(仮)豹頭王の物語の一登場人物に憑依する話。 作:Marchhatter
道は長そうですが、ぼちぼち頑張っていこうと思います。おそらくかなり早期での離脱組なので、今になって未読部分を読むと、こんなんなってたのかー、という感じです。
また評価を頂いた方も、ありがとうございました!
引き続き「僕」(イシュトヴァーン憑依者)視点です。4、5話程度でスタフォロス脱出編を終わるつもりだったけれど、予想外に長くかかりそう・・。
(イシュトヴァーン、スタフォロス砦の白の塔の最上階の部屋、昼すぎ)
とりあえず、手首を縛る縄を外す。これは多芸なイシュトヴァーンの技術でどうにかなった。
(リンダの回想の中では彼の手は大きく武骨である、との描写もあったが、関節は柔らかい。ビリー・ミリガ○と同じように訓練していたのだろう、手首より手を細くして縄抜けができた。)
暗闇の中、自由になった手でパタパタと服の上から体をはたき、装備を確認する。
投獄のときにみぐるみ剥がされたと言っても、鎧と鎧下、そして懐の匕首などの見つけやすいものを取り上げられたにすぎない。まだ刑も決まっていない未決囚だからだろう。
イシュトヴァーンは用心深い。僕も彼の残存してる元人格に身支度は委ねている結果、色々と妙なところに道具を隠している。簡単な
ほら、たとえば。
脛の骨に自然に沿わせて布をかたく巻いて隠したナイフ。反対側の足の非常食や小道具も、摘発できてない。腰骨のあたりに巻いて隠した薬も。
「ひぁーっ!」
いや、僕が叫んでるわけじゃないよ。
さっきから装備を確認している僕に威嚇の声を上げているのは、矮人のスニという娘だ。
この後、リンダと友人になるはず。良い娘だ。いつかは引き合わせねばなるまい。──いやまてよ、それはこれから先の計画次第なのかな。原作主人公たちとかかわらずに逃げ出す選択肢も、僕は視野に残してる。
でもいずれにせよ僕は、この同室の女性との友好的関係を樹立せねばなるまい。
「怖がらなくていい。俺だってこの塔の囚人だ、同じ身の上だ。」
原作のリンダみたいに、と心がけながら。
ゆっくり落ち着いた声で呼びかけてみたが、──信用なさそうだ。きゃあきゃあと威嚇の声が返ってきたが。
でも、すこしは効果があったのだろうか。やがて声がやみ、ゆだんなく僕を見すえて監視するモードにはいった。
まあ、仕方ない。このスニを捕まえてきたのも、おそらくは
この部屋は屋外へのあかりとりの窓すらないが、イシュトヴァーンの目はすぐに闇に目が慣れはじめ。
ぼんやりと、部屋の調度のうち大きなものが視界に浮かび上がってくる。
牢にしては設備が充実していて、椅子や古びたテーブル、寝台らしいものが見えた。
産業革命時代以前の時代にあっては、家具も含めて物資は非常に貴重だ。それを考えると牢にこれらがあるのは変というか非常に不自然。破格の待遇である。
作中では、この白い塔の頂の部屋(また、それとパラレルな黒の塔の最頂部の部屋)の用途は明示されていない。
配流の貴人のための牢だったのだろうか。あるいは倉庫代わりに使われているかつての居室か。
僕は相手を刺激しないよう、ゆっくりとした動作で椅子を引き寄せて座った。
心理的負担をかけないように、相手と正対するのでなく、斜めの方向を向いて座る。
うすやみにより慣れてくると、この部屋のもっと細かい様子がみえてくる。壁のひび割れ。何かを隠すような古いタペストリ。割れた壺。かたすみに元はテーブルクロスであっただろう古布が丸められているのは、スニの寝床だろうか。
今の僕に興味深いのは、壁のひび割れだ。
原作では、30cmもあろうかという大ネズミが出現したと書いてあった。
──つまり、それだけの大物が行き来できるキャパシティがあるはずだ。このひび割れか、それ以外か。
脱出手段の検討のためにも、まずスニと休戦しなければならない。
僕は考え込んだ挙句、ぽつりと、しかし彼女に聞こえるようにつぶやいた。
「アルフェットゥ」
──ちゃんと○本先生の原作、読みこんでおけばよかったよ。
そう後悔しながら、ほぼ唯一僕が覚えている彼らの言葉を口にする。彼らの神様の名前だよな。
(ちなみにあとは「ヒィー!」とか「アイー!」ぐらいしか覚えてない。自分の低スぺさに絶望するよ。)
なお「スニ」って名前を呼んだら?という思いが頭をよぎったが、すごい怪しまれそうで断念した。
「アルフェットゥ? ナ、イミニ、グラッ!」
なんか言葉が返ってきたが、別に友好的な感じはしない。
あくまで印象だが、「神様?関係ないっ、ばかっ!」あるいは「神様?何言ってんの、アホっ!」みたいなこと言われた気がする。ううむ。
「怒らないでくれ。食べ物でも食べないか?
