偽りの贖罪者、野蛮な騎士に拾われた呪いの子   作:RichArrow

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ベイリンのやらかし その③ やっぱバグキャラでは?
いつかパーシヴァルの幕間に繋がるようになってます。

前半はベイリン視点、後半は三人称です。


23.聖槍解放

<Side:ベイリン>

 

 

 ――これが、聖杯城か。

 

 磨かれた白い石の壁。空に浮かぶような廊。

 天井の光は太陽のようで、屋内とは思えないほど明るい。

 

 ……綺麗すぎて落ち着かねぇ。

 見た目の美しさより、どこが壊れやすいかを考えてる自分に苦笑する。

 ほんと、野蛮だな俺。

 

 俺は王弟ガーロンを討つため、ここへ来た。

 だが今は──広間で音楽が鳴り響き、騎士と女が踊っている。

 武器を持たないまま、敵地のど真ん中でそれを眺める俺。奇妙な感じだ。

 

 

「騎士様、どうぞ杯をお取りください」

 

「ああ……。エモ、飲むなよ」

 

 差し出された杯を受け取るが、口はつけない。

 香りが甘すぎる。酒ってより毒の匂いだ。

 解毒の腕輪があっても、飲まないに越したことはない。

 

(……全員、目が蕩けてやがる)

 

 騎士も、女も、踊り子も、酔ってるというより“魅せられて”る。

 王座に座るペラム王までも、焦点の合わぬ虚ろな瞳。

 皮膚の下を何かが這うような違和感。

 予想通り、この城の連中は魅了の魔術にやられちまってる。

 

 そんな中──ようやく見つけた。

 

 片腕を義手で不器用に扱いながら食事している男。

 王弟ガーロン。俺たちがここに来た目的そのものだ。

 

 エモが離れないように手を引く。

 ここで隙を見せれば、お得意の透明化でやられる。

 

 そして、今すぐ仕掛けるわけにもいかない。

 武装してないとはいえ、騎士に囲まれるのは面倒だ。

 

 

「ほう……蛮人にも、酒と踊りが分かるのかな?」

 

 チッ、気づかれたか。

 

「はじめまして、ガーロン卿。楽しい宴ですね」

 

「……俺の顔を忘れたか? 蛮人らしく頭が弱いようだな!」

 

「いやいや。俺が知ってるのは透明になっても馬は消せない間抜けだぞ。

 おっと、片腕も無くしたんだったな?」

 

 舌戦のつもりか? だが妙だ。なぜここで挑発する?

 俺を暴発させたいなら、武装した騎士がいる場所で仕掛けるはずだ。

 

 エモに障壁の腕輪を渡し、いつでも逃がせるよう準備だけ整える。

 ……防音の魔術か? 外のざわめきが聞こえない。嫌な予感しかしねぇ。

 

 思考している間、ガーロンの腕が動いた。

 おい、まさか──

 

 

 ゴンッ!

 

「ッ!?」

 

「不快だ。蛮人らしく壁際で肉でも喰っていろ」

 

 

 裏拳が俺の頬を打った。

 

 我慢しろ。ここで反撃したら終わりだ。

 さすがに様子がおかしすぎる!

 こいつも明らかに何かに操られてる!

 

 だが、次の一言で理性が吹き飛んだ。

 

 

「食べないなら……泥に沈んだ弟の腐った肉でもやろうか?」

 

「……死ね」

 

 首飾りから仕込み刃を飛び出させ、肋骨の間を抜けるように差し込み、心臓を穿つ。

 俺には使えねぇ武器なんてねぇ。この距離なら一息で殺せる。

 

 あ、やっべ。

 

 

「逃げろ! エモ!」

 

「ちょああああ!!!」

 

 

 エモが障壁を展開し、シールドバッシュをしながら出口へ突っ込んでいく。

 混乱の中、他の女たちも悲鳴を上げて逃げ出す。

 

 だが、誰もエモを狙わない。……おかしい。

 魔術師なら真っ先に人質にするのが有効だと分かるはず。

 

 つまり狙いは──俺の方か。

 

 

「ああ、ガーロン、わが弟よ。なぜお前が死なねばならぬのだ」

 

 

