転生者達の新エリー都、二足のわらじ生活 作:フライパンソルジャー
誤字報告ありがとうございました!きちんと修正しました!感謝です!
戦線から離脱したクレタとエレクトロの戦力分を補うように、オクトパスは前線を支え続けていた。
対峙するのは、重機を取り込み異形と化した謎の怪物。
油にまみれた鋼の塊がうねり、ドリルの唸りが地面を震わせる。
新手が増えたにもかかわらず、自身の
だが、オクトパスの演算はすでに完了していた。
「……動作パターンはもう読めたよ」
アームがわずかに開く。
怪物の腕が唸りを上げて振り下ろされる――その軌跡をオクトパスは半歩も動かずに見切る。
金属同士の擦過音。
機械仕掛けの眼が閃き、アームが閃光のように走る。
重機の可動域、油圧機構の反応速度、モーターの駆動音。
エレクトロから送られたスキャンデータはサクリファイスの生体情報のみならず、取り込まれた重機の構造までも余すことなく解析していた。
それを瞬時に頭へ叩き込み、理解し、組み上げ、そして利用する。
オクトパスことドクという機械オタクにしか成し得ぬ離れ業。
本来なら戦闘の中で時間をかけて掴むべき情報。だが、
怪物の攻撃に対し、オクトパスは寸分の狂いもない反撃を放つ。
ドリルアームはわずかに軌道を逸らされ、刃先が虚空を抉る。
その瞬間、オクトパスは最小限の動作で旋回し、もう一方のアームをドリル基部へ突き立てた。
金属音が悲鳴のように響く。アームが回転し、逆トルクを利用して怪物の腕をへし折る。
油が爆ぜ、断面から火花が散った。
一撃、また一撃。
無駄のない連続動作。そのたびに怪物の部位が確実に破壊されていく。
オクトパスの攻撃はまるで“演算された答え”そのものだった。
その精密さに怪物の巨体がたじろぐ。
瓦礫の山を背に四本のアームが舞う。
金属の閃光が空を切り裂くたび、火花と衝撃波が戦場を照らした。
その戦場にいるのはオクトパスと怪物だけではない。
複数の影が、爆煙の中を駆けていく。
「加勢するぜ!」
飛び込んだアンドーを筆頭に白祇重工の面々が連携を取る。
初対面の仲間同士とは思えぬほどその動きは整然としていた。
全てが――オクトパスの制御下にあった。
「ベンさん、左後方に回って。アンドーさん、右脚関節を狙って。グレースさん、ネイルガンの射線をずらさないで」
電子音のように冷静な声が戦場に走る。
普段の軽口は影もなく、ただ機械的な正確さだけがそこにあった。
「おう!」
「わかった!」
仲間たちはその指示に一瞬の迷いもなく従った。
怪物の攻撃が迫る。
巨大なアームが横薙ぎに振るわれ、鉄骨をなぎ払う――が、オクトパスの一本のアームが機械的な正確さで弾き返し、攻撃の軌道を逸らす。
砲火が、仲間たちには一切向かわない。
「お前は重機を使ってるんじゃなくて、重機に使われてるんだよ!」
四本のアームがうねり、まるで戦場そのものを演算しているかのように動く。
オクトパスが怪物を翻弄し、仲間たちがその隙を逃さず打ち込む――
それはもはや即興の連携ではなかった。
怪物の動きは全て掌握され、グレースの攻撃が怪物の装甲を貫き、アンドーのドリルが脚部を粉砕する。体勢を崩したその瞬間、ベンが渾身の一撃を叩き込んだ。
人と機械の境界を越えた、完璧な統制――“戦場の演算”そのものだった。
「凄い……!」
そう呟いたのは誰なのか。戦場の真っ只中にいる白祇重工の者か、それとも遠方でこの光景を見守るパエトーンか。
オクトパスの視覚センサーが鋭く閃く。
「……いい連携だよ。次で、終わらせる。」
攻撃に曝され瓦礫に沈んだ怪物が、鈍い唸りを上げてのたうち回った
その巨体に、オクトパスが静かに歩み寄る。
「エーテル指数の低下確認。今だね……!」
四本のアームがわずかに持ち上がり、スーツの中心部ユニットから淡く光る小瓶が取り出された。中には、
オクトパスはそれを一瞥すると、何の躊躇もなく地面に叩きつけた。
「上手くいってね……」
瓶が砕け、淡い光とともに白煙が爆ぜる。
瞬く間に煙が怪物を包み込み、耳障りな金属音が内部から響いた。まるで何かが逆流している。
怪物の体表を這っていた黒い浸食が泡を吹くように後退していく。
重機を覆っていた異形の組織が剥がれ、逆に機械の方が怪物を食い破っていった
「グ……ギィ、ガァアァァァァッ!!?」
怪物が苦悶の咆哮を上げる。
オクトパスはその隙を逃さない。
「浸食が……嘘!?」
「あり得るのかこんなこと!?」
四本のアームが、まるで外科医の手のように正確に動く。
一本は油圧関節を切断し、一本はケーブルを引き抜き、もう一本が論理コアを傷付けぬよう接合部分ごと抉り取る。
火花と怪物の悲鳴が同時に走った。
煙がまだ立ちこめる中、オクトパスのアームが静かに引き抜かれた。
怪物の体から重機のパーツが音を立てて崩れ落ちる。
装甲は剥がれ、骨格のような黒いフレームが露出していた。
もはやその姿にかつての威容はない。
「……今だ!やっちゃって!リーダーズ!」
オクトパスの声が響く。
その瞬間、地面が震え、空気が変わった。
――ドドドドドドドドド!!