──ほら、俺も食べる。あんたも食べる。」
中間地点のテーブルの上に腕を伸ばし(スニが明らかに警戒を高める)、やはり隠し持っていたヴァシャ(イシュトヴァーン、ほんとこれ好きだよな)の乾果の薄切りを置く。2つ。
ふと生まれた悪戯心で、スニの視線が僕の指に向いているのを確かめ、くるくると指で実を回して位置を入れ替えてみせる。
こういうところ、本当にイシュトヴァーンは器用だ。イカサマの達人だという設定だが、おそらく手品師も余裕でいける。
かたずをのんで見守る猿娘の目が、ぐるぐるしだしたところで。
おもむろに指を止め、1つつまみ、半分にちぎって口に入れてみせる(わあっ、という驚愕の目)。
飲み込む。
口を開けて、指さして何も入ってないことを示す(目が丸い)。
さて。
僕が椅子に座ったまま、後ろにいざって下がる。彼女に対してまた横向きになり、彼女にとびかかれない状態であることを示したあと、腕で机上の示してあげると、彼女はおそるおそる机に来た。
あー、なんか似てるな。猫の餌やりだ。
彼女は僕がちぎった方の残りを取り、口に入れている。──お腹がすいていたんだな。
はむはむと食べると、今度は彼女は残りの一片に目を向ける。
こちらを向く。
頷いてみせると(どうでもいいが、地球でも頷くのが『否定』の意味になる地方があるらしい。インドのどっかだったかな)、また机に来ると、半分にちぎり。
その半分だけを食べて、下がっていく。──これは?
僕がスニに目を向けると、スニは僕と目を合わせた後、机に目を向けた。
気のせいか、ドヤ顔のような気がする。
僕は彼女を刺激しないように、机にまたゆっくりといざり寄り。
残った半切れを拾って、口に入れてみせる。野性味のある甘酸っぱい香りが、口に広がる。
「キハッ」
あ、笑った声がしたぞ。いい兆候だ。
共食儀礼というのは、古く強力な手段のひとつだ。
セムたちもおそらくは瘴気に遺伝子が変容したとはいえ、人類の末裔のはず。文化に共通性があるはずだ。
「イシュト」
僕は自分を指さし、そう伝える。
「イシュト」
再度、繰り返す。
「いしゅと」
彼女も、僕の名を復唱した。そして。
「スニ」
「スニ」
彼女の名前を、教えてもらい。
そうして、僕と彼女は最初の友好的コミュニケーションに成功したのだった。
──────
未知の言語にとりくむ言語学者は、「それ何?」という言葉を見つけ。
それを連発して、相手の言語の語彙を調べていくそうだ。
僕も、その
ちょっと変わったもの(イシュトヴァーンが隠し持っていた、噛み煙草みたいなやつを使った。僕の世界の『ビンロウ』に近いものかもしれない。僕は好きじゃなくて、憑依してからは使ってない)を取り出してみせて。
彼らの言語の「それ何?」を把握し。
そして、色々なものの名前を調べていく。
彼らの言語の発音は「鳥がさえずるような」と描写されていた。正直、僕には難しい。
しかし、基本的な単語はおさえておきたい。
「我、イシュト、自、遠方、來」(私、イシュトは遠くから来た。)
「スニ、居、河、彼岸」(スニは河のむこう岸に住んでいる)
あと、途中で思いがけず役だつことがわかったのは、キタイ語の語彙!
