痛いのがイ○ので○○○に極振りしたいと思います。 作:仏のマスター
やっと休み…………
いい加減一度分からせとかないと……このままずっと付きまとわれても困るし……俺は嘘も混ぜつつ諦めさせる為に…………
「だから私はその【カイト】とかいう人じゃ無いって何回言えば分かるの!? 私の両親は離婚もしてないし、さっき咄嗟の嘘だって言ったよね?
それからこのゲームアバターは現世の本人を元に作られるはずよね? 確かに顔が似てるのには驚いたけど、世界には三人似た顔の人が居るっていうし、その……性癖? みたいに言ってたアレもたまたま被っただけで……アァァッ! それはどうでも良いとして、そもそも【カイト】って名前からして男の子よね? 私女の子だから!! このゲームリアル性追求してるから性別変更とかもできないの登録したアナタなら知ってるでしょ!!!!」 ハァハァ…………
早口でまくしたてる様に叫び、目の前に居るミィに怒鳴りつけた。このゲームがリアル性を追求しているのは本当だ。あくまで俺は閻魔のおふざけで女に変えられてしまったからで本来ならカイトとしてプレイしていた事だろう……ある意味今回は閻魔のおかげで助かったのか? それよりも……キョトンとした目で話を聞いていたミィは…………
「アハ……アハハ……そうだった……私なんで……ちょっと考えたら分かったはずなのに……ただ本当に似てるからって勘違いで暴走して……うっ、うわっ……うわぁぁぁぁぁん!!(涙)」
茫然自失といった表情から急に大声で泣き出したミィ……海奈。だからといって手を差し伸べるつもりは無い。これで諦めてくれるだろう…………
それから数分間泣き続けたミィであったが、最後に目尻の涙を腕で拭った後、いつもの炎帝のミィに戻って話しかけてきた。
「みっともないところを見せてしまったな……その……忘れて下さい。お願いします」
戻ったかと思ったが、直ぐに俺の知る海奈モードになり、頭を下げてきた。
「詳しい事は話せないんですが、私にはずっと今でも大好きな人がいて、あなたがその人だと勘違いして近寄ったんです。本当にごめんなさい」
「あぁ……その【カイト】さんの事は分からないけど、今後一切迷惑掛けてこないなら許すから帰ってくれます?」
「…………あのっ! どうかお詫びをさせて下さい! 迷惑掛けるだけかけて、何も返さないのは申し訳なくて…………私」
正直なところこれ以上下手に関わり合いになりたくないから、帰って今後不干渉なら別に良いんだけど…………
「私! これでもゲーム内トップギルドの一つのギルドマスターやってるくらい実力もあります。それに……私のカイトがあなたと同じ性癖の持ち主だったので、それについて理解有りますし、ギルドマスターとして火力にも自信有ります! その……キット、カイさんを満足させれるんじゃないかと――『!?』」
そ……それは……いかん! 抑えろ我が魂よ……こんな甘い誘惑なぞに……なぞに…………
「それに……コレは私のカンですが、もしかして【集う聖剣】のペインさんのところに行こうとしていませんか?――『!?!?』――私なら他の連中を梅雨払いして、カイさんとペインさんを二人きりになる様にして、二人の時間を邪魔させない様に動く事も可能かと!」
…………クッ……なんて魅力的な提案なんだ……だが俺は……屈し…………!!
「お詫びをさせてくれないと――」
次話、ペインの目覚め→二人襲撃に戻ります。