愛は等しく   作:山岡鮎太郎

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我慢できずにウマ娘2次創作を始めました
独自設定タグが火を吹くぜ!

初回で導入なので雑に短いですが、お許しください!ボルガ博士のように──



素晴らしい……なんて自然な導入なんだ……

幼い頃からヒトと話すのが苦手でした

幼い頃から体を動かすのが苦手でした

幼い頃からはやく走るのが苦手でした

 

なぜワタシはウマ娘なのでしょうか

なぜワタシはお母さんの娘なのでしょうか

なぜワタシは姉さんの妹なのでしょうか

 

神様は嫌いです

ヒトは嫌いです

ウマ娘は苦手です

レースは苦手です

競うのも嫌いです

走るのも嫌いです

 

それでも

 

それでも

 

この笑顔だけは、嫌いになれないのです

 

ずるい

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

某地方トレセン学園のレース場。

トラックを駆け抜けるのは年若い女の子たちだ。

が、皆速い。走るのが、皆速い。

当然だ、彼女たちは普通の女の子ではないのだから。普通の女の子は頭の上に耳なんてついてない(職業バニーガールのおねいさんが普通の女の子かどうかは諸意見あるだろうが)し、体操服から尻尾が出ていたりしない。

 

ウマ娘。それは我々「ヒト」とは少しばかり違う種族。

ヒトから産まれてくるが産まれてくるのは女の子だけ、側頭部ではなく頭部に聴覚器官がついている、例外もいるが基本的には臀部からふさふさの尻尾が生えている。

そして何より──走ることへの本能的な渇望がある。

つまるところ「ヒト」から生まれはするが「ヒト」とはちっとばかし異なる点が多々目立つ「かけっこ爆速ガールズな種族」なのだ。ついでにいうと「ウマソウル」という異なる世界の異なる生き物のソウル(?)を持っているという定説もある。何それ知らん、こわ……

 

ともあれ、このレース場ではそんなウマ娘たちが先頭でのゴールイン目指して鎬を削っているというわけである。

 

ウマ娘たちは本能的に走るのが好きで、特にウマ娘のレース全盛期といえる12歳から18歳くらいの時期はもう走るのガマンできない感じなので、こんな風にみんな走っているのである。

 

もちろん、それだけではない

 

いつの時代も勝負事というのはするのも観るのも興奮するものだ。スポーツ、みんな観るの好きだったりするかな?ワイは好きやで。

失礼。噛みまみた(嘘)

 

「レースを見たい人」と「レースをしたいウマ娘」の需要やら供給やらのなんやかんやのバランスが噛み合った結果。

ウマ娘にはそれ用の学校に入ってもらいつつ、学生の身分でありながらレースに出走してもらい、そのレースを世間の人々が観戦して一喜一憂するという形が自然と形成されていったのだ。

そんな感じで、この世界ではウマ娘のレースが興業として成り立つようになったのである。いつからかはわかんないけど

 

で、今このレース場で走っているウマ娘たちについてだが。

 

彼女たちもそんな世界に参加するために一生懸命走っているところである。スパートをかける娘が「はあァァァ!!!!!」と気迫ある咆哮を飛ばす。すごい(小並感)

 

が、レース場の観客席には地元民っぽいラフな感じの人たちと、友達の応援やライバルの偵察に来ていると思しき学園の制服姿のウマ娘、スーツ姿の大人何人かがいる程度。ガラガラである。あ、あれ?興業は?一喜一憂は??老若男女大興奮激アツレースは???

 

これがここ地方トレセン学園の現実。

「さっきから地方とか言ってるけど地方じゃないとこもあるの?」と言われそうなのでここで挿し込むが、「中央」と呼ばれるトレセン学園もある。正式名称はウマ娘中央トレセン学園。

 

この中央トレセン学園というのが(地方からすれば)問題なのだ。

まず第一に、レベルが段違い。

地方トレセン学園もウマ娘たちの中でも走りに自信ネキが入学するのだが、中央はそのレベルが違う。走りに自信があるだけでなく、()()()()()()()()()()()()()()()()ウマ娘だけが入学できる。例えば、地元のキッズウマ娘かけっこ大会やウマ娘マラソンなどの競走イベントを総なめするとか、同年代のウマ娘に比べて飛び抜けて能力が高いことをデータ付きで証明しているとか、そういった「素養」「才能」がなければならないのだ。それに対して地方トレセン学園は入学試験(筆記)を実施してそれに合格すれば入学できるところがほとんどである。地方はレースの能力を確認することなく入学するので、そりゃもう中央との差は広がるばかりだ。

 

第二に、そんなハイレベルなところがあったらみんなそこばっかり観るくね?問題。そりゃそう、だってレースの白熱度合いが段違いだもん。

中央は飛び抜けて能力が高いウマ娘たちが各地から集結し、ハイレベルな競り合い差し合いを繰り広げる魔境だ。その分、見応えも段違いになる。

翻って地方はどうかというと、別に見応えがないというわけではないのだ。ないのだが、レベルは中央に劣ってしまうのが実情である。口さがない者は「地方は中央の2軍」と吐き捨てる始末。タチの悪いことに中央所属のウマ娘が地方のレースに現れて蹂躙する、なんてのも稀によくあるので否定したくてもしきれない。

 

纏めると、観客席わりとガラガラだけど地方なのでこんなもんってことである。世知辛い。

とはいえ、このレースはこのトレセン学園において少なくとも一度はレースで勝っているウマ娘しか出ていないので、出走者が全て新人のデビュー戦よりは見応えがあるだろうが。

 

さて、長々と書いてきたがここまでは本作の導入にして蛇足である。ほぼウマ娘公式及びシンデレラグレイの内容のアレンジだし。

で、目の前のレースはもうラスト200m、決着の時だ。

 

するり、と

集団の内側から突き抜けてきたのは鮮やかな栗毛のウマ娘。中央と比べると少し侘しい歓声に迎えられて今ゴールイン。

散々地方トレセンについて語ってきたがもう地方編は終了である。

なぜなら。

 

今ゴールインした彼女こそがこの作品のヒロインにして

このレースの勝利をきっかけに中央トレセン学園にスカウトされて編入することになり

その姿を人々の目と記憶に鮮烈に焼き付けることとなる

 

エコールラブ

 

 




スレッドの力を借りずに書き切れるんかお前
って思いました。
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