セムの村にも、キタイの商人が来訪しているらしい、という描写があったが。
文化的に成熟して概念の豊かなキタイ語の語彙は、彼らにも輸入されているようだ。
イシュトヴァーンは相当に放浪を重ねているし、港町の出身で船にも乗り組んでいる。彼の言語能力は高い。
キタイ語もある程度はできる。
キタイ語自体も、異民族との接触を経た特徴があり、文法が単純で屈曲が少ない言語だ。発音はやや難しいが。
族長の一族であるスニも、交易に参加させてもらったことがあるようだ。
キタイだけでなく、かつてはケス川のこちら側の開拓民との交流もある(あった)んだと思う。──ここらへんは、アメリカン・インディアンとも被るな。
石器時代の民と中世民の接触だな、新大陸の轍に学ぶと数百年をかけて侵略・同化されていくことになるだろう。
ともかく。
ものの名前から、僕は辛抱強く対話を重ね。
「我、在、河、中、捕、貝」(河で貝をとっていた)
彼女が仲間とともに川の中州で漁をしていて、黒騎士どもに捕まったということを伝えられる。
そしてある程度意思疎通ができるようになり、スニと友好的な関係をとりむすべたと思われた後。
意外に優秀なイシュトヴァーンの言語能力を活かして、僕はいくつかのことを彼女に伝えることに成功する。
まず1つ目。僕は今夜、逃げ出すつもりでいる。スニもそうした方がいい。
(これは、簡単にわかってもらえた。走る動作をしてみせると、スニも真剣な顔で目を見開き、腕を振って真似をしてくれる。かわいい。)
2つ目。今夜、スニと同じようなセム(矮人)たちが襲撃してくるかもしれない。ただし、スニの同族ではない。
(これは、伝えるのが非常に難しかった。外を指さし、怒った顔をして拳を振り上げる仕草をしてみせ、キタイ語の「敵」「小さい人」とかの言葉を使って襲撃があるかもということ、襲撃者がセムだということを伝えられたが、それがスニにも敵対的だということが伝えにくい。
スニを指さして『ラク』と言った後、別の方向を指さしてうろ覚えで『カルイ!』とか言ってたら、『カロイ!』と思い当たってくれてしょっぱい顔をした。なんとかわかったみたい。)
3つ目。仲間がいる。だが、まだ仲間でない。
(これはおそらく、わかってくれてない。ただ、スニ(指さし)、イシュト(指さし)、とした後で、『グイン』『リンダ』『レムス』と言って、手で僕とだいたい同じくらいの高さの形を示してみせると、他にいっしょに逃げたい人がいるとわかってくれたようだ。ただ、『まだ仲間じゃない』ってのはわかってくれてない。)
まあいい。そのうえで、逃げ出す作戦をたてねば。
仮に壁に穴を穿つとしたら、この塔のてっぺんの部屋には有利な点も不利な点もある。
不利な点。窓がない。塔は相当に高いので、かなり長い縄などがないと逃げ出しにくい。
有利な点。道具となりそうなものが不用心にたくさんある(壁のタペストリとか、椅子とか机とか)。それに、かなり大型の
ちなみに原作で出てきてリンダとスニが主従関係を結ぶにいたった
ただ、スニが危機に陥るより早くイシュトヴァーンの体が動き、あっさり2匹とも退治した。恩を着せる間もないほど。いや、恩を着せようかっていう小ずるい考えも頭をよぎったんだけどさ。キモくて無理。
(ちなみに不潔ではあるが、食料になる可能性はあるのではないかと考えた僕は、スニの恐怖のまなざしにめげずに、イシュトの残存人格に任せて手つき鮮やかに皮を剥ぎ、はらわたを抜き、タペストリをほどいた紐でかたすみに吊るしておいた。──だけど手が洗えないので、現代人である僕はとても困る。)
ネズミが出てきたすき間を確認する。外に続くものではないが、壁の内側のすきま、上下に続く空間に続いている。