 芝居がかった言葉が響く。王座から立ち上がるペラム王が見える。

 宴の主催者にして、唯一武装を許された男。

 抜かれた剣が煌めき、まっすぐ俺に向かってくる。

 

 魅了されてるくせに、感じる圧は強ぇ。

 そりゃそうだ。このブリテンで王を名乗ってるヤツが、騎士より弱いわけがねぇ。

 

 

「騎士よ、その蛮行の報いを受けよ」

 

「弟が殺されたのに、悲しそうな顔ひとつねぇな」

 

 返ってきたのは言葉じゃなく剣。

 重い。だがアーサー王の連中よりは鈍い。

 袈裟斬りを身を逸らして避け、そのまま拳で殴り飛ばす。

 

 

「王ってのは強ぇな。でも──俺はもっと強ぇ」

 

「ぐぉおおおおお」

 

「おいおい、マジか!?」

 

 ペラム王が呻き、倒れたかと思えば──違え!

 どっかから魔術師がペラム王に干渉してきやがった!

 

 強化、いや……狂化か? 全身の筋肉が爆ぜ、血管が脈打ってやがる。

 クソがッ! ガーロンといい、ここの王族は揃って魔術の素養が高ぇな!

 

 さっきの倍以上の威力の剣撃が来る。

 もらった指輪の防御と仕込みナイフで受けるが……すべて崩れた。

 自分から後ろに飛んでも、衝撃を殺しきれず宴会場の外まで吹っ飛ばされる。

 

 

「指輪も首飾りもボロボロ。この方が俺らしいってか」

 

「がぁああああ!!」

 

「……ったく。シンと合流するか、何か使えそうなもん探すか」

 

 飛ばされた先の廊下を駆ける。

 強化されたペラム王は速いが、俺の全力には追いつけねぇ。

 

 けど、窓も壁も壊して逃げれねぇ。本気で蹴っても罅すら入らない。

 この城、防御魔術が尋常じゃない。

 

 

 駆ける、駆ける、駆ける。

 

 途中で見つけた部屋には武器一つなく、ペラム王の距離が縮まるだけ。

 シーツの布で即席の罠を作って仕掛ける。

 

 

 探す、探す、探す。

 

 料理場で見つけた包丁と鍋の蓋でいけるか? いや無理だ。

 ……いつか、ランスロットならできるか。こんな時に何考えてんだ俺!

 

 

 進む、進む、進む。

 

 もうとっくに気づいてる。俺はどこかへ誘導されている。

 妖精の迷いの森に入った時と似た感覚だ。

 思考や行動に制限を課され、進む方向が縛られる。

 

 今回の場合は城の中の道が変えられている。

 武器のある部屋どころか、人ひとりとすら会わねぇ。

 

 

「こういう時は……直感でぶち抜く!」

 

 

 光が漏れ出てる壁を感じ取り、体当たりで突っ込む。

 隠されてた扉が派手に吹き飛び、豪奢な部屋に転がり込む。

 

 白銀の柱に囲まれたデカいベッドに、銀の燭台があちこちにある。

 二つの机があり、一つの机には金ぴかな盃。

 

 もう一つの机には――

 

 

「おっし! 武器見っけ! 良さげな槍じゃねぇか」

 

 

 探していた武器があった。

 

 穂先が血で滲んでいるが、それ以外は綺麗な状態で机に置かれている槍。

 室内で振り回すには向かないが、使いやすそうで助かる。

 

 掴んで持ち上げようとした瞬間──

 

 パキンッ。

 

 何かが壊れた音がした。

 

 

「ベイリン。やはり来たか。お前ほどの騎士なら迷いの術を破ると思っていたぞ」

 

「がぁああああ!!」

 

「黒ローブとペラム王か、揃って串刺しにしてやる」

 

 だけど、それを気にする間もなく敵が来た。

 

 前に見た黒ローブの魔術師の親玉と、全身の筋肉が膨張した狂ったペラム王。

 どちらも簡単に勝てる相手じゃねぇし、地の利はあっちにある。

 

 だからって、俺が諦めるわけがねぇ。

 とっととシンのヤツも助けにいかねぇとな。

 

 

「さぁ、聖槍を俺によこ――ガァ!?」

 

「はっ!? なぜ私はココに――グゥ!?」

 

『聖遺物を奪わんとする愚か者どもが──』

 

 

 踏み込もうとした直後、声が響いた。

 

 空間そのものが怒りの声を上げ、衝撃波が走る。

 魔術師も王も壁に叩きつけられた。

 部屋全体に殺気が満ちる。息をするのも苦しいほどだ。

 

 何かが、来る!

