痛いのがイ○ので○○○に極振りしたいと思います。 作:仏のマスター
ちょいシリアス
「海斗……海斗だよね?」
「あぁ……えっと、私は【カイ】。【カイト】って誰の事かな? 人違いじゃない?」
「嘘……さっきの見てた。それにその顔……なんでその姿なのかは不明だけど私が海斗の事を間違えるはずがない!!」
まさかのまさか、こんなところで再会しよう事になるなんてね……だが認めるわけにはいかない。彼女とは、【海奈】とは関わらないとあの日決めたのだから…………
「「…………」」
「…………(えっ? これってどういう状況なの? どうしたらいいんだろう??)」
暫しの沈黙の後、仲間に助けを求めに行ったユイがメイプルたちを連れて外へと出てくる。あぁ……これで後を任せ…………
「――大丈夫!? カイ、マイ!」
「――ごめんなさい!!」
マイの手を取ってメイプル達の後ろに下がろうとしたところで、突然にミィから謝罪の言葉が出る。だけど俺の心は変わらない…………
「申し訳ないけど、私は【カイト】って名前でもないし、アナタとは初対面のはずです……あとゴメン、メイプル。反動で私あまり動けそうにないから一旦下がるね」
「えっ? 分かったよ。あとは任せて」
「ゴメン……マイ少し肩借りるね」
そこから俺は後ろを振り向かず、拠点の中へと入って行った。
「ま、待って……お願い……話を……」
遠ざかる背中に、直ぐにでも追いかけたいはずのミィであったが、足が前に出ない。本人からは否定されたがミィは確信をもってアレは海斗だったと思っている。
「【集う聖剣】のペインさん達が攻めて来たって聞いたけど、【炎帝】のミィさんだけ? どうなってるの?」
「いや、さっきは【集う聖剣】の人達が10人くらい居たはずなんですけど」
「あと状況的に何かおかしな感じがするな……」
皆の視線がミィに集中するも、彼女は涙を目に浮かべたまま女の子座りで地面に蹲っている。
「…………」
「「「「「…………」」」」」
沈黙が続く…………
「ちょ、これどうなってるの、メイプル?」 ヒソ
「分かんないよ! クロムさん、ミィさんと面識合ったよね? 話聞いてきてよ!」 ヒソヒソ
「イヤイヤ、ここはギルド長のメイプルが行くべきだろ!?」 ヒソヒソヒソ
「あぁ〜もう! 私が聞いてくるわよ!」
話が進まないと、皆の姉御ポジションでもあるイズが名乗りあげ、一人ミィへと近づいていった。
頼りになるお姉さん素敵っ☆
「あぁ……このままだと埒があかないから、事情説明してもらってもいいかな? 立てる? 手貸そうか?」
「ありがとうございます……大丈夫です。帰ります。」
「あら、そう?」
「……また、来ますとカイさんに伝えてもらえますか? 人違いだとしても、一度お話をさせて欲しいとお伝え願えますか?」
「分かったわ」
「お騒がせしてすみませんでした」
そしてミィは重い足取りのまま静かに森の中へと消えていった。
ミィ)ウワァァァァン(涙)