遠くから雷光を纏った巨体がこちらへ迫ってくる。
「え、あれって……!プロトタイプ!?」
気が付いたグレースが息を呑む。
「まさか――社長ォ!」
「エレクトロ、無茶してるな。もう……!」
アンドーが喜色を上げ、アキラはどこか呆れたように呟いた。
迫って来たのはクレタが操縦するプロトタイプ、ゲローイの機体だ。
機体にしがみついたエレクトロの電撃による過負荷ブーストを受けて機体の装甲が眩しく閃く。
「うおおおお!?どけぇえええ!!」
「……ちょ、リーダー何やってんの!?うおおお!」
オクトパスのセンサーが警告を発し、大いに焦る。
衝突予測軌道が仲間たちの位置を貫いた。
次の瞬間、四本のアームが一斉に伸びる。
アンドー、グレース、ベン――それぞれの体を掴み上げるように抱え込んで瓦礫の影へと一気に跳躍した。
「うお!?」「え!?」「わ!」
「全員、退避ィ!――衝撃波まで五秒!」
直後、ゲローイの機体が閃光を放ち、爆発的な推進音を響かせた。
エレクトロの叫びが通信越しに響く。
「行くぞぉおおお―――!クレタッ!出力300%だあああっ!」
「うおおおおぉわああああ!?ゲローイィ――!」
雷鳴のような轟音。
叫び声が悲鳴に変わったクレタの操るゲローイが弾丸のように加速し、戦場の空気を裂いた。
オクトパスは全力で仲間たちを庇うようにアームを展開し、爆風が背後を駆け抜ける瞬間までその鋼の体躯で盾となった。
そして弱体化したばかりの怪物へとその巨体が吸い込まれるように――
――ドッギャァァァァァァァン!!
ただの一撃。
圧倒的速度と重量の暴力。
衝撃波が大地をえぐり、瓦礫を宙に舞い上げる。
金属が悲鳴を上げ、空気と共に閃光が弾けた。
その質量の暴力の前に怪物の体は抗う間もなく砕け散った。重機は引き剥がされたため拮抗など起こりえない。プロトタイプへの浸食をする暇もあるはずがない。
一瞬で外殻がねじ切れ、内部の組織が押し潰され、更に高出力の稲妻で焼き焦がされる。
まるで塊そのものが“燃えて潰れて混ざる”ように崩壊していく。
「――――!?」
怪物の悲鳴にもならない音が掠れ、残されたのは形を保てなくなった影だけだった。
地面に広がるのはただの残骸。
かつて巨大な脅威だったものが、いまは無言の塊へと変わっていた。
「うおお、いて!?あが!う!」
静寂の中、激突時の衝撃で空へ投げ出されたエレクトロが地を転がり、やがて止まって低く息を吐く。
「……終わったな。」
煙の向こう、ゲローイの機体が静かに膝をつくのが見えた。
戦場にようやく静寂が訪れた。
ーーーーーーーーーー
「クレターー!無事かい!?」
戦いの余韻がまだ残る戦場で、アキラは慌てた足取りで、正面が大きく凹んだプロトタイプに駆け寄っていく。停止したハッチがゆっくり開き、後頭部を抑えながらクレタが這い出てきた。
「いてぇ……!衝撃で思いっきしぶつけちまった……」
息を整えつつも、彼女の瞳には戦闘の興奮と高揚がまだわずかに残っている。
地面に転がっていたエレクトロもよろよろと立ち上がりクレタへ駆け寄る。体には先ほどの衝撃で装甲に傷が残るが、その目は真剣そのものだ。
「……大丈夫か、クレタ?……て、アキラ。私の心配はいいのか……?」
鋭くも温かい視線がアキラに向けられる。
「ああ、ごめん。君なら大丈夫かと思って……」
アキラは少し申し訳なさそうに頭を掻きながら答える。
「いや辛辣だな!おい!」
「――ぷっ!」
エレクトロはアキラに突っ込みを入れ、クレタは二人のやり取りに小さく噴き出した。
戦場の緊張がふっと緩み、ほのぼのとした空気が三人の間に流れる。
瓦礫の影に残る仲間たちも互いに笑みを浮かべつつその光景を見ていた。
全力の離脱を行ったオクトパスはぼやく。
「あの馬鹿……加減知らないの?」
エレクトロに対して苛立ちながらもオクトパスはゆっくりとアームを下げ、仲間たちを地面に降ろしていく。
「やった!流石社長だぜ!……と、悪ぃなオクトパス。助けられちまった」
アンドーが息を弾ませながら笑い、ベンも肩をすくめて微笑む。
「ああ、すまんありがとう」
