別に自分は誰でもいいんですが特に何も考えず素のままで接して寝るときもハジメマシテもあっさり済ませてそのままゴールインする幼なじみカップルとか別に好きですけどもね?
はい、今のところオチは決まってませんが行けるとこまで行ってご要望あればさまざまなルート書こうとは思ってます。
その時は活動報告あたりでリクエストでも取ってみましょうか。
それは真っ黒な人の命を感じさせないものだった。
ISは有人でしか動かせない、それが世界の前提であるというのに目の前のものは生命の熱を感じさせないのだ。
普通ならあり得ない、そんな常識を俺はすぐさま否定した。
一つは俺がいまだにISに詳しくなくてそんな先入観を持っていなかったこと。
もう一つは、俺だけが気が付いた無人ISの印。
装甲の一部にあるかすかな凹凸。それはうさぎの形をしていた。
「状況は?」
「正体不明のISが二機! アリーナと観客席です‼」
「ふむ…………観客席の避難状況は?」
「扉が閉まっており、外部からロックされています! アリーナの方も同じく、上級生が総出で対応していますが時間はかかるかと………………」
クラス代表戦を見守っていた教師たちは突如現れたISの存在に驚きながらも対応していた。普通なら冷静になれないところも落ち着いているのは流石というべきか。
「………………よし、アリーナの方へ集中して取り組め」
「先輩!? それじゃ、観客席の生徒はどうするんですか‼」
千冬の下した判断に驚愕の声を上げる山田。いってみれば見捨てる判断をしたということ、それは教師としても千冬としてもありえないのに。
一瞬アリーナにいる弟の方を優先したのかと、不安が浮かぶがそれを顔に出す前に千冬が口を開いた。
「観客席には春明がいる」
それだけ言い切ると持っていたコーヒーを口に含んだ。
「なんだコイツ!?」
「一夏下がって!」
先ほどまで愛しの彼を奪った泥棒猫に向けていた殺気を今度は乱入者へ向けるホモ。なぜそこまでされているのか分からない片思いの少女はホモをかばうように前へ出た。
謎のISからの攻撃を受けて隙を見ては反撃する二人に連絡が入った。
「織斑、凰、聞こえるか」
「千冬姉!」
「千冬さん!」
「織斑先生だバカモノ」
もはや身内ネタとなったやりとりに少しばかり肩の力が抜けた二人。驚きと焦りも少なからずあったがそれだけで安心できるものだった。
「今アリーナの扉はロックされている。教員や上級生が開けようとしているが多少なりとも時間はかかる、耐えろ」
「! そういうことなら!」
「待ってちふ、織斑先生! 春明は!? 観客席の方にもいましたよね!?」
千冬からの指示に力強くうなづくホモ、もちろん鈴音も異論はないが気になるのは、さきほどハイパーセンサーがとらえた観客席へ降り立ったもう一機。見間違いでなければ近くには春明がいたはずだ。
「はぁこれだから鈴は」
「はぁ!?」
なぜかやれやれと首を振るホモ。友人の心配をしているというのに、このホモはニヤけながらはぁーやれやれ分かってないなーと謎の上から目線。鈴音はキレた。思い人ではあるが、ムカつくのだ。それほどまでに知識マウントをとろうとするオタクの態度はムカつくのだ。
「春明のことなら心配ない」
「え、でも!」
鈴音は一組のクラス代表決定戦について何も知らない。春明もしゃべっていない、何せ聞かれてないから。
故に今年の春から入ったばかりのIS初心者と思っていたし、それは間違いではない。ISの整備も機能も仮にテストをすれば学園で最下位になる。
ただし、
「もう終わっている」
何だったんだコイツ。
ウサギマークが見えたから思わずぶった切ったけど、もし学園のイベントで使う備品だったらどうしよ。弁償か? さすがにないと思いたいが、やっちゃったもんはしゃーないしな、ホモのせいにしよ。
「あ、もしかして避難訓練みたいな感じだった? どう思う?」
片腕だけ展開した黒鳥をしまい、後ろを振り返ると逃げ出そうとしたまま固まっているクラスメイトと目があう。
びっくりしたのか誰も動かない、こうしてみるとやっぱり学園主催のドッキリ企画だったのかもしれない。
「あの、聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」
おずおずと手をあげるセシリア、こっちの方が聞きたいことがあるんだが仕方ないか。というか気が付かなかったけどブルー・ティアーズ展開してたのね。流石代表候補生、判断が早い。
「あー先に言うけど、俺こいつのことは何も知らねぇよ?」
こいつの部分で倒れたISを指さす、聞かれても分からんし千冬さんにでも聞いた方がいいんじゃねぇかな?
