転生者達の新エリー都、二足のわらじ生活   作:フライパンソルジャー

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感想をいただき、キャラの容姿について軽くまとめてみました(今更)。もう30話を超えてしまったので想像と違ったり、解釈違いみたいなのもあると思います。ですので表面的なことが分かれば読者の皆様の好きなイメージに変換してもらえたらいいかなと……。


誤字報告感謝です!


郊外で献身的な彼女は……

 

その日も退屈な時間が流れていた。

依頼がない。つまり、金もない。

武器の手入れをしても、毛並みを整えても腹は膨れない

 

フリーの傭兵を営むプルクラ・フェリーニは郊外の外れにある古い倉庫を一時的な拠点にしていた。

 

屋根の隙間から射す陽が床に細い線を描き、風が吹くたびに砂がゆらゆらと舞う。油と鉄の匂い、錆びた鉄骨の軋む音だけが彼女の一日を刻んでいる。

 

「はあ……そろそろ、生活を切り詰めないとね……」

 

呟きながら尻尾を一度だけぱたんと揺らす。

 

郊外の仕事は波がある。ひと月前はある走り屋組織の依頼で荒稼ぎしたが、それももうとっくに底を尽きかけていた。

 

そろそろ町へ降りて雑用でも探そうか――そう思った矢先だった。

 

扉をノックする音。

 

振り向けば見慣れない女が立っていた。

栗色の髪を三つ編みにまとめ、土埃を払う仕草ひとつも妙に落ち着いている。

 

「こんにちは。傭兵を探してるんだが、ここにいると聞いてやってきた」

 

声は穏やかで、どこか柔らかい。

こういうタイプは大抵場違いな理想家か、あるいはとんでもない肝の据わった変人だ。

 

「……そう。おめでとう、その傭兵ってのは私。それで、仕事の内容は?」

 

そう問い返すと目の前の女――マオと名乗った――はためらいもせず言った。

 

「護衛と薬品の運搬仕事だ。郊外の町をいくつか回って薬を売りに行くつもりだ」

 

(薬師……ね)

 

この辺りでは珍しい職業だ。だがそれ以上に――

 

「報酬はこれくらいでどうだろうか?」

 

差し出された金額を見てプルクラは眉を上げた。

 

悪くない。むしろ、破格だ。

 

依頼主が怪しい時ほど懐は温まる――それが傭兵稼業の鉄則。

それに自分はフリーの身。選り好みしている余裕など彼女にはなかった。

 

「いいよ。引き受けてあげる」

 

マオは短く頷いた。その笑みは商談のそれというより、友人に礼を言うような無防備さがあった。

 

 

 

それから数日後、二人は郊外の街道を走っていた。

それぞれのバイクに跨り、乾いた風を切り裂いて進む。

 

遠くには錆びた送電塔、崩れかけた給水塔、そして荒れ地に根を張る雑草。

 

マオの背には薬や器具が詰め込まれた巨大なバックパック。

集落に着けばそれを担ぎ、薬を売って歩くのだという。

 

「なあ、プルクラは何が好きなんだ?食べ物でも音楽でもさ。あ……気になるタイプとかいる?」

 

プルクラは眉をひそめ、面倒くさそうに耳を伏せた。

 

「……質問が多いね。警戒心ってもんはないのかい?」

 

「特に警戒する理由はない。私は心強い傭兵を雇ったからな」

 

マオは笑って、まるで悪びれもせずに答えた。

 

(呑気なやつ……)

 

プルクラの目に映る彼女は酷く楽観的だ。

 

なるほど、都市から来たと言っていたがどうやら本当のようだ。郊外の恐ろしさをまるで知らないらしい。

 

目を向けると、マオの荷物には薬草や瓶詰めの薬がぎっしり詰まっている。

中には売ればかなりの値がつくものもある。普通なら郊外で雇った護衛相手を信じきるなど愚の骨頂だ。

 

プルクラは一つ、息を吐く。

そしてハンドルを握る手に力をこめながら、わざと低い声で言った。

 

「……一つ聞くけどさ」

 

「ん?」

 

「その“心強い傭兵”が、あんたを裏切るとは考えないの?」

 

マオは振り向き栗色の三つ編みを風になびかせた。

彼女の目はまるで冗談を聞かされた子どものようにきょとんとしている。

 

「……裏切るつもりならそんなこと言わないだろう?」

 

言いながら、ほんの少し微笑む。

その笑顔には怯えも取り繕いもなく、ただ信頼だけがあった。

 

プルクラは思わず眉をひそめた。

脅したつもりが逆に肩透かしを食らったような感覚。

 

「……本気で言ってる?」

 

「本気だよ。だってプルクラは今、『警戒心ってもんはないのか』って聞いてくれた。私を心配してくれたんだろ?それなら安心して信頼することができる」

 

マオはそう言って再び前を向いた。

背中の巨大なバックパックが陽を反射して鈍く光る。

 

(……何なんだ、こいつ)

 

プルクラは舌打ちを飲み込み、視線をそらした。

胸の奥にざらつくような違和感が残る。

 

(信頼、……か)

 

ふと過去の光景が脳裏をよぎる。

 

――お嬢様になれる人は、一人だけだったでしょ?

