偽りの贖罪者、野蛮な騎士に拾われた呪いの子   作:RichArrow

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26.兄弟の最後の戦い

 初手、リュヴィエルは祭壇の島を己の世界へと変質させる。

 

 かつて生贄が捧げられ続けた島。

 堕ちた精霊と神々の魔術。

 

 その二つにより、彼女の陣地作成は並の魔術を遥かに凌駕していた。

 

 

堕落園(フォーリン・ダウン)

 

 

 ――世界が捻じ曲がる。

 

 

 天国、エリュシオン、極楽浄土、アアル……。

 理想郷アヴァロンに連なるあらゆる楽園の“反転”が顕現する。

 

 人の法則は通じず、全てが神の贄として奪われる世界。

 肉体も精神も魂も、全てがリュヴィエルの思うがまま――

 

 

「「知るか、ボケ」」

 

『は!?』

 

 

 二人はそんな世界を蹴り飛ばした。

 

 ベインは完全なる存在として、絶対に堕ちぬ唯一神と救世主の守護を聖槍より受ける。

 シンは既に堕ちた存在として、己を人の形をした地獄とし、唯一神以外の裁きを受けぬ。

 

 

 シンの漆黒の堕剣が闇の波動をかき消し道を作る。

 ベインの聖槍の刺突が大悪霊が展開する妖精郷の壁で防がれた瞬間――胸元を穿った。

 

 ベインの腕と槍が二重にぶれる。

 ”ベイリンとしての行動”と”ベイランとしての行動”が同時に存在していた。

 

 それは狂心無心(アンビバレンス)の先を行く攻撃。

 同時に突きが存在するという現象が引き起こす、錯覚ではない実在する“二重の攻撃”であった。

 

 ある侍の『三段突き』にも似た飽和現象、それがベインの行動全て発生していた。

 

 

 あらゆる攻撃はシンが呑み干し、あらゆる防御はベインが貫く。

 

 リュヴィエルは瞬く間に追い詰められ――最後の手段に出た。

 

 

『あああああ!! もういい! 私でなくなろうとお前らを消す!!』

 

 

 リュヴィエルの姿が変質する。

 機械、巨人、美女、竜……あらゆる神霊が混ざり、人の形を失っていく。

 

 世界も合わせて変質した。

 雷、太陽、星、死、破壊――様々な神々の権能が混沌として発生する。

 

 宙に浮く小さな星となり、巨大な目のような裂け目が兄弟を見据えた。

 

「ここからが正念場だぞ。ベイランだった時は負けちまったからな」

 

「アレを構成する神の残滓、全部削れば勝ちだな」

 

 

 戦いは次の段階へ移行する――。

  

 

 

 

 

『流サレロ 全テ沈メ』

 

 

 海から巨大な津波が迫る。堕ちた海神たちの裁きが下される。

 

「俺相手に水系の奇跡なんざ無駄だ」

 

 シンが海に左手を突っ込み、『奇跡なき左手(アンチ・メシア)』を発動する。

 津波は無効化され、血へと変えられて逆に大悪霊を蝕む。

 

 その隙にベインが海神の部分を聖槍で削り飛ばした。

 

 

 

『大地ノ怒リ 星ヘト帰レ』

 

 

 巨大な岩が島の周囲から迫り、天空からは流星が降る。

 

「祝福ってのは、こういう使い方もあんだよ」

 

 ベインは地面に聖槍を突き立て、癒しと浄化の奇跡を周囲へと展開。

 岩と島はすべて耕され、土塊となって舞い散る。

 

 その隙にシンが地母神たちの部分を切り裂いた。

 

 

 

 

 大悪霊は搾取されるべき人間の二人に、久しく忘れていた恐怖を覚える。

 それを認められず、更に魔力の圧を高め、世界を変質させていく。

 

 だが、兄弟も限界が近い。

 ベインの姿は透け始めていた。

 

「おいベイン、それ……」

 

「聖槍ってのはケチだよな。限界を超えるには存在ごと捧げなきゃなんてよ」

 

「もう休めバカ。勝手に死ぬなボケ」

 

「どの道、ベインから元に戻れば、傷も戻って死ぬ。……デカくなったなら兄離れしろ」

 