「いや、いいよ。どうせうちの馬鹿リーダーがクレタ社長を焚きつけたからこんなことに……」
その動きはまるで緻密に計算された舞踏のようで、四本のアームが寸分の狂いもなく制御されていた。
アンドーとベンがお礼を言いながら先に降り、地面に足をつけたその時。
グレースだけが降りようとせずにアームの表面を指先でなぞっていた。
「……細いのにとてもパワフルなアーム!……この金属の質感、すごい……!金属なのにこんなに柔軟に動く……!しかもこの接合部、彼と同じなんだね……!」
興奮に近い囁きが漏れる。彼女の指先が、接合部のラインを追いながら微かに震えた。
その様子を見て白祇重工の二人がやれやれと呆れる中、オクトパスがセンサーをわずかに傾け「……グレースさん」と無機質に問う。
グレースは、はっとその視線に気が付いた。
「ち、違うんだ。ただ……技術者としてつい気になってしまって……下心は無いんだ!」
グレースは慌てて釈明しながらも、その手は未だオクトパスのアームを撫でている。
その様子をオクトパスは無言で受け止め、優しい手つきのまま怪物から取り返した論理コアを取り出した。
――その瞬間、グレースの動きはぱたりと止まる。
視線はコアに固定され、周囲の喧騒も忘れたかのように沈黙する。
「……っ……」
小さく息を漏らすのみ。言葉は出ない。
その瞳には驚きと感動、そして大きな喜びが混じり合っていた。
オクトパスは少しだけ体を傾け、無機質な声ではなく柔らかく落ち着いた口調で言った。
「グレースさん……あなたの論文全て読みました。機械への思い、そして自立型重機に込めた技術への情熱。すべて共感します」
その言葉にグレースの胸は小さく高鳴り、震えた指先はコアをそっと包み込むように抱きしめた。
「そして……この論理コアの設計は……正直ボクには作れません。研究分野とは異なるというのに……成し遂げて見せたあなたの技術は圧倒的に素晴らしい」
その絶賛にグレースはほんの少し笑みを浮かべるが、まだ声を出すことはできない。
感情が溢れ、目が潤むのを感じながら彼女はただコアを見つめ続けた。
オクトパスの視線は変わらず機械的でありながらもどこか温かみを帯びていた。
「ボクは仲間たちや自らの機体を整備し、改造しています。だから貴女がボクの成果を、リーダーの機体を『凄い』と褒めてくれたとき、本当に嬉しかったんです」
オクトパスの視線はまるで彼女の心を直接見つめるかのように穏やかなものだった。
「その情熱が人より機械を上回るなんて少しもおかしなことではないんです……!貴女は素晴らしい人だ、
それは彼女の持つ強い機械愛を肯定する言葉であった。
「……っ…!」
その言葉が、グレースの胸に深く、とても深く響く。戦い後の喧騒がまだ耳に届く中でも彼女だけが静かに、確かに感動を噛みしめていた。
「ありがとう……!この子たちを取り返してくれて、本当にありがとう……!」
グレースが震える声で言うとオクトパスは穏やかにアームを傾け、論理的でありながらも温かみのある口調で返す。
「きっとそこまで貴女に思ってもらえるなんて……この子たちは幸せ者です」
グレースの心にはわずかに影が落ちた。この子たちは危険ばかりで、私は一方的に死地に送り出しているだけじゃないか。自分にはこの子たちを愛する資格なんてない――そう思ってしまう自分を、誰にも言えないまま胸の奥に押し込める。
しかしオクトパスは沈黙の間にその内心を把握していた。その道の後輩として、彼女の心の機械のように微細な揺れを見逃さない。その目は優しく揺らめき冷静な声で語りかける。
「違います。愛する資格なんて誰にでも与えられているものではありませんか。貴女が悩むその気持ちこそが愛を向けている証です……!」
グレースの肩から力が抜け、視線が論理コアに戻る。オクトパスはそっとアームを前に差し出し、柔らかく付け加える。
「この子たちは確かに貴女に愛されてほしいと思っています。どうか、遠慮せずに――”愛してあげてください”」
その一言が、彼女の心に差す光となった。
「……っ……うん……わかった……!」
言葉は小さくてもグレースの胸には深く届いた。