 

「………っ」

 

信じていたはずの親友が自分を裏切り、振り返りもせずに去っていったあの日。

以来、プルクラの中に他人を信じるという言葉は遠い。結局自分のことだけを考えなければこの土地では生きてはいけない。

 

薬師の自分に向けた無防備な笑顔がやけに居心地悪い。

苛立ちが胸の奥をかき乱すように残って、走る風の音がやけにうるさく感じられた。

 

ーーーーーーー

 

郊外の風は乾いていて、どの集落にも似たような錆び色の空気が漂っていた。

マオはそんな中でも軽やかに歩き、背中の巨大なバックパックから薬瓶を取り出しては、一人ひとりに丁寧に説明していった。

 

「この痛み止めは少し癖がある……あります。けど、効き目は保証しますよ」

 

彼女がそう言っても、集落の住民たちは容易に心を開かなかった。

郊外では”見知らぬ者”はまず疑われる。それが郊外を生きるための鉄則だ。

 

プルクラはバイクの傍で腕を組み、遠巻きにその様子を見ていた。

彼女の中に未だわずかな苛立ちがあった。――何故そこまでして他人に尽くす?

 

その問いが頭の中で何度も反響する。

 

やがて、マオは売り方を変えた。

 

なんと原価割れの値で薬を売り始めたのだ。

 

プルクラは思わず声を荒げた。

 

「……おい、あんた正気?そんな値段じゃ、薬代どころか旅費にもならないだろう」

 

マオは小さく笑った。

 

「まずは使ってもらわなければな……効き目も分からないだろうし。それに、新顔に厳しいなら顔を覚えてもらうのも大事だからな」

 

その飄々とした答えにプルクラは呆気に取られたまま言葉を失う。

 

「……あんた、ほんっとに変わってるな」

 

「ああ、友人にもよく言われる」

 

マオが明るく笑うと、プルクラは小さくため息をついた。

 

「まぁ、こっちが雇われの身だ。好きにすればいい」

 

マオはそんな彼女の反応を見て、何かを思い出したように言った。

 

「ああ!報酬のほうはちゃんと用意してあるから安心してくれ」

 

「はぁ……そういう問題じゃないんだけどな」

 

――信じすぎだ、この女は。

 

郊外で生きる者がそんな風に他人を信じてどうする。

 

「……郊外じゃ、そんな甘さすぐ腐る」

 

その声は、風にかき消されるほど静かだった。

 

 

その後日暮れまで郊外を回り、報酬を受け取ったプルクラはいったんマオと別れた。

どうやら彼女の拠点は”ブレイズウッド”という町にあるらしい。

 

その名前には聞き覚えがあった。確か走り屋組織『カリュドーンの子』が贔屓にしている町だ。

 

「……なるほどね」

 

プルクラは小さく呟いた。そういえば最近、連中が腕のいい薬師を囲い込んで独占的に利益を上げている――そんな噂を耳にした。

 

もっとも、その真偽は定かではない。誰が流したのかも曖昧で、裏を取る気にもならなかった。ただ、その話のせいで連盟内でのカリュドーンの子への冷遇がいっそう強まったのは確かだった。

 

(……となると、あいつが郊外を回って薬を配っているのはその状況を少しでも和らげるためか?)

 

あの真面目でお人好しな薬師なら十分ありえる話だ。誤解を解きたくて、あるいは仲間たちを守るために自ら動いている……そう考えると不思議と腑に落ちるものがあった。

 

(まあいい。そこまで深く関わる気はない……はず、だけど)

 

そう思っても、あの栗色の三つ編みと無防備な笑顔がどうにも頭から離れなかった。

 

信じすぎる女。危なっかしくて見ていられない。

 

それを気にしている自分に気づいた瞬間、プルクラは小さく舌打ちした。

 

(……馬鹿らしい)

 

バイクのエンジンをかける。

低く唸る音が胸のざらつきを誤魔化すように響いた。

遠くで陽が沈みかけ、錆色の風がまた吹き抜けた。

 

 

ーーーーーーー

 

 

マオとプルクラは再び郊外の集落を巡っていた。

 

それは地図にも載らないような小さな集落も含め、分け隔てなく。

 

吹きさらしの風が強く、土埃と油の匂いが入り混じる土地。舗装の剥がれた道をバイクで走り、彼女たちは一軒、また一軒と訪ねていった。

 

ある村では熱を出した子どもが母親の腕の中でぐったりしていた。

医者を呼ぶ余裕もなく、薬の在庫もとうに尽きているという。

 

マオは荷を降ろしすぐに動いた。

 

「脈は安定してる……熱は高いけど、まだ間に合う」

 

そう呟くと、瓶の蓋を開け、匙で白い粉を溶かして子どもの唇にそっとあてた。

 

母親が涙をこらえながら「いくらか」と訊くとマオは首を横に振った。

 

「最初の一回はいい……んです。効き目を見てから判断してください。あ、私はマオという薬師です、よろしく」

 

次に訪れた集落では古傷を抱えた老人が足を引きずりながら小屋の前に立っていた。

マオはその足を見て静かに腰を下ろした。

 

「少し見せてもらえますか?」

 

老人が渋々足を出すと、マオは膝をついて膏薬を練りながら指で丁寧に塗り込んでいった。

 

「これを夜と朝に二回。風通しのいいところで包帯を巻き替えてください」

 

老人は何か言いかけたが、ただ一言だけ「ありがとう」と呟いて頭を下げた。

 

そして、郊外に存在するホロウへと向かおうとする走り屋集団にもマオは臆することなく近づいていった。

 