「ふざけ――」 「来るぞッ、気を抜くな!」

 

 

 

 

『堕チル太陽 焼却セヨ』

 

 

 小さな太陽のように輝く球体。

 強力な核爆発の熱が島を焼き尽くす。

 

「太陽か、ソレは堕剣(オレ)の捕食対象だぁッ!!」

 

 堕剣エクリプシオン――聖剣と対極の存在にして、星の光すら喰らう闇そのもの。

 それゆえに己の名を「全てを蝕むもの、日食・月食(エクリプス)」から名付けさせた。

 

 堕剣の真名が解放され、太陽を喰らう暗黒が刀身から溢れる。

 神、星、光に対して特攻を持つ闇が疑似太陽をも僅かに押す。

 

 光と闇の拮抗の中、ベインは『嘆きの一撃』を放ち、太陽神の部分を沈めた。

 

 

 

 

『遍ク死 逃レラレヌ』

 

 世界が夜となり、死の概念が全てを覆う。

 空気も大地も海も死に絶え、兄弟をも包み込む。

 

「何回死んでも、諦めねぇ!」

 

 ベインはシンを守るように前に出て、聖槍へ存在を捧げて更に加護を引き出す。

 槍から流れる救世主の血を取り込み続け、死と再生を繰り返す。

 

「足りねぇぞ、グーラも頑張れや!」

 

 死の概念は加護を突破せんと、ベインの心臓へと集中する。

 

 そのまま死の圧が心臓を止める――が、ベインは自ら魔剣グーラを突き立てた。

 魔剣に血の循環を代行させ、心臓の代わりとさせて生き延びる。

 

 死の概念が揺らいだ隙に、シンが死の神の部分を斬り落とした。

 

 

 

 

 既に大悪霊の半身は削られていた。

 だが、不純な混合が削がれたことで、その力は逆に純化し、なお増していく。

 

 島の景色は今もなお変わり続けていた。

 神殿、鳥居、祭壇、寺院――崩壊したそれらが次々と移り変わる

 人理によって追いやられ、神々への信仰が失われていった現実を映し出す。

 

 大悪霊は、その身を構成する神々の残滓と共に嘆く。

 世界に残り続ける人間への妬みと怒りが響く。

 

 その姿は、もはや精霊でも神霊でもない。

 神々が最後の誇りを守るために捨て去った、醜く歪んだ残滓であった。

 

 ――だが、その純化した力は、本霊にさえ迫っていた。

 

 

 

 

『裁キノ雷ヨ 世界ヲ割レ』

 

 天空に奔る雷光。

 あらゆる雷神の権能を再現した、世界終焉の閃光が放たれようとしていた。

 

「ありゃマズいな。……けど、あと少しだぞ、シン」

 

「この次が本命だ。ベイン、次は頼む」

 

「ああ! 任せたぜシン! お前ならやれる!」

 

 ベインの身体は半透明に変わり、存在そのものが天に引かれていく。

 次の一撃を放てば、彼という存在の全てが天へと捧げられる。

 

 それを悟っても、シンは託した。

 彼は知っていた――二人の兄が“頼られると喜ぶ”ことを。

 

 そして――初めて兄が、本気で弟に託した。

 

 その一言で、シンの全てが限界を超える。

 

 

 

 堕剣の担い手は雷雲を見上げ、高らかに詠唱を始めた。

 

 

 暴食(グラトニー)――是は、貪り喰らう戦いである

 

 強欲(グリード)――是は、奪い尽くす戦いである

 

 色欲(ラスト)――是は、愛を穢す戦いである

 

 

 歪んだ祈り、人の悪意にして大罪を解放する。

 昏き剣はそれらを燃料に、更なる力を顕現させた。

 

 

 嫉妬(エンヴィー)――是は、優れしものを貶める戦いである

 

 憤怒(ラース)――是は、憎むものを打ち滅ぼす戦いである

 

 怠惰(スロース)――是は、世界を救わない無駄な戦いである

 

 

 堕剣の周囲から音、熱、光が奪われていく。

 景色が歪み、中心に刃の形をした暗闇だけが残る。

 