そしてそこから必死に上を見上げる。石の壁にわずかにすき間。ぼんやりとしているのは、もう夕暮れだということだろうか。
下も確認する。こちらはよく見えないが、ぼんやり明かりがあるのは換気口か、単なる老朽化か。
史実ではイシュトヴァーンはわずか2晩で、隣の牢との穴と、外壁との穴を開けていた。
僕たちは2人だし、道具もある。城の外壁はなかなかメンテできないはずだ、目地材は劣化している。できないはずはない。
ただし、別の手段もあると僕は知っている。
タペストリの背後の壁にしかけられた「秘密のたて穴」だ。
原作では描写はぼかされているが、「落ちる速度を緩める」しかけがあるかもしれない。。
このタペストリの存在も、秘密の抜け穴の存在も、この部屋が貴人牢であるか、あるいはかつては城主一族の居室として使われていた可能性を示唆する。
おそらく城主ヴァーノンが黒死病の治療を試みはじめ、一般騎士どもに知られないように犠牲者を閉じ込め、しかも自らが血を絞るためにアクセスできる部屋が必要になり、かつては居室だったこの部屋の窓を潰してしまったのではないだろうか。
どういうわけかこの抜け穴、原作中ではグインが追い詰められるまで作動しなかった。
床にかかる重さが関係あるのか、あるいは戦闘中に振った刃や肘などが作動スイッチに当たった?
僕は後者だと思う。たしか、グインの振るう剣が壁や天井に当たった、みたいな描写があったし。
このスイッチを探さねばならない。
──────
しばし手で壁を撫でまわったりしてスニを困惑させながら探したが、どうしても暗くてよく見えない。
イシュトヴァーンは高スペックなので夜目も利くが、青の目が多いモンゴール人(現代世界でいえば、東欧や中欧人に近い印象)や、スニのはしばみ色だけど夜になると緑に光る目ほどじゃないからな。
僕はスニに断り、タペストリの端をほどいた糸に、ナイフの背と石を打ち合わせて起こした火花で火を付け(興味深々のスニは、僕の器用さに感嘆しながら、眩しそうに小手をかざした)、丹念に動作キーを探索した。
壁の一部。一つのレンガがやや滑らかにすり減ってみえる。しかも目地材が剥がれていて、わずかに動く。
僕は慎重に壁の正面を避けて、押し込んでみる。かなりの力を籠めたが、壁は開かない。しかし直感に導かれて壁を押すと、レンガの壁が向こうに開いた。この動く壁の厚みは15cmほど、おそらく頑丈な木枠にモルタルでレンガを固定して作ったつくりものの壁なのだ。スイッチはこの壁のロック装置を解除するんだな、だからスイッチを押して同時に体重をかけたりしないと開かないのだ。
かび臭い匂いが上がってきた。どうしよう、閉め方がわからんと思ったが壁から手を離すと、自動的に隠し扉は戻ってきてがちゃりと締まった。滑車と重りで自動的に閉まるようになっているのだろう。
振り向くと、スニがよくわからない表情を浮かべて僕をみている(後から推測するに、驚嘆の表情に近いものだったんじゃないだろうか)。
力こぶをつくるように腕を曲げてみせて、すごいでしょ、とにっこりすると。
ふぃひっ、というような笑い声をスニが立てた。
ふふふ、どうやら頼りがいがあると思ってくれたみたいだな。さすがイシュトヴァーン。
(以下、本筋に関係のない覚書)
○グインたちの拘束(?)問題(続き)
→第1巻 第2章 2
城主であるヴァーノン伯の謁見時に、リンダ(恐慌に陥って自分の髪をつかんだりしている)もレムスも、そしてグインも縛られたり手錠を着けられたりしている描写はない。牢に護送されるときも同様(ただし、大猿と戦った後は縛られている描写がある。牢に戻ると外されたらしく、レムスの頭を撫でたり食事をとったりしている)。