「あんたら、今からホロウに入るんだな」

 

突然声をかけられ、走り屋たちは訝しげに彼女を見る。

リーダー格のオラウータンと思われる猿系シリオンが前に出た。

 

「あん?……誰だお前は?」

 

「マオ。ただの薬師だ」

 

マオは柔らかく笑って背中の荷から小瓶を取り出した。

透明な液体が陽光を受けて淡く光る。

 

「これを持っていってくれ。抗侵蝕薬だ。人数分ある」

 

ヘルメットを被った部下の一人が眉をひそめる。

 

「タダでくれるのか?怪しいな」

 

「代わりに戻ってきたらまた顔を見せてくれ。それだけでいい」

 

マオの声は穏やかだったが不思議とその場を包む空気を変えた。

やがてそのシリオンは小瓶を受け取り、しばらく見つめた後小さく頷いた。

 

「ふん……まあ貰えるもんは貰っとくか。ありがとよ」

 

プルクラは少し離れた場所からその光景を見ていた。

呆れを通り越して、もはやため息しか出ない。

 

最初はただの慈善活動だと思っていた。だが――違った。

 

マオの作る薬は確かに効いた。

一度飲んだ者は再び彼女を迎え、また別の誰かを紹介するようになった。

小さな信頼の輪が砂漠に水を染み込ませるようにゆっくりと広がっていった。

 

ーーーーーーー

 

その後も何度か仕事に呼ばれる機会があった。マオは一人で何度も郊外を巡り、ホロウへ向かう走り屋、傷病人のいる集落や物資が滞る集落を訪ね歩いていた。

 

驚くべきことに最初は彼女を警戒していた住人たちも、今ではマオを見ると笑顔で迎えるようになっていた。彼女の名声は広がり今では知らない者の方が少ないだろう。

 

それだけなら良い話だが、プルクラにはどうしても納得できないことがあった。

 

「……おい、あんた。もう十分だろ」

 

夕暮れの丘でバイクを停め、プルクラは腕を組んで言った。

背後ではマオが薬箱を整理している。風に乗って乾いた砂が舞い上がった。

 

「十分?そうだな、そろそろカリュドーンの子の独占なんて周りに言われることもないだろうし、ライト辺りに護衛をお願いしてもいいかもしれない。このままずっとプルクラに負担を掛けるわけには――」

 

「そうじゃなくて……!」

 

プルクラは声を荒げた。

 

「顔も覚えられて、信用もついた。なのになんでまだ薬の値段を上げない?いくら信頼がどうのって言ったってこれじゃあ赤字だろう。感謝の言葉で腹が膨れるわけじゃない」

 

マオは振り返り、少しだけ考えるような仕草を見せた。

そして、淡い笑みを浮かべて言う。

 

「うーん……たしかにそうかもな。……でもプルクラ、”信頼”って一度値段をつけたら壊れやすくなるものなんだ」

 

「は?」

 

「私が値を上げたらみんな“もう助けてもらえないかもしれない”って思うだろう?そうなったらこの薬はただの取引品になってしまう」

 

プルクラは呆れたように頭を掻いた。

 

「馬鹿げた理想論だ。あんたがそこまで連中の面倒を見る必要はないだろう?そんな甘いこと言ってたら、いずれ足元すくわれるよ」

 

「問題ない。私は強いし、……何より一人じゃないからな」

 

マオはそう言って、砂塵の向こうの夕空を見上げた。

その横顔には不思議な静けさがあった。儚いけれどどこまでも揺るがない光のような。

 

プルクラは何も言えず、ただその横顔を見つめていた。

心のどこかがざらりと動く。

 

――また、だ。

 

あの時と同じ。

誰かを信じることを怖れながらそれでも惹かれてしまう。

 

彼女はため息をつき、視線をそらした。

 

「……勝手にしなよ。あんたの薬がいくらで売れようと、私の報酬がちゃんとしてればそれでいい」

 

それを聞いてマオは嬉しそうに笑い、深く頭を下げた。

 

「ああ。プルクラにはこれからもお願いするさ」

 

その笑顔は、郊外の冷たい風さえ和らげてしまうようだった。

プルクラは黙ったまま、停めていたバイクのエンジンをかける。

 

胸の奥に言いようのないざわめきが残った。

 

――本当に、よく分からない女だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

最近、走り屋連盟の間でひとりの薬師の噂が広がっていた。

なんでも、郊外では滅多に手に入らない薬を格安で分け与えるという変わり者らしい。

 

初めは走り屋『カリュドーンの子』と親交が厚く、ブレイズウッドで活動していたようだ。しかし、近頃はその姿を郊外のあちこちの集落で見かけるという。

 

薬師は住民ひとりひとりに話しかけ、薬草の扱い方を教え、子どもには衛生の知識を伝えた。

その献身ぶりはいつしか『郊外の薬師・マオ先生』と呼ばれるほどに知られるようになっていた。

 

 

郊外は力がものを言う世界だ。

武装した集団が物資を奪い合い、金や武力がなければ人としての価値すら認められない場所も珍しくはない。

 

そんな荒れ地のただ中でマオは薬師としてただ静かに人と向き合った。

戦う代わりに、治した。奪う代わりに、分け与えた。

 

 

けれど郊外は理想だけでは歩けない。

彼女がいくら平和主義者を気取ろうが牙をむく者は必ず現れる。

 

