痛いのがイ○ので○○○に極振りしたいと思います。 作:仏のマスター
過去編続きます。
初めからおかしかったわけではないのです。
ただ…………
「オッス! 海斗!」
「おはよう」
次の日、クラスに着きクラスメイトと朝の挨拶を交わし、自身の席へと着く。
そのタイミングに合わせて、佐藤さんが俺に声を掛けてきた。
「おはよ、板杉君」
「おはよう、佐藤さん。昨日はありがとね」
「うーうん、こっちこそありがとう。お母さん説得するの手伝ってくれて。おかげでミィを飼える事になったから」
お互いにお礼を言い合う。そう、昨日の話には続きがある。あの後、俺は佐藤さんを家の近くまで送る事になったんだ。聞くと意外に家が近くだったのと、傘と子猫で通学バックとサイドバックを持ちづらそうにしていたから俺から提案したんだ。
そうしたら近くのスーパーの前で買い物終わりの佐藤さんのお母さんとバッタリあって、色々とあったんだ。
佐藤さんが子猫を抱き上げたのを見て、今日は持ち帰る荷物が多かったのかバック2つで辛そうにしていたので俺は声を掛けた。
「良かったらバック、俺が持とうか? 佐藤さんさえ良ければ近くまで送るけど」
「あっ……ごめん。正直、ちょっと持ちづらかったから助かるかも。板杉君の家もこっち方向なの?」
断られたらそれまでと提案したものの、やはり辛かったのか佐藤さんは俺の提案にのってきた。
「〇〇スーパーの目の前のマンション」
「――えっ!? 意外にご近所さんなんだね! 家もスーパーの近くだよ!」
凄くご近所さんでした。普通にお互いの家が見えるくらいの距離で。
「こんなに近いのに会いそうで会わないもんなんだね」
「時間帯がズレてるんじゃないかな?」
そんな世間話をしながら帰っていると、スーパーの目の前を通った時にふと声を掛けられたのだった。
「あれっ……海奈? 今帰り?」
「ん? あっ、お母さん」
お母さん?……つまりは佐藤さんのお母さんですか!? 想定外の人物の登場に緊張した俺だったのだが…………
「あらっ? あらあら〜そちらの男の子はもしかして……彼氏さんかしら?」
「か、かかかっ、彼氏!? ち、違うから! 板杉君はクラスメートで!」
「こんばんは! 板杉海斗と言います! そう、クラスメートで、今日はこの子猫と荷物持ちの手伝いで」
「そ、そう! 流石に傘と子猫にバックまで持ったらきつくて!」
「ウフフ……まぁ、そういう事にしといてあげましょう★」
怪しむように佐藤さんを微笑ましく見つめる佐藤さんのお母様……変な誤解をされてなければ良いけど。
「それでその子猫だけど家で飼うつもり?」
「!――お母さんお願い! この子助けたいの、飼いたいの!」
「俺からもお願いします! ホントは俺が最初に見つけたんですけど、家のマンションペット不可で、それで佐藤さんが名乗り出てくれて」
「良いわよ。海奈が飼う事に問題無くて、ちゃんと世話するのであればね」
「ありがとう、お母さん!」
「ありがとうございます! 何か手伝いが必要な時は全然言ってください。俺ん家、そのマンションなので」
話はスムーズに進み、佐藤さんのお母さんからお金を貰った佐藤さんが、一旦子猫のご飯を買いに行く為に子猫を俺に預け、スーパーの中に入って行った。
「……あの子のあんな真剣な表情久しぶりに見たわ」
「そうなんですか?」
「前にも猫を飼ってたのは聞いた?」
「はい」
「その時の子が病気で死んじゃった時『もう生き物は飼わない!』って大泣きしながら言ってたから少し心配したのだけど、さっきの真剣な表情見たらね……」
「……そうだったんですか」
本当は無理をさせたのではと心配になってきた。けれどこの子の事を考えると…………
「……ところで、本当にウチの海奈の彼氏君じゃないの?」
「――!? か、彼氏ではないですよ!? 仲の良い同級生関係です!」
「ふ〜〜ん……(あの海奈の反応を見る感じ、満更でもなさそうに見えたんだけどなぁ〜)」
見られてる……お母様にジロリと舐めるように見られてる…………ドキドキ。
「まぁ、良いわ。今後とも海奈と仲良くしてあげてね、板杉君?」
「はい、それは勿論です!」
その後は、佐藤さんが買い物を終えて出て来るまで特に話す事はなく、腕の中で眠っている子猫を撫でているのであった。
作)ヒロイン……誰ルート書こうかなあ〜
メ)まだ決まってないの? いっても二人のどちらかなんじゃ??
作)ここで敢えてのヒロインメイプルちゃん!!
メ)えぇぇぇぇぇ!? 私!?
作)――にしたらどうなっちゃうだろう?
メ)――ヒエッ!? だ、駄目だよ! 私、焼死なんて嫌だよ!?
作)笑死? 何言ってるのさメイプルちゃん(笑)
この時作者には死角になって見えていなかった……そこにドス黒い邪炎を纏ったナニカが居た事を…………