「それも、なんですけどその、部分展開はいつからできるようになったのですか?」
「部分展開?」
なんじゃそりゃ。
「ごめんなにそれ」
「その、ISを腕だけだったり一部分だけを展開することをいうのですが」
「え、みんなできるでしょ? 便利だし」
部屋で黒鳥を展開してて思ったのだがISは結構デカい。いくら部屋が広くても邪魔になる、しかし実際に動かして練習はしたい、そんな矛盾を解決したのが腕だけ展開、もとい部分展開!
なんかうわぁって目で見られてる、え、何かやらかしたか? やっぱ腕だけって舐めプみたいだし全身纏った方が良かったか? でも周りに人いて危なかったし許してほしい。
いたたまれなくなって視線を逸らすと、アリーナでは鈴とホモが二人で黒い奴と戦っていた。
「いいぞー! やれー! ホモをやっちまえー‼」
思わず身を乗り出して黒い方を応援する。聞こえたのか聞こえてないのかホモがこちらを見て笑顔でサムズアップしてきたので、俺は親指を真下へ落とした。
さっきから背中に視線を感じるのだが、怖くて振り返れない。
一縷の願いを込めて黒いISを応援していたのだが、鈴とホモの巧みなコンビネーションにより討伐された。
やっぱクソウサギは役に立たねぇな! あれで天才を自称してるとか片腹痛いわ!
時間がたって場所は変わり保健室。結局黒いISは学園のサプライズでもなく、ほんとに乱入イベントだったらしい。事件に巻き込まれたということで俺と鈴と一夏は保健室のベッドで寝ていた。
俺はなんの怪我もなかったのだが念のため、鈴と一夏は倒したISが最後に爆発際に多少爆風を受けたので普通に怪我をしていた。
軟弱ものめ、敵を倒したときは悪あがきを考慮するのは当然だろう。
「それ小学生とゲーセンで遊んで最後に逆転負けした自分のこと言ってる?」
「だまらっしゃい」
くっそ、付き合いの長い鈴は俺の弱みを握りすぎている。こいつもいずれホモと一緒に葬り去らないといけないか。
「春明は試合で勝てたのに残心を忘れて取り消しになったこともあるんだぜ」
「黙って寝てろ」
なんでお前は自信満々に言ってんだ。というか三人寝ているが真ん中に俺がいるのはおかしいだろ。隣がホモだぞ、鈴を間に入れて盾にさせろ。お前には立派な壁があるんだから。
「………………なんかムカつくから殴ってもいい?」
「病人になんてことを」
「この中で一番元気でしょうが」
無駄に勘だけが良いなコイツ。
「………………なんか二人は仲がいいな」
何言ってんだこいつ。すねた顔でホモが変なことを言い出した。
「昔から思ってたけど………………二人は付き合ってたのか?」
「「そんなわけないじゃん」」
「息ぴったりだ! やっぱ仲いいだろ! 鈴はずっと春明の部屋に泊ってるし‼」
「ずっとじゃないわよ、せいぜい週五くらいじゃない?」
「そういや、お前歯ブラシおいとくなよ、この前寝ボケて使いそうになったわ」
「いやよ部屋帰るのめんどくさいし、見分けつかないなら別の色使いなさいよ」
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
なんか頭を抱えて呻きだすホモ。なにNTRもの見て脳破壊されたような声出してんだ。
「だ、大丈夫一夏? 酢豚食べる?」
「そこでおっぱい揉む? くらい言えないのが負けヒロイン~」
「うっさいわね! あんた何回か寝ぼけて揉んでたでしょうが!」
「起きた時のがっかり感で寝込むとこだったわ、ハイ訴訟」
「はるあきぃ! そんなの揉むくらいなら俺のを揉めよ‼」
「一生寝てろホモ」
うわ急に起きだして気持ち悪いこと言いだしたぞコイツ。
「なぁーこのホモどうにか」
と鈴に言いかけて止まった。鈴が瞳孔がん開きでこっちを見ていたのだ。肩が跳ね上がるほどびっくりした。
「い、一夏? いまなんて?」
「春明は俺のものなんだ! 将来はだらしない旦那を支える夫として俺が一生付き添うんだ‼ 酢豚くらいで胃袋を掴まれてたまるかぁ‼」
困惑する鈴に発狂してわけの分からないことを宣うホモ。おいこれどうすんだ、鈴が小さな声でウソでしょ、いやむかしから、でもソンナとか謎の言葉をつぶやきだした。
「ふ、お困りのようだな春明」
「お、お前は!」
いつの間にか開いていたドアにもたれかかって腕を組んでいたのは篠ノ之箒! ここ最近どころか今のところまるで出番がなく読者からもかわいそうな子扱いされて最近は鈴が出てきたため存在を忘れられていただろう篠ノ之箒! まるですべて理解しているかのような立ち振る舞い、彼女ならこの混乱を収めることができるというのか!