ある夜。

マオが細い街道を進んでいたとき、物陰から三人の男が飛び出した。

錆びた刃を光らせ、薬品の箱を奪おうとする。

 

しかしマオは一歩も引かず、次の瞬間――

 

「オラァッ!!」

 

マオの拳が稲妻のように走った。

一人目は鳩尾を押さえて沈み、二人目は蹴り飛ばされて街道脇のドラム缶に突っ込む。

 

三人目が慌ててナイフを構えた瞬間にマオはその手首を掴んで、背負い投げのように地面に叩きつけた。

 

「薬をお前らに使うのはもったいないな……!けっ、つばでも付けて治しておけ」

 

マオは服の裾を軽く払って、そう吐き捨てた。

そのまま倒れたならず者を放り、夜の闇の中を去っていった。

 

因みにその場にいた彼女の護衛と思われる二人の男女はその光景を見て、若干引いていたという。

 

 

郊外で生きるには優しさだけでは足りない。

信念を貫くには牙も必要だ。

 

彼女はそのどちらも兼ね備えていた。

 

マオのやり方は不思議だった。

基本的に武力でも威圧でもなく、理屈と実績、そして確かな実力で人を動かす。

 

「怪我をしていた仲間が翌日には走れるようになった」

「代金を払えないと井戸掃除を頼まれただけだった」

「薬だけじゃなく話を聞いてくれた。あれで気持ちが軽くなった」

 

そう言って笑う者が後を絶たなかった。

マオは薬を売るだけでなく、悩み事を抱える者に耳を傾けたという。

 

ホロウで仲間を失った者、家族と不和を抱える者、自分に気持ちに自信が持てない者――

 

彼女はそんな話をまるで診療の一部のように穏やかに聞き、少しの助言を残して去っていった。

 

それはいつしか郊外を纏める走り屋連盟の秩序を補強するように信頼の輪を生み出していった。

 

 

ーーーーーーー

 

 

――走り屋連盟を統率する『トライアンフ』の長、郊外を治める覇者として長らく君臨する屈強な老将、ポンペイの耳にもその薬師の名はすでに届いていた。

 

老いと持病のため、彼は普段から実務を部下に託して自身は後方より采配を振るう身であった。ゆえに実際に会う機会はなかったが、郊外の情報網を通して聞こえてくる彼女の評判は明快だった――仁義を貫き、人情を忘れぬ若者だという。

 

無用な争いを避け、誰にでも礼を欠かさず、困っている者には惜しみなく手を貸す――そういう人間だと。

 

ポンペイはそうした者が嫌いではなかった。いや、むしろ好ましく思っていた。

 

近頃の郊外では金と勢力ばかりを追い求める連中が増え、義理や恩など笑い話にしかならないことも多い。

 

だが、その薬師はどうも違うらしい。噂が誇張であったとしても、筋の通った生き方をしている者ならまだ信じるに値する。

 

「……利だけで動く奴らよりよほどマシのようだ」

 

ポンペイは独りごち、古びた木机に身を預けた。

 

ここ数ヶ月、彼は表舞台に顔を見せず、旧油田エリアに隣接する複数の区画との提携交渉に明け暮れていた。

 

燃料の融通、道路の共有、新たな輸送ルートの確保。

郊外の物流を新たに立て直すためには避けて通れぬ難題だ。

 

だが協定の締結は何度も頓挫し、進展と停滞を繰り返していた。

 

会合を重ねても、相手方のエリア所有者たちは頑として首を縦に振らない。彼らは条件を釣り上げて最大限の利益を引き出そうと駆け引きに終始していたのだ。

 

ポンペイはそれを承知していた。こうした連中をまとめ上げるには、一晩や二晩の話では済まない。長丁場になることを覚悟していた。

 

それでも、郊外を繋ぐ道を守るのは覇者たる自分の役目だと腹の底で決めていた。

 

「まったく、……骨の髄まで欲にまみれておる。時間を掛けて根気強く取り掛かるか……」

 

葉巻を指先で転がしながらポンペイは低く唸った。

 

煙がゆらりと立ち昇り、薄暗い執務室の空気を重たく染める。机の端には地図と書類の山。灰皿には折れた葉巻が幾本も突き刺さっていた。

 

この郊外で生き残るには時に強引さも必要だ。だが筋の通らぬ取引だけは性に合わない。

 

道理を重んじた根気強い話し合いが要る――そう腹を括った矢先のことだった。

 

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ーーーーーーー

 

 

 

旧油田エリアにある詰所の一室。ひび割れた壁と鉄製の卓、煤けた蛍光灯の下で数人の区画所有者たちが無言のまま座っている。

 

外では砂嵐が唸り、窓を叩く音が絶え間なく続いていた。

乾いた空気のなかに安物の香水と煙草の匂いが混じっている。

 

「……燃料の融通量をもう一割上げてもらわんとな。うちの区画は話にならん」

 

一人が鼻にかかった声で言った。

 

「その分、うちの道路を使わせてやるんだ。悪い取引じゃないだろ?」

 

「はっ、道路だぁ?お前んとこは去年の雨で半分沈んだじゃねぇか。補修費はどこが出す?」

 

別の男がテーブルを指で叩きながら嘲るように返す。

 

「それをトライアンフ持ちにするってんなら、俺も話くらいは聞いてやる」

 

その瞬間、椅子がわずかに軋む音がした。

ポンペイの隣に座っていたルシウスが静かに腰を上げたのだ。

 

