魔法科高校の劣等生に転生したら生まれた時から詰んでいた件について(仮)   作:カボチャ自動販売機

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時間が一気に飛びます。飛ばした分は過去編として後々やるかもしれませんが。


USNA編
第6話 シールズ家での生活


アメリカに来て早三年。ぼくは八歳になった。父の妻の実家はアメリカであろうとも情報を入手できるほどの情報収集能力を有しているらしくぼくは学校にもいかずに相変わらずの引きこもり生活を強いられていた。とはいえここはマンションの一室ではなくシールズの豪邸。庭も広くジョギングやサッカーのリフティングなどをできたので運動不足になることはなかった。

 

 

「セッカはまた勉強?英語をマスターしたあと直ぐにドイツ語をマスターして今度はフランス語かなにか?」

 

「いやそれはもう終わったよ。今は言語とは別。CADの勉強をしてるんだよ」

 

「あなた化物ね」

 

「酷い言われようだな!」

 

 

たしかに今世のぼくはハイスペックもとい廃スペックであるが化物は酷い。魔法師の才能にとあるライトノベルの図書館系空気ヒロイン並みの記憶力、ほぼ引きこもりなのに並外れた身体能力…あれチートや。いやでも化物と言われる程ではないね!べっ別に開き直ってなんかないんだからね!

 

 

「じゃあ言わせてもらうけどリーナだって事魔法に関しては大概じゃないか。普段はポンコツだけど」

 

「ポンコツじゃなーい!何よ私のどこがポンコツなのよ!」

 

「例えばほらツインテールの長さが不揃いだよ」

 

「なっ!たったまたまよ!」

 

「…リボンも左右で違うものだよ」

 

「はう」

 

「はは、リーナたんポンコツ可愛い」

 

「笑うなー!」

 

 

 

アンジェリーナ・シールズ。彼女から積極的に声をかけてきてくれたり英語を教わったりして彼女とはすぐに仲良くなれた。アンジェリーナの愛称はアンジーらしいけどリーナの方が可愛いのでそう呼んでいる。

彼女は優しく明るい子で一緒にいると元気を貰える。あとポンコツ可愛い。

 

 

「もう!そのうちポンコツなんて言えないようになってやるから!」

 

「はいはい分かったからとりあえずこっちおいで。ツインテールそのままじゃカッコ悪いだろ」

 

「うっ…お願い」

 

 

しぶしぶと言った具合でぼくの近くに寄ってきてぺたんと座る。ぼくはリーナのツインテールをほどき長い金髪を櫛で解かし縛り直す。リーナのツインテールは何故かクルクルのクロワッサンみたいになる。美容院で何かしているのかもしれないが普通のツインテールも見てみたい。そしてツンデレなセリフを言ってもらうのだ。おっとぼくのささやかな野望が漏れてしまった。

 

 

「はい完成」

 

「ありがと」

 

 

臍が曲がり気味でも素直にお礼を言うリーナ。良い娘や。

 

 

「じゃあ私はレッスンがあるから」

 

「ああ、がんばってね」

 

 

レッスンというのは魔法の修行のことである。どういうことをしているのかは知らないがリーナの魔法は8歳にして既にプロのそれを越えているらしいのだ。優秀なコーチがついているのだろう。そういえば来年リーナのために凄い魔法師が来るらしい。なんでも弾さんの義父さんのお兄さんで日本では知らぬものはいないという程の魔法師なんだとか。

 

ぼくも密かに楽しみにしている。




明日も0時に投稿します。


凄い魔法師とは果たして一体誰なんだろうなー(棒読み)

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