IS学園でホモから逃げるために婚活する   作:アオノクロ

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最近ホモより愉悦部が多い印象のホモIS作品です。


ちょっとひといき、予告通りの食堂兄妹ばなしです。


ちょっとひとイキ入れまして

「実際のとこIS学園てどうよ」

「ホモがいなけりゃ最高」

 

 カチャカチャとゲーム機のコントローラーを鳴らしながら返事をする。

 実際のとこIS学園はいいところだ。飯はうまいし、部屋は広いし、そしてなによりどこを見てもかわいい女の子しかいない。いやまぁ一部例外はいるが基本的にはかわいい、うん。

 

「ほーん、ならなんで今日は来てないんだ」

「なんか溜まりに溜まったもんを解消してるんだとよ」

「それって………………」

「ちっふーの汚部屋」

「うわぁ、おれ初めて見たときあの人に惚れかけたんだよなぁ」

「見た目だけはいいもんなちっふー」

「そんな美人がさ、下着姿で現れてもうな、めっちゃ興奮した」

「その後のビール一気飲み見て落ち込むのめっちゃおもしろかったわ」

「付き合うなら美人が良いけどそれだけじゃダメって心に染みたわ、あ、やべっ」

 

 画面ではGAMESET‼の大文字、俺の操作していた青髪ロングの女剣士がドアップでポーズをとった。

 

「相変わらず春明は強えなぁ」

「弾はもっと別のキャラ使えよ、慣れて読みやすいんだよ」

「でも女キャラ使いたいし」

「ならしゃーないか」

 

 くだらない会話をしながらゲームをしているのは友人である五反田弾、IS学園も学校であるため外出届を出して久しぶりに遊びに来たのだ。

 中学の頃はこいつと鈴と一夏もいてよく遊んでいたのだが、鈴は引っ越し一夏はホモに、俺はホモからの逃亡で遊ぶ機会も少なくなったのでだいぶ久しぶりに出会えた。

 

「そういや鈴もウチに来たぞ」

「マジ? 俺も行きたかったなぁ~」

「IS動かせるかホモになればこれるんじゃね?」

「やっぱ今のままでいいわ、というか鈴は?」

「なんか引きこもってる」

 

 同室という二組の生徒に教えてもらったんだが、ずっと布団にくるまって呻いているらしい。一度見に行ったら布団の隙間から目が合った瞬間に発狂してた。どうも俺を見るとトラウマのスイッチが入るらしい。

 

 布団をめくって目を合わせようとしたら蹴とばされた、せっかく見舞いに行ったのにひどい奴だ。

 

「そういや一夏がホモになったの知らなかったもんな……」

「あっこでくっ付いてくれたら俺も心配事がなくなるんだがなぁ」

「それ生贄にしてるだろ」

「鈴は思い人とくっ付いて幸せ、俺はホモから逃げられて幸せ、一夏はロリとくっ付いて幸せ、全員が得するだろ」

「そうか? そうかも?」

「そうに決まってる」

 

 なお弾も一夏のホモ進化による被害者だ。一夏がホモになったことで惚れていた女の子たちが発狂、そのあと始末に奔走していた。俺? 俺はホモから逃げるのに精一杯だよ。

 

「あーはら減ったな、飯食わせてくれ」

「ずうずうしいにもほどがあるだろ、金払って行けよ」

「ゴチになりまーす!」

「おごらねぇよ!」

 

 ちなみに弾の実家は五反田食堂という飯屋、うまいし量も多いので昔からよく通ってた。

 

「おにぃ、お母さんがごはんどうするって」

 

 何を食べようかと考えていたらドアが開けられた。開けたのは弾の妹である五反田蘭ちゃん、兄に似てなくてかわいい妹だ。なお一夏ホモ被害者でもある、申し訳ない。いや俺が悪いわけじゃないけど。

 

「はる……あき……さん?」

「久しぶり、元気?」

「おい勝手に開けんなよ、あと春明と一緒に飯食うって言っといて」

「ちょt、なんで来るなら言ってよバカ兄‼」

「ふごっ!?」

 

 蘭ちゃんは転がっていたクッションを弾に向かって蹴り飛ばすと走って消えていった。相変わらず元気そうで良かった良かった。

 

