魔法科高校の劣等生に転生したら生まれた時から詰んでいた件について(仮) 作:カボチャ自動販売機
アニメ一気見とかしてると時間間隔がどうにも。危うく0時を過ぎるところでした。
夕飯になったら皆落ち着くなって思ってた。美味しい食事を皆で楽しく食べられるかなって思ってた。
「はい、セッカあーん」
フォークに熱々のハンバーグを刺してぼくに突き出してくるリーナ。うん、大きいよ!そして熱いよ!そんなの一口じゃ無理だよ!そんなぼくの反論むなしく口に詰め込まれる。美味しい、けど詰め込み過ぎだし熱い!苦しい、死んじゃう!涙目になりながらどうにか食べきる。
「雪花くん、口にソースがついていますよ、とってあげます」
リーナが次の料理を食べさせようと差し出してくるが間にあーたんが入る。ぼくの口を紙ナプキンで拭いてくれた。あれ、おかしいな、二人の間に火花が見えるよ。
「お兄ちゃん、私の膝に座りましょう、そうしましょう」
ひょいっと持ち上げられたかと思うと水波ちゃんの膝に座らせられていた。
「水波ちゃん、ちょっとやり過ぎじゃないかしら」
「雪花くん、なんでされるがままなんですか」
がっちりホールドされているからだよ!力で水波ちゃんに勝てるわけないでしょ!ぼくが水波ちゃんに唯一負けたゲームが腕相撲だよ!
「お兄ちゃんは大体ここで食べますからね」
さらっと嘘吐かないで!火に油注ぐようなことしないで!ほら二人が怖い!ちょっリーナ、CAD持ってるよ!駄目!ぼくの家は魔法禁止だから!そのルール今考えたけど!
「セッカ…嘘なら嘘と否定しないと」
「そうですよ、嘘ですよね雪花くん」
何故か笑顔の二人が怖い。恐らく否定すればこの圧力はなくなるだろう、けど強ち嘘とも言えないということに気がついてしまった。
本当に眠いとき、朝御飯をこんな感じで食べさせてもらうことはあるのだ。毎日じゃないけど週一、いや週二くらいで。
「へー否定しないんだ」
「雪花くん?」
ヤバイよ!姉さん以上の圧力を感じるよ!水波ちゃん、そのドヤ顔止めてくれないかな、被害は全部ぼくのところに来るんだからさ!
「私とお兄ちゃんは毎日一緒に寝ています」
唐突に特大の爆弾落とすの止めて!それもまた否定しづらい奴!だってたまにおねだりされて寝ることあるし、水波ちゃんがいつの間にかベッドに忍び込んでいたりするからね!
「わ、私も一緒に寝たことあるわよ!ねっセッカ!」
リーナ競わないで!いや、あるよ!何回もあるよ、でもそれ今言わなくて良いよね!?
「へーどういうことでしょうか雪花くん、私そんな話全然聞いたことなかったんですが。いえ、それ以前にUSNAに住んでいたことも知りませんでしたし、司波さん、司波くんと同じ家に住んでいないことも初めて知りました。あれ?私には何も教えてくれないんですね」
あーたんが怒ってるよ!今までにないくらい怒ってるよ!リーナと水波ちゃんは睨み合ってるし!もう収集つかないよ!
「大体、水波ちゃんは専属メイドじゃなかったんですか?」
「えっ?私は妹って聞いたけど?メイドは趣味って」
うん、そういえば説明してなかった。リーナと水波ちゃんが知り合いっぽいのが気になるけど取り合えず説明しよう。もしかしたらこの状況が良くなるかもしれない。
「兄さん、姉さんは血の繋がった兄と姉。水波ちゃんは戸籍上の妹なんだよ」
「戸籍上って…水波ちゃんの名字は桜井でしょ?セッカは司波」
「それは昨日までの話です」
四葉からの襲撃をどうにかするためぼくは水波ちゃんに四葉が手を出せないようにした。それによって水波ちゃんは戸籍上の妹、正確には将来の戸籍上の妹になったのだ。
「今の私は五輪水波です、改めましてよろしくお願いします」
つまり水波ちゃんは五輪家の養子になったのである。
激化する修羅場、明かされる事実。
修羅場はまだ終わらない!頑張れ雪花!負けるな雪花!全部君のせいだ雪花!
さて、明日も0時に投稿します。