「鈴音、といったな春明と一夏の幼なじみであると」
「あ、あんたもそうだったんでしょ?」
不敵な笑みを浮かべる箒、これでも多少頭の良いおかしな姉を持つのだどうにかできる可能性は高い。
「わたしもな、そこの二人と過ごし恋をした」
「………………それって」
「だが家庭の事情で引っ越してしまい、初恋は実らずそんなよくある話だったのだが、なんと高校生になると会うことができた」
静かに語り始める箒、神妙な顔で聞き続ける鈴、ぶつぶつとつぶやき続けるホモ、こいつだけどっかいかねぇかな。
「わたしは喜んだ、久しぶりに会えた気の許した幼なじみに初恋の相手、胸が高鳴ったのを今でも覚えている」
「そ、そして?」
「初恋の人は自己紹介で言った、好きな人がいるとここまでは仕方ない。会えなかった間に新しい出会いもあっただろうしな。ただその相手はわたしも知る相手だった」
「う、うそよね? その相手ってまさか」
ガクガクと身体を震えさせながらこちらを向く鈴。うん、今気が付いたわ。コイツ知らなかったんだな。
「そこにいる春明を愛していると言ったのだ!」
「そうだ!俺は春明を愛している!」
「ふっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
泣き叫ぶ鈴、すまんてこの学園全員知ってるから知ってるもんだと思ってたんだ。別に隠してたわけじゃないし、なんなら引き取ってくれと思ってるし。
「じゃあなに! わたしの好きな人はホモになってて! その好きな相手は幼なじみで!わたしはずっと恋敵と同じ部屋で一緒に遊んで寝てたってことぉぉぉぉぉぉぉぉ‼」
「い、いっしょにねてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「フハハハハハ! どうだ! これがNTRによる脳破壊の威力だ‼ お前たちもわたしと一緒にこの痛みを超越して快楽を覚えるがいぃ‼」
頭を抱えて叫ぶ鈴、布団に突っ伏して絶望に浸るホモ、そして魔王のごとく高笑いをする箒。
なんでこんな広い世界で脳破壊しあってんだよ、というか寝てからいえ。
俺は阿鼻叫喚となった保健室から抜け出して自室へ戻って寝た。あ、鈴の匂いするからアイツが使ってた布団じゃん、いいや寝よ。
「ぐ、ぐわぁぁぁぁぁぁ!」
ちょっと駆け足気味だった気もするけど一話にまとめたかったので仕方ないね。
自分はNTRそんな嫌いじゃないです。どっちかというとさっさと告れよバーカ相談しろよバーカって思いながら嫌がりながらもきもちーってなってるのが好きです。
ニラマレとかあの辺と同じ感覚で見てます、ハイ。くっころ的な感じと言えば伝わるかな?
あと脳破壊されてるやつを見るのも好き。
さて性癖の開示をしたところで次回は箸休め回です、ごはん屋さんしてる友人宅で主人公の掘り下げでもやっていこうかと、あ、いらない?
さっさと男装少女を出せ? それはそのとおり、気まぐれで変わるのでご了承を