「……ずいぶんな言い草ですね」

 

一見、声音は柔らかい。

穏やかに聞こえるその口調とは裏腹に、目の奥には冷たい光が宿っていた。

 

噛みしめた奥歯が頬の筋をわずかに浮かせ、抑え込んだ苛立ちがその仕草の端々に滲んでいる。

 

「あなた方、ご自身の区画がどれほどトライアンフの輸送に頼っているのか……その自覚はおありですか?」

 

「依存?ふん。お前さんのところが言う“共存”ってのは、結局トライアンフの縄張りを広げるってことだろうが。郊外の王様のご機嫌取りはごめんだね」

 

「……

 

吐き捨てるような声が重なり、鉄製の卓がギシリと鳴る。

互いの利を削り合うだけの駆け引きがもう何日も続いていた。

誰も全体を見ようとせず、誰も譲ろうとしない。

 

ポンペイは腕を組み、重々しい沈黙の中で彼らを見渡した。

どいつもこいつも目先の得にしか目が向いていない。

郊外をつなぐための協定がまるで骨董品の値切り合いのように扱われている。

 

「……(まったく、これじゃ話が進むわけがない)」

 

低く唸るように息を吐くと葉巻の先からわずかな火がちらついた。

 

今日もまた結論は出まい――そう思っていたそのときだった。

 

灰が卓に落ちたその瞬間、ドアの向こうから重い足音が響いた。ギィ、と扉が開く。

 

「失礼する……」

 

入ってきたのは淡い灰のコートをまとった一人の女性だった――。

 

背には巨大なバックパック、腰には小さなポーチ。郊外の砂をまといながらも、その立ち姿には一分の乱れもない。

 

整った栗色の三つ編みが背に垂れ、瞳は曇りのない硝子のように澄んでいた。

 

「おい、女!ここは現在重要な協議中だ!関係者以外立入禁止だぞ……!」

 

詰所の入り口近くに座っていた男が立ち上がる。

 

女は眉ひとつ動かさず、淡々と答えた。

 

「知ってる。トライアンフ側の使いだ。提携協議の件で話がある」

 

「なに……?」

 

ルシウスが彼女を見て目を見開き、次いで思わずポンペイの顔を見やった。

 

「………」

 

目の前の小娘は明らかに嘘をついている――が、ポンペイは葉巻を口に咥えたまま、無言で彼女を見つめた。

 

マオは一歩進み、卓の中央に木箱を置いた。

 

「郊外の薬師、マオだ。話は簡潔にする」

 

手際よく蓋を開けると中には薬瓶がぎっしりと詰まっていた。

透明な液体、乾いた薬草、粉末の詰まった小瓶。

光を反射してきらめくそれらに場の空気が一瞬で変わる。

 

「郊外の現状はあんたらも知ってるだろう。薬などの主な供給は都市の企業頼み、値は吊り上げられ、届く頃には効き目も落ちる。……そんな状況をいつまで続けるつもりだ?」

 

静かな声。だが、ひとつひとつの言葉に重みがあった。

所有者たちは顔を見合わせたが誰も口を開けない。先ほどまで強気だった男たちが次第に黙り込んでいく。

 

「もしトライアンフの提案を飲むなら――」

 

マオは薬瓶をひとつ持ち上げた。

 

「私はこれらの薬を優先的に融通する。郊外じゃ滅多に手に入らない抗侵蝕薬に治療薬も、抗菌剤も、全部だ。勿論品質は保証するし、あんたらの区画の人間にだって使える。ホロウにだって入れるし、怪我も病も減り、労働力も資源も守れるだろう」

 

机に並べられた薬。まさに目先の利益に一瞬手が伸び掛けるが慌てて手を引っ込め、エリア所有者の一人が渋い顔で問う。

 

「……それは、今だけの話じゃないのか?」

 

「これらのルートが開けば薬の材料も安定して運べる。すると私はもっと薬を作れる。どちらにも利点はあるし、長期的に郊外全体の循環が良くなるだろう」

 

マオは淡々と答え、視線を一人ずつに向けた。

彼女は自らの利益ではなく、薬の流通路――ひいては郊外全体の循環を考えての行動だった。

その理屈も筋も通っている。

 

「利益を計算するなら、救える命の数も入れろ。……それでもまだ反対する理由があるか?」

 

沈黙。

誰も反論を返せなかった。

 

やがて、一人が息を吐きながら呟く。

 

「……交渉を続ける意味はなさそうだな」

 

他の所有者たちも頷く。

 

マオは頷きもせずに木箱の中から数本の薬瓶を取り出し、卓上に並べた。

 

「これで話は決まりだな。……あんたら、筋を通してくれて助かった。これは感謝の気持ちってやつだ。郊外の砂に生きるなら身体を壊しちゃ話にならないからな。うまく使ってくれ」

 

彼女はひと息つき、瓶を一つずつ手渡す。

 

誰もがその手を受け取りながら言葉を失っていた。

マオの声は静かだったが不思議と心に響いた。

 

その後、それまで何日も続いた睨み合いが嘘のように提携の条件はすんなりとまとまった。

陣営の間に張りつめていた空気がゆるやかにほどけていった。

 

 

 

「……で、君は一体どこの所属の者だ?」

 

協議が終わり、ポンペイとルシウスは突然現れたマオと対峙していた。

 