この瞬間に彼女は自分の気持ちを受け入れ、そして自分の子供たちに胸を張って愛を向けることを決めたのだ。
ーーーーーーー
グレースは論理コアを抱きしめたまま、しばし沈黙していた。胸の高鳴りがまだ収まらず、心臓が喉元まで跳ね上がるような感覚に包まれていた。
機械に触れたときの感情を思わせるが、どこか見知らぬ感覚が入り混じっている……。
「……オクトパス……」
「……はい」
彼女の声はかすかに震え、けれども確かな意志を含んでいた。目の前にいるオクトパスの姿を視界に捉えるだけで、なぜか胸の奥が熱くなる。
「ねえ、オクトパス……お願いがあるんだけど」
「……はい、グレースさん」
オクトパスは静かに視線をグレースに向け、機械的な間を置きながらもその瞳はまるで理解を示すかのように揺らいだ。
「君の……中を見てもいいかな?」
その言葉はとても慎重なもので普段の彼女とはかけ離れた物言いだった。いつもの調子を崩し、戸惑いと恥ずかしさに包まれていた。
オクトパスは一瞬だけ無言になり、アームの先をそっと胸の前で組む。
わずかに考え込むような間を置いた後、やがて力強く答えた。
「はい、どうぞ!グレースさん!」
あまりに即答で、そしてあまりに純粋すぎて周囲の空気が一瞬止まる。
その一言に、グレースの心臓は大きく跳ね、瞳が輝きを増す。グレースの頬はみるみる赤くなり、オクトパスのボディの一部に手が伸びていき……、
エレクトロの怒号が静寂を破った。
「いいわけあるか、タコォォォ!!!」
クレタが慌てて加勢する。
「姉貴、だめだって!!」
二人が同時に間に割り込み、それぞれを引き剝がしにかかる。
「うわぁ!?何するの、リーダー!」
「うるせー!自分に対する情報観念イカレてんのか!」
エレクトロは切れた。自分たちの正体が不用意に露見することを恐れて、である。この前のドクに対する復讐なんて少しも考えていない。本当に組織のためを思っての行動である。……本当に。
「お、おチビちゃん!?」
「恋愛経験ゼロのド素人が!結局”分解”に持ってきやがって……!」
「ち、違うんだ!分解じゃなくて解析を――!」
「だからそれが怖ぇんだよ!!!」
場の空気は完全にカオスだった。
つい先ほどまで命がけの戦闘が繰り広げられていた場所とは思えない。それを見ていた仲間たちの呆れた笑い声が、ようやく戦場の空気を溶かしていった。
ーーーーーーーーー
その後、治安局に怪物のことを通報することになり、『ヒール』のメンバーは別れることになった。現場で見つかってしまえばどう考えても面倒な事態になる。それは全員が認識したことであった。アキラも一緒に帰るかと誘ったが現場に残ることに決めたようだ。
エレクトロは、まだ拗ねているオクトパスのアームを片腕で引きずりながら、くるりと振り返った。
「それでは、私たちは撤収する。通報を頼むぞ、クレタ」
クレタは手を振りながら応える。声には感謝が滲み、言葉の端に少しだけ安堵も混ざっていた。
「おう。後処理はこっちでしておく……。ありがとな!本当に色々助かったよ」
ベンはにっこり笑い、肩をすくめて言った。笑みの奥に真剣な感謝があった。
「我が社の知能重機を取り返してくれて、本当にありがとう」
アンドーも拳を軽く握り、元気に声をかける。
「直ったらまた兄弟たちに会いに来てくれよ!」
アキラは軽く手を振って見送った。
「またね、二人とも」
グレースは少し恥ずかしそうに、でも真剣な瞳でオクトパスを見つめる。
オクトパスは微かに頭を下げ、柔らかさを帯びて答える。
「オクトパス……また次の機会でいいから、見せておくれ……!」
「うぅ……グレースさん、また会いましょう……」
「はいはい、さっさと帰るぞ」
エレクトロは呆れながらオクトパスを引きずり、二人の背中が路地の闇に溶けていく。
残された仲間たちは少し寂しげに手を振り、静かにその姿を見つめていた。
ーーーーーーーーー
別れ際、自分たちのことやその痕跡については内緒にしておき、治安局にはうまく誤魔化しておいてほしいと念を押しておいた。
