OVER×GODDESS〜異世界童話〜   作:Ark’s

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投稿が遅れてすみません。
10月に入ってリアルが忙しくて執筆する時間がありませんでした。
今回の内容についてもあまりしっくり来ていないので後々サイレント修正するかもしれません。

話は変わりますが、アンケート投票ありがとうございました!
結果については活動報告に挙げてます。


vsイレギュラー ーー突然の助っ人ーー

逸脱の悪魔(デヴィアントゥス)】 レベル:??

 

 スキル【観察眼】が示したレベル「??」という表記を見た瞬間、私の全身から血の気が引いた。この悪魔は、これまでの倒してきた敵を遥かに超える規格外の強敵であることを示唆していた。

 

 (嘘でしょ……!さっきのボス戦でさえギリギリだったのに、どうしてこんなものが!?)

 

 私は咄嗟に残りHPとスキルのリキャスト、回復アイテムを確認する。

 

 HP:残り50%以下

 スキル:【剛破】・【二衝】共にリキャスト終了まで残り50秒

 回復ポーション:残量0。さっきのボス戦で使い切った。

 

 50秒。主要な攻撃手段も回復手段もない状態で、このレベルの敵と対峙するのは、レベル差からも考えて無謀だった。私は脱出を試みようと、巨大な石扉へと駆け出した。

 

 その瞬間、デヴィアントゥスの背後の魔法陣から、暗い赤黒いオーラが噴き出し、ボス部屋全体を覆い尽くした。部屋全体が心臓のようにドクン、ドクンと脈打ち、不快な音色が私の鼓膜を震わせる。

 

 私は石扉に手をかけるが、扉は厚い粘性の黒い膜に覆われ、脱出を拒んだ。

 

 (空間封鎖……!閉じ込められた。この悪魔を倒す以外に、ここから出る術はないのね!)

 

 

 

 私は、ひたすらスキルのリキャスト終了までの時間を稼ぐことと悪魔の動きを見切ることに集中した。

 

 デヴィアントゥスの攻撃は苛烈を極める。漆黒の爪から放たれる魔力斬撃は、空間を切り裂くような赤い残光を残し、石床に深々と亀裂を走らせる。私はフットワークを駆使して、連続して攻撃を回避し続けた。

 

 私は攻撃を誘い、わずかにできた隙に、素手の通常攻撃を1発、悪魔の硬い装甲に打ち込む。

 

 (残り30秒……!この悪魔の動きを、もっと深く見切らないと!)

 

 しかし、前のボス戦で極限まで集中力を使い果たした反動は、私を蝕んでいた。肉体的な疲労に加え、精神的な疲弊が私の五感を鈍らせていく。視界のピントが合いにくくなり、全身の動きがわずかに遅れ始めたのだ。

 

 デヴィアントゥスは、私の動きの鈍化を逃さなかった。悪魔は巨体を急旋回させ、翼の先端から収束された魔力の刃を放つ。その速度は、これまでの攻撃とは比べ物にならない。

 

 (速い!避けられない!)

 

 私は咄嗟に腕を上げ、攻撃を避けるために身体を捻ったが、既に手遅れだった。このままではHPを全損して負ける。私の脳裏には、「ここまでか」という悔しさと諦めが走った。

 

 私の頭上に魔力の刃が迫ったその瞬間、視界の端から人影が、突如として私と悪魔の間に割り込んだ。

 

キンッ、パリンッ!!

 

 甲高い金属音と共に、男が突き出した円形の丸盾が、魔力の刃を受け止め、その威力を完全に殺して真横へと逸らした。それは、まさに神業と呼ぶべき完璧なパリィだった。

 

 衝撃波に煽られて地面に手をついた私は、その人物を見上げた。

 

 彼は、全身を覆う鎧こそ着用していないが、戦闘に適した重装甲の一部を装備し、顔には漆黒のサングラスをかけていた。

 

 彼は盾を押し返し、デヴィアントゥスを一歩後退させる。その隙に、彼は私へと小さな瓶を一つ、投げ渡してきた。

 

 「おい、大丈夫か?これを使え!いったんHPが回復するまで下がっていてくれ!」

 

 投げられた瓶を反射的に受け取ると、それは上級HPポーションだった。

 

 私は驚愕と安堵の表情で、ポーションを一気に飲み干し、立ち上がった。

 

 「あ、あなたは……誰なの?どうして突然私を助けてくれたの?それに、どこから現れたの?」

 

 彼は盾越しに悪魔の攻撃を受け流しながら、一瞬だけサングラスのフチに触れる仕草を見せ、すぐに悪魔へと目線を戻した。

 

 「今は名前なんてどうでもいい!こっちもこの化け物のせいで出られなくなった被害者だ。あんたがやられそうになっているのを見ていられなかった、それだけだよ。それより、HPは回復したか?」

 

 私は彼の言葉の裏に、何か強いこだわりのようなものが隠されているのを感じた。それはまだ言葉にできない、不器用な正義感なのかもしれない。

 

 「HPは全快したわ。ありがとう……助かった」

 