ルシウスの声には棘が残っており、その眼差しは猜疑に曇っていた。

 

「親分が僕に内緒で寄越したトライアンフの使者かと思ってたが、どうやら違うようだ」

 

マオは一拍置いてから、素直に頷いた。

 

「……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……。まあ、あの時トライアンフの関係者だと名乗ったのは確かに嘘だ。すまなかったな」

 

その率直な言葉にルシウスの眉間に深い皺が刻まれた。

だがマオの声音にはどこか開き直りではない、真摯な響きがあった。

 

「っ、……それだけじゃない……どうしてこの協議のことを知っていた?何が目的だ?」

 

ルシウスの詰問にもマオは視線を逸らさない。

そのまっすぐな瞳に、わずかな静寂が落ちた。

 

「警戒するのは当然だろうな。でも、目的はもう果たした。あんたらと同じ目的だったんだ」

 

ルシウスが眉をひそめる。マオは続けた。

 

「情報は――()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだよ」

 

「……!?」

 

その一言にルシウスは驚き、周囲の空気が一瞬止まる。

 

「けど、誰から聞いたかは追及しないでくれると助かる。今回の一件で私に恩を感じてくれているならな」

 

淡々とした言い方だったが、その奥には何かを守るような強い意思があった。

 

ルシウスが苛立ちを露わにし声を荒げる。

 

「ふざけるな……!そんな曖昧な言葉でこっちが納得できると思うか?」

 

彼は詰め寄ろうと一歩踏み出す。

 

だが、その肩にポンペイの大きな手が置かれた。

 

「……やめておけ、ルシウス」

 

短く、しかし重みのある声だった。

 

「親分!しかしこいつは、僕たちトライアンフの情報を――!」

 

「確かに疑念は残る……だが、今は結果を見ろ」

 

ポンペイはゆっくりとマオへ視線を戻した。

その目には老将らしい冷静な洞察とわずかな敬意が混じっていた。

 

「情報の出所はともかく、貴様がいなければこの場は壊れていたかもしれん。礼を言う、小娘」

 

マオはほんの少しだけ唇を緩め、軽く頭を下げた。

 

「別に、私がやりたいようにやっただけだ……です。あなたに感謝されるようなことじゃない。それでは私はこれで失礼します」

 

その言葉を残し、マオは背を向ける。

 

ルシウスはなおも納得いかぬ表情のまま口を噤み、拳を握りしめた。

 

ポンペイはそんな彼を横目に、しばし無言のまま彼女の背中を見送った。

老将の胸中に去来したのは疑念でも警戒でもなく――この若者は噂通りの義のために動く人間だという確信だった。

 

「……まあいい。信じるかどうかはこれからだ」

 

その日、ポンペイは確かに“恩”を感じたのだ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

その出来事から数か月経ったある日の早朝――。

ブレイズウッドの町長、カーサとマオが、ポンペイの執務室の扉を静かにノックした。

 

扉が開くと、カーサが先に入り、緊張した面持ちで頭を下げる。

続いてマオが一歩前に出る。

 

「お久しぶりですポンペイさん。突然の訪問をお許しください……」

 

彼女の背筋は真っ直ぐ、砂塵の匂いを帯びた灰色のコートを身にまとい、三つ編みは乱れひとつなく整っている。

 

ポンペイは葉巻を指で転がしながら、じっと観察する。

その隣でルシウスが控えたまま、眉をひそめ、口元を固く結んでいた。

 

嫌そうな顔を浮かべ、マオがこの場にいるだけで彼は面倒ごとが増えると直感している。

 

「……で、ブレイズウッドが困っていると?」

 

低く響く声に、カーサはわずかに肩をすくめる。しかし町の代表として怯むわけにはいかない。

 

「……そうさ。燃料の供給が途絶え、ここのところ物資の輸送も滞っている……。だから恥を忍んで交渉をお願いしたい……!」

 

言葉を選びながらも彼女の声には揺るぎない意志があった。

 

その横でマオが前に一歩踏み出す。視線はまっすぐ、微塵も揺らがない。

 

「……私からもお願いする……します。ポンペイさん。カーサ町長の言う通り、最近ブレイズウッドに届く物資が約束の量に満たない。これは明らかに異常です」

 

さらに続けて、律儀に頭を下げる。

 

「……だが、先ずは詫びさせてほしい。以前の提携交渉の件を私は一部他人に話してしまった。不義といえばその通りです」

 

ポンペイの片眉がぴくりと動いた。

 

この場で自らの“不義”を認めるとは度胸のある小娘だ。誰もそんな真似はしない。

だが目の前のいる彼女は怯まず、飾らず、まっすぐに視線を返す。

 

ルシウスはわずかに唇を噛み、明らかに不快そうな顔をしている。

 

――この女が何をしでかすかわからない。そんな思いが表情に滲んでいた。

 

マオは続けた。声は穏やかだが、理を通していた。

 

「けれど……もうすぐツール・ド・インフェルノが始まります。新参者の私はそれをこの目で初めて見ることになります。選ばれた郊外の走り屋が己の誇りを賭けて戦う日。ならば――お互いが万全の準備を整えてベストの状態で臨むべきです。覇者ポンペイ、あなたもそう思われませんか?どうか、彼女たちが一時拠点とするブレイズウッドにご助力を……」

 

室内が静まり返る。

 

数秒の沈黙の後、ポンペイの胸の奥から重く響く笑い声が漏れた。

 