 

 

「リン兄! 八時の方向!」

 

 

 シンの声。反射的に槍を薙ぐ。

 何か硬いものを弾いた感触。

 そのまま距離を取り、シンと合流する。

 

 

 俺らの目の前にいたのは、光り輝く人型の靄──

 

 この城の真の守護者。聖杯と聖槍を護る者だった。

 

 


 

 

<聖遺物の守護者と嘆きの一撃>

 

 

「シンッ! 槍をよこせ!」

 

 ベイリンは瞬間的に判断し、シンへとガーロンの魔槍を指示する。

 

 直後に飛んできた槍を左手で掴み、部屋にあった聖槍を右手に持つ。

 無心と狂気で精神を分割しながら、光る靄へと突貫した。

 

 彼の隔絶した技量は剣のみならず、槍にも適用される。

 

 透明化の効果を持つ魔槍は更に存在が薄まり、

 無骨な見た目以上の圧を放つ聖槍はその輝きを増しながら二つに分かれた。

 

 

狂心無心(アンビバレンス)!!」

 

 

 ベイリンは二重に世界を騙す秘技を以って、不可思議な守りを貫かんとする。

 これこそが防御不能で予測不能の初見殺し。

 

 精霊の首をも刎ねた技は人外にも効果のある実績を持つ。

 

 増えた偽りの刺突は防がれ、消えた刺突は後から貫いた結果が現れる。

 そして――光る人型の心臓に当たる部分を貫いた。

 

 

 

 一方のシン。兄へと槍を投げ渡すと同時に、クリングゾールへと走る。

 魔術師は既に謎の人型から攻撃を受けて立て直し、逃げ出さんとしていた。

 

 

(あの守護者はベイリンに相手させる! その後はどうとでもなる!)

 

「逃がすかよ。お前だろ、リン兄を嵌めたのは?」

 

 堀の水を血に変えた際、シンとグーラは過剰な量を取り込んでいた。

 それを使い、青白い左腕を裂いて血の散弾を放つ。

 

 クリングゾールはローブに防御魔術を込めて防ぐが、

 血の穢れが術式を汚染し、魔力防壁が崩壊していく。

 

 

「がぁぁぁああああ!」

 

「チッ、外したか」

 

 シンが右手で投げた石の剣が、クリングゾールの肩を貫き壁へ縫い付けた。

 そのままグーラで心臓を斬り食らおうとするが……一歩遅い。

 

 クリングゾールは壁ごと埋まり、離脱した。

 この城を支配する魔術師は、逃走用の術をいくつも備えていた。

 

 

「オイッ、剣返せ! リン兄、ごめん! 逃がした!」

 

「ソッチはいい! まだ来るぞ!」

 

「まさか、顕現直後に消されかけるとは……さすがは聖槍の解放者です」

 

 ベイリンが貫いた人型は霧散し、気絶したペラム王へと集う。

 狂化したときよりも静かに、ゆっくりと起き上がる。

 

 斬るべきと判断しながらも、ベイリンとシンは動けない。

 下手に敵対すれば死ぬと、二人は直感で理解していた。

 

 部屋に魔力が吹き荒れ、聖槍と共にあった聖杯がペラム王へ膨大な魔力を送り込む。

 そして、ペラム王の肉体を借りた何かは語り出した。 

 

 

「守護者の一族であるペラム王は操られ、ガーロンは裏切る……なんと不甲斐ないです。

 城もこの部屋以外は全て魔術師に制御を奪われるなんて。

 ……ああ、挨拶がまだでしたベイリン卿。私は聖槍と聖杯の守護者です」

 

 

 守護者はベイリンを見据え、軽く礼をする。

 その身が放つ圧とは裏腹に敵意がないため、ベイリンは困惑する。

 

 

「聖槍ねぇ……この槍が? これを返せば、お前は消えるのか?」

 

