燃える男と世界でいちばん熱い夏   作:久戸瀬放映Project

23 / 40
大変お待たせいたしました…!やっと続きです…!


強化合宿 〜燃える星野の娘たち〜
強化合宿


有原翼たちは夏の大会に向けて、強化合宿を行うことにした。

野崎夕姫は合宿中に必要な物を買って回っていた。

 

「……よし。これで全部ですね」

 

両手いっぱいに袋を掲げ、野崎夕姫は帰路に着こうとする。

 

「お姉ちゃん可愛いね!今暇?俺たちと遊ばない?」

 

突然後ろから見知らぬチャラチャラした男たちに声をかけられる。

 

「いえ…今はちょっと…」

 

「いいじゃん!行こうよ!」

 

聞く耳を持たず、ナンパを続ける男たち。

そこに赤髪の高校生の女の子がスッと間に入る。

 

「あんたら、何の用?私はこの子と用があるの」

 

女子高生は重く冷たい口調でナンパしている男に言い放つ。

 

「あ、君も一緒に……」

 

「は?いい加減さっさと消えて」

 

ナンパ男数人に対しても怖気づかずストレートに言い放つと、ナンパ男たちはぞろぞろと退散していった。

 

「あ、あの…ありがとうございます」

 

「別に良いわよ。私、ああいうの嫌いだし」

 

「あ…!もしかして、倉敷先輩ですか?」

 

「な…何よ…」

 

「私です。野崎夕姫です。小学校の時ドッジボールクラブでお世話になった…」

 

「あぁ…。そういえばいたわね」

 

野崎夕姫は小学校の頃と今の倉敷舞子の様子の違いに疑問を感じる。

 

「先輩、あの頃と少し変わりました?」

 

「…別に」

 

ムスッとした表情をしながら視線を背ける。

 

「そうだ…!先輩、一緒に野球してみませんか?」

 

「な…なによ…急に…」

 

「今度強化合宿をやるんです!先輩もよければ…」

 

「野球なんてやった事ないし…」

 

遠慮する倉敷舞子に野崎夕姫は目をキラキラ輝かせながら視線を送る。

 

「……ハァ…。分かったわよ。いい暇つぶしになるかもしれないしね…」

 

根負けした倉敷舞子は、野崎夕姫の荷物を持つのを手伝いながら、一緒に学校へ向かうのであった。

 

ーーーーー

 

一方その頃部室では、有原翼と星野監督の姿がいた。

 

「練習試合、するのか?」

 

「はい!」

 

「どことするんだ?」

 

「向月高校です!」

 

向月高校といえば、女子野球部の名門校である。部員数は夏の大会に参加する学校の中で一番多く、チームは三軍まで存在する。

その中でエースの高坂椿は、魔球と称されるシュートを持っているほどの圧倒的な実力者だ。

 

「そうか。初のよそとの試合だな。楽しみだ」

 

楽しみだという割には星野監督は笑わない。まるで、これから戦場に行くかのような表情であった。

 

「監督、実際の試合に向けてサインも考えました。このノート書いてあるので、読んで下さい」

 

有原翼は星野監督にノートを渡す。ノートの表紙には、極秘とマジックで大きく書いてある。

 

「他にも、うちのメンバーの長所や短所、相手チームの特長とか書いてます。ぜひ使ってください」

 

「ありがとう。よく調べたな。使わせてもらう」

 

星野監督はノートをギュッと受け取った。




作者から

最近色々忙しくなり、執筆の時間が確保しにくくなってきたので、投稿間隔がだいぶ長くなるかもしれないです。
それと、本当の予定だと1年目は惜しくも負けて、2年目から優勝という感じでしたが、そこまで続けられる自信がないので、1年目で完結させたいと考えてます。(自己勝手ながらすみません。)
最後まで完投して終わりたいと考えているので、そこはご安心ください。

…ということで、ごめん。小鳥遊。どこか心優しい人に書いてもらいなさい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。