 「ああ、そりゃよかった」

 

 「出口は塞がれてるわ。たぶん、あの悪魔を倒さない限り、私たちはここから出られない」

 

 「つうことは、この化け物を倒すしかないってことだ」 男は悪魔を睨みつけた。

 

 「あんた、スキルを使ってないってことはリキャスト待ちだろう? 俺は攻撃系スキルを取得してないから有効なダメージを与えられそうにないんだ。だから共闘しないか?」

 

 「わたしもあの悪魔を一人で倒せそうにないから、その提案に乗るわ。」 私は一瞬の躊躇もなく頷いた。

 

 「よし。俺が挑発系スキルでヘイトを完全に引きつけるから、あんたはその隙に素早い攻撃でダメージを稼いでもらえないか?」

 

 「了解よ。」 

 

 デヴィアントゥスが、低く唸りを上げて突進を開始する。

 

「来るぞ!」彼は叫び、盾を地面に突き立て、挑発系スキルを発動させた。

 

 ここから、私たち二人の即席の共闘が始まった。

 

 彼は、その熟練した防御スキルとパリィ技術で、悪魔のヘイトと攻撃を完全に引きつけ、私のために攻撃の機会を創出する。

 

 彼が悪魔の左腕をパリィで逸らした直後、私は1歩でその空間に飛び込み、拳と蹴りによる正確な連撃を叩き込んだ。私の「高速で動き、確実に攻撃を当てる」スタイルと、彼の「盤石な防御と確実に隙を生み出す」スタイルが、驚くほどかみ合った。まるで長年一緒に戦ってきたかのような、不協和ながらも完璧な連携だった。

 

 彼が悪魔の体勢を崩し、私が攻撃。攻撃を終えて私が2歩下がった瞬間、彼がすかさず盾で悪魔の顔面を強打し、ヘイトを完全に固定する。

 

(この連携……すごい。この人は、私がどこを狙うか、完全に予測して動いてくれてる!)

 

 私は戦闘の合間、悪魔の攻撃を回避しながら、一瞬だけ視界の職業欄に意識を集中した。

 

(さっきのボス戦で得た経験値を、全部使ってマスターファイターのレベルを上げる!)

 

 私は、溜まっていた経験値を職業:マスターファイターに全振りする。

 

 * 職業:マスターファイター Lv.4→Lv.5 UP! *

 * スキル【崩拳撃】を取得しました! *

 

 リキャストタイムは取得直後なのでもちろんゼロ。私は、この一瞬にすべてを賭ける。

 

 デヴィアントゥスは、自らの体が深く削られていることに気づき、怒り狂った。悪魔は強大な魔力を収束させ、翼を広げて、ボス部屋全体を吹き飛ばしかねない広範囲魔法攻撃を放とうとする。

 

「クソ、でけぇ一撃が来るぞ!準備しろ!」 彼が叫んだ。

 

 彼は盾を垂直に構え、自らのHPを代償にする防御バフを発動。そして、悪魔の大技が放たれた瞬間、その恐ろしい魔力の奔流をタイミングよく丸盾でパリィした。

 

ギュルルルルルル――ッ!

 

 悪魔の魔力は90度逸らされ、石壁を粉砕した。体勢を崩されたデヴィアントゥスの巨体が、一瞬だけ無防備になる。それは、私が待ち望んだ決定的な隙だった。

 

 私は地面を蹴り、悪魔の懐へと飛び込んだ。拳に、マスターファイターLv.5で取得したばかりの【崩拳撃】を発動する。拳に灰色のオーラが収束する。

 

「もらっていくわ!」

 

【崩拳撃】!

 

 私の渾身の一撃が悪魔の胸部、最も魔力が収束していた核心へと叩き込まれた。拳の形状を保ったまま空間を抉るような強大な破壊力は、悪魔の装甲を粉砕し、内部構造を完全に崩壊させる。

 

グアアァァァァァ――ッ!!

 

 デヴィアントゥスは断末魔の叫びと共に、その巨体を崩壊させ、光の粒子となって消滅した。

 

 悪魔の消滅と共に、部屋全体を覆っていた赤黒いオーラが霧散し、脈動も止まった。石扉を塞いでいた粘性の黒い膜も消え、私たちは部屋から脱出できるようになった。

 

 私は深く息を吐き、隣で盾を収めた男に、心からの感謝を込めて視線を向けた。





ここまで読んでくださりありがとうございました!
完全に深夜テンションで書いた内容なので助っ人さんのセリフがおかしくなってると思います。
多分後日修正入れます。(作者の気力次第)←修正しました。(視点を三人称から一人称、助っ人の口調・性格を変更)
助っ人さんについては勘がいい人察しがつくと思います。(まじで最初の出会いを考えるのが一番むずい)

お気に入り登録でたくさんの方が登録してくださりとてもうれしいです。ありがとうございます!!
また、評価で赤評価までなるとは思ってませんでした。
出来るだけ期待に応えられるように自分なりに頑張っていきます!

ゴッデス部隊メンバー(指揮官も含む)をプレイヤー側で登場させても良いですか?

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