「いえ、それは既にあなたの物。たとえ聖人でなくとも、解放したのはあなたです。

 そして、聖杯も共に解放されれば、いずれ天へと還す定めなのですが――」

 

 守護者はベイリンからシンへ視線を移す。

 その瞳には怒りと侮蔑が込められていた。

 

 ベイリンとシンの武器を握る力が強まる。

 

 

「そこの紛い物は消さねばなりません。

 たとえ定めでなくとも――あの御方を模倣し、その在り方を汚す存在は許されない」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「二人まとめて――消えなさい」

 

 守護者が腕を払う。

 それだけで部屋の壁が崩壊し、二人は吹き飛ばされた。

 

 シンに追撃が迫る。

 だがベイリンが瓦礫を蹴り、滑るように間へ飛び込み、槍で受け止めた。

 

 守護者の剣とベイリンの聖槍が打ち合い、衝撃が城中を震わせる。

 

 

 互いに着地し、斬り結ぶ。

 だが――ベイリンは押されていた。

 

 聖杯の加護を受けた守護者は、まさしく最強の存在。

 

 守護者の剣撃を弾こうとした魔槍は逆に弾き飛ばされる。

 避けても攻撃の余波で体勢が崩れる。

 本気で組み打ちをしても纏われた魔力と祝福の守護によって防がれる。

 

(昼のガウェイン以上の筋力に、アーサー王以上の魔力放出……クソやっかいだ!)

 

 それでもベイリンは退かない。

 

 聖槍を両手で構え、無謀にも突き進む。

 

 防がれても指先を狙い、剣を逸らす。

 踏み込みと同時に震脚で足元を崩し、動きを鈍らせる。

 聖槍の柄で腕を絡め取り、合気術で関節を砕いて投げ飛ばす。

 

 

「がぁあああ!?」

 

「てめぇ自身の力と、この聖槍ならいけるなぁ!

 力だけで技がねぇ、魔力だけ多いだけかぁ守護者様よぉ!」

 

「……聖杯の補助があっても楽ではありませんね」

 

 ベイリンは死ぬ気で攻防を行う。

 しかし、先攻後攻のような時間がかかる技を使う余裕はない。

 守護者は防御を抜かれても瞬時に再生する。

 

 このままではベイリンに勝ち目はない――はずだが彼は戦いの天才である。

 既に勝機を掴み始めていた。

 

 

 ベイリンの聖槍が歪んで激しく輝く。

 聖人でもない者が私欲の為に振るうことを聖槍が拒む。

 

 それでも、聖槍はベイリンの手を離れることができない。

 その”拒絶”にこそ、ベイリンは目を付けた。

 

 短時間でありながらベイリンは聖槍本来の能力を把握し始めていた。

 

 ――穂先から流れた救世主の血が、あらゆる者を癒す力。

 救世主が自らを刺した処刑人の目をも癒したという博愛の象徴。

 

 それは弟シンの血とは正反対の力。

 正確にはシンが紛い物であり、存在そのものの罰によって反転して呪いとなっている。

 

 だが、そこまで把握しなくてもベイリンは理屈より直感で利用法を見出していた。

 

 

「何を……やめなさい!!!」

 

「ガハハハ! やっぱりな! これなら効くんだろ?」

 

 戦いながらも聖槍は更に輝きを増す。

 守護者は焦りを見せたことでベイリンは確信した――”これなら殺せる”。

 

 ベイリンの試行、それは聖槍の持つ癒しの力を拒絶により反転させることだった。

 そして予想通りに、膨大な破壊の力が聖槍を渦巻き始める。

 

 当然、守護者はベイリンの行いを妨害する。

 それが放とうとする溜めの瞬間を作らせまいと攻撃を激しくしたが……

 

 

「今すぐ聖槍を手放しなさい!」

 

「今更命乞いか? てめぇが先に消えろって言ったんだろうが!」

 

「違います! その一撃の被害が……がぁ!?!?」

 

『生き汚い亡霊が! よくもやってくれたな!』

 

 空から瘴気のブレスが降り注ぎ、守護者を襲う。

 広範囲でなく濃縮された直線的な破滅は聖杯の防御を削り、守護者は防御を優先して足を止めてしまった。

 

