IS学園でホモから逃げるために婚活する   作:アオノクロ

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 他の方の作品を読んで思いついた一発ネタ。深夜テンションでかいた。


ホモとホモは惹かれ合う

「ずっと、ずっと言いたかったことがあるんだ」

 

 ある日、校舎の裏へと呼び出された。そこで呼び出した人物は、ゆっくりと話し出した。

 

「始めは気にならなかったんだ、だけど春明がいろんな女としゃべってるのを見て、胸が苦しくなってきた」

 

 小さい頃からずっと過ごしてきた、いわゆる幼なじみである俺たちの関係は深い。

 それこそ家族同然だと言っても過言ではないのだろう。

 

「誘拐事件があった時、助けてくれた姿を見て気が付いたんだ。あぁ、春明のことが好きなんだ、これが恋なんだなって」

 

 そんな家族ともいえる相手が、目の前で頬を赤く染めて潤んだ目で見つめてくる。

 

「好きだ春明。俺、織斑一夏は篠崎春明を愛している。どうか俺と付き合ってくれ」

 

 一世一代の告白とはこういう事を言うのだろう。

 日の落ちかけた夕暮れにひと気のない校舎裏。そよ風が舞うなかでのまっすぐこちらを見つめる近隣の学校も含めたうえで一番のイケメンによる告白。

 

 全てが文句のつけようのない、完璧なシチュエーションでの告白だ。

 

 

 

「………………………悪い」

 

 それでもどうしようもないことはある。

 

「! ………………………理由を聞いてもいいか?」

 

 そう、例えば、

 

 

 

 

 

「俺が男でお前も男だからだ」

 

 

 

 性別とか。差別? ジェンダー? そんなもんは知らん。

 俺はかわいくておっぱい大きい女の子が好きなんだ。

 好みは巨乳なお姉さん、だが貧乳ロリも嫌いというわけではない。性癖をまともに語れないやつは打ち首だ、とか言われるかもしれないがそれはそれ、これはこれ。

 少なくとも男よりはアリよりのアリだ。

 だがそんな俺の答えに納得できなかったのか、立ち去ることもなく、むしろさっきより目に力がこもっている。

 

 

「………っ、なんでだ! 女なんて自分のことしか考えてないし、外見に気を使いながら家ではズボラで、隙あらば尻を触ってくるようなやつらばっかりだぞ‼」

「それ昨日のお前だろうが! ギャグだと思ってスルーしてたらガチじゃねぇか!」

 

 二人で遊びに行ったら急に触ってきてびっくりしたわ! おいどこ触ってんだよぉ、って笑って終わったけどお前まさか!

 

「ごめん、あまりに魅力的過ぎて」

 

 くっ、っと後悔して歯を食いしばるがちょっとにやけてるよな⁉

 口元ちょっと緩んでるの見え見えなんだよ!

 

「ていうか思い返せば結構触って来たよな! 事あるごとに手とか髪とかケツとか‼」

「当たり前だろ! どれだけ我慢してきたと思ってるんだ! ずっとあふれ出しそうなこの気持ち、いつ伝えようかずっと考えてたんだぞ!」

「漏れてんじゃねぇか! あふれ出しそうって駄々洩れだろ! しかも性欲って最低すぎる形でよぉ!」

「………あぁダメだ、もう我慢できない。春明すぐに済ませるから」

「は? おい、おいやめろ。その手を下ろせ」

「あぁすぐに下ろしてやる」

「何をだ? いやナニをだ!? 習字に使う道具の名前を出したらその手へし折ってやるからな!?」

 

 怖い! めっちゃ怖い!

 銃を向けられたときより断然怖い!

 いつからだ!? いつからこいつはこんな風になった!?

 

「ずっと前から、言ったろ?」

「やかましい! モノローグ読むんじゃねぇよ! っておい待て、待てって言ってるだろ。やめっ………ヤメロォー‼‼」

 

 

 

 アーッ‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ、フハハハハハ! ついに、ついに逃げ切ってやったぞ!」

 

 オッシャオラざまーみやがれ! 一夏のヤローねちっこく俺の貞操狙いやがって。

 それも今日で終わり、高校はあいつの行くとことまったく違う遠いところに決まった。

 そのせいですでに決まっていた推薦を断ったりとめんどくさいこともあったが、まぁいい。

 あのホモヤローから逃げるためなら海外にだって行ってやるさ。

 結局最後のぎりぎりまで同じ高校に行こうとしやがって。

 