「あいつ、兄をなんだと」

「言ってないのが悪い~や~いバカ兄~」

「お前に兄と呼ばれたくねぇよ!」

 

 笑いながら部屋を出て五反田食堂の食事スペースに向かう。通いなれた場所に懐かしい匂い、不愛想ながらも腕のいいお祖父さんの料理をする音に安心する。

 

「………………注文は」

「野菜炒め定食、全部大盛りで!」

「金はあるのか」

「弾が払います」

「うおい!」

「ならいい」

「じいちゃん!?」

 

 相変わらず口数の少ない店主、だけど蘭ちゃんに甘いなどかわいいとこもある人だ。久しぶりにここの料理が食べられるということでウキウキしながら弾としゃべりながら待っていた。ときどき弾が妹との対応の差に不満をこぼすと厨房からお玉が飛んできた。

 

「お、お待たせしました~」

「待ってました」

 

 料理ができると持ってきたのはさっきまでの部屋着と違ってオシャレになった蘭ちゃん。ほんとかわいい、お祖父さんが甘やかすのも無理はない。

 

「あ? なんで着替えてんだよ」

「べ、別にいいじゃないの! あの~春明さん、一夏さんは」

「安心してほしい、いずれ深海に沈めるつもりだ」

「あ~えっと、今日はいないんですか?」

「会いたかった?」

「いえ! そういうわけじゃないんですけど……」

 

 ふむ、やはり未練はあるのだろう。こんなかわいい子を傷つけるとはやはりホモは悪、滅ぼさなければいけない。

 

「残念かもしれないけど今日は来てない」

「あ、いえ! 気になっただけなので大丈夫です!」

 

 うーんこの笑顔を曇らせたのはやはり死刑ではなかろうか? 帰ったらどんな処刑をするか考えながら箸を動かす。やはり美味い。できるなら毎週くらいで来たいのだが、貴重な男性操縦者という立場だと難しく、山田先生にも迷惑をかけるのであきらめるしかない。

 ちっふー? 別にいいんじゃね?

 

「は、春明さんはごはん食べたらどうするんですか!?」

「うーん、特に予定はないんだよなぁ」

 

 一番のメインがここでの食事だったので目的は達成しているので本当にフリーなのだ。

 

「良かったら、どこか遊びに行きません? あ、もちろん春明さんが良かったらですけど!」

「いいよー」

 

 二つ返事で了承する。仕方ないよね、むさくるしい男と部屋にこもってゲームするよりかわいい子と遊びたいもんね。

 

「んじゃどこ行く? いつものゲーセンとか?」

「弾は留守番だろ?」

「春明!?」

「おにぃは邪魔だからついてこないで」

「蘭!?」

 

 食べ終わった後、お祖父さんからおこづかいを貰った蘭ちゃんに不公平だと騒ぐ弾は小銭を顔面でキャッチし、三人ででかけた。

 

 一年も経っていないというのに懐かしさで胸がいっぱいになりながらお土産を貰って俺はIS学園へ帰った。

 

 蘭ちゃんはIS適正でA判定を貰って来年受験するらしい、先輩として胸を張れるようもうちょっと勉強をがんばるかと思いましたまる。

 

 

 

 

 

 

 久しぶりに遊んだ友人は最後に会った時と何も変わっていなかった。ホモとなった幼なじみに尻を狙われ、逃げたと思ったら世界でたった二人の男性操縦者になり、女の園ともいえるIS学園に入学した春明。

 

 本音を言えばうらやましくて一割くらい心配してた。だってホモと一緒だし。知ったときはおれも尻を隠した。矢印が春明だけと知って安心してたら春明に尻を蹴られた。

 

 中学生の頃は彼女をつくろうとともに画策し、失敗しては鈴と蘭に笑われ、成功したと思ったら一夏にとられる悲しい青春を送った同士。お互いの好みのタイプも語り殴り合って握手を交わしたこともあったが、実は一個だけ秘密にしていることがある。

 

「おにい゛、春明さんいっちゃったよお゛」

「しょうがないだろIS学園は寮だし、お前も来年になったら入るんだろ?」

「好きな人とはつねにいたいのお゛、それが分からないからモテないんだってばあ゛」

「なんで妹慰めたら罵倒されてんだおれ?」

 