 担い手は、自らの罪を肯定した。

 善ではなく、悪をもってして人類の敵を滅ぼさんとする。

 

 

 高慢(プライド)――是は、神と運命に背く反逆の戦いである

 

 

 最後の詠唱が終わる。

 

 その宣言どおり、運命をも超えんとする人間の意志が堕剣へと集結する。

 

 魔法も、奇跡も、呪いも要らない――運命は己で決める。

 それこそが、何よりも高慢な人間の意志だった。

 

 堕剣に七つの大罪が宿り、世界が静止する。

 音も熱も光も吸い取られ、中心の暗闇だけが残る。

 

 人の悪意が、神々の怒りに抗うための力へと昇華した。

 

 

約束された終焉の剣(エクリプシオン)!!!」

 

神々の憤雷(インディグネイション)

 

 

 天と地が衝突する。光と闇がせめぎ合う。

 

 

「るおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

 

 シンはかつてないほどに咆哮した。

 人間の意志は神へ届く――その証明のために。

 

 光と闇が激しくぶつかり合い拮抗する。

 天と地の狭間に、揺らめく境界線が生まれた。

 

 そして――人の悪意が、神の裁きを受けきった。

 

 

 

 

 だが、この雷すらも大悪霊の牽制に過ぎなかった。

 兄弟が予測した通り、本命の滅びが、いま形を取る。

 

 

 『お前たちも滅びてしまえ。忘れられてしまえ』

 

 

 それは神霊が棄てた醜き残滓の本質――人間への嫉妬と、忘却への恐怖。

 それが、破壊神たちによって最悪の形で顕現した。

 

 大悪霊は自壊を始める。

 本霊が迎えた終焉を模倣しながら、己の滅びをもって世界を巻き込む。

 

 結局の所――”人間も道連れにしてやる”という、醜悪な自爆だった。

 

 

終わる世界(ジ・エンド)

 

 

 肩で息をするシンの前に、滅びが迫る。

 先ほどの死の概念を超える、最悪の存在消滅の光。

 たとえ全力でも抗いきれぬ攻撃。

 

 それを前にシンは笑った。

 

 

 

「準備は済んだかよ」

 

「ああ、十分だ」

 

 ベインがシンの前に立つ。

 その周囲には、もはや認識すらできぬほどの力が凝縮していた。

 

 ベイリンの技――先攻後攻(リヴァーサル)、本来は双剣の時にのみ使える技だった。

 

 だが、今のベインは一本の聖槍を二重に扱うことができる。

 ならば……同様の技で聖槍による斬撃と刺突の重複も可能であった。

 

 ベイリンとベイラン、双子の動きが互いを加速させ、重なり合う。

 『嘆きの一撃』が幾重にも連なり、世界を震わせる。

 

 もはや、国三つを滅ぼす一撃ではない。

 十、百、千と重なるソレは、世界の滅びに対抗する創世の光だった。

 

 

「――創世成す運命の槍(ロンギヌス・ジェネシス)

 

 

 光を纏う聖槍が、ベインの存在すべてを捧げられて天へと放たれる。

 迫る破滅を貫き、元凶へとまっすぐに突き進む。

 

 

『野蛮な騎士……なぜ自ら命を捧げられる。恐怖も、後悔もないのか?』

 

「後悔なんて山ほどあるに決まってんだろ」

 

『ならば――』

 

「でも、俺は“兄”だ。弟を守る以上に大切なことなんてねぇ」

 

 聖槍は進み続け、大悪霊はもう防げない。

 

 それでも、最後の問答が続く。

 せめてベインを、自分たちと同じ存在へと堕とそうとあがく。

 

『いつか貴様も忘れられる。我らのように憎悪を残せ……!』

 

「てめぇらみてぇなゴミは残さねぇ。シンの手を煩わせねぇよ」

 

 既に全身が消えかかっていたベインは、最後にシンを見つめた。

 

 

「救世主みてぇに、人類に愛を説いて残すつもりもねぇ。

 てめぇらみてぇに、世界に恐怖を残すつもりもねぇ」

 

「色々混じって、消えかけてたシンに――俺たちの言葉と想いは、確かに残ってた。

 たった一人でも、“最愛の弟”に俺たちの愛は届いていた」

 

 