もし牢の中でも縛られたりしていれば夕食も食べにくかったはずだし、他方でイシュトヴァーンの逃走のための縄梯子作成の材料はもっと調達しやすかったはず。
ただし囚人への拘束としてはこの扱いは緩すぎる。本作では、危険性が低く独居房に入ったリンダは拘束を受けなかったが、危険人物であるグインと、同房であるレムスは、一応、体の前に手錠みたいな感じに手枷をつけられていた(食事を取ることは可能ということから、完全な拘束ではない)、と仮定しておくことにする。
○塔の抜け穴
→第1巻 第4章 2の最後、3の冒頭
白い塔の頂き部分にあるスニとリンダの部屋の抜け穴(たて穴)については謎が多い。
グインたちが抜け穴に落ちたとき、なぜ落下速度が遅くなったのか、また城主たちはどうやって抜け穴を上がっていたのかは不明である。落下速度が落ちる魔法があれば上昇する魔法もありそうなのだが、上昇するための機械のための刻みがあるという描写もあり、機械的手段によるものであって魔法ではなさそう。だとしたら落ちるときの速度低下は?
おそらく、グインたちは折り重なって落ちたので、狭い穴を一時的にほぼ完全にふさぐような形になり、空気抵抗により落下速度が落ちたのではないか、というのが一応の推測である(ほんまかいな)。なお落下の順番はグインが先に落ちたとされているが、これも落ちた時の体勢からすれば不自然である(グインは双子とスニをかばって前面にいたはずで、そうだとすると落ちる順番は最後でないとおかしい)。グインと壁の間にはさまって潰されまいと、双子がグインの左右に分かれていた状態でグインが勢いをつけて穴に落ちた、というのはありそう。前述の、穴をふさぐという観点からも。
ちなみに高さはさほどないとされているが石の床に落ちた衝撃は大きく、あの頑丈なグインが気を失うほどであると描写されている。──偽イシュト、一人で落ちて大丈夫か!?
○グインの身長
グインの身長は2タール40タルゴル。検証してくれているウェブサイト様などの情報をみると、約2m55cmということになりそうである。
これはちょっと調べてみるとわかるとおり、現生人類を基準にすると本当に規格外の大きさなのだ。あのアンドレ・ザ・ジャイアントですら223cm。日本人としては長身(190cm)のアントニオ猪木氏も、アンドレ氏と戦っているのをみると子供みたいに思えてしまうスケール感。
辺境で実用一点張りの砦であれば、牢もそれほど広いとは思えず、中に入ったら立つことも叶わなかったのではないか(というより、辺鄙な地の実用一点張りの砦の天井、きっとグインも窮屈に思ったのではないか・・)。
なお挿絵やその他のくだりを見ると確かにグインは頭一つ抜きんでてはいても、あくまで頭一つでしかない。家に入るときも膝立ちになっているという描写もない。キレノア大陸人は、一般人でもおそろしく背が高いのかもしれない。
(ちなみに、身長比較のシミュレーションサイト(https://hikaku-sitatter.com/)でシミュレってみるといろいろ面白い。仮にイシュトヴァーンの身長が1m90cm(猪木程度)だとしても、頭頂はグインの胸のあたりくらいにしか来ない。顔はグインのみぞおちのあたり。スニに至っては、グインの腿のあたりだ。
そういうわけで、仮にグインの世界の舞台が地球の超古代なのだとしたら、現生人類はセムの子孫なのではないか、と僕は考えている。)
もちろん、地球とはそもそも全くの別世界であるキレノア大陸のことだから、スケール感がそもそも違うのだとしたら突っ込むのは野暮な話だ。ただ実感として物語に没入するときには、グインの身長は2m10cm程度、イシュトヴァーンが190cm程度なんじゃないかと思いながら読んでいる。