 

 ――ベイリンが戦っていた間、シンは逃げてなかった。

 だが、自分がこの戦いに付いていけないと悟り、吹き飛ばされた先を堀の方へと変えた。

 

 自らの左手で変えた血の池に沈み、その全ての厄災を取り込む。

 諸王との戦いの時のように、キメラの竜人へと変化していた。

 

 

「ナイスだシン! ぶっぱなすぜぇぇぇええ!!」

 

「ダメです! その一撃は三つの国をも破壊し、不毛の呪いを撒き散らします!」

 

『だったら俺が呪いを引き受ければいいだろうがぁ!』

 

「忌み子! この規模では貴様もただでは済まんぞ!?」

 

『てめぇに殺されるよりはマシじゃボケェエエエ!!!』

 

 

 守護者に向けられた聖槍が、破滅の輝きに満ちる。

 癒しを与える力が、完全に反転した。

 

 キィィィイィィィ

 

 ――世界が軋み、悲鳴を上げる。

 誤って使われた聖槍か、呪われる世界か。全ての嘆きが響いた。

 

 

嘆きの一撃(ドールアス・ストローク)!!!」

 

 

 破滅の光が、聖杯の防壁ごと守護者を貫いた。

 

「ここまでか……せめてこの器、ペラム王だけは……」

 

 ペラム王に宿った守護者は消滅し、一撃の余波によって夢幻の城が崩れ去る。

 

 そして――聖杯が解放され、現世から消した。

 

 

 ベイリンとシンはそのまま現世へと投げ出され、先に逃げていたエモと悲劇を予知して現れたマーリンによって回収されたのだった。

 

 

 

 

 

 こうして、ベイリンたちのガーロンへの報復の旅は終わった。

 

 しかし、その結末は決して良いものではない。

 

 一度に膨大な『不毛の呪い』を引き受けたシンは昏睡し、

 嘆きの一撃で周辺国を破壊したベイリンは、誰にも歓迎されなかった。

 

 キャメロットへ戻り、アーサー王に顔向けすることもできず、

 

 ベイリンは眠ったままのシンを背負い、放浪の旅へと出た。

 

 


 

 

〇クリングゾール

 聖槍の封印自体は解けたので目的は達成した。

 ベイリンはいつか必ずロンギヌスを手放すので、その時を狙うことに。

 もうシンを相手にしたくない。

 

〇ベイリン

 原典よりマシな結果になった。

 聖剣や聖槍を抜けたのは聖人だからでなく、バグキャラだからとしか言えない。

 

〇選定なき解放(イット・イズ・マイン)

 選定の剣とロンギヌスの封印を解いた逸話が元になったベイリンの対人宝具。

 人の専用装備を勝手に使える効果。騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)と違い宝具化はしない。

 それでも、他人の神造兵装や円卓の盾などを借りパクできるから十分チート。

 

〇聖遺物の守護者

 オリキャラ。

 仮にも聖槍と聖杯が置かれてるのだから、いてもおかしくない。

 同じ部屋のベットの遺体の聖人とは別関係ということで。

 

〇解放されし運命の槍(ロンギヌス)

 お馴染みの聖槍。「光さす」でないのは、正しき使い手でなく、解放者だから。

 Fateで性能が盛られてるのではなく、原典時点で国三つを破壊して不毛の呪いを撒いた槍。

 『嘆きの一撃(ドールアス・ストローク)(Dolorous Stroke)』は原典のまま。

 癒しの力もあるけど……『不治の呪い』と『不毛の呪い』をばら撒くのが聖槍でいいのか?

 

〇ペラム王

 後々、怪我が原因で漁夫王と呼ばれる。

 敵対したからシンは不治の呪いを移さなかった。ギャラハッドくるまでの我慢。

 嘆きの一撃くらって太腿の怪我で済んでる当たりスゴイのでは?

 ……『パルジファル』だと大変な場所に聖槍が当たってる。

 

〇マーリン

 原典だと三日間も崩れた城に埋まったベイリンを助けてくれる。

 そして、マーリンが珍しくガチ切れする。

 いや、嘆きの一撃を予知してたならお前が止めろや。

 




後半、急ぎ足すぎたかも
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