 この通り蘭は春明に惚れている。最初は一夏が好きだったみたいだが、どうも一緒に遊ぶうちに春明に移ったらしい。春明は普段はバカなんだがどうも年下には甘い。普段つるんでいるのが同い年か年上が多いので知ってるやつは少ないが、蘭曰く俺たちの通った中学では年下だと一夏よりは少ないが春明を思っていたり尊敬している奴がいたらしい。

 

 一夏のこと鈍いってさんざん言ってたけどアイツも大概だよな。

 

「でも言ってたじゃねぇか、IS学園だとぜんぜんモテないって」

「春明さんは一夏さんと違って魅力が分かりにくいのお゛! でも一回気が付いたら普段とのギャップでコロッと落ちちゃうんだからあ゛!」

「もしかして蘭のこと言ってる? 兄として聞きたくなかったんだけど、えーでもそれなら鈴はどうなんだ? アイツずっと一緒だけど惚れたのは一夏だぞ?」

「あの人は乙女だから分かりやすい一夏さ゛んに惚れてるだけえ゛! 気が付いたら恋人を飛ばして夫婦になってるタイプだから゛! ほがにも一夏さんが目立って気が付いてないだけで惚れてる人いるもん゛!」

 

 よく分からんが春明は春明でモテるのか、ムカつくし次あったらいい人紹介してもらわないとな。学園祭もあるらしいから、蘭を連れていくか。

 

 そんなことを考えながら泣き止むまで蘭の背中を撫でていた。

 

 

 

「へっくし!」

「汚いわよ春明」

「寒いならあっためるぞ」

「お前と一緒なら寒中水泳するわ」

「………………はぁホントなんだ」

 

 夜、脳破壊されたホモとチャイナ少女は俺の部屋で飯を食っていた。メニューは持ち帰った五反田食堂の料理。お祖父さんに頼んで遊びに行ったときに買ったタッパーに詰めてもらった。

 

「ふむ、なんというかまた食べたくなる味だな」

 

 あと箒もいる。被害者にして加害者、ではないか。とりあえず落ち着かせるために話をしようと呼んだ。

 

「なかなかにおいしいですわね、良かったらお店を教えてくださる?」

 

 そんでセシリア、一切関係ないが俺一人だといやなのでごはんで釣ってきた。サンキューお祖父さん、あなたの料理はイギリスお嬢様にも通用します。

 

「まぁアレだ、こいつはホモだが俺はホモじゃないからガンガン狙っていけお前ら」

「ん? 何の話だ?」

「なんでお前はホモになっても耳が悪いんだ」

「まさか女に走る気なのか………………!?」

「俺の恋愛対象はもとから女だぼけぇ」

 

 ホントこいつはどうしろってんだ。

 

「ふふ、任せておけ春明。わたしには姉という最終手段がある、さらには最近奥義も身に付けた。負けはない」

「負けフラグだからやめろ」

「男…………もしかして小さいのがいける? 自分で言ってて嫌になってきた、ふて寝しよ」

「歯磨けよ、あとシャワー浴びてないだろ鈴」

「朝になったらあびるぅ~あと歯磨きは春明がして、もう元気ない」

「前やったのはトランプで負けたからで二回もしねぇよ」

「これがジャパニーズOSANANAZIMI! ……ちょっとうらやましいですわね」

「自分で磨けよ鈴、あと春明! 出かけてた間に布団干してシーツは洗濯して掃除もしておいたからな!」

「鍵どこで手に入れたんだよ、また交換しねぇと」

「礼はいいぜ! 久しぶりに弾の店の料理が食えたしな、ありがとな春明!」

「そうかい」

 

 夜は更ける、そして朝が来る。

 

「今日は転校生を紹介しますが、えーっとそのぉ」

「初めまして、シャルル・デュノアです! こちらに僕と同じ男性操縦者がいると聞いてやってきました」

 

 新たなホモがやってくる。




なんだかんだ同じ専用機持ち同士セシリアとは仲良くなっています。それどころかホモのような未知に触れることができて研磨し合い遊べる友人が増えたので、今のところ一番幸せなのがセシリアです。




もし春明をペットにしてたら一夏と同じくNTRによる脳破壊を受けています。ザンネン!






次回はみなさんお楽しみ新たなホモの来襲です。何楽しみにしてんだおい。
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