「それで十分だ」

 

 

 シンが最後に見た兄の姿は――いつものように、優しく微笑む顔だった。

 

 

 

 

「ありがとう、リン兄。ラン兄。……それ以上の言葉は、余計だよな」

 

 リュヴィエルとベインが、滅びと聖槍と共に消えていく。

 元の姿に戻った祭壇の島に残ったのは、大きくなった少年――シンただ一人。

 

 かつては怒りしか持たず、母の死にも涙を流せなかった少年。

 だがこの日、“悲しみ”を知り、心も成長した青年となった。

 

 誰もいない島。

 そこから、一日中――嘆きの声が響き続けた。

 

 


 

<Side:シン>

 

 

 あの戦いから三日が経った。

 

 沈みかけた島の隣、崩れかけの城の玉座の間に俺はいた。

 

 城に囚われ、操られていた従者たちは正気を取り戻して村へと帰っていった。

 だが……一部の者たちは残った。

 「ベイラン様に恩がありますから」と言って、今の俺の世話をしてくれている。

 

 そう、俺は外に出ることもできず、彼らに世話を焼かれている。

 今の俺は呪いの制御が効かず、まともに生活することすらできない。

 

 

 あの戦いで、俺の中には多くのものが混ざり合った。

 “シンだった少年”、”悪魔と英雄の残滓”、そして”星に集った人の悪意”――。

 さらには、二度と大悪霊が現れぬようにと、僅かに残った神霊の残滓すら取り込んだ。

 

 その結果、呪いは膨れ上がり、さらに強化されてしまった。

 

 

 

 全身に傷が生まれては癒え、痛みが絶え間なく続く。

 思考には複数の感情が割り込んでくる。

 

 ……まあ、この程度は俺にしか影響しない。

 昔に戻っただけだ。

 

 

 食べ物は全て石や毒や黄金へと変わる。

 俺の声を聞いた者は発狂するか、あるいは魅了される。

 俺には効かない病魔の呪いが、他者には伝染する。

 

 ……流石に、周囲に迷惑をかけすぎだ。少しは抑えたい。

 俺は悪に傾いても、人間を嫌っているわけじゃない。

 

 

 歩いた土地は乾き、不毛の地となる。

 触れた水は赤く濁り、毒へと変わる。

 周囲の大気は瘴気を帯び、命を拒む。

 

 ……これはダメだ。最優先で制御できるようにしないと。

 

 

 そんな俺から漏れる力を、グーラとエクリプシオンが吸ってくれている。

 狂気を与える魔剣と堕剣に心配されるなんて、なんとも皮肉な話だ。

 

 ちなみに、折れたグーラはくっつけたら直った。

 兄ちゃんたちの血肉は、どうやらかなり有効だったらしい。

 

 

 

 

「シン様、お客様です」

 

 閉じた扉の向こうから従者の声がした。

 それに対し、俺は足音を一度鳴らして返す。

 

 否定なら一度、肯定なら二度。

 声を聴かせられない今の俺にできる返事は、それくらいだ。

 

 ……というか、今の状態で誰かと会うのは危険だってわかるだろ。

 

「しかし、『自分なら大丈夫だ』と仰っている魔術師――マーリン殿が……」

 

 足音を二度鳴らす。

 

 通してくれ。ソイツと話がしたい。

 

 

 

 

「やあ、久しぶりだね、シン。調子はどうだい?」

 

「最悪だな。濁った鏡を見ている気分だ」

 

「色々混ざった割には元気そうでなによりだ!」

 

 いつもの胡散臭い笑みを浮かべようとしているが……頬が引きつっている。

 俺の呪いには耐えているようだが、随分と面倒そうだ。

 

 ――多分、コイツはこの結末を予測していた。

 でなきゃ、このタイミングでは来ない。

 俺が一人になるこの瞬間を、狙ってやって来たんだ。

 

 

「俺を呼びに来たんだろ? お前が望む、より良いブリテンの最後のためにな」

 

「……そこまで知っているのかい」

 

「混ざった時に、全部見えた。状況も、あんたの狙いも。……クソ親父とでも呼んでやろうか?」

 

 マーリンの顔がひどく歪む。

 ククク……コイツもそんな顔をすることがあるのか。

 