「……ククク、やはり貴様は面白いな。確かに俺は貴様に大きな借りがある。他のエリアとの交渉がスムーズに進んだのはあの時のお前の助力があったからだ。礼を返すには丁度いい機会かもしれんな」

 

彼はゆっくりと立ち上がり、カーサに向き直った。

 

「そもそも覇者として、土地の民が救いを求めるなら動かぬわけにはいかん。ブレイズウッドの燃料供給の件、並びに物資の件は此方で引き受けよう」

 

「!ありが――」

 

「ただし、条件がある。」

 

ポンペイの声にカーサが一瞬戸惑う。

ルシウスは額に皺を寄せ、腕を組んで慎重にその言葉を待った。

 

「燃料供給はすぐには整わん。劣化したパイプラインを再建するには時間を要する。だが、その間もブレイズウッドが立ち行かないのは困る。そこで、届く物資の一部を先行で供給する代わりにそちらの区画で工芸品加工を手伝ってもらう」

 

カーサは少し考えた後、すぐに頷いた。

 

「それなら全然構わないよ。取引の場は……ホロウ内部でいいかい?目につくところで取引を行うと反感を買ってしまうだろうから……」

 

「ああ、それが良いだろう。異論はない。現場担当は、……そうだなモルスの奴に任せよう」

 

交渉がまとまり、室内に安堵の空気が漂い始めたそのとき、ポンペイが咳を漏らした。

 

「!!ゴホッ!ゴホッ……」

 

ポンペイは、また咳をこぼした自分に苛立った。最近、この咳が多くなった気がする。もう年なのか――思わずそんな感傷に浸ってしまう自分が少し情けなかった。

 

ルシウスはその音を聞き、心配そうにポンペイに近づく。

 

「親分、もう休まないと……! 無理をしてはいけないですよ」

 

ルシウスはわずかに視線を二人に向け、無言で“帰れ”と促した。その意図は明白で、妙な圧で示していた。

 

カーサはすぐにその意図を汲み取り、礼を述べてそっと帰り支度を整えた。

 

しかし、マオはその場から動こうとしない。

 

この場面、薬師としては当然――

 

(――普通放っておけるわけないだろう?)

 

そんな内心を抱えつつ、マオはわざとらしく眉をひそめて咳の音に注意を向けた。

 

「……ん~?咳の音が少しおかしかったなぁ?」

 

「……っ!」

 

その一言にルシウスは目を見開き、焦り混じりに声を荒げる。

 

「……これ以上時間を取らせるな、親分は忙しいんだ。まだやるべきことが山ほどある。早く帰れ!」

 

マオは呆れたように微笑んだ。

 

「おいおい、休ませるんじゃないのか?さっき心配だって言ったくせに」

 

「っ……ああ、勿論心配だ。だがいつまでも別組織の人間がいたら親分も気が休まらないだろう。それに仕事も進められない。ツール・ド・インフェルノまでもう時間は限られてる。本番までに終わらせなきゃならないんだ」

 

マオは腕を組み、落ち着いた声で反論する。

 

「邪魔をするつもりはない。言っただろう?私は両者がベストの状態で臨むべきだ、と。準備不足のまま本番に臨んで言い訳されるなんて、たまったものではない。まずは体調を診せてくれという薬師からのささやかな提案だよ」

 

ルシウスの声が低く響いた。

 

「……お前は信用できない。もし親分に何かあったらどうするつもりだ?」

 

その声音には、怒りよりも焦燥が混じっていた。

マオは一瞬だけ目を細め、ふっと口角を上げた。

 

「ふふ、安心してくれ。私は薬師だ。()()()()()()()()()()ような真似はしないとも」

 

その言葉を聞いた瞬間、ルシウスの顔色がかすかに変わった。

空気が一瞬凍りつく。

 

彼は反射的に口を開きかけたが声が出なかった。

指先がぴくりと動き、次の瞬間には無理に笑みを作っていた。

 

(……なぜ今、その言葉を?)

 

心臓がひどく早鐘を打つ。マオの眼がこちらを見透かすように光って見えた。

 

その時、ポンペイがゆっくりと息を吐き、低く咳払いをした。

 

「――よせ、ルシウス。……もういい。今日はここまでだ」

 

老将の静かな一言が張り詰めた空気をわずかに解いた。

その声にルシウスははっと我に返り、深く頭を下げる。

 

「……了解しました、親分」

 

マオは軽く肩をすくめ、カーサに視線を送る。

カーサは無言で頷き、帰り支度を整えた。

 

部屋を出る直前、マオはふと振り返る。

 

ルシウスはまだ此方を睨んでいたがその頬は引きつり、目の奥にわずかな怯えがあった。

 

「本日はありがとうございました。……お大事に、ポンペイさん。何かあればすぐにでも診せてもらえると助かります」

 

「ゴホ……ああ、すまんな。いらぬ心配をかけてしまったようだ……」

 

軽く咳をこぼしながらも、ポンペイは静かに応じる。

 

マオとカーサは一礼し、静かに部屋を後にした。

扉が閉まる音が響くと、ルシウスは深く息を吐き、握りしめた拳の中に汗がにじんでいた。

 

 

だが、ポンペイはまだ――その仕草の意味を知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

219:サソリ薬師 ID:zzztensei03

はーい準備オーケーです!