 とはいえそんな事をしなくてももう大丈夫、何せあいつは高校の受験会場を間違え、何を血迷ったのか試験用のISに触れて動かしてしまった。

 IS、インフィニット・ストラトスは宇宙探索用のパワースーツ、のはずだが何故か女性にしか動かせず、世界には五百程度しかない最新鋭のチャンバラスーツみたいに扱われている。

 空を飛び、様々な道具を四次元ポケットにしまえる高機動なISは、現代兵器を大きく上回る性能を持ちながら数は少ないため、兵器として扱わずスポーツとして研究開発をされている。らしいが、どうせ裏では兵器用にやってるだろ。世の中そんなもんだ。

 とはいえ、そんな女性専用パワードスーツを起動した一夏は、強制的にISを学ぶための学校、IS学園へ入学が決まった。

 

 つまり!

 

 俺とあいつが会うことは金輪際二度とないわけだ!

 

「さて、進学先も決まって久しぶりにのんびりするかぁ」

 

 一人暮らし用の安いアポートのベッドでゴロンと寝転び、テレビをつける。

 ちょっと前まで貞操をかけた鬼ごっこ(二十四時間)をしていたせいで疲れてるんだ。

 恐怖から解放された反動でウキウキしながらポテチとジュース用意し、高校ではかわいい子がいるかなぁ、彼女できたらいいなぁと妄想して楽しむ。

 

『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします』

 

 ほぁ?

 

『以前、ISを動かすことのできた男性操縦者が現れたことで、政府は男性のIS稼働検査を行うことを決定しました』

 

 あーなるほろ。

 一夏以外にも動かせるやつがいないかってことね。

 

 いやーそんなやついないだろ。

 

 いるもんならぜひ見てみたいね!

 

 俺には関係ないしな!

 

 

 

 

 

「キミ動かせるね」

「へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~いちっふーさ~ん、だーしーてー」

「相変わらずふざけた態度だな、お前は」

 

 ISの検査を受けた結果、何故か反応しました。

 あっれれ~おっかしいぞ~? と検査の人と首をかしげていたらどこに待機していたのか謎のごつい黒服男。

 あっという間に捕まって、紆余曲折あってたどり着いた先は謎の研究所。

 

「さて、お前の身柄だが」

「相変わらずクールですね、彼女できました?」

「そこで彼氏と聞かない理由は後で問い詰めるからな」

 

 拘束され、そのまま放置されていた俺に会いに来たのはもう一人の、いや唯一で良いわ。あのホモは記憶からも消え去れ。

 唯一(とても大事)の家族同然ともいえる相手、織斑千冬だった。

 小さい頃に知り合いなんだかんだ仲良くなった。今でもたまに会えば部屋で共にだらしなく過ごす堕落仲間だ。

 部屋の中でクーラーを付けて薄着になり、毛布をかぶってスナック菓子をつまみに酒を飲み、テレビを眺める。そこへ飛んできたホモがツマミと文句を持ってくるのがお決まりだった。

 

 そんな人でもISの世界チャンピオン、ブリュンヒルデと呼ばれる存在だというのに、男の気配はカケラもない。最初は責任感の塊みたいなものだから、二人暮らしの弟をちゃんと最後まで見届けようとしたのかと思ったがそうではない。立場も、腕力も男を遥かに超えており、私生活は壊滅的。

 良い意味でモテない女代表みたいになってしまったのだ。でも女性からはモテるので彼女はすぐできそう、ウケる。

 

「お前の身柄だが、IS学園で預かることになった」

「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼」

 

 何言ってんだこのゴリラ!

 こちとらホモから逃げるために人生費やしてんだぞ‼

 

「事情知ってんだろ!? ならそんな地獄に送り込むとか悪魔かテメェ‼」

「ブリュンヒルデだが? そうでもしないと春明は実験動物みたいな扱いになる。それは流石にお前と言えどいやだろ?」

「チ〇コよりメス入れられる方がマシだわ‼」

「女性の前でチ〇コとか言うな」

「俺の目にはゴリラしか映ってませんけど???」

「ふんっ」

「ウホッ!?」

 

 あとで知ったのだがこの時、千冬は俺の頭を掴み振ったらしい。脳がシェイクされ、そのまま意識はフェードアウト。

 そして気が付けば、謎の服、謎の椅子に座っており、目の前には、

 

 

 

 

 

 

「よっ春明! 高校も一緒だな!」

「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」

 

 ホモがいた。




こういうギャグものもっと見たいんですけどいい奴知りません?
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