 未来の結末を視ても、過程までは分からない――つまり、人を理解していない。

 なるほど、なるほど。コイツは俺よりも人を知らないのか。

 

 ……哀れだな。自覚もなく、アーサー王に“入れ込みすぎている”くせに。

 悲しき最後を知れても、その思いは理解できないのだ。

 

「安心しろ。俺の目的のためにも協力してやる」

 

 このブリテンは、どう足掻いても終わる。

 その終わりを少しでも良くしたい気持ちは、俺にも分かる。

 

 だからこそ、コイツは人々の記憶に残る物語を作ろうとしている。

 その中身までは知らないが、大筋は俺でも予想できる。

 

 誰もが憧れる騎士たちの冒険譚、美しき友情と愛の物語。

 そして――悲しくも儚い、理想の王国の終焉。

 

 神秘が薄れ、じわじわと滅びゆくよりは、ずっと美しい終わり方だ。

 

 ……そう思えば、兄ちゃんたちの最後も最高だったのだろう。

 全力で戦って、最愛の弟を守って、悪を打ち倒した。

 

 俺だけじゃない。

 あの姿は、きっと多くの人々の記憶に残る。

 

 

 

「その代わり、呪いの制御を手伝え。あと、魔術も教えろ」

 

「そのくらいならいいさ。早く手伝ってほしいからね」

 

 だが――俺はそれだけでは満足しない。

 

 悲劇で終わる物語には、必ず残滓が残る。

 美しい憧れだけじゃない、醜いゴミが世界に溢れる。

 それが大悪霊のように、次の時代の人間を蝕む。

 

 

 それを――消す。

 

 

 そのために、俺が■■■■になって、最後にすべてを背負う。

 そうすれば、本物の贖罪者のように誰かが俺の死を悲しむことがない。

 

 

 これこそが俺の目的であり、世界と運命への反逆だ。

 

 呪われた英雄の残滓が、最後はせめて英雄らしくあろうとする。

 歪んだ人間の意志が、人間の未来が良くなるようにと足掻く。

 そして――リン兄とラン兄の最期が、二度と汚されぬようにというシン()の願い。

 

 

 悪に堕ちた俺たちが、悪行によってブリテンを救う。

 感謝されることはなく、全てに憎まれるだろう。

 

 俺が目指すのは、そんなふざけた物語だ。

 

 

 

 さあ、始めようか。

 

 偽りの贖罪者の、つまらなくも醜い物語を。

 

 


 

〇リュヴィエル

 本作のベイリンのラスボス。精霊と神霊の残滓の集合体。

 ”人に嫉妬した”という神としてあってはならない思い。

 ある意味、神霊たちのオルタみたいな存在だった。

 

〇約束された終焉の剣(エクリプシオン)

 神を超え、地球を覆いつくし、星の光すら吞まんとする人の悪意と欲望を体現した暗闇の剣。

 真名解放した状態は、剣の形をしたブラックホールみたいなもの。

 

 半身であるシンと最優の騎士ギャラハッドしか使えないが、

 最優の騎士では悪意(大罪)の全力解放ができないという残念な所がある。

 

〇創世成す運命の槍(ロンギヌス・ジェネシス)

 ベインがかなり無茶苦茶な使い方をした。

 宝具になると自爆になるので使い勝手が悪すぎる。

 大悪霊を貫いた後、どこかへ消え……ある魔術師が手に入れる。

 

〇ベイン(ベイリン&ベイラン)

 聖槍に存在の全てを捧げて天へと至った騎士。

 最後まで、愛と誇りを貫いた。

 原典より、かなりマシな結末になったはず。

 

〇シン

 人格が悪くなり、家族という人としての繋がりもなくなった。

 綺麗に終わった物語が、次回作で台無しになる展開が大嫌いな思考。

 

 あんな風に締めたが、青年期の暫くは騎士として善行を積むことに。

 まずは、円卓の信頼を得なければね……

 

 




ようやく少年期(ベイリン編)は終了! 
次回はマテリアル風のオマケです。

その後は青年期になるまで話を数話出して、年末年始はプロット見直しと書き溜めをします。
12月は書く時間がない……
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