カリュドーンの子が参加資格を得たと郊外に出回り、準備期間中に妨害が発生するだろうから郊外のコネを使って、じゃんじゃん裏工作の妨害をしていこうと思う

ルシウスは私の発言により身内にスパイがいるかもと疑心暗鬼になっているだろうし、更にポンペイの仕事は削っておいたから、彼の監視によって奴らの行動をかなり制限できると自負しております

 

220:軟体エンジニア ID:zzztensei05

思ったよりガチガチに牽制してて草

 

221:カラスメイド ID:zzztensei04

シーザーたちへの妨害が発生しないんじゃないかこれ?

 

222:サイ男 ID:zzztensei01

コネが過剰すぎるだろ、郊外全域に手を伸ばしてんじゃねえか……!

 

223:デンキウナギ ID:zzztensei02

ルシウス側が可哀そうなんだよな。原作とは違ってポンペイの監視が厳しいし、裏工作に掛けれる資金力はマオに負けてるし

 

224:軟体エンジニア ID:zzztensei05

こっちはバックにリーダーいるからね。底なしのTOPS資金や……!

 

225:カラスメイド ID:zzztensei04

原価割れの薬を配布できる本当の理由ですよ

 

226:デンキウナギ ID:zzztensei02

ナチュラルに俺を財布扱いすんのやめてくんない?

 

227:サソリ薬師 ID:zzztensei03

いや可哀想なのはポンペイさんだろ。自分の後継となる人間がエーテル企業とズップリですよ

ツール・ド・インフェルノもあるのに仕事漬け、毒漬けにされてるし……

 

228:デンキウナギ ID:zzztensei02

ポンペイさん、後継を見る目がなぁ……。まあ本人も年齢のこともあって焦ってたんだろうか……

 

229:軟体エンジニア ID:zzztensei05

でもマオの暗躍のおかげで楽になったんでしょ?このままベストコンディションで来られたらシーザーが負けるとかなりそうじゃない?

 

230:カラスメイド ID:zzztensei04

シーザーは勝つよ!むしろポンペイとの真剣勝負は彼女が一番望んでんでしょうが!

 

231:デンキウナギ ID:zzztensei02

なお本番は三対三の筈が、途中で連れ二人が裏切り、完全に孤立状態になるらしい

何だこれ?ポンペイからすれば地獄じゃねえか

 

232:軟体エンジニア ID:zzztensei05

改めてみるとお労しすぎる……!

 

233:カラスメイド ID:zzztensei04

絶対に許さんぞ……本番は目にもの見せてやらぁ!

 

234:サイ男 ID:zzztensei01

お前らは今回待機だけどな

 

235:サソリ薬師 ID:zzztensei03

そういえばリーダー。ルーシーたちに凄い警戒されてたけど大丈夫なんか?

 

236:デンキウナギ ID:zzztensei02

……え?は?は?何で?何で?

突然すぎて理解が追いつかんのだが!?

 

237:軟体エンジニア ID:zzztensei05

何それ、超面白そう。詳しくお願い!

 

238:カラスメイド ID:zzztensei04

どうせイヤらしい目で見たんじゃないのか?

 

239:サイ男 ID:zzztensei01

それはお前じゃないか?

 

240:サソリ薬師 ID:zzztensei03

実はな、ルーシーが言ってたんだが……

 

ーーーーーーーー

 

244:軟体エンジニア ID:zzztensei05

ファーーーwww

 

245:カラスメイド ID:zzztensei04

シチュエーションが最悪すぎだろ(笑)それはもう完全に黒幕で草

 

246:サイ男 ID:zzztensei01

まるで事件現場に現れた犯人だな……。お前怪しさ爆発させ過ぎだろ

 

247:サソリ薬師 ID:zzztensei03

いや~あれは危なかった……。ルーシーが真剣過ぎて腹が千切れるかと思ったわ……ぷぷっ!

 

248:デンキウナギ ID:zzztensei02

……何わろてんねん、ぶち転がすぞ……!!

いやもう嘘だろ、おい。滅茶苦茶ショックなんだが……。彼女たちには丁寧に接してたじゃんかぁ……

パールマンの所業からしたらあんな反応になるのは当然じゃんか~~…!うぅ……

 

249:サイ男 ID:zzztensei01

まあ急に嫌いな奴が睨みつけてきたらそうなるだろうな……

 

250:カラスメイド ID:zzztensei04

むしろテレビであんなにボロクソに叩いた奴が身勝手な恨みをぶつけてきて殴らなかっただけ、かなり理性的なんじゃないか?

 

251:デンキウナギ ID:zzztensei02

こっからツール・ド・インフェルノの準備期間中に色々動こうと思ってたのにぃ~

 

252:サソリ薬師 ID:zzztensei03

それはやめとけ。もうルシウスが霞むレベルで悪事働いてると思われるから

 

253:軟体エンジニア ID:zzztensei05

もうマオに任せて最後に黒幕登場したらいいんじゃない?

 

254:デンキウナギ ID:zzztensei02

誰が黒幕じゃボケ!

 

255:軟体エンジニア ID:zzztensei05

ごめん。ヴィジョン事件然り、最後においしいところ持っていくところが……つい

あ、そういえばアキラたちは明後日郊外に行くらしいから準備しといたら?

 

256:サソリ薬師 ID:zzztensei03

おお!そうだな!私も町の問題は(盗聴器を除き)粗方片付いたから、シーザーたちと一緒に迎えに行こ!

 

 

 

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