恐らく大丈夫だろう――そう思いながらも、二人は静かに歩き出す。
――今回
周囲に自分たちしかいないことを確認し、その静寂の中沈黙を破ったのはオクトパスの声だった。
「……ねぇ、リーダー」
「なんだ」
「さっきの、あのプロトタイプ……。なんでわざわざ、プルスウルトラ状態で怪物を倒したの?危うく巻き込まれるところだったんだけど……!」
オクトパスの声には、少しだけ苛立ちと責め立てるような棘があった。エレクトロは足を止めず、短く息を吐き、歩を進めながら答える。
「理由は単純だ。――“布石”だよ」
「布石?」
「父と娘の絆なんて、
その眼には強い決意が宿っており、オクトパスはしばらく黙り、やがて腑に落ちたように頷いた。
「成程ね。そういえばリーダーはまだダイさんと仕事があったね。頭が上がらないよ。いや~、もうほんとにワーカーホリックって奴じゃない?気を付けなよ」
「そんな訳無いだろ、労働はクソです!……お前は回収したサンプルをあいつらの元に届けてやれ」
「その頑なに認めないのは何なの……?はいはい了解です。じゃあまたね!」
オクトパスは手を軽く振ると、淡々と歩き去っていった。
二人が離れた後、エレクトロは背筋を伸ばし、全身を覆うスーツを脱いで目標地点へと向かう。
まだ終わらない任務が待っている。――もう一仕事、片付けるために。
ーーーーーーーーー
濛々と立ち上る煙の向こう、パイオニア記念広場では怪物の残骸がまだ微かに熱を帯びていた。
砕けた装甲、焼け焦げた肉塊。地面にはクレタが動かした重機の跡が深く刻まれ、戦闘の激しさを物語っていた。
そこへ、次々と治安局の部隊が到着する。隊員たちは視線を巡らせながら現場の惨状に息を呑む。
瓦礫や残骸を避けながら慎重に進み、周囲の安全を確認しつつ、調査を開始した。
やがて、クレタたちの元には、治安局特務捜査班の朱鳶と青衣も現れる。二人は鋭い視線を光らせながら、紙とペンを手に事情聴取を始めた。
クレタは深呼吸を一つし、口を開く。クレタ達は
青衣が軽く頷きながら質問を重ね、朱鳶は眉をひそめつつもメモを取る。
「ご協力ありがとうございます。事件の経緯は八割がた把握しました。」
朱鳶は自らが理解した内容で間違いがないか確認するように経緯を振り返り、やがて故障したボンプと聞かされたアキラに目を向ける。
「……それで故障したボンプというのはこれですね?」
周囲に緊張が走る。アキラは声を出さずに何の変哲もないボンプになりすまし、クレタは動揺を押し殺してアキラを庇うように笑う。
「ああ…でも部品の浸食だけかもしんねえし、まずは点検だな……。ハハ…詳しい報告書は後で………げっ!!」
「むう――」
青衣が、唐突にアキラの顔を覗き込む。クレタの肩が跳ねた。
「我の錯覚であろうか……?こやつ妙に利口そうな顔をしておる。ひとたびそう見えると、何やらずる賢いようにも……」
(ま、まずいっ……!バレた!?)
冷や汗をかきながらアキラが身構える中、その緊迫を救ったのは朱鳶だった。
「ちょ……何してるんですか先輩!だめですって!通報者の前ですよ!そんなこと言って、クレームが入ったらどうするんです!」
その後朱鳶が咎めつつも止める声も虚しく、青衣は肉片を拾って指で撫で、舐めるなどの奇行まで披露し始めた。
「ちょっと、先輩やめてくださいって……!」
本人は真面目に
怪物の残滓から感じる強烈なエーテルを確かめようとしているだけだった。
治安官二名は白祇重工が普通ではない存在に邂逅したことを理解した。
やがて青衣が地面に転がった妙な気配がする結晶の塊を見つけ、それに言及しようとした途端、重厚な足音が現場に響き渡った。
「長官、現場はこちらです!」
その声に現場の緊張と慌ただしさがさらに増す。
瓦礫の向こうから、多くの治安官を引き連れたブリンガー長官が現場に到着した。
その瞳には現場の惨状に対する驚きが浮かんでいる。
「……一体、何が……!?」
彼の眼前には散乱する怪物の肉片や焼け焦げた結晶、そしてこれらを引き起こしたであろうプロトタイプの機体を見つめ、彼の顔には狼狽の色が走った。
――果たしてサンプルは無事なのか?
