あの妖怪を怒らせるな   作:堕落と強欲の権化

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人間を守る妖怪、好きだよ


人を喰う妖怪

俺は妖怪として生まれ、今日で20年。

 

博麗の巫女に殺されかけたこともあったけど、「()()()()()()()しか襲わない」と約束をして、どうにか生かされている。

 

__『外の世界』。

 

俺の前世も、外の世界だった。

普通の高校生してたら、トラックに撥ねられて、んでそのままオダブツだ。

 

よって累計38年生きたことになる。長生きですねー(1回死んでます)。

 

とはいえ、転生先が悪かった。

 

『幻想郷』に『妖怪』として転生し、『魔法の森』で暮らし、外の世界の人間しか食べてこなかった。と言っても食べるのは女性だ。そりゃ男食べたいヤツなんて……いる、のか?

 

「つってもやることもねぇし、とりまその辺の鳥食うか」

人間と仲良くしたくはあるが、俺が妖怪だというのもあり、近づく人なんて……1人もいない。

 

「ったく、少しは恋愛もしてぇよ」

美少女妖怪と出会えたらいいんだろうがな、そんな展開ねえんだわ。あー、()()()()()辺りと仲良くしてぇよー。って無理か。多分見た目だけで逃げられる。人間を憎んでるっていってたし、むしろ殺されるか?

 

……と、森を歩きながら考えていたところ。

 

「たっ助けてください!お兄さん!」

「あ?」

人間の少女が走ってきた。いや何してんの?

 

「妖怪に襲われてて……!」

「はぁ!?」

俺も妖怪なんだが……という前になんで人間がこの森で妖怪に襲われてんだよ!来るなアホ!

 

「とりあえずぶっ潰す!」

 

_____

 

 

「どけよ!てめぇも食うぞニンゲン!」

「俺は……まぁいいか。てめぇこそ『掟』破る気か!?」

「うるせぇ!こっちは腹減ってんだよ!」

「知ったこっちゃねぇ!」

 

ドゴォッ!

 

鈍い音とともに雑魚妖怪は軽く吹き飛んでいく。

 

ッだァ!?」

「ほらこいよ、それともビビってんのか?」

「てめぇ……!」

そいつが走ってくるが、それでも勝てない。

なぜなら俺は……

 

「『スペルカード発動』__」

 

能力を持っているからだ!

 

「甲虫『瞬動ターンキック』!」

 

高速移動をして、後ろに回り込む。そして、グルっと回転を加えて蹴り飛ばす!

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!?」

「終わり……だ」

ピチュッてそいつは消えていった。

 

 

 

「あ、ありがとうお兄さん」

「言っておくが俺は__ぐっ!?」

ま、マズイ。逃げてくれ。俺の理性が……!

 

「お、お兄さん?どうしたの?」

あぁ、逃げてくれ。俺は最近しばらく人を食べていない……だから__

 

ガブッ!

 

やってしまった。人里の子を……食べて……

 

「……いいよ、食べて。私に居場所はないから」

「……ん?」

一口食べて、理性が戻ってくる。そして、なんか嫌な予感がした。




フヒヘヘヘ……人喰い妖怪だぁ……♡(キモキモ)
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