先生は、きっと私の心の内側にある『悪』を見抜いていたんです
それでも、私のことを見捨てなかった
本当に………
先生は本当に…………優しい人です……………
「……………………」
このまま…………どこかに消えてしまいましょうか
もうユウカちゃんとも会えない
セミナーに居続けるのは無理です
私には、ミレニアムに貢献できるような先進的な知識も技術も無い
これでお役御免ですね
もう終わりです………
もう……………
「…………………え?」
あれは……………
あそこに立っている………あの…………人は……………
見間違えるはずがありません
だって
あの人は
あの人は……………
「え……………ノア…………?」
「先………生……………………?」
「先生……………」
「ノア…………………っ…………」
先生は私から目を背けました
きっと
きっとリオ会長から伝わっているんです
私が昨夜にリオ会長にしたことが
合わせる顔もない
そんな先生のメッセージでしょうか………
「先生………その………………」
………どう顔を向けていいか、私にも分からない
先生はとても暗い顔をしています
私の記憶にあるどの先生の顔よりも暗い
当然の話です
ユウカちゃんに汚されて
私に煩わされて
それで明るくいられるはずがありません
私は…………先生に何を言ったら…………
「…………………………?」
ふと、先生の左手が目に入りました
そこには、あるはずのものがありませんでした
リオ会長とお揃いで嵌めているはずの指輪が
リオ会長が大切にしていて、きっと先生も大切にしていたはずの指輪が
「先生……………指輪はどうしたんですか……………?」
「え…………」
「リオ会長と…………お揃い………なんですよね……………?」
「……………そうだね」
…………やっぱり
やっぱり、それ程までに2人は結ばれていた
ならおかしい、
そんな大切なものを、どうして………
「でも…………もう私にあれを嵌める資格は無いよ」
「え………………?」
「別れたんだ…………リオと」
「…………………………は」
は……………
別れた…………………………?
先生は今、なんて……………?
「別れたって………どういう意味ですか……………?」
「…………………」
「どうして……………」
「………………私は…………君たちの気持ちに気付けなかった…………」
「………………!!」
「気付けず………そのままにして…………ノアも………ユウカも…………とても傷付けてしまった…………」
「あ………………」
「君たちが苦しんでいるのに…………私だけ幸せになるなんて出来ない………………だから……………」
な………
なっ……
なん………ですか…………
なんですか…………それは………………?
「本当にごめん…………ノア……………………」
は……………………?
「そ………」
「え…………?」
「そんな…………そんなことをして………………何になると言うんですか……………………」
「あ……………」
心拍数が尋常でなく上がっています
胸の奥底から何かが込み上げてきます
自分でも抑えられない程の
激烈な感情が頭の中をぐちゃぐちゃにして
視界が赤く染まりました
「先生がリオ会長と別れたからって………誰も幸せにならないですよね……………」
「え………」
「何の意味があるというんですか……………?別れたからと言って先生の気持ちが私に向く訳じゃないですよね…………?」
「それは…………………」
「私は……………私もユウカちゃんも……………先生の幸せのために涙を呑むしかなかったんですよ………………」
「ぁ……………」
「どれだけ…………どれだけ私たちが涙を流しても…………どんなに泣き言を言っても……………それで先生の気持ちが私たちに向くことはない………………知っていました…………そんなこと知っていたんですよ……………」
「っ………」
「だから……………だから叫ぶことしか出来なかった…………!!今のこのぐちゃぐちゃな感情に折り合いがつけられないから…………みっともなく喚くことしか出来なかったんですよ……………」
「ノア…………」
「それなのに……………それなのに先生は自分から幸せを手放した…………何ですか…………何ですかそれは………………」
「私……は………」
「それじゃあっ!!!それじゃあ私たちは何だったというんですか!!先生の幸せのために泣くしかなかったのに!!!先生がリオ会長のことを好きなのはどうしようもなかったから!!だからあんなに苦しんだのに!!自分から会長と別れるなんて!!私たちの気持ちはどうなるんですか!!?それで私たちが救われるとでも思っているんですか!!?」
ダメ
そんなこと言ってはダメ
ダメなのに
口が言うことを聞いてくれない
言葉が溢れて止まらない
「ノア──うっ……!?」
気付けば私は先生の胸ぐらを両手で掴んでいた
掴んで先生を睨んでいた
「先生っ!!先生は私のことを好きですか!!?愛していますかっ!!?」
「それはっ………」
「違いますよねっ!!?今でもリオ会長のことが好きですよね!!?でも先生は別れた!!今先生は不幸です!!不幸なんです!!私も不幸!!ユウカちゃんも不幸!!リオ会長だって不幸ですよ!!!何ですかこれ!!?皆不幸せじゃないですか!!?」
「うぅ……………」
「どうして!!?どうしてそんなことをしたの!!?中途半端に私たちの気持ちなんか考えて!!本当に大切な気持ちには気付いてくれなかったくせに!!!そんなことをしても私たちは喜ばないって!!!分かっていたはずなのに!!どうして!!!どうしてですかっ!!!?」
「ごめ……」
「ごめんじゃないですよ!!意味がない!!先生がやっていることは!!誰も幸せにしない!!何の意味もない!!無意味です!!無意味なんです!!!」
声が震える
前が滲んでよく見えない
今すぐこんなことやめないと
やめないといけないのに…………
「嫌いです………嫌いです……!!こんなことをして………!私たちの気持ちなんか考えないで!!!自分勝手で独りよがりな先生なんて嫌い!!!」
「…………!!?」
「大っ嫌いっ!!!!」
最後に感情が爆発した
私は叫びながら先生を突き放した
突き飛ばした
その時だった
「ぐっ!!!?」
先生の方から、鈍い音が聞こえた
何かと何かがぶつかる音
衝撃音
「えっ………………………………」
先生の頭が
壁に触れていた
壁に当たっていた
壁に叩きつけられていた
そして
先生は床に倒れた、
倒れて
そのまま動かなくなった
「先…………………生……………………………………………?」
次はどこのギスギスが見たい?
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風紀委員会
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RABBIT小隊
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アリウススクワッド
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ティーパーティー
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百花繚乱紛争調停委員会
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正義実現委員会
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