彼の胸中でざわめくような不安が込み上げる。
朱鳶が咄嗟に声を上げる。
「ブリンガー長官!?どうしてこちらに……!」
ブリンガーは一瞬動揺を見せたが、すぐに表情を引き締めて苦笑を浮かべながら朱鳶の顔を見やる。
「あ、ああ、現場担当は朱鳶と青衣か……いや、ははは、流石我が捜査課きってのエリートだ!はっはっは」
朱鳶の肩を軽く叩き、労うような笑みを見せるが、どこかぎこちない。朱鳶は眉をひそめ、現場に現れた怪物が全く未知の個体であること、そしてその危険性を強調する。
ブリンガーは一瞬眉間に皺を寄せ狼狽えた様子を見せる。
「ま、まあまあ待ちたまえ、朱鳶。その、治安官として警戒を怠らない姿勢は大変すばらしい……が、間もなく選挙が近いということもある。そんな時期にホロウで正体不明の怪物が現れたとなれば……私の票に……いやいや、市民の皆様を不安にさせてしまうだろう!よって、軽率に治安局から情報を発表するわけにはいかん。先ずは事の次第を精査せんとな!」
朱鳶は真面目な表情のまま応える。
「ご安心ください。収集した証拠はH.A.N.D.に引き渡し、専門的な分析にかけてもらうよう申請済みです」
その言葉にブリンガーは思わず大声を上げた。
「何っ!?証拠品をH.A.N.D.に引き渡すだと!?」
慌てて咳払いをし、やや落ち着きを取り戻す。
「あー、君たちのやり方は間違ってはいない……しかし以降の証拠収集は、鑑識課に任せることにする」
「えっ?」
朱鳶は驚きの声を上げるが、ブリンガーは続ける。
「君たち二人は、私が常に全幅の信頼を置いてきた部下だ。だからこそ、これから非常に重要な任務を任せたい」
その表情の奥には何かを誤魔化すような微かな影が漂っていた。
どう考えてもおかしなエーテル活性体であるが現場の中で最も偉い人物が判断を下したのだ。疑問は残ったがそれを押し込み、現場は彼の指示に従う流れとなった。
―――しかしブリンガーが話を終えようとした、その瞬間だった。
「――これは一体、何事ですか?」
鋭く、よく通る若い男の声が現場の空気を切り裂いた。
その場にいた全員が一斉に振り向く。
整然とした足音が響く。
倒壊した建物の隙間から現れたのは、漆黒の戦術装甲を身に着けた部隊――その中央に立つのは、もはや新エリー都では知らぬ者はいない若き起業家。
――エレグ・マックス。
数多の企業を統べ、巨大コングロマリットを率いる男。
そして、その背後にはダイナ指揮官と”市民の盾”であるマックスPMCの精鋭部隊が整列していた。
圧倒的な存在感。治安局の職員たちですらその場で動きを止めた。
「彼が……!」
「ふむ、実に端正に整った若者だな」
朱鳶と青衣は驚きながらそれぞれ彼への印象を口にする。
ブリンガーの目は驚愕で見開かれ、表情は引きつった。
「……こ、これはこれは!エレグCEO。なぜあなたがこの現場へ?」
エレグはゆっくりと歩み寄りながら、真っ白な手袋を直した。
後ろからダイナが前に出て代わりに答え始める。
「私から説明させていただきます。我々はホロウ内部で通常の訓練を行っていたのですが、突如として計器類に異常な反応が現れました。その数値は尋常ではなく、まるで周囲一帯が強力な電磁の嵐に包まれているかのような状態を示していたのです……。異常の震源がこの地点だったので、様子を見に来ました。」
その言葉にアキラやクレタたちの背筋がピンと伸びた。
(……まずい。絶対エレクトロの出力のせいだ)
(言うな。死んでも言うな)
目線だけでやり取りを交わし、誰も口を開かない。
エレグはダイナ指揮官に礼を言い、口を開いた。
「……そして、見ればこの有様。既に治安局の方々がおられましたが無理を言って通してもらいました。なるほど、怪物退治ですか。ずいぶんと派手にやりましたね」
ブリンガーは口元を引きつらせながら、政界特有の笑みを浮かべた。
「いやぁ、偶発的な事件でして。被害は最小限に抑えられたようです。すでにこの件については収集し、後は鑑識課に――」
「鑑識課に?」
エレグが軽く笑った。
その声は穏やかだが、どこか底冷えするような響きを帯びていた。
「こんな未知の生物を、書類仕事の専門家に任せると?」
一歩、ブリンガーへ近づく。
「これは確実に“未知の怪物の正体”を突き止めなければならない案件でしょう。肉片だけでもとんでもないエーテルを放っています。あなたも――この都市の総監を目指すお方なら、そう思いませんか?」
ブリンガーの顔から笑みが消えた。狼狽えた様にわずかに目を伏せ、言葉を探す。
その沈黙を風が冷たく撫でていく。
朱鳶と青衣が視線を交わした。
この二人にとっても、これは異常な構図だった。
本来なら企業のトップが治安局の現場に踏み込むなどあり得ない。だがエレグはそれを当然のようにやってのける。
彼はこの都市の“経済”そのものなのだ。
ブリンガーはやがて無理に笑顔を作り、言葉を絞り出す。
「……エレグCEO。貴重なご意見、ありがたく拝聴します。ただ、この件はまだ内部で整理が必要でして……」
「なるほど、整理が必要ですか。確かにその通りです。詳しく確認してみないことには何も進められませんね……
ギョッと目を見開くブリンガーを前に、エレグは冷静に続ける。
「合点がいきました、確かこの場所は”ヴィジョンの調査と爆破の手配があった”。……恐らくだが、この未知の怪物は──ヴィジョンの改修計画の裏にいた組織が狙っていたものに違いない」
その推理に現場にいる全員が驚き、ブリンガーの顔が青ざめる。
――――現場には多くの人間がいる。早く会話を打ち切らねば……!
と、彼が焦燥に駆られるも、エレグの視線はすでに抑えきれないほどに鋭く、状況は一層緊迫するばかりだった。
エレグは視線を巡らせ、ゆっくりと口を開いた。
「どうだろうか……私たちも協力させてくれないだろうか?」
全員に向けられたその視線には同意を求める圧があった。現場の空気が一瞬張り詰める。
しかし朱鳶が少しおずおずと口を開く。
「……エレグCEO。たとえ貴方であっても、治安局の現場に入ることは適切ではありません。現場は治安局に任せてくださいませんか?」
ブリンガーもこれ幸いと口を開く。
「っ、ええ!
流石、厳格な朱鳶さんだと内心感心したエレグであるが勿論引き下がるわけにはいかない。ブリンガーは部下からナイスなアシストを受けたと思っているんだろうが、それは上手く誘導すれば其方を追い立てる凶器となる。
エレグは肩をすくめ、わざとらしくおどけて言った。
「おおっ!うっかりしていた。
その一言にブリンガーは一瞬で顔色を失った。
エレグが言いたいのは治安局がエレグの申し出を断るのであれば、自分たちはエレグたちを、協力の要請もなしに勝手に現場に立ち入った不法侵入者と扱ったということである。
ブリンガーは朱鳶の言にその通りだと言ってしまった。
これがエレグ以外であれば問題ないがエレグとマックスPMCはヴィジョンの件で多大なる貢献をした立役者である。今現在、彼らは市民の絶大な信頼を受けている。
そして万が一彼らをこんなことで捕まえたりなどすれば間違いなく(ブリンガーの票が)飛ぶ――!!
ブリンガーの顔を一瞥し、笑みを深めたエレグは彼に助け舟を寄こしてやった。
「……では、”現場の調査”はそちらにお任せするとして、我々は“情報提供”という形で協力するのはどうでしょう、ブリンガー長官?」
ブリンガーは乾いた笑いを漏らした。
「……い、いえ……エレグCEOのご提案、まことに光栄ですとも。情報提供――それならば、こちらからも正式に要請いたしましょう。ぜひ、我々の調査にお力添えを……!」
自分でも何を言っているのかわからない。
だが、言わなければ政治的に“死ぬ”のだと本能が叫んでいた。
その狼狽を見透かしたように、エレグは静かに微笑を浮かべる。
「話が早くて助かります。ではそういうことで進めさせていただきます。……さて謎の電磁異常もお任せ下さいと言われてしまってはこの場で我々がすることは無いな。申し訳ないが貴方方、治安局の調査が終わるまで待たせていただきます。情報提供はその後に……。勿論現場を荒らすような真似はしませんとも。我々を気にせずに、ごゆっくりどうぞ」
「は、はい……それは……」
PMCの隊員たちは一糸乱れぬ整列を続け、治安局の職員たちはその圧力に声を出せずにいた。
だが彼はそんな緊張など意に介さず、何事もなかったかのようにクレタたちの方へ歩みを進める。
「クレタ社長、貴女たちが無事でよかった……!」
エレグの声は柔らかく、しかしどこか底に重みがある。
クレタたちは思わず姿勢を正した。
近くで見る今のエレグの存在感は、ただの企業人のものではなかった。
カリスマ、威圧、そして底知れぬ計算――それらがひとつに混ざり合っている。
視察の時とは違い思わず気圧されてしまうが、クレタは社長として彼の目を力強く見据えて話す。苦しいがエレグには自社の実状を正直に話さなければいけない。
「ああ……従業員は無事だ、……です。ただ知能重機が三台も怪物にやられちまっ、……ました」
悔し気に自社の損失を告白するクレタ。
「ふふ、そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ。……そうか、三台もか……
その一言に、クレタの喉がひゅっと鳴る。白祇重工の面々も顔を曇らせた。
ようやくプロトタイプを見つけ、怪物も倒したというのに、今度はエレグからの胸が凍りつくような言葉――現場の空気が重く沈む。
「ま、待ってくれ!壊れちまったが論理コアは無事で、まだ直せるんだ!だから改修工事は―――」
クレタたちはまるで自社の努力を完全に否定されたかのように感じ、唇を噛み、肩を震わせる。
白祇重工の面々の視線は動揺と不安が混じった色に染まった。
「っ!ああ!言い方が非常に悪かった!大変申し訳ない!」
エレグは慌てて手を振り、直ぐに声のトーンを柔らかくしようと努めた。
(くそ、ブリンガーとの会話直後だからこんなことに……!おのれ許さんぞ)
若干八つ当たり気味に恨みを零すが、まずは彼女らへの誤解を解くことにする。
「もちろん、改修工事は白祇重工に任せる。今さら覆すような真似などしませんとも!」
安堵の空気が少しだけ戻る。
エレグは咳払いをして、話題を変える。
「……さて、こちらがこの惨状を引き起こし、怪物をこのような有様に変えた重機かな?視察段階ではこのような重機は見なかったな……」
白々しい事この上ないが、エレグは機能停止しているプロトタイプに視線を向けた。
衝撃で破損した装甲は熱を失いかけており、あちこちに焦げの痕が残っている。だがその内部構造は生きており、論理コアも無事だ。
「見事だ……!これがホルス前社長が残した知能重機」
クレタは息を呑み、わずかに頷く。
「!……ああ!親父のことを知っているのか?」
エレグは微笑み、わずかに指先で機体の表面をなぞる。
「……ヨシダ社長はこの業界に長い事いらっしゃる。彼はホルス前社長のこと、そして娘である君のことを気にかけていたよ……。娘に知能重機を送るため奮闘していたのも知っている。」
「―――!」
驚愕が走り、白祇重工の全員の目が大きく見開かれる。
「ヨシダ社長はホルス前社長と個人的にも親交が深く、彼の娘の話をたびたび聞かされていたそうだ。失踪後、世間から様々な憶測や風評が流れても、当時のヨシダ社長は自社の立て直しで手が回らず、支援できなかったことを悔やんでいたという。」
「……とはいえ、彼自身も経営危機を経験している。彼が気に病む必要はないと私は思う。今でも、私への遠慮からか白祇重工への支援は控えているようだし……」
そう言ってエレグは懐から小型端末を取り出した。
「だが――君たちの技術、そして発想と情熱。それをこのまま埋もれさせるのは、あまりにも惜しい。もしよければ、マックス・グループと技術提携を結ばないか?正当な資金援助と研究設備の提供を約束しよう。」
クレタが驚きに目を見開いた。
「そ、それって……正式な契約ってことか?」
「もちろん。」
エレグは笑みを浮かべて白手袋越しに手を差し出す。
「君たちのような“真に結果を出せる人材”こそ、未来の都市に必要なんだ。どうだろう?私たちと一緒に――”未来”を作ってみないか?」
その瞬間、空気がわずかに震えたような錯覚があった。
聞き耳を立てていた治安局の者たちすらその言葉に一瞬だけ息を呑む。
ブリンガーは笑顔を保とうとするが、頬が完全に引きつっている。
彼の反応は当然だろう。
……まあそう思わせるのが彼の狙いであるのだが。
彼の思い描く未来に、くだらないことで人を物の様に浪費し、得体の知れない存在を求め続ける讃頌会はいらない―――。
「エ、エレグCEO、それは……」
「ええ、もちろん今すぐという話ではありません。」
エレグは穏やかにブリンガーの方へ向き直る。その笑みは柔らかいが、瞳の奥にある光は冷たい。
「ですが――未来を築く者は、“今”から選ばねばならない。違いますか?」
ブリンガーは返す言葉を失い、乾いた笑みだけを浮かべた。
エレグは視線を再びクレタへ戻し、軽く頷く。
「検討しておいてくれ。これは……父親が君に残したものだ。答えはすぐでなくて構わない」
そう言って、懐から小さなメモ用紙を取り出し、ペンで素早く連絡先のアドレスを書きつける。
それを千切り、裏返してクレタに手渡した。
「――っ!」
その一瞬、紙に書かれたアドレスが――
クレタは小さく礼をし、メモを握りしめた。
その様子を見てエレグは満足げに微笑んだ。
かくして――
ホルスの娘の命を脅かすサクリファイスを放ってはおけないという覚悟を、明確な脅威という形で讃頌会へ示したエレグ。
重機を失いながらも、信頼を裏切ることなく最良の形に着地した白祇重工。
そして、顔面蒼白のブリンガーと彼を訝しむ治安局の面々だけが、謎が渦巻く現場に取り残されていた。
コテハン名デンキウナギのプロフィール紹介第一弾
突然ですが『ヒール』陣営のリーダであるエレクトロことエレグ・マックスについてお話します。
ご存じの通り彼はデンキウナギのシリオンです。しかし、かつての彼は今のように多彩に電気を操ることはできず、せいぜい放電しか能がありませんでした。
しかもその放電は自分自身をも感電させるという、いわば“外れ能力”だったのです。
しかし彼は膨大な訓練と研究を重ね、通常の個体ではありえないほど高い電気耐性を獲得。
その結果、驚異的な出力と精密な制御を両立させ、さらには電気の変換現象すらも操れるようになったのです。ついでに電流変化による電磁波の生成、神経伝達を応用した情報通信まで実現。
感想でいただいた「もはやお前、デンキウナギじゃねえだろ」という突っ込みも、まったくの正論と言えるでしょう。
ここで重要なのが本人はロリコンではないと供述していることです!
なので皆さんも是非信じてあげてください!これからも生温かい目で見守っていきましょう!
